長門峡

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長門峡
長門峡の秋の様子

長門峡(ちょうもんきょう)は、阿武川上流、山口県山口市阿東及び萩市川上に位置する峡谷である。全長12キロメートル。

概要[編集]

奇岩や、深淵など変化を織りなす奇勝として知られ、国の名勝や長門峡県立自然公園にも指定されている。

中生代白亜紀流紋岩凝灰岩デイサイト溶岩から形成されており、断崖を形成する。

命名者は郷土の画家、高島北海であり、また詩人中原中也もこの地を絶賛した。景勝地は個性的な名前で、洗心橋や龍宮淵、獺淵、暗がり淵などの名所がある。洗心橋には中原中也の詩碑が立つ。この洗心橋から龍宮淵まで5.5キロメートルの観光遊歩道が設置されており、ハイキングやトレッキングのメッカとなっている。

長門峡は、春は桜、夏は避暑地、秋は紅葉と四季を通じて楽しむことができ、年間60万人以上の観光客が訪れる観光スポットでもある。日本五大名峡の一つに数えられることもある[1]

山口市側の入り口はJR山口線長門峡駅の前にある道の駅長門峡、萩市側の入り口は阿武川ダム上流の竜宮淵であり、双方とも駐車場が完備してあるが、国道9号に面している山口市側の方が年間を通じての来客が多い。

阿武川で捕れるは長門峡の名物になっており、竜宮淵入り口周辺には鮎料理の店が並んでいる。またシーズンには鮎祭りが行われ、多くの観光客が訪れる。

出典[編集]

  1. ^ 櫻橋(さくらばし)”. 広島県土木建築局道路企画課 (2015年3月11日). 2020年5月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]