銀行間取引市場

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銀行間取引市場(ぎんこうかんとりひきしじょう、別名インターバンク市場: interbank market)とは、銀行のみが参加し短期資金や外貨を取引する市場のこと。

市場と名がついているが、取引所のような中心はなく電話ネットワークによって接続される取引所の集合の名称である。

短期金融[編集]

1年未満の資金貸借を行う市場。日本ではコール市場が代表的で、1902年より銀行間による資金不足を補う存在として無担保ベースで自然成立し、1927年昭和金融恐慌を機に有担保ベースとして正式に行われることとなった。上記の通り、日中の国内決済などを行なう中で、銀行間に資金の過不足が生まれる。このため、資金余剰の銀行から資金不足の銀行へ資金の融通が行なわれる。銀行間市場は参加者が限定されている上に信用力も高いため、ほとんど無担保で取引される。無担保コール翌日物金利(日本:1985年新設)あるいはFFレート(アメリカ)と呼ばれる金利が取引における短期金利指標である。

1997年11月4日三洋証券の経営破綻により群馬中央信用金庫が貸付けていた無担保コール資金約10億円がデフォルトし、無担保コール市場が大混乱に陥った。

外国為替[編集]

対顧客や対銀行の為替取引を仲介するのが外貨インターバンク市場である。これは国際的な市場で、外国銀行も参加する。この市場において取引されるレートが計算されて、いわゆる為替レートとなる。

過去は、煩雑な取引であることから取引記録を残して、市場が閉まった後に差額を決済するネット取引であった。しかし、1974年6月にドイツのヘルシュタット銀行が破綻した際に、時差の関係で決済を受けられない銀行が続出し連鎖的なリスクを発生させることが認識された。現在は、為替取引においては差額決済ではなく、即時決済のグロス取引で行なわれるようになり、こうしたリスクを解消している。

関連項目[編集]