鏡川橋停留場

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鏡川橋駅から転送)
鏡川橋停留場
はりまや橋方面行きホームより西を望む
かがみがわばし
Kagamigawabashi
蛍橋 (0.5 km)
(0.5 km) 鴨部
地図上は高知商業前駅
所在地 高知県高知市本宮町
北緯33度33分20.39秒 東経133度29分54.83秒 / 北緯33.5556639度 東経133.4985639度 / 33.5556639; 133.4985639座標: 北緯33度33分20.39秒 東経133度29分54.83秒 / 北緯33.5556639度 東経133.4985639度 / 33.5556639; 133.4985639
所属事業者 とさでん交通
所属路線 伊野線
キロ程 4.2 km(はりまや橋起点)
駅構造 地上駅
ホーム 3面2線
開業年月日 1906年明治39年)10月9日
乗換 高知商業前駅土讃線
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鏡川橋停留場(かがみがわばしていりゅうじょう)は、高知県高知市本宮町にあるとさでん交通伊野線路面電車停留場

伊野線において複線単線の境界となる停留場で、当停留場で折り返しとなる電車が多数設定される[1][2]。また、駅長が配置されている停留場でもある[1]

歴史[編集]

伊野線はとさでん交通の前身である土佐電気鉄道によって1904年明治37年)に堀詰 - 乗出間で開業、2年後の1906年(明治39年)に乗出から路線が延伸された[3][4]。鏡川橋停留場はこの延伸に際し、路線の終点として開設された。鏡川橋から先、伊野方面に路線が伸びるのは翌年のことであり、この時は咥内までが開通した(伊野線全通はさらにその翌年)[3]

伊野線は開業当時単線であったが、起点側から順次複線化が進み、1958年昭和33年)に蛍橋から当停留場までが複線となった[3]。これに合わせて、それまで蛍橋で折り返していた電車の折り返し地点が当停留場へと移っている[3]。また安芸線が存在したころは、当停留場から安芸線終点の安芸駅までを結ぶ直通電車が運行されたこともあった[1]

年表[編集]

構造[編集]

配線概略図

蛍橋停留場

uSTRg uSTRf
uPSTR(R) uPSTR(L) BUILDING
uKRWgl uKRWg+r
uSTR uPSTR(L)
uSTR+c2 uSTR3
uABZg+1 uSTRc4

鴨部停留場

鏡川橋停留場は伊野線の併用軌道区間にあり、道路上にホームが設けられている。上りはりまや橋方面行きのホームと下り伊野方面行きのホームが2本の線路を挟んで向かい合う(相対式ホーム)が、このうち下りホームは降車専用ホームと乗降ホームの2面に分かれていて、蛍橋寄りに降車専用ホーム、鴨部寄りに乗降ホームと縦並びに配置される[2][6]。上りホームは2両、下り乗降ホームは3両分の長さがあり、当停留場での折り返しで電車が複数滞留しても支障がないようにしている[6]。また2面ある下りホームの間には渡り線があり[2]、当停留場での折り返しに使用される。

のりば
下り 蛍橋寄り 降車専用  
鴨部寄り 朝倉伊野方面  
上り   はりまや橋文珠通方面  

停留場の北には鏡川橋変電所[1]、南には待合室公衆便所と乗務員詰所があり、一日乗車券等の販売を行っている。駅長(実際の職名は「助役」だが、しばしば「駅長」と言及される)が配置され、運転整理や伊野方面へ向かう列車への出発合図などの任に当たる[1]

周辺[編集]

隣の鴨部停留場との間には鏡川が流れ、軌道は鏡川橋梁にて渡河する[2]。鏡川橋梁は両側を道路橋に挟まれた軌道専用橋で、現用の橋は1979年(昭和54年)5月に完成した3代目である[1]。初代は1907年(明治40年)9月の鏡川橋 - 咥内間の開通に伴い架橋され、1948年(昭和23年)6月に2代目が完成するまで使用された[1]。2代目の完成後も初代の橋脚は数年間存置され、看板を取り付け広告塔として利用されていた[1]

路線バス[編集]

「鏡川橋」バス停留所があり、以下の路線が乗り入れる。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
  G1 堺町高知駅 高知駅バスセンター とさでん交通
G2 堺町、高知駅前、比島 一宮高知営業所
G5 堺町、高知駅前、比島、一宮高知営業所、医大病院 オフィスパーク第二 土休日運休
G6 堺町、高知駅前、比島、一宮高知営業所、医大病院 領石出張所
G10 堺町、高知駅前、杉井流東 一宮高知営業所
K4 堺町、西高須通、潮見台ターミナル 潮見台三丁目 土休日運休
P2 堺町、中央市場前、十津 種崎
S1 堺町、桟橋通五丁目、横浜、長浜営業所 みませ
S2 堺町、桟橋通五丁目、横浜 長浜営業所
S3 堺町、桟橋通五丁目、横浜、長浜営業所 桂浜
T1 堺町 桟橋車庫 休日運休
T3 堺町、桟橋通五丁目、横浜、横浜ニュータウン 南ニュータウン
  Y1 朝倉駅前、国立病院 学芸高校 とさでん交通 休日運休
Y2 朝倉駅前、国立病院前 天王ニュータウン
Y3 朝倉駅前、国立病院前、天王ニュータウン 仁野
Y4 朝倉駅前、国立病院前、土佐市役所前 高岡営業所
Y5 朝倉駅前、国立病院前、土佐市役所前、須崎駅 須崎営業所
Y6 朝倉駅前、国立病院前 宇佐
Z1 八代 すこやかセンター伊野 県交北部交通
Z2 朝倉駅前、伊野駅、高岩 狩山口
Z3 朝倉駅前、伊野駅、高岩 土居
Z4 朝倉駅前、伊野駅、高岩、土居 長沢
Z6 八代、伊野駅、高岩 狩山口

鳥越方面のバスは停留所前を通るものの停車しない。

隣の停留場[編集]

とさでん交通
伊野線
蛍橋停留場 - 鏡川橋停留場 - 鴨部停留場

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 『土佐電鉄が走る街 今昔』38-39頁
  2. ^ a b c d 川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第2巻 四国西部エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年、43,93頁。ISBN 978-4-06-295161-6 
  3. ^ a b c d e f g h 『土佐電鉄が走る街 今昔』98・156-158頁
  4. ^ 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、60頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  5. ^ 上野宏人 (2014年10月2日). “とさでん交通:「再出発」 「便利な市民の足に」高知で設立式 新デザインの車両披露”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 
  6. ^ a b 川島令三『全国鉄道事情大研究』 四国篇、草思社、2007年、291-292頁。ISBN 978-4-7942-1615-1 

参考文献[編集]

関連項目[編集]