隅田川花火大会
| Sumidagawa Fireworks Festival | |
|---|---|
| 概要 | |
| 開催時期 | 7月最終土曜日 |
| 初回開催 | 1978年 |
| 会場・場所 | 隅田川近辺(浅草、向島周辺) 1.桜橋下流~言問橋上流 2.駒形橋下流~厩橋上流 |
| 打ち上げ数 | 20,000~22,000発 |
| 主催 | 隅田川花火大会実行委員会 |
| 協賛 | アサヒビール |
| 協力 | テレビ東京 |
| 人出 | 948,000人(2009年) |
| 外部リンク | 公式サイト |
| 備考: 当日中止の場合は翌日に順延(翌日が国政選挙の投票日の場合は順延せずに中止) |
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隅田川花火大会(すみだがわはなびたいかい)は、隅田川沿い(浅草、向島周辺)の河川敷において毎年7月最終土曜日に行われる花火大会である。毎年8月に開催される東京湾大華火祭や神宮外苑花火大会とともに東京三大花火大会の一つに数えられる。
目次 |
[編集] 概要
この大会は、1732年に発生した大飢饉とコレラの死者を弔うため、1733年7月9日(享保18年5月28日)旧暦、両国の川開きに花火を催したのが始まりとされる。この当時は20発前後の花火で、かなりのんびりとしたものであった。打ち上げは最初期は鍵屋が担当したが、1810年に鍵屋の分家の玉屋(創業者は玉屋清吉、のちの玉屋市兵衛)が創業し、2業者体制となり、双方が腕を競いあっていた。鍵屋と玉屋は異なる打ち揚げ場所から交互に花火を揚げたため、観客は双方の花火が上がったところで、よいと感じた業者の名を呼んだ。これが、花火見物でおなじみの「たまやー」「かぎやー」の掛け声の由来といわれる。当時評判がよかったのは玉屋のほうで、「玉やだと又またぬかすわと鍵や云ひ」と川柳にあるように、玉屋の掛け声ばかりで鍵屋の名を呼ぶものがいない、といわれた時代もある。ただし、玉屋は1843年に火災を起こし、江戸処払いを命じられ、1代限りで断絶した。ただし、その後も江戸のすぐ近くで細々と営業していたという説もある。
両国川開きの花火は、明治維新や第二次世界大戦などにより数度中断した。1961年から1977年まで、交通事情の悪化等により中断するが、1978年に現在の名称として復活し、以後毎年続けられている。
毎年100万人近い人出が見込まれるこの大会は、桜橋下流から言問橋上流までの第1会場と、駒形橋下流から厩橋上流の第2会場合計で2万発以上の花火が打ち上がり、同時に、花火コンクールが行われる。なお、この模様はテレビ東京だけで放送される。
なお、3年に一度、7月に参議院議員選挙が行われるため、開催日が選挙期間中になる場合もあり、その年、開催日(土曜日)の翌日が選挙投票日にあたる場合は当日開催のみで、当日雨天や強風の場合の順延はなし(事実上中止)となる。これは投票所が花火大会会場内にあるため、安全上の理由によるものである。
2011年は東日本大震災の影響で都内の花火大会が次々と中止を決める中、東京都副知事猪瀬直樹が8月27日に日程を変更して開催することを表明した[1]。この影響により、浅草サンバカーニバルの開催が中止となっている。
[編集] 地域への影響
本大会の花火の眺望を期待して周辺のマンションを購入する動きも見られる。2006年には、マンション分譲業者が別のマンションを建設したことにより花火が見られなくなったとして提訴したことに対する判決が出された(眺望の価値を認める一方で「いかなる場合にも法的に保護すべき利益とまではいえないこと」とした)[2]。
[編集] 主な開催記録
- 2007年(第30回。7月28日開催)は30周年を記念して、22,000発が打ち上げられた[3]。
- 2009年(第32回。7月25日開催)は、21,500発が打ち上げられた。東京都が2016年の開催を目指して招致している2016年東京オリンピック構想(夏季オリンピック)にちなみ、五輪やメダルの色をイメージした花火も打ち上げられた。見物客数は前年より4万人多い948,000人(主催者発表)[4]。
[編集] 花火コンクール
両国ゆかりの花火業者7社と、全国花火競技大会などで優秀な成績を押さえた3社の合計10社が、花火の美しさと技を競う。なお、表彰式はコンクール終了後に行われる。
[編集] テレビ放送
| アサヒビールスペシャル 独占生中継 隅田川花火大会 |
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|---|---|
| ジャンル | 特別番組 |
| 放送時間 | 開催日19:00-20:54(114分) |
| 放送期間 | 1978年7月31日~(年1回)(33回) |
| 放送国 | |
| 制作局 | テレビ東京 |
| 出演者 | 高橋英樹 大江麻理子 ほか |
| 音声 | ステレオ放送 |
| データ放送 | 連動データ放送有 |
| 外部リンク | テレビ東京 |
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特記事項: 放送回数は2010年時点 |
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1978年の第1回より毎年テレビ東京が独占中継し、関東ローカルで放送している。ハイビジョン制作。過去に1度だけBSジャパンでも1時間のダイジェスト放送を行ったことがある。
[編集] 司会者およびメインスポンサー
- メイン司会は毎年、俳優の高橋英樹とテレビ東京の女子アナウンサーが担当する。ほか、会場各所にゲストが出演、さらにレポーターとして審査会場、ヘリ等に3名ほど配置している。また、テレビ東京の人気番組とのタイアップも兼ねている。
- 番組は「アサヒビール スペシャル」と題して放映しているため、会場周辺に本社があるアサヒビールがメインスポンサーとなっており、同社のキャンペーンガールも登場し、また番組の最後にアサヒビール製品が当る視聴者プレゼントを用意している。
[編集] 問題点
テレビ中継について、元々大会の再開に向けてテレビ東京が積極的に活動に協力しており事実上の共同主催者のような格好になっていた経緯から、現在に至るまでテレビ東京の独占中継が認められている。ただ、当初はNHKが「都の半公共的行事を一放送局が独占するのはおかしい」と実行委員会に抗議を申し入れたこともあり、現在も問題としてくすぶっている[5]。
[編集] 系列局による番組の差し替え
- テレビ大阪は7月25日に天神祭中継のため放送できなかった分を当該日の同一時間で振り替え放送を行う[6][7]。
- その他の系列局は「土曜スペシャル」などを代替放送。ちなみに各局別内容になる(主にプロ野球中継や自社製作の特番の関係で放送されなかった回を放送)[8]。
- なお、テレビ愛知やTVQ九州放送などでは、プロ野球中継を放送する場合がある[9]。
[編集] 裏番組
- 2007年から2009年まで、裏番組に「FNSの日」(フジテレビ系)があり、3年連続して冒頭2時間と競合していた。
- 2009年は「マツダオールスターゲーム第2戦」(TBS系)もあり、「FNSの日26時間テレビ」も含め3本もの大型生番組が競合する形となった。
- 2010年は当番組以外競合する大型生番組はなく、他局ではすべて通常の番組が放送された。
- 2011年は「世界陸上 韓国テグ」(TBS系)が裏番組で競合することに加え、同時間帯にNHK BSプレミアムで秋田県大仙市で開かれる「全国花火競技大会」が放送されるため花火大会中継同士での競合も見られることになる。
[編集] 近年の放送実績
[編集] 2006年
- 7月29日(土曜日) 19:00~20:54
- 司会:高橋英樹、大江麻理子アナウンサー
- ゲスト
- レポーター
- この年の視聴者プレゼントはアサヒ『PRIME TIME』だった。
- 当日は、番組表内の番組名を花火にまつわる名称に書き換えるなどして、局公式サイトが隅田川花火大会一色となった(例:ワールドビジネスサテライト→調合ビジネスサテライト、TVチャンピオン→HANABIチャンピオン、いい旅・夢気分→いい熱・花火気分)。
[編集] 2007年
- 7月28日(土曜日)19:00~20:54
- 司会:高橋英樹、大江麻理子アナウンサー
- ゲスト
- レポーター
- 系列局の対応
[編集] 2008年
- 7月26日(土曜日)19:00~20:54
- この年は「テレビ東京開局45周年記念番組」と銘打って放送された。
- 司会:高橋英樹、大江麻理子アナウンサー
- ゲスト
- レポーター
- 系列局の対応
- テレビ北海道 - 『土曜スペシャル 秀峰!にっぽん名山紀行 古里の残る味と人情』(テレビ東京で2008年6月14日に放送されたもの。テレビ北海道自社送出での放送だが、2008年7月24日以降、表示されなくなったテレビ東京送出の「HVハイビジョン制作」が表示されていたため、2008年6月14日にネット回線を受けて収録したものと思われる)
- テレビ愛知 -『土曜スペシャル 夏のさわやか川紀行源流をたどる旅』(テレビ東京で2008年6月21日に放送されたもの)
- 上記2局はプロ野球中継の関係で放送されなかった回の振り替え放送となっている。
- テレビ大阪 - 19:00『ペット大集合!ポチたま』・19:54『たこるTV』・20:00『刺客請負人』
- 前年同様、天神祭関連特番を放送したための振り替え放送。
- テレビせとうち - 19:00『熱烈歓迎!家族的食堂スペシャル』・19:57『きらり九州 めぐり逢い』(TVQ製作)
- TVQ - 19:00『きらり九州 めぐり逢い』・19:55『ココリコミリオン家族』
[編集] 2009年
- 7月25日(土曜日)19:00~20:54
- 司会:高橋英樹、大江麻理子アナウンサー
- ゲスト
- レポーター
- 系列局の対応
- テレビ大阪 - 19:00「天神祭関連特番」
[編集] 2010年
- 7月31日(土曜日)19:00~20:54
- 地上波テレビのデジタル完全移行を翌年に控えており、アナログ放送においては最後の隅田川花火大会中継であった。なお、アナログ放送では画角16:9のレターボックスサイズで放送された。
- 司会:高橋英樹、大江麻理子アナウンサー
- 第1会場
- 第2会場
- ヘリ中継:白石小百合アナウンサー
- 系列局の対応
- テレビ北海道 - 映画『クイック&デッド』
- テレビ愛知 - 18:30 『プロ野球中継・侍スタジアム 阪神タイガースVS中日ドラゴンズ』(阪神甲子園球場)
- テレビ大阪 - 『日曜ビッグバラエティ 故郷を走る!長距離ローカル路線バス』(テレビ東京系で2010年7月25日に放送。同日に天神祭関連特番を放送したための振替放送)
- テレビせとうち - 『土曜スペシャル ずっと行きたかった!ニッポンの絶景を撮る旅』(テレビ東京系で2010年7月17日放送[10]。TSCは当日プロ野球中継「東京ヤクルトスワローズVS阪神タイガース」(神宮球場、TVO制作)のため放送できず、この日に振替放送)
- TVQ - 18:30『プロ野球中継・TVQスーパースタジアム 千葉ロッテマリーンズVS福岡ソフトバンクホークス』(千葉マリンスタジアム)
- この年の視聴者プレゼントはアサヒスーパードライ350ml缶だった。
- また、この年は独立局の奈良テレビ放送が同時ネットで放送した。
[編集] 2011年
- 8月27日(土曜日)19:00~20:54
- 今回は東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生があったことから、東北からの中継が行なわれた。
- 高橋英樹とコンビで司会を務めるアナウンサーが前年までの大江麻理子から、繁田美貴に交代。
- 司会:高橋英樹、繁田美貴アナウンサー
- 第1会場
- 第2会場
- 東北地方中継(宮城県東松島市)
- ヘリ中継:植田萌子アナウンサー
- 系列局の対応
- この年は前年の奈良テレビ放送に加えて、びわ湖放送でも同時ネットで放送した。
[編集] 交通など
当日は会場周辺に大幅な交通規制が敷かれる。首都高速6号向島線は夕方から21時ごろまで全面通行止めになる。周辺道路も通行止めや一方通行になったりする。東京地下鉄銀座線、東武伊勢崎線等は臨時列車が運行されることがあり、都営地下鉄浅草線はエアポート快特がアクセス特急に種別を変更する。
なお、橋の上は立ち止まり禁止かつ一方通行である。理由は、立ち止まり行為による混雑防止のため。
2002年頃には、大会当日の夜間(21時頃)の常磐線中距離列車(中電・普通列車)が、当時は通過していた三河島駅や南千住駅に臨時停車したこともあった。浅草周辺から両駅に向かう路線バスがある関係で、恐らくは帰りの観客の輸送の便を図ったためと思われる。
[編集] モラルの低下
近年、観覧モラルの低下が著しく、観覧会場及びその周辺道路には場所取りと称して粘着テープを貼り付ける行為が多く見受けられる。この行為は、交通規制前の大通り(水戸街道・清澄通りなど)でも堂々と行われており、許可なき道路の占有や汚損を禁じた道路交通法に違反する行為であると同時に、交通事故の原因となる危険な行為である。
[編集] 脚注
- ^ 猪瀬直樹東京都副知事がTwitterで隅田川花火大会の開催を報告(RBB TODAY, 2011年5月19日)
- ^ 制作:国土交通省 運営:不動産適正取引推進機構 不動産トラブル事例データベース『裁判事例花火の観望と近隣で別のマンションを建築した売主の責任』2010年6月12日閲覧
- ^ この年は翌日が第21回参議院議員通常選挙の投票日のため、順延なしによる当日開催のみだった。
- ^ 夜空に大輪、観客94万人 隅田川花火大会 - 朝日新聞、2009年7月26日
- ^ 『東京12チャンネルの挑戦』(金子明雄著、三一書房、1998年)pp.86 - 92
- ^ 但し、1998年や2009年のように土曜日の場合は天神祭中継に丸ごと差し替えとなる。
- ^ 2010年は「日曜ビッグバラエティ」を6日遅れでネットする。19:00からの『モヤモヤさまぁ~ず2』は、当日の21:00~21:54に時差ネットで放送する。
- ^ 「土曜スペシャル」の休止がほぼなくなったテレビ北海道では番組購入による映画作品を放送している。
- ^ 2010年はテレビ愛知が「阪神VS中日」、TVQが「千葉ロッテVS福岡ソフトバンク」を中継。
- ^ テレビ東京では開催当日の12:58-14:23に再放送あり。
- ^ 7月30日は、テレビ愛知ではプロ野球中継「広島VS中日」(マツダスタジアム)、またテレビ大阪では7月25日に行われた天神祭の振替放送を行ったため、当該番組は未放送だった
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 隅田川花火大会公式ホームページ
- 墨田区文化観光協会
- 第○回隅田川花火大会 独占生中継 - テレビ東京(○はその年の回数が入る)