銭形幸一

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銭形幸一(ぜにがた こういち)は、モンキー・パンチ漫画作品及びそれを原作とするアニメルパン三世』シリーズに登場する架空の人物。アニメでのオリジナルキャストは納谷悟朗、OVA版の風魔一族は加藤精三。実写版では伊東四朗

一般的には銭形警部(ぜにがたけいぶ)の名前で知られる。愛称は漫画では「銭さん」、アニメでは「とっつぁん」。

目次

[編集] プロフィール

公式サイトより。ただし原作では身長・体重の設定はされていない。『ルパン三世 PartIII』の39話では175cmとされている。

[編集] 設定

ルパン三世逮捕を悲願とする警視庁警部(アニメでは『TV第2シリーズ』以降で国際刑事警察機構(ICPO)にルパン専任捜査官として出向、所属は総務局国際協力部第1課)。

警視庁所属だが、警察庁経由で埼玉県警に出向歴あり。その名残か、カリオストロ公国では埼玉県警の警官隊を引き連れている。野村胡堂の小説『銭形平次捕物控』の主人公銭形平次の6代目(アニメなどでは7代目)に設定されている(劇場映画第5作『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』及び劇場映画第六作『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』のパンフレットでは、9代目となっていた)。

年齢はルパンより年上であり、彼からは「とっつぁん」と呼ばれている。原作では東西京北大学法学部に籍を置いた、ルパンとは大学の先輩と後輩という設定の話もある。原作コミックの第1話には名探偵として明智小五郎が登場しており、原作者には老獪な謎解き担当・明智と若きやり手の行動派・銭形のコンビでルパンと対決させようという意図があったのではないかと言われている。第2話以降、明智は登場していない。アニメシリーズではパイロットフィルム版のみ登場するが、その際に銭形は明智に変装したルパンに出し抜かれた。

アニメで「とっつぁん」の愛称を最初に使ったのは次元であり、『TV第1シリーズ』第1話にて早くも登場する。TV第1シリーズのオープニング・ナレーションで登場(「俺の最も苦手なとっつぁんだ」)し、『TV第2シリーズ』で「とっつぁん」として定着する。『第1シリーズ』では「銭形のダンナ」と呼ばれたこともある。原作では「銭さん(ゼニさん)」と呼ばれている。

TVスペシャル第一弾『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』では、警察官としての始まりは埼玉県警西大滝町派出所勤務からとされ、同第十四弾『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』では、指名手配犯の峰不二子を追ってやって来たニューヨークで、当時駆け出しだった頃のルパンと出会い、「あんなふざけた奴は許せん」とルパンを追うようになったとされる。コードナンバーは22-84471。

その後警視庁でルパンの国外逃亡を許してしまった責任として、TV第2シリーズ冒頭(ICPOに異動前)では長野県警信州高畑村駐在所勤務に降格させられた。ただし、本人は「派出所勤務ならまだしも、俺はまだ駐在所に勤務したことなんか一度もない」と語っている(TVスペシャル第一弾『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』もっともルパン三世シリーズでは、こういった矛盾は珍しい事ではないが)。後にICPOに出向、ルパン三世専従捜査官に任命される。ただし、銭形の組織異動については表立って描かれたことはほとんどないため判然としない。

給料の額もあやふやで、18万285(TVスペシャル第三弾『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』)だったり、33万8363円(TVスペシャル第一弾『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』)だったりと、作品によって異なる。一時月給100万円、経費使い放題という羨ましい身分になったことがある。逆にルパンが国外で活動するのが多く現地へ向かうため、飛行機はファーストクラスにしたり高級食にしているため経費を無駄遣いし、上層部からは不評を受けて経費ストップがあった(『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』。リストラ時期も経費をカットされ、食事はカップ麺だけということもあった(『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』)。

警視庁と各県警をまたいだ人事はキャリアでない限りありえないため、銭形は実はキャリアであるが、ルパン逮捕に命を賭けるあまり昇進を断り続け、現場ポストにしがみついている可能性がある。不二子曰く「ルパンが相手なら天下御免で出動できる」(『ルパン三世 カリオストロの城』)ことから、ルパンに関してなら相応の権限は持っている可能性もある。『ルパン三世VS名探偵コナン』では、銭形について「ルパンに関する事件について世界中どの国でも捜査権を認められている」と目暮警部がコメントしている。

モンキー・パンチは、当初銭形平次の子孫(つまり銭形)を主役、ライバルとしてルパン三世を据える方針だったが、アシスタントから「こっち(ルパン)を主役にした方が良いんじゃないですか?」と言われ、変更した。

[編集] 人物

正義感が強く、悪を憎む性格。故に犯罪者であるルパンの逮捕の執念は強いが、次第にルパン逮捕という考えは銭形にとってある種の本能とも呼べる物になっている。それゆえか、場の空気がまったく読めず、緊迫感のある場の中でも「ルパン!逮捕だ~!」と殴りこむことが多く、話の腰を折ることもしばしばある。

一人称は「ワシ」が多いが上司に対しては「私」、パイロットフィルム版や一部の登場作品によっては「俺」と呼ぶこともある。

原作では「警官」というより「刺客」の一面が強く本気でルパンの命を狙う(特に『新ルパン三世』では途中で国際裁判機関によりルパンに死刑判決が一方的に下されており、銭形はルパンを見つけ次第その場で殺しても良いという超法規的措置まで取られている)。

普段はルパン逮捕のことしか頭になく、そのためには法を犯して卑怯な行動に出ることもしばしばあるが、その腕は確かでありルパンも彼のことは恐れている。ときにはルパンたちの世間的評価を下げるために悪人と手を組んで凶悪犯罪者に陥れたり、わざと冤罪を着せたりする場合もある。「ワシはICPOの銭形だぞ!」と、相手が警察官や民間人を問わず口癖のように言い、こういった部分が一般の警察官からエリート風を吹かしていると思われ、下町署の警察官たちの画策で、責任を負わされクビにされそうになった事もある。また、ICPOの権限に関して勘違いしている節があり[1]、ルパンが関わっているとはいえVIPの数多くいる会場に無断で乗り込もうとする職権乱用な展開もあり、警備員たちにつまみ出される一面もある。

特に『TV第2シリーズ』以降では、ルパン逮捕のためとはいえ、民間人に「逮捕するぞ!」「死刑にするぞ!」などと脅して無理矢理ルパン追跡の捜査に協力させ、果てには犯罪シンジケートマフィアと手を組んだり、『ルパン三世 PartIII』では言葉が通じない原住民の漁師に「追え!」と命令するなど、手段を選ばな過ぎる事も度々あり、警察官とはかけ離れた行為もしばしば見られる。

TV第2シリーズの第6話では、世界規模の危機に陥ってる事を無視して、ルパン逮捕のためにイタリア政府と脅迫者の取引を妨害して危うく国外追放になりかかり、第7話では、イスラエル空港にてエジプト行きの航空便について訊ねると、空港職員から「ここはイスラエルの空港であり、アラブへ行く便があるわけがない」と断られた。すると、職員に対して横暴な振る舞いをした挙げ句、日本赤軍呼ばわりされて逆に自分が警察に逮捕されてしまった[2]。最近のTVスペシャルではそういった描写は描かれていないが、高速道路を逆走するなど、無茶な行為がしばしば見られる。

あくまでもルパンを逮捕することが目的であるため、彼の命を狙う第三者や事件に絡む巨悪の存在を知った場合はルパン一味と共同作戦を展開する場合が多い。いつもルパンに逃げられているが、いつの間にか奇妙な友情が互いにできあがっている。2人が手を組んだ時のコンビネーションは抜群で、二人三脚をすれば右に出る者はいない。銭形にはいつしか「ルパンを捕まえること」が生きがいとなっている。

TV第1シリーズ第1話『ルパンは燃えているか…!?』では、ルパン逮捕に協力した峰不二子の逮捕状を破り捨てるという、実際の警察官にはあるまじき行為を見せている。

TV第2シリーズ第32話『ルパンは二度死ぬ』では、ピューマに殺されて棺の中に納められたルパンを見て初めは認めなかったが、ついには「貴様はわしの生きがいで最愛の友だった」と叫んで大泣きし、第38話『ICPOの甘い罠』では、「他の者にルパンを捕まえさせない」という思いから、ICPOの警察官たちの横槍を入れるように強引にルパンを連れ出してもいる。

第34話『吸血鬼になったルパン』で「高所恐怖症」と発言しているが、ルパン逮捕劇での空中アクションなどは枚挙にいとまがないため公式設定としては定着していない。TVスペシャル『お宝返却大作戦!!』では「高層ビルの現場でとび職のアルバイトをしたことがある」とも発言している。

第80話『最後の差し入れはカップラーメン』では、ルパンに死刑執行がなされた後で意気消沈するも、ルパンが脱出したことで「やりおったな!」と喜んだ。

第82話『とっつあん人質救出作戦』では、ヘリコプターの爆発に巻き込まれたルパンに対して、「好きだった」という発言もしている(その隣でナポレオン11世に変装していたルパンも、「俺も好きよ」と心の中で発言。無論これは、「人間的に好き」ということ)。

第98話「とっつぁんのいない日」では、トリュフォー警視の策動によって暗殺されかけた。トリュフォーの部下で、銭形の射撃の先生であり、また好敵手でもあった男に銃撃されたが、実は撃ち込まれたのは麻酔弾であった。ルパンたちによって真相が暴かれ、銭形はトリュフォーの逮捕に成功する。ルパンたちは逃亡するが、銭形は、自分のために動いてくれたルパンたちに感謝の念を込めて敬礼をするという感動的な一幕が存在する。

一方で極悪人を放ってはおけない性格の持ち主で、不法やエゴのために黒幕を逮捕できず、地団駄を踏む一面もある。大統領選挙の立候補者が金蔓を逃したくないがために非合法カジノを見逃していると知った際には「腐っとるのぉ」と呆れていた(TVスペシャル第十三弾『ルパン三世 アルカトラズコネクション』)。また、『ルパン三世 カリオストロの城』では、ルパン逮捕よりもカリオストロ公国による国家ぐるみの偽札製造の摘発を優先させている。

好物はラーメン(インスタントを含む)らしく、差し入れがラーメンであったり、外食や出張先で度々食している描写がある。

[編集] 銭形の実力

上層部からは、失敗続きのためかあまりいい評価をされていない(ただしTVスペシャル第十弾『ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』に登場した警視総監からは、胃痛の種でありながらも信頼されているようである)。

しかし、それはルパンたちの能力が相対的に見て高過ぎるためであって、銭形が決して無能というわけではない。実際に『TV第1シリーズ』第4話では、ルパンを完璧な罠にかけて逮捕している(ルパン自身も敗北を認めている事をほのめかす台詞がある)。また、時には事件の真の黒幕(『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』のラッセルや『ルパン三世 盗まれたルパン 〜コピーキャットは真夏の蝶〜』のブライアン・マーフィーなど)を逮捕したりする功績があり、『ルパン三世 カリオストロの城』では、ゴート札(中世以来ヨーロッパの動乱に必ず関わり、世界経済に影響を与えている偽札)の製造所を突き止め、それを宇宙中継で全世界に公表するという歴史的偉業を成し遂げている(これらの事件の解決もルパンの活躍を抜きにしては考えられないが、ルパンはそれを公に認知させることができない立場にある)。原作に至っては「銭形流逮捕術の第一人者」であり、さらに「よく知られているルパンの顔や声は実は作られたもので、本当の素顔は誰も知らない」という、次元たちですら知らない事実を突き止めていることから、相当優秀な刑事であることがわかる[3]。その実力を買われ、ルパン逮捕以外にも現金輸送や金塊輸送、国連からの依頼で要人警護の任務に就くこともある。

原作では交響曲すら作曲・指揮しており(実際に作曲しているのかどうかは不明)、アニメでも『ルパン三世 PartIII』においてカジノ船で開かれたコンサートの指揮者に扮し、同じ場で演奏者に変装していたルパンと次元に銭形と気付かれることなく演奏を終了させている。

航空機の操縦もできるようで、『ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では、米軍のF-15戦闘機(複座型)まで操縦しており(その際耐Gスーツ無しという非常に危険な格好で操縦していた)、また『カリオストロの城』では、オートジャイロを「こんなもの動かしたことない」と言いつつも無難に操縦をこなしていた。

格闘術にも長けており、スラム街で集団に襲われた際にたった一人で返り討ちにしている描写(TVスペシャル第十四弾『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』)や、劇場版第六作『DEAD OR ALIVE』においてはズブ国の屈強な警官相手に一方的な立ち回りを演じて見せた。しかし『TV第2シリーズ』第39話では、香港マフィアの舎弟たちに叩きのめされた挙句、海に投げ捨てられる場面もある。

もしルパンファミリーのそれぞれ個々がまともに勝負すれば、誰も銭形にはかなわないとさえ言われている。事実、TV第2シリーズ57話、97話でルパン、次元、五ェ門の3人と1対1での勝負では3人に勝っている。原則的にお互いを殺そうとは思っていないので銭形にとっては意味はない事かもしれないが、『ルパン三世 PartIII』第37話では哀れな少女・アンの仇を討つため、ICPOにルパン射殺許可を申請し、五ェ門を退けルパンと一対一の対決を申し込み生死を決しようとした(五ェ門にすら「あの殺意は本物だ」と言わしめたほどである。もっとも、この対決劇はアンの策略であり、ルパンは銭形に射殺された「フリ」をして事なきを得た)。

失敗が続いている印象があるが、実際にはルパンを捕まえることに成功した事例も多々ある。最終的に逃げられてしまうのはルパンを収監しても脱獄されてしまう拘置所の甘い管理のせいでもある。また、銭形がルパンの盗みの対象者に対して対策(警備を厳重にするなど)を提案するも、大丈夫だと高をくくられて却下され、最終的にはルパンに盗まれてしまうというパターンも多い。銭形は、ある意味ではルパンの恐ろしさを最もよく知っている人物(銭形以外の人物がルパンをなめている)でもある。TVシリーズでは、最終回に3度国内逃亡されている。

手錠を使った生け捕り術の達人でもあり、次元や五ェ門をいとも簡単に木の枝に吊したことがある。次元も「さすが鬼警部、良い腕だ」と脱帽した。ちなみにこの時生け捕り術をルパンたちに伝授しており、ルパンたちが殺しのエージェントたちと決闘した際に役に立っている(TV第2シリーズ第97話)。また、手錠付投げ縄をよく使用しており、相手の武器を奪うという独特の立ち回りを披露したこともある(だが、アニメではルパンや五ェ門に奪われ、逆に利用されている場面も)。しかし、手錠を自分の大きな武器として愛用している反面、TV第2シリーズ第4話では麻酔銃を持ち出して遠距離からルパンを狙い、「手錠はもう時代遅れ」と発言しており、矛盾が生じている。

また、射撃に関してもTVスペシャル第十三弾『ルパン三世 アルカトラズコネクション』において、ルパンによってヘリコプターで持ち去られようとする巨大金庫を吊るしていた電磁アンカーのケーブルをかなりの遠距離から一撃で切断したり、黒幕との一騎撃ちで勝利するなど相当な腕前であることが窺い知れる。TVスペシャル第十七弾においては、ルパンをして「腕は衰えてねえ」といわしめており、本人曰く「警視庁からの叩き上げ」。原作では「拳銃の腕は次元以上かもしれない」といった形の解説をなされている。

さらに、TVスペシャル第九弾『ルパン三世 ワルサーP38』においては、ドクターにシルバーメタリックのワルサーP38で左胸を撃たれ病院にかつぎこまれるも死亡が確認された。だが銃弾が警察手帳を貫いてから着弾したため、まともに撃たれるよりは少ないダメージで済んでおり、さらに居合わせた上司が「ルパン」という名前を口にした途端に飛び起きて、停止した心臓が動き出し、奇跡の復活を遂げている。

原作者のモンキー・パンチは、中央公論社から1989年に出版された愛蔵版第1巻の前書きで「かなり頭のキレる警部として描いたつもり」と、アニメでの狂言回しのような銭形に不満をにじませている。劇場映画第二作『カリオストロの城』で描写された鋭い敏腕警部としての銭形について、「(監督の)宮崎駿さんの解釈がもっとも正しい」と語り、また第六作『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』が公開される前に、インタビューにて「銭形は、本当は天才なんです」と発言している。が、原作でもルパンにあっさりと落とし穴に嵌められたり、ズボンが黒焦げになって下半身丸出しにされたり(しかもルパンの忠告を聞かず発砲した結果)と、酷い目にも合っている。

原作では「警察はそれなりに優秀だが泥棒はさらに上手」であるが、アニメにおいては多くの話で、銭形を含む警察の姿がかなり貶められて描かれている。同様の作品としては、他にキャッツ・アイが存在する(アニメの場合はスポンサーや局側の都合で、人物像や人間関係が単純化される場合がある)。

ファミコン版のゲーム作品『ルパン三世 パンドラの遺産』ではルパンたちが長時間同じステージにいると現れる。それも、絶対に倒すことができない無敵の敵キャラクターとして登場する。

[編集] 名前について

下の名前については、原作では作者自身「平一」とつけたかったはずなのだが、誤植のために「幸一(原作第8話)」となってしまい、その後この名前を使用する機会がなかった。さらに、作者が下の名を既に付けていたことを忘れ、第64話では「平太郎」と新たに付けてしまった。

後のアニメ版では「幸一(『TV第2シリーズ』)」に加え、「平次(劇場映画第一作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』)」まで登場した。しかし、ほぼ同時期に製作・放映されていた『TV第2シリーズ』第98話では「ICPO 銭形幸一警部」とテロップされていた。

現在のアニメでは公式に「幸一」が正式名称とされ、1998年のTVスペシャル第十弾『ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』においては、アパートの郵便受けに「銭形幸一」と書かれていたり、キャッシュカードに「コウイチ ゼニガタ」と名前が記入されていたシーンがあり、大家からも「幸(こう)ちゃん」と呼ばれている。また2005年のTVスペシャル第十七弾『ルパン三世 天使の策略 〜夢のカケラは殺しの香り〜』では銭形自ら「銭形幸一」と名乗るシーンが加えられた。

さらにPS2専用ソフト「ルパン三世 魔術王の遺産」、2004年にリリースされたパチスロ機『主役は銭形』のPRパンフレットにも幸一と記述されている。

銭形の姓名に関しては実は原作者の出身である北海道の地方、霧多布岬にいる「ゼニガタアザラシ」からとられたものである。

[編集] 家族

銭形の既婚・未婚・家族構成設定は、作品によってその都度異なっている。

家族については原作では触れられてはおらず、銭形の母親及び父親について描かれたことはない。『ルパン三世 PartIII』の第2話では、自身の母親のことに少しだけ触れている。

妻と子供については『TV第2シリーズ』では単身者として演出されており、『ルパン三世 PartIII』でも「温かい家庭も優しい妻も、かわいい子供も、俺には作ることが許されないのだ。妻が欲しい~子供が欲しい~」と号泣している。

劇場版『ルパン三世 ルパンVS複製人間』では警視総監の発言から妻帯者であり、「としこ(表記不明)」という娘がいることが明らかにされている。『ルパン三世 風魔一族の陰謀』のOPで妻(純和風の女性)と子供3人(しっかりした感じの小学生くらいの娘、その弟で銭形を子供化したようなわんぱくな少年、更に物心ついたぐらいの幼い男の子)が登場、その中の女の子が「としこ」とされている。この時住んでいた飛騨山寺にこの家族を預けたまま、銭形は現在も活動している事になっており、生活費は彼の給料からの仕送りと、風魔との戦いで知り合った墨縄家(五ェ門の婚約者・紫の実家)にも後見を頼んでいるとも言われている(つまり、五ェ門と銭形は飛騨に婚約者と家族をそれぞれ残したまま、世界中を飛び回っていることになる)。

ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』では、東京の古アパートに1人暮らし(大家の女性からは「こうちゃん」と呼ばれており、結構古い付き合いだと思われる。なお、このアパートは物語中盤で本作の黒幕によって放火され焼失した)だったが、スタッフは単身赴任とも独身とも視聴者個々の解釈に任せたとの事で、現在の結論としては、『ルパン三世 ルパンVS複製人間』と『ルパン三世 風魔一族の陰謀』の家族を銭形の公式の裏設定とするものの、今後はストーリー上でその家族を出す必要性もしくは語る時がこない限りは、表向きは独身のように描くとのこと。

また、TVシリーズや長編(映画やテレビスペシャル)は、描かれた時期がそれぞれ違うために、銭形が結婚しているときの物語とそうでない物語というとらえ方もある。『ルパン三世 カリオストロの城』においては、ルパンの年齢がそれなりに高く設定されているなど、作品によってキャラクターの年齢も左右されている。

[編集] 所持品

ベージュのバーバリートレンチコートと同色のソフト帽を主に着用。先祖代々伝わる十手を大事な宝物としており、常に所持している。『ルパン三世 カリオストロの城』では、この十手を使って、城の衛兵たちのサーベルと互角に渡りあい、一歩も引かない場面を見せた。『ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』でも使用し、遺伝子改造を受け身体能力が大幅に強化された相手にも互角に戦った。得意の手錠術に使用する手錠は現行のアルミ合金製黒手錠ではなく、旧来からのニッケル鍍金の鋼鉄製を使用。

愛用の銃はコルトM1911A1ガバメント。しかもこれをツーハンド・ホールドではなく片手で、強力な45ACPの反動をものともせずに撃つ腕力・握力(特技でもある)を誇る。戦後、GHQが日本の警察官銃器所持を許可した際、アメリカ合衆国が提供したが、当時の平均身長が160cm代だった日本人警察官には扱い兼ねる代物という事で普及しなかったというものであった。当時としてはかなり大柄な銭形だからこそ扱えた代物と言える。TVSP『ファーストコンタクト』では、パトカーに同乗していた警官(に変装したルパン)からS&W M36を強奪して使用したこともあるが、発砲する前にルパンにパトカーから放り出されてしまった。

携帯電話については『炎の記憶』で「嫌いだ」と言ってはいるものの一応は所持しており、同作以降の作品でたまに使用している。『霧のエリューシヴ』では、過去の世界にタイムスリップしているせいで圏外となり、使用できなかった。

愛用しているタバコしんせい又はハイライト。相当のヘビースモーカーである。

TV第2シリーズ開始当初は、ジープ(左ハンドルであることから三菱製ではなくウィリス社製と思われる)が愛車として設定され、公私に乗り回していた。また『カリオストロの城』や『風魔一族の陰謀』等で何度か410型日産・ブルーバードを運転している。

[編集] モデルとなった人物

アメリカの漫画のキャラクター、ディック・トレイシーである。実写版の方も含めるとウォーレン・ベイティということになる。

[編集] 配役

加藤はTV第2シリーズ98話「父っつぁんのいない日」で銭形射殺を命じたトリュフォーの声を担当しており、「銭形を殺した銭形」になってしまった。

[編集] 脚注

  1. ^ もっとも作中のICPOの描写そのものが現実とは異なる。
  2. ^ 放映当時、ダッカ日航機ハイジャック事件が起きており、時事ネタである。また、ダッカ事件以前に日本赤軍がイスラエル国内で起こしたテルアビブ空港乱射事件も意識している可能性もある。
    1979年にはエジプトとイスラエルの間に講和が成立し、1994年にはヨルダンとも講和が成立したため、現在ではイスラエルとエジプト・ヨルダンにも数便運航されている。
  3. ^ TV第一シリーズのOPではルパンから「警視庁の敏腕警部」と説明されている。

[編集] 関連項目


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