阪急7000系電車
| 阪急7000系電車 | |
|---|---|
| 編成 | 2両・4両・6両・8両 |
| 起動加速度 | 2.8 km/h/s |
| 営業最高速度 | 115(宝塚線は100)(注1) km/h |
| 減速度 | 3.7 km/h/s(常用最大) 4.2 km/h/s(非常) |
| 編成定員 | 1,180人 (4M4T) 880人 (4M2T) 580人 (2M2T) 280人 (1M1T) |
| 全長 | 19000 mm |
| 全幅 | 2750 mm |
| 全高 | 4095 mm |
| 編成質量 | 252.4t (4M4T, 普通鋼製) 224.9t(4M4T, アルミ車) 69.8t(1M1T, 普通鋼製) |
| 軌間 | 1435 mm |
| 電気方式 | 直流1500V |
| 主電動機 | 直流複巻電動機 形式:SE577形 |
| 編成出力 | 150kW×16=2400kW (4M4T, 4M3T, 4M2T) 150kW×8=1200kW (2M2T) 150kW×4=600kW (1M1T) |
| 歯車比 | 1:5.31 |
| 制御装置 | 界磁チョッパ制御 形式:PE33A,PE33A4 |
| 駆動装置 | WN駆動方式 |
| 台車 | S形ミンデンドイツ式ダイレクトマウント空気ばね台車 M車:FS-369A・T車:FS-069A |
| ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(HRD-1R:前期) 電力回生優先ブレーキ付き電気指令式空気ブレーキ(HRDA-1:後期) |
| 保安装置 | ATS デッドマン装置 |
| 製造メーカー | アルナ工機 |
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この表について
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阪急7000系電車(はんきゅう7000けいでんしゃ)は、1980年(昭和55年)から1988年(昭和63年)まで製造された阪急電鉄の通勤形電車である。
目次 |
[編集] 概要
6000系をベースに1980年から1988年までに210両が製造された。現在、阪急での同一系列の製造数が最も多い形式である。車体は6000系とほぼ同一であるが、制御装置は回生ブレーキ付き界磁チョッパ制御(東芝製)に、主電動機は複巻電動機に変更され、出力も150kWに増強されている。
また、6000系(旧2200系を含む)を組み込んだ編成や、4・6両編成の一部には8000系と連結して通常は8両編成として運用されている編成が存在する。
神戸線、宝塚線と神戸高速線で運用されている。山陽電気鉄道本線には、阪急神戸線からの直通運転が取りやめられた1998年(平成10年)まで乗り入れていた。
[編集] 投入途中の変更点
車番は7000 - 7019の番号が振られた8両編成の0番台(ただし神戸線所属の7001F・7003F・7006F・7016F・7017Fは山陽電鉄線乗り入れのため登場当時は6両編成だった。7016F・7017Fはその後の増備は行われなかった)、7020 - 7023・27の山陽電鉄線乗り入れ用6両編成の20番台(製造時から7024Fは2M2Tの4両編成、7025F・7026Fは2Mの増結用2両編成)、7030 - 7037の1M1Tの増結用2両編成の30番台、と概ね区別されていたが、現在では様々な編成替えを経て0番台・10番台の2両編成や、20番台の8両編成が存在するなど区別の意味は薄くなっている。
1981年(昭和56年)製造の7003F以降、冷房機の補助送風機としてスイープファンが設置された。 登場当初の車体は6000系とほぼ同一であるが、運転室車掌側の仕切り扉が追加されている。
[編集] 形式
[7000形]梅田駅寄りの先頭車。制御電動車。主電動機、PT48形パンダグラフを2台搭載。Mc
[7100形]新開地駅・宝塚駅寄りの先頭車。制御電動車。補助電源、CPを搭載。M'c
[7150形]増結編成の新開地・宝塚寄りの先頭車。制御車。補助電源、CPを搭載。Tc
[7500形]梅田寄りから2両目。電動車。補助電源、CPを搭載。M'
[7600形]新開地・宝塚寄りから2両目。電動車。主電動機、PT48形パンダグラフを2台搭載。M
[7550形]7500形と7600形の間に挟まれる中間車。付随車。特に機器は搭載されていない。
1984年(昭和59年)製造の7011Fおよび7021F以降、車体の素材が普通鋼からアルミニウムに変更された。当初アルミ車両については、車内車端部に貼付されている車両番号が書かれたプレートの下にアルミ製であることを示す「アルミ車両」と白文字で書かれた青色のプレートが取り付けられていたがのちに撤去された。同時に室内では冷房吹き出し口が連続化され、座席の袖仕切がパイプからモケットを張った板となった。車両間連結部貫通扉のガラスが大型化されている。(増結車は従来サイズのガラスで製造された。従来車に関しては車両検査時に大型ガラスの扉へ変更されている。)
また7011F以降は、電動車回生ブレーキで付随車のブレーキも負担する遅れ込めブレーキが採用され、さらに省エネ率が向上している。
他にも冷房室外機の配置、前面の連結器の形状、転落防止幌の形状、車椅子スペースの有無、屋根上車端部通風器の有無、車両間連結部貫通扉上の蛍光灯の有無、座席下の板の意匠などによって編成ごとに多くの差異がある。神戸線の7010Fは、他編成では見られない客室で、室内の冷風吹出口がスイープファンのみ6箇所タイプとなっており、またドアチャイム試験車としても扱われているため、ドアチャイムの音が他の編成とは異なった音となっている。(客室に関しては、同時期に登場した京都線用5300系の中間付随車5890と同じタイプである。) また、宝塚線の7011Fは、客用ドアがすべてゴムとドア外板の間にステンレス帯を挟まない、2000系などで見られる旧タイプと同じように見えるドアを装備している。(京都線用の7300系7302F - 7304Fと7322Fでも、登場時は7011Fと同じドアが採用されていたが、検査時にすべて現在のタイプに更新されている。)
当初、先頭車の運転室から第1客用扉にかけての空間には、2200系を継承し側窓が設けられていなかったが、「室内が暗い」との意見を受け、1985年製造の7013F・7022Fから他の半分程度の大きさの窓を設置した。また本系列の他の車両についても同様の窓を増設する改造がなされている(6000系の大半、6300系全車、7300系全車も同様)。なお、増設を行っていない車両(6050F・7012F・7021F)については、昼間の車内消灯時においても運転席直後の座席上の蛍光灯だけは消灯しないようになっている。
1981年(昭和56年)に製造された7005Fの7105・7585には試験的にボルスタレス台車を取り付けられた(のちに従来のS型ミンデン台車に交換)。この後1985年(昭和60年)に製造された7012Fでは全車にボルスタレス台車 (SS-102A) を装着し、長期実用試験として使用されていたが、2009年(平成21年)1月に5200系廃車発生品のS型ミンデン台車 (FS-369A/069A) に交換されている。同時にクーラーキセ、ワイパーも交換された[1]。
現在は台車はすべてFS369A(電動車)およびFS069A(付随車)を装備するが、この台車は5100系製造当時のものと8000系製造当時のものでは台車排障器取付け部分の形状が大きく違う。本系列はこの変遷の過渡期に製造されているため、台車形状が編成内で違うものがいくつかある。この中でも7023Fの6連は特異で、他編成には見られない製造中期の変形台車を装備している。また、前述した7012Fの台車は型番は同じであるが元々は5200系の台車のため、他の7000系列のどの台車とも一致しない。
ボルスタアンカー(車体と台車と繋がっている、逆三角形の部品)の取り付け部分の形状も、長方形をしているもの(鋼製車)と、横に長く角が斜めにカットされたもの(アルミ車)がある。
1980年代後半よりスイープファン非搭載車両の一部に7013F以降と同じスイープファン付天井へ改造工事が施工された。この工事は6000系の一部や2200系にも実施された。
[編集] 就役後の変化
登場当時の表示幕は、2200系・6300系・6000系と同様に急行については白地に赤文字で「急行」の表示(特急の反転色。これは、表示幕導入前に使用されてきた急行の看板色に由来する。)であったが、1982年(昭和57年)製造の7006Fからは黒地にオレンジ文字(急行)の表示に変更された(7000F - 7005Fものちに同様の表示幕に取り替えられた)。ただ黒地に白文字の「普通」表示と区別しにくいとの苦情を受け、「急行」表示は1992年(平成4年)に現在の快速急行と同じオレンジ地に黒文字に変更された。また7016F・7023F・7031F以降の編成から行先表示幕にはローマ字、列車種別表示幕には英字が追加された(それ以前に登場した編成ものちにローマ字・英字入りの表示幕と交換された)。また7000系は210両と阪急で一番多い形式なので7777は実在する「7027の梅田寄りから5両目」
1995年(平成7年)、阪神・淡路大震災が発生。7000系は特に被害を受けなかったが、7023Fがこのとき夙川駅ホームで被災し閉じ込められ、全線復旧までの間夙川 - 岡本(のちに新開地)間の折り返し運用に就いていた。また、7027Fが三宮駅東方で被災し脱線したが、こちらはいったん脱輪状態からの復帰作業をしたのち、復旧の進捗による運転再開を前にクレーンで撤去され正雀へ陸送されている[2]。伊丹線用の3000系・3100系・5200系が被災したため、増結の4両編成だった7024Fが3000系・3100系復旧までの間、伊丹線の新伊丹駅と塚口駅間を運行していた。[3]この震災の後、付随車のみとなった2200系(のちに6050Fに変更)の中間電動車を7016Fから捻出している。
1998年(平成10年)から、7036Fを皮切りに8000系と同じく屋根肩がアイボリーに塗り分けられるようになり、2002年(平成14年)までに全車に施工された。
[編集] リニューアル
1998年から7001Fを皮切りに同社正雀工場で更新工事が施工されている。2009年現在8両編成6本48両が他形式と同じく内装が大幅にリニューアルされている。施工時期の違いから編成によって工事の内容に差が見られる。
車椅子スペースは各編成に4箇所設置。1999年(平成11年)の7003Fからは扉開閉予告チャイムが、2000年(平成12年)の7006Fからは車内にLED案内装置も設置され、2002年(平成14年)の7000Fからは5000系リニューアル車と同様に客用扉が展望の向上のために窓の大きなものに、扉、妻部の化粧板が日焼け対策でこげ茶のものに、床板が着席マナーの遵守を促すためのタイル状の模様が入ったものにそれぞれ交換、バリアフリー対策で側扉に開閉予告ランプの設置、冷房室外機の交換(鉄製→ステンレス製)など、大規模な変更が加えられた。リニューアル車の車内の製造銘板が、製造年表記のない「アルナ工機」表記のみのものになった。7002Fからは貫通扉と乗務員室扉の化粧板がこげ茶に、床の模様が茶色のものに、扉のガラスが緑色の着色ガラスにそれぞれ交換された他、荷棚も交換された。2003年(平成15年)の7004Fからは、標識灯が白色のものに交換された。2009年(平成21年)に出場した7007Fは7300系7320Fと同様の外観となり、前面・側面の種別幕・方向幕は、フルカラーLEDに変更された[4][5]。また、車内には、9000系、9300系9303F以降、7300系7320Fと同様の2面の液晶ディスプレイが、各ドアに千鳥配置で設けられている他、座席間に仕切板が増設されている。
2010年(平成22年)に7008Fが正雀工場で同様の改造を受け、同年7月30日に出場した[6]。
2011年(平成23年)に7009Fがリニューアルを受けたが、座席間に仕切板の増設やドアエンジンが交換された程度であり、それ以外は2003年の更新工事の内容に戻っている。また、前面・側面の種別幕・方向幕はフルカラーLEDに変更されず、幕式のままである[7]。
[編集] 在籍数
2010年2月現在。
- 神戸線は7000 - 7004F・7006 - 7010F・7012F・7013F・7019 - 7022F・7027Fの8両編成17本134両(7021Fの編成中には6000系鋼製車が2両連結されている)、8000系8032Fと連結して8両編成を組成する7014F、8031Fと連結して8両編成を組成する7017F、8035Fと連結して8両編成を組成する7023Fの6両編成3本18両、7005F・7016F・7030F・7034F - 7037Fの2両編成7本14両、6050Fの編成中の中間車6両(7616・7516・7565・7575・7605・7505)の計172両が在籍している。
- 宝塚線は7011F・7015F・7018Fの8両編成3本24両、7025F・7026Fと連結して8両編成を組成する7024Fの4両編成1本、7025F・7026F・7031F - 7033Fの2両編成5本10両の計38両が在籍している。
- 7013F・7018Fは神戸・宝塚両線の表示幕を装備しており相手の線の車両が不足した際の予備車としての役割も持つ。
- 8両編成は梅田寄り先頭車に電気連結器を装備しており、朝には2両編成を連結して10両編成でも運行される[8]。
- 一方、8両編成の神宝寄り先頭車の大半は自動連結器であるが、7110・7111・7114(元8連で2010年現在は6連)・7118は電気連結器を装備しており、かつて宝塚線で宝塚寄りに2両編成を連結して朝に10両編成で運行されたことがあった[9]。
[編集] 編成
- 6000系は 斜体 で、8000系は 太字 で表記する。
- 宝塚線で運用されている編成には 【宝塚線】 の表記をしている。
- 7000-7500-7550-7560-7570-7580-7600-7100 内装更新車
- 7001-7501-7551-7561-7571-7581-7601-7101 車椅子スペース取付
- 7002-7502-7552-7562-7572-7582-7602-7102 内装更新車
- 7003-7503-7553-7563-7573-7583-7603-7103 車椅子スペース、ドアチャイム取付
- 7004-7504-7554-7564-7574-7584-7604-7104 内装更新車
- 7006-7506-7556-7566-7576-7586-7606-7106 車椅子スペース、ドアチャイム、車内LED案内装置取付
- 7007-7507-7557-7567-7577-7587-7607-7107 内装・前面更新車
- 7008-7508-7558-7568-7578-7588-7608-7108 内装・前面更新車
- 7009-7509-7559-7569-7579-7589-7609-7109 内装更新車
- 7010-7510-7650-7660-7670-7680-7610-7110 ドアチャイム取付(高音)
- 7011-7511-7651-7661-7671-7681-7611-7111 【宝塚線】
- 7012-7512-7652-7662-7672-7682-7612-7112 ドアチャイム取付(低音)、クーラーキセ更新車
- 7013-7513-7653-7663-7673-7683-7613-7113 宝塚線予備車、ドアチャイム取付(低音)
- 7015-7515-7655-7665-7675-7685-7615-7115 【宝塚線】、ドアチャイム取付(低音)
- 7018-7518-7658-7668-7678-7688-7618-7118 【宝塚線】、神戸線予備車
- 7019-7519-7659-7669-7679-7689-7619-7119
- 7020-7520-7555-7760-7770-7585-7620-7120
- 7021-7521-6671-7761-7771-6681-7621-7121
- 7022-7522-7676-7762-7772-7666-7622-7122
- 7025-7125+7024-7654-7684-7124+7026-7126 【宝塚線】、7025Fは増結予備車
- 7027-7527-7774-7767-7777-7764-7627-7127
- 8032-8152+7014-7514-7664-7674-7614-7114 クーラーキセ更新車(7014Fのみ)、今津北線予備車、京都線・嵐山線直通臨時列車指定編成
- 8031-8151+7017-7517-7667-7677-7617-7117 今津北線予備車、京都線・嵐山線直通臨時列車指定編成
- 8035-8155+7023-7523-7763-7773-7623-7123 今津北線予備車、京都線・嵐山線直通臨時列車指定編成
- 6050-7616-7516-7565-7575-7605-7505-6150
ラッシュ時増結用
- 7005-7105
- 7016-7116
- 7030-7150
- 7031-7151 【宝塚線】
- 7032-7152 【宝塚線】
- 7033-7153 【宝塚線】
- 7034-7154
- 7035-7155
- 7036-7156
- 7037-7157
[編集] その他
- 7017Fは2008年11月・2009年4月・11月・2010年4月・5月に神戸本線・京都本線・嵐山線直通臨時列車(2010年からは直通特急)として、京都本線、嵐山線に乗り入れた実績がある。また2009年11月に7023Fも今津(北)線、神戸本線・京都本線・嵐山線直通臨時列車として、京都本線、嵐山線に乗り入れた[10]。そして2010年4月・5月には7014Fも神戸本線・京都本線・嵐山線直通の直通特急として運転された[11]。阪急京都本線#嵐山線直通臨時列車の項も参照。
[編集] 脚注
- ^ 阪急7000系7012編成に変化 | 鉄道ニュース | 鉄道ファン・railf.jp
- ^ 西宮車庫と隔絶された区間運転が長期化することに備え、カーボンブラシを使用せずメンテナンスが容易な8000系のみでの運用としたため。
- ^ 行き先表示に新伊丹がないため白幕のまま塚口、新伊丹(伊丹の上に新伊丹の紙を貼っていた)の行き先表示板を掲げていた。
- ^ 阪急7000系7007編成が京都線で試運転railf.jp
- ^ 阪急7000系7007編成、運用復帰railf.jp
- ^ 阪急 7000系7008編成が京都線で試運転railf.jp
- ^ 阪急7000系7009編成が運用復帰railf.jp
- ^ 6050Fを除く。7004・7013は近年まで自動連結器が装備され増結不可だったが、2008年に連結器交換が実施された。
- ^ 現在は、朝の10両編成の増結2両編成は全て梅田寄りに連結されている。
- ^ RM News【阪急】嵐山線臨電の話題
- ^ RM News【阪急】嵐山線直通臨時電車運転
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