隷従への道

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隷従への道』(The Road to Serfdom)とは1944年フリードリヒ・ハイエクによって書かれた政治学の著書である。

本書が出版されるまでファシズムナチズム社会主義に対する反対として理解されていたが、ハイエクはそれらの本質的な同一性を明らかにしようとする。19世紀に自由主義批判が強まると、ドイツの思想界では自由の計画化と呼ばれる試みが提唱されるようになった。それは市場という社会の自律的な調整機能を廃止し、特定の目標に対して社会の諸力を意識的に指導する社会主義であり、それは欠乏や貧困からの自由を掲げながら自由主義者に受容されていった。

社会主義の理念を達成するためには生産手段の私有廃止や指導機関による経済計画の導入が必要である。この方法をハイエクは計画化と呼び、これは市場における競争に対する敵意に基づいていると指摘する。また敵対関係ではなく協力的経済活動の計画化は、完全な知識・情報を持っているものが自分達は正しいという前提に立って経済だけに留まらない社会的影響を伴うものであり、結果として経済統制は全生活の統制となり、選択の自由は失われてしまう。

つまり政治的選択肢として考えられるものとは、各自が一般的な基準に従いながら妥当な分け前を獲得できる体制と、それができない体制という選択肢ではなく、少数の計画者によって分け前が決定される体制と少なくとも一部分は個人や企業によって決められる体制の選択である。計画化を主張する意味においてナチズムやファシズム、社会主義は同一の立場であり、これらは経済に対する政治の優越を前提としている。ハイエクは計画化とは少数の権力者に対する屈服であり、市場に基づいた自由こそが文明の発展には不可欠であると論じる。

評価と影響[編集]

文献[編集]

日本語訳[編集]