雷鳴と稲妻

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雷鳴と稲妻』(らいめいといなづま、Unter Donner und Blitz作品324は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したポルカ・シュネル。タイトルは『雷鳴と電光』などの表記もある。

概要[編集]

シュトラウス2世は多くのポルカを作曲しているが、この作品は最もポピュラーなものの1つであり、ニューイヤー・コンサートなどでしばしば演奏されている。

この作品は1868年に作曲され、もともとは「流星」というタイトルで着想されたが、それを変更して、同年の2月にウィーンの舞踏会で初演された時には現在のタイトルになった。

シュトラウスの代表的オペレッタ「こうもり」のバレエ音楽にさしかえて演奏・舞踊されることがある。中でもオットー・シェンクの演出によるものは長年親しまれ、現在も3種類の上演DVD(ひとつは映画形式)が発売されている。

作品の特徴[編集]

打楽器群が活躍するこの作品は3部形式になっており、主部は遠雷を思わせる大太鼓トレモロが響き、中間部のトリオでは稲妻と雷鳴がけたたましく交錯しながら主部に戻り、瞬く間に曲は終わる。大太鼓で雷鳴を、シンバルで稲妻(または電光)を思わせ、雷鳴と稲妻を巧みに模写している。

スリリングな興奮を高めるが、不気味とか恐ろしいといった感じは全く無く、むしろ明快でユーモラスに感じられる。

演奏時間は約2分~3分である。

同名の作品[編集]

チェコの作曲家ユリウス・フチーク作曲の行進曲「剣闘士の入場」も「雷鳴と稲妻」と呼称されることがある。