電子音声現象

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電子音声現象(でんしおんせいげんしょう、英語ではElectronic voice phenomenon、しばしばEVPと略される)とは、電子回路を用いて発生させたノイズが、故意に何かの声を録音していないはずであり、なおかつ故意に声に聞こえるような演出を行ったりもしていないはずなのに、まるで何かを話しているように聞こえたことを指す言葉である。つまりノイズであるはずの音が原因不明で話し声のように聞こえた現象のこと。

概要 [編集]

超心理学者のコンスタンティン・ローダイブ(Konstantin Raudive)は、電子音声現象の特徴は単語程度または短い言葉程度の長さであることだとしている[1]。電子音声現象が起こる一般的な音源としては、ホワイトノイズ、放送を受信できていない時にラジオなどから発生するノイズ、録音時に拾った背景ノイズ(特に小さな音を録音すべく録音機側の感度を上げた時に顕著に入る、いわゆる「サー」という音)などが挙げられる。このような音源において科学では説明の付かない電子音声現象が起こったと強固に主張する例も見られる。しかし所詮は取るに足らない現象(例えば、単に人の声に似た音が鳴っていただけ、ラジオに無線が混信しただけ)に過ぎなかったり、実は自然現象(例えば、流星が地球に落下して来る時に電離層に1秒程度の短い時間ながら影響を与えて、結果として通常は届かない場所から発信されたラジオ電波を遠くに届けてしまう場合がある[2][3]。)に過ぎなかったり、ランダムに発生させた音声が脳の働きによって自身の話す言語であるかのように知覚してしまった現象に過ぎなかったり(似た現象として、自身が知らない言語の一部が自身の知っている言語であるかのように聞こえた現象などがある。人間の脳は自身のとって意味のある言葉を探そうとするのでこのような現象が起こる。)、そもそも人為的に話し声に聞こえるように作られた音であったり(例えば、ホワイトノイズにある種のフィルターをかけて加工してやると話しているように聞こえる音を作ることもできる。同様に、ギターなどの楽器の音にワウエフェクト(やはりフィルター系のエフェクター)をかけて加工してやると話しているように聞こえる音を作ることもできる。などなど、方法は色々ある[4]。)、あるいは単なる悪戯に過ぎない例が数多く見られる。

出典 [編集]

  1. ^ Raudive, Konstantin (1971). Breakthrough: An Amazing Experiment in Electronic Communication With the Dead (Original title: The Inaudible Becomes Audible). Taplinger Publishing Co.. ISBN 0-8008-0965-3
  2. ^ L.A. Manning et al., Determination of ionospheric electron distribution, Proc Inst Radio Engineers Vol 37, pp599-603 (1949)
  3. ^ A.B.C. Lovell (1954). Meteor Astronomy. Clarendon Press.
  4. ^ Carroll, Robert Todd, The Skeptic's Dictionary 2003, Wiley Publishing Company, ISBN 0-471-27242-6

参考文献 [編集]

  • "Electronic voice phenomenon (EVP)" Skeptic's Dictionary
  • Wiggins Arthur W. Wynn Charles M. (2001), "Quantum Leaps in the Wrong Direction: Where Real Science Ends and Pseudoscience Begins", National Academies Press, ISBN 0-309-07309-X
  • Zusne, Leonard; Warren H. Jones (1989). Anomalistic Psychology: A Study of Magical Thinking. Lawrence Erlbaum Associates. p. 78. ISBN 0-8058-0508-7
  • Carroll, Robert Todd, The Skeptic's Dictionary 2003, Wiley Publishing Company, ISBN 0-471-27242-6
  • Hines, Terrence (1988). Pseudoscience and the Paranormal: A Critical Examination of the Evidence. Buffalo, NY: Prometheus Books. ISBN 0-87975-419-2