阿久津真矢

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阿久津 真矢(あくつ まや)は、ドラマ女王の教室』に登場する架空の人物(主人公の女性教師)である。演じたのは天海祐希。生年月日および年齢は不詳である設定であるが、公式ガイドブックに、1994年度に25歳であったことが書かれているため、初めて6年生の担任を受け持つことになった年齢を25歳とする。

略歴[編集]

1968年
この世に生を受ける。父は一(西岡徳馬)、母は美子(江波杏子)。
1986年
都内の国公立大学教育学部に入学。
1990年
大学を卒業。教員免許を取得し、小学校教諭になる。初任地は神原小学校とみられる。
1994年4月
神原小学校6年1組のクラスの担任を受け持つが、クラスの生徒の一人である池内愛(後藤果萌)に対して起こしたトラブルの責任をとらされる形で担任を外され、自宅謹慎まで言い渡されてしまう。この事件をきっかけに教職を自主退職。
その後、恋人であった富塚保彦(生瀬勝久)と結婚し、「富塚」と改姓。結婚後、長男の翔(武井証)をもうけ、以降しばらく長男を育て上げることを生き甲斐とする様になる。しかし、翔の子育ての方針を巡って口論するようになり、その後翔がチック症にかかったことや保彦の勤めている会社の不祥事を機にさらに深く対立するようになってしまう。
2000年
長男の翔が朝方ベッドから抜け出して公園へ蝶を獲りに行ったところ、川から突き出た木の棒に止まった蝶を捕まえた矢先にバランスを崩して落下、後から気がついた母親の真矢によって助けられるも、時既に遅く水死してしまう。この出来事がきっかけで夫の保彦とは離婚、旧姓の阿久津に戻る。
人生のどん底にいた真矢は翔が水死した場所に行って入水自殺する決意をするが、実行に移そうとしたとき、教え子であった池内愛(戸田恵梨香)から自殺を仄めかす電話が掛って来る。なりふり構わずに愛を探し出した真矢は、捨て身の行動で元の教え子に自らの思いや考えを強く示す。お互いの命を救い、彼女は初めて真矢の考えを理解してくれたのであった。初めて子供と気持ちを通わす事が出来た瞬間であった。愛が教師を辞めないで欲しいと言った事もあり、この一件を機に真矢は再び教職に戻る決心をする。
以降、2002年迄の間、多くの学校の面接に臨んだが、悉く不採用に終わっている。必要があれば体罰も辞さない覚悟だと言う意見を面接に持ち込んだためである。
2002年11月
真矢の話を聞いた中泉小学校の天童喜一校長(平泉成)との面接の結果、教諭としての採用が決定(天童校長も最初は真矢の気持ちにやや困惑気味だった)。6年2組担任として教職に復帰する。実は天童校長が彼女を採用したのには、ある問題を抱えており、その強い気持ちを持つ彼女に掛けてみようと思ったからである。実を言うと、この学校の教師が今年になって2人も辞めているらしく、ひょっとしたら何か大きな問題が起こるのではないかと懸念していた。彼は彼女の方針を一番に理解してくれる数少ない人物である。
中泉小学校ではクラスの生徒の宮内英二(森田直幸)に対して起こした行動(暴行と傷害)の責任を取らされる形で担任を外され、彼の父親の働きかけで教職員再教育センターへ送られる。真矢本人は懲戒免職処分の覚悟をしていた。しかし英二は真矢の思いや優しさに気付き、自分のしてきた事を深く反省し、私立中学の入試を断念。中泉小学校で卒業する事を決心する。それまでイジメの対象になっていた里中翼(伊藤大翔)と本当の友達になる。事実上、真矢が救った問題児はこれで2人目となる。天童校長から、病院で「あなたが学校を辞めさせられることになってしまったのは私の力不足です。あなたを救えなかった私がこんな事を言うのもなんですが、あなたみたいな人が今の子供たちには必要なんです。ですから、本校を辞めたとしても教師自体を辞めないで頂きたい」と言われる。彼女はこの時に「何があろうが教師は絶対辞めない」と誓った。そこに英二と心を通わせる事が出来たという事が加わり、完全にその決心は強まった。
2003年2月
宮内英二の父親雅臣の教育委員会への働きかけで,再教育センターに送られ、2年間研修の日々を送る。
2005年2月
教職員再教育センターの研修を終えた真矢の噂を聞いた半崎小学校の近藤校長(泉谷しげる)がアパートを訪れ、彼女の過去を知りながらの採用の打診を受け、条件付きで引き受ける。この時、近藤校長が「今度もし、教師として採用されるとしたら次はどうされるおつもりですか?」と聞いたところ、彼に向かって、「鬼になります。そして子供達には厳しく接し、それに対する親達の批判も全て受けて立ちます。」と言い、鬼教師としての道を選んだ。
2005年4月
半崎小学校の6年3組担任に着任(ここでドラマ本編が開始となる)。
2006年3月
半崎小学校の6年3組は全員卒業。真矢はその前に6年3組で起こした数々の行動(脅迫、プライバシー侵害、差別的制度など)の責任を取り、担任を外されて再び再教育センターに送られる事となったため、生徒と卒業式に臨む事は出来なかった。しかし、6年3組の児童24人全員に思いを伝える事に成功する。児童全員から感謝の意を伝えられるも、最後まで冷たく突き放して去る。最後の方で彼女のやり方に大反対だった上野教頭(半海一晃)も、卒業式の日にようやく認めて理解を示した(ドラマ最終回)。
2006年4月
2度目の再教育センターでの研修。2008年修了予定。この期間、神田和美志田未来)と真鍋由介(松川尚瑠輝)の抱える悩みに対するアドバイスをして、それぞれ解決に導いている。

教師人生[編集]

阿久津真矢の教師としての人生は大きく3期に分ける事が出来る。

  1. 初任地での教員生活から2002年11月中泉小学校の採用が決まるまで
  2. 2002年11月から2005年4月半崎小学校6年3組担任着任初日の朝まで
  3. 2005年4月半崎小学校6年3組担任着任初日から現在
これらは劇中着用していた服の色あいを元に分けたもので(内容で分けるなら、初教師時期~結婚退職、教員復帰~中泉小赴任とした方が良い)、俗に上から順にマヤ(ホワイトマヤ)マヤ(グレーマヤ)マヤ(ブラックマヤ)等と呼ばれる。服の色はその当時の真矢自身の気持ちがストレートに表現されている。これに合わせてヘアスタイルも変わっている。白マヤの時は波状に長く髪を垂らしていた。灰マヤでポニーテール、黒マヤでシニヨンである。これ以降、2006年4月現在に至るまでこのスタイルとなる。担当するクラスも、「白マヤで1組、灰マヤで2組、黒マヤで3組」という感じでクラスの組も変わっている。
なお真矢が鬼教師に変貌するという設定は、映画「スター・ウォーズ・シリーズ」でアナキン・スカイウォーカーダース・ベイダーとして生まれ変わることがモチーフとされている。アナキンの息子であるルーク・スカイウォーカーの衣装も、シリーズが進むごとに、白(エピソード4)→灰色(エピソード5)→黒(エピソード6)と変わっていく。

人物[編集]

  • 武道・料理・音楽・美術・ダンス等、あらゆる事をそつ無くこなす。第3話では、キレのある創作ダンスを児童達の前で披露した。元夫・富塚保彦の台詞から、学力もかなりあったと伺える。公式ガイドブックにも「どこの大学にも行けたくらいの学力であった」と書いてある。
  • ドラマ本編の中で、愛用していたパソコンはMacであり、この中に児童のプロフィールや成績が入ったデータベースが格納されていた。
  • 服装は常に黒いハイネックで、ヘアスタイルはシニヨンである。毎回同じ服を着ている様に見えるが、よく見てみると微妙に違っている事が分かる。何故常にこの服装で通しているかと言うと、かつて宮内英二を注意しようとしたところ、口論から文字通り「血みどろ」の格闘となり、英二にカッターナイフで切られて出来た古傷を隠す為で、いつも首が詰まっていたのもこの為である。このスタイルに変えてから、他人に笑顔を一切見せなくなった。
  • 好きなものは蝶、特にモンシロチョウが好きである。ドラマにおいて重要な場面では必ず蝶が登場している。SPで真矢が再教育センターから出て来た時に登場し、ふとその蝶を見上げている。
  • 問題を起こしそうな生徒の前には時間帯通り、場所に関係無く必ずと言って良い程タイミング良く現れる。監視するためにその生徒の後をつけていたと思われる。逆に、後ろからこっそり後をつけられても必ず気付く。
  • 受け持った生徒の家庭環境や友人関係など、個人情報は正確に覚えている。ドラマの第1話で、ある生徒の名前・身長・体重・血液型・生年月日などを間違いなく正確に言い当てた事から、全ての生徒の特徴はこの時既に知っていた事が分かる。その生徒が何をしようと企んでいるのか、今何を考えているのかも、全て手に取る様に分かるようにしている。
  • 彼女の家は古い安アパートの畳敷きの一室であり、生活する場所というよりも、むしろ受け持った6年3組の児童一人一人のデータが全て保管してある資料室のような所である。最終話の冒頭で、同僚の学年主任の教師が彼女の家族に倒れた事を連絡しようと、彼女の家に訪問した場面で判明した。
  • 父親とはかなり不仲であった。同じ教職員として方針の大きな食い違いが溝を生んだと見られ、結局父親とは仲直りする事も無く死別した。
  • 「自分のやっている事が間違っていると思った事は一切無い」と言う。誰に対しても、たとえ教育委員会の人間や同僚の教師や教頭先生に何を言われようが、教え子に対する指導のやり方を変える気も全く無いという強い信念の持ち主である。
  • 彼女がいる時は常に周りの空気が何と無く重苦しく冷たい感じになってしまう様である。実際、彼女が学校の廊下を歩いて行く時はBGMも重なるので雰囲気が薄暗い。
  • 1回だけ普通に、明るくさわやかに「ごめんなさい。これが本当の私なの」と振舞うシーンがあった。ただ、これは神田和美が教室で居眠りしていたときの夢だったといわれている。