長塚古墳 (堺市)

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長塚古墳
所属 百舌鳥古墳群
所在地 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁
位置 北緯34度33分27.6秒 東経135度29分15.0秒 / 北緯34.557667度 東経135.487500度 / 34.557667; 135.487500
形状 前方後円墳
規模 墳丘長102 m
埋葬施設 不明
出土品 埴輪
築造時期 5世紀
史跡 国の史跡(1958年指定)
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長塚古墳の空中写真(2007年)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

長塚古墳(ながつかこふん)は、大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁に所在する古墳時代中期の前方後円墳。百舌鳥古墳群に属しており、国の史跡に指定されている。

概要[編集]

長塚古墳は大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)の南東に位置する前方部を西に向けた前方後円墳である。JR阪和線百舌鳥駅のすぐ西側にある。全長102メートル、後円部径57メートル、後円部高さ8.2メートル、前方部幅67メートル、高さ8.3メートルの規模である。墳丘は三段に築成され、南側くびれ部には造出しが設けられている。墳丘の周囲に盾形の周濠が巡らされていたが、現在は宅地となっている。史跡整備計画策定などのため、墳丘部分でこれまでに、数度の小規模な発掘調査が実施されている。出土遺物には円筒埴輪と朝顔形埴輪、蓋形埴輪、土師器がある。また葺石の石材も出土している。円筒埴輪の編年から5世紀中葉頃の築造が推定される。本古墳は規模が大きく、墳形も整っていることから、大仙陵古墳の陪塚ではなく独立した古墳とみなされている。1958年に国の史跡に指定されている。

参考文献[編集]

  • 堺市教育委員会生涯学習部文化財課 編『百舌鳥古墳群の調査1』堺市教育委員会、2008年3月、56-59頁。全国書誌番号:21560162 
  • 堺市市長公室文化部文化財課 編『百舌鳥古墳群の調査2』堺市教育委員会、2009年3月、10-14頁。全国書誌番号:21717877 
  • 堺市博物館 仁徳天皇陵古墳百科”. 2012年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]