電気毛布

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電気敷毛布一式(シャープ製)

電気毛布(でんきもうふ)は、電気によって加温できる毛布。主に寒冷期に用いられ、冷えた布団や身体を温めることで睡眠を助ける寝具であり、暖房器具である。

目次

[編集] 構造

毛布の内部に被覆を施したしなやかな電熱線が埋め込まれてあり、これに電気を流すことで発生する電熱ジュール熱)を加温に利用している。毛布はポリエステルアクリル繊維などを生地とし、その一面が加温されるように電熱線の配線を工夫している。電源としては商用電源を利用し、電気毛布に至るコードの中間には温度を設定・調節するコントローラーが設けられている。毛布温度をサーミスタで検出し、適切な温度に保つとともに、異常な過熱を未然に防止している。

電気毛布の種類としては、敷毛布(しきもうふ)と掛毛布(かけもうふ)の二種類がまず挙げられる。前者は敷き布団の上に敷き、後者は身体の上に掛けて使用する。敷毛布と掛毛布とは別々に製品化されてきたが、コントローラーによって敷・掛を切り替えることで使い分けることができる敷・掛両用の製品も開発されている。いずれも布団内で局部的にしか温められない湯たんぽあんかと比べて加温効果は高い。類似製品として小型の電気ひざ掛けや、じゅうたんに電熱線を埋め込んだ電気カーペットがある。改良によって手洗いはもちろん、家庭用洗濯機でも丸洗いが可能なものや、抗菌防臭加工を施したもの、温度を高めて毛布に巣くうダニ類を殺虫する機能を備えたものなどが商品化されている。使用に際して汚れが気になる場合は市販の電気毛布カバーを利用したい。

[編集] 取り扱い

コントローラー

以下に示す取り扱い方法については、あくまで一般論である。個々の製品については付属の取扱説明書をよく読み、使用してほしい。

[編集] 使用方法

まず就寝前、自分の寝るときの方向と布団の方向を合わせて敷く。電気毛布と一口に言っても掛け布用、敷布用、掛け敷き両用の品もあるので注意。そして、布団に入る前に電気毛布の電源を入れて布団を温めておく。睡眠中は設定温度を下げるか、電源を切る。適温は体温よりも若干低い程度である。

睡眠中も高い温度を保ったままでいると、体温が低下せず安眠の妨げとなるだけでなく、発汗を促進し体力を消耗させてしまう。場合によっては脱水症状に陥る危険もある。寒気を感じる場合は設定温度を上げたり、電源を入れたままにするよりも、布団をより厚く重ねた方がよい。長時間の加温による低温やけどにも注意したい。

電気毛布の使用中、コントローラーは手に持つと温かく感じられるが、これは故障ではない。内部にある制御装置が発熱するためであり、安定動作のためにはコントローラーを布団で覆わないようにする。

[編集] 手入れ

電気毛布は外観上こそ毛布であるが、内部に電熱線が埋め込まれた電気器具であるということを留意して取り扱うことが大切である。家庭で丸洗いできる製品の場合は、たたんで手や足で押し洗いし、また洗濯機で洗うことができる場合は洗濯機が毛布洗いに対応していることを確認した上で、洗濯ネットに入れて洗う。あとは十分にすすいだのち、干して乾燥させる。このとき形を整えるとともに、内部の電熱線によじれがないか確認する。柔軟剤を使用すると仕上がりがよい。ただし、ドライクリーニング漂白剤の使用、アイロン掛けは電熱線が傷むので厳禁である。

[編集] その他

アメリカでは電気毛布から発せられる電磁波が人体に悪影響を与えるものと指摘され、妊婦への使用を禁止した事例がある。また、心臓ペースメーカーに悪影響を与えるとして、埋め込み患者が使用する場合はシールドカバーが必要である。

各メーカーではこの問題を受けて電気毛布や電気カーペットの電磁波対策に取り組んでいる。一例として、小泉成器では被覆内に2本の電熱線を収め、それぞれ異なる向きに(電熱線に流れているのは交流なので、正確には逆位相の)電流を流すという機構を採用した。発生する電磁場を互いに打ち消し合わせるというもので、これにより無対策の従来品と比較して約99.7パーセントもの電磁波削減を達成している。

[編集] 主なメーカー

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

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