電気蓄熱暖房機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

電気蓄熱暖房機(でんきちくねつだんぼうき)は電気を利用した暖房器具

内部にはを蓄えるレンガがあり、電気代が割安となる深夜(通常は23時から翌朝7時)にレンガを温め、 日中にレンガから放出される熱を利用して暖房を行う。

構造[編集]

内部には蓄熱レンガとレンガを暖めるヒーターがあり、外側を鉄製の筐体で覆っている。 蓄熱レンガの材質はメーカーにより異なるが酸化マグネシウム(マグネシア)または酸化鉄を使用したものが多い。 酸化マグネシウムのレンガは熱しやすいが冷めやすい性質があり、冷めるのを防ぐためにレンガが大きい。 酸化鉄はその逆の性質があり、レンガは小さい。蓄熱時のレンガの温度は500から700℃程度。 レンガには溝がついており、溝部分に棒状のヒーターを配置して通電する。

放熱は機器筐体及び放熱口から行う。放熱の調整は内蔵のファンやダンパーにより行われる。

利点と欠点[編集]

火を使わないため火事酸欠の心配がない。また燃料の補給も不要。

欠点としてはレンガが重いため取付を行う場合には床の補強や耐震工事を行う必要がある。 また蓄熱量の調整が難しく、量が多すぎると暑くなりすぎてしまい、少ないと途中で熱がなくなってしまう。 機器によっては昼間に通電可能な機種もあるが、この場合深夜蓄熱と比べると電気料金が高くなる。

また他の暖房機と比べると機器の高価で電気の配線工事も伴う。

種類[編集]

電気契約による分類[編集]

マイコンの有無による分類[編集]

  • 「マイコン型」は内蔵されているマイコンによりレンガの蓄熱量を計算し、深夜でも特に需要が少ない時間帯を選んで通電を行う。電気の契約によっては電気料金割引の対象となる。
  • 「マイコンレス型」はマイコンは内蔵されておらず、タイマーの設定に応じて通電を行う。

ファンの有無による分類[編集]

  • 「ファンタイプ」は内蔵のファンにより放熱をおこなう。ある程度放熱量の調整が可能で、居室等によく用いられる。
  • 「ファンレスタイプ」はファンはついておらず、空気の自然対流により放熱する。廊下等でよく使われる。