銀嶺バス

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銀嶺バス 株式会社
Ginrei Bus
Ginrei bus S230A 0174.JPG
貸切バス
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
郵便番号:006-0832
北海道札幌市中央区大通西6丁目10-11
北緯43度3分37.97秒
東経141度20分51.97秒
設立 1960年(昭和35年)6月1日
業種 陸運業
事業内容 一般旅客自動車運送事業(乗合貸切)、他
代表者 代表取締役:渡辺克仁
資本金 6,500万円
主要子会社 #グループ会社参照
外部リンク http://www.ginreibus.co.jp/
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銀嶺バス株式会社(ぎんれいバス)は、北海道札幌市に本社を置きバス事業等を運営する企業である。

2013年(平成25年)10月に北都交通へバス事業を譲渡した[1]。以下はバス事業譲渡前の状況である。

概要[編集]

経営が悪化し倒産状態であった昭和50年代前半に、現代表取締役社長の渡辺克仁の父・渡辺清(当時の代表取締役社長)が買収。1979年(昭和54年)に渡辺克仁が代表取締役専務に就任。昇給の3年間凍結や全国営業行脚で日本航空近畿日本ツーリストと契約するなど建て直しにあたった。3年後はまだ赤字であったが、約束通り昇給を行って社員の士気が回復し、バスを増車するなど業績が回復。1983年(昭和59年)には黒字に転換した[2]

2004年(平成16年)に民事再生法の適用を申請した北都交通を買収し、両社拠点の統合などが行われた。2013年(平成25年)9月を目処に、北都交通へバス事業を譲渡し事業を一本化、銀嶺バスは持ち株会社「北都ホールディングス」に改組する予定であることが報じられている[3]

事業所[編集]

本社
北海道札幌市中央区大通西6丁目10-11 北都ビル
バス事業部
北海道北広島市大曲工業団地1丁目7-1
  • 北都交通バス事業部を併設。
稚内営業所
北海道稚内市潮見5丁目5-1

路線バス[編集]

路線バス車両は8台保有[4]都市間バスの運行のみで、いわゆる一般路線バスの運行は行っていない。何れも予約制で、バス会社窓口や旅行会社のほか、ハートランドフェリー離島営業所、銀嶺バスグループ運営のインターネット予約サイト「バスNAVI北海道」、2010年(平成22年)9月14日より提携を開始したWILLER TRAVEL[5]で受け付ける。

特急はまなす号[編集]

特急はまなす号

行程の内札幌留萌間は、昼行便の場合道央自動車道深川留萌自動車道を通行するが、夜行便の場合国道275号国道233号を通行する。

座席は原則として3列独立シートで、夜行便は前3列が女性専用席となる。昼行便の一部及び夜行便は運行両社で運行管理委託を行っており、札幌 - 小平間は銀嶺バスが、小平 - 稚内間は宗谷バスが担当する。道の駅おびら鰊番屋で上り便と下り便が合流し、双方の乗務員が車両を交換して基点に戻る。

1981年(昭和56年)4月1日運行開始。当初は会員制貸切バス(いわゆるツアーバス)として運行された。豊富町にも停車したが、1985年(昭和60年)4月1日に前年より沿岸バスが札幌 - 羽幌 - 豊富間の運行を開始したことを受けて廃止されている。札幌市内は当初京王プラザホテル札幌に発着していたが、札幌駅前ターミナル、センチュリーロイヤルホテルへの変更を経て現在は大通バスセンター発・札幌駅前着で運行。2005年(平成17年)11月よりバスを利用した生鮮品輸送サービスを試験的に開始した。

宗谷バス特急わっかない号とは競合していたが、バス路線新規参入自由化や、JRの「宗谷」などの特急化に対する競争力強化のため2001年(平成13年)7月20日より共同運行を開始し、運賃値下げや回数乗車券設定を行っている。


特急せたな号[編集]

特急せたな号

夏期(ハートランドフェリー奥尻 - 瀬棚航路運航期間)と年末年始限定で運航。夏期は奥尻 - 瀬棚航路に接続運行し、関連会社の北海道アクセスネットワークがバス往復と奥尻島観光をセットにした旅行パックを発売する。かつては豊浦町立国保病院にも停車していたが、長万部駅前の長万部物産センターへの変更と同時に廃止されている。

廃止路線[編集]

一部の系統はグループ会社の道北観光バス(当時)が運行した。

  • 特急すずらん号(旭川稚内線)
  • 特急るもい号(札幌留萌線)
  • 特急札幌江差線
    • 2005年(平成17年)の夏休み期間より運行し江差 - 奥尻航路に接続。途中乙部町にも停車した。2006年(平成18年)度をもって廃止。

貸切バス[編集]

北海道リゾートライナー

貸切バス車両は35台保有。事業は札幌運輸支局旭川運輸支局管内での発着が認められている[6]2008年(平成20年)に解散したブルーバスグループに加盟していたが、共通塗装は導入していなかった。

北都交通などとともに、関連会社である北海道アクセスネットワーク主催のツアーバス「北海道リゾートライナー」の運行を担当する。

車両[編集]

いすゞ自動車製、日野自動車製など各社からスーパーハイデッカー車を中心に導入する。富士重製の車体を架装する車両を多く導入し、中でも日野・セレガに富士重架装といった希少な組み合わせの車両を所有する。近年は新車・中古車を含めて純正車体の車両も導入する。

塗装は赤と青のラインが入った自社塗装のほか、北海道リゾートライナー用はの金色ベース塗装で、一部一般貸切車両でも使われる。都市間車両は近年は北都交通の塗装を流用し、"HOKUTO" の塗装もそのまま使われ社名表記程度の違いとなっている。

廃車車両の譲渡[編集]

銀嶺バスで役目を終えた車両は、北海道内を中心に各事業者に譲渡されて引き続き使用されている。古物商許可を受けており、公式サイト内に中古車情報のページを設けている。

札幌 - 留萌間 都市間バス問題[編集]

系列会社の道北観光バスは札幌 - 留萌・稚内間に日本初の会員制貸切バスを運行(催行)した[7]が、既に留萌 - 札幌間に乗合路線を運行していた北海道中央バス乗合事業免許を持たない事業者が定期的に乗客を募って輸送する形態は乗合類似行為として既存業者を圧迫すると異議を申し立てた[8]。併せて既存の特急札留線に代わる直行便(後の高速るもい号)を新設し、度重なる増回と続行便や二階バスの投入でこれに対抗した。また、道北観光バスが運行開始した後に宗谷バスも会員制貸切バス(後の特急わっかない号)、沿岸バス21条バス(後の特急はぼろ号)を新設し、車掌乗務による飲み物サービス(現在は廃止)を導入するなどして対抗した。

現在は本州方面でも一般的に認知されているツアーバス方式だが、当時は貸切事業者の乗合類似行為への判断が曖昧だったこともあり、問題は運輸省(現・国土交通省)を巻き込むまでに発展したが、道北観光バスと宗谷バス、21条運行の沿岸バスの3社に対して乗合路線として改めて申請するよう指導がなされた[8]。しかし、宗谷バスと沿岸バスは認可が下りたものの、札幌 - 留萌間では既存業者(北海道中央バス)が既に運行中とのことで認可が下りず、結果的に道北観光バスは札幌 - 留萌間から撤退した。当時訴訟問題にまで発展したが、北海道中央バスが対抗申請を準備していた札幌稚内線の参入を取り下げたこともあり、道北観光バスは都市間長距離バスの開設にあたり「一定の役目を果たした」として訴訟を取り下げた。道北観光バスはその後稚内 - 札幌間、稚内 - 旭川間を21条申請による運行認可を受けて営業していたが、後に銀嶺バスと経営統合し、現在は銀嶺バスが路線免許バス事業者として稚内 - 札幌間(宗谷バスと共同運行)、札幌 - 瀬棚間(期間限定運行)を運行している。この後、北海道内を始め全国的に都市間長距離バスの運行が急増し、現在に至っている。

主なグループ会社[編集]

銀嶺バスを中心に共栄交運事業協同組合を構成。

北都交通
都市間バス、札幌市内 - 新千歳空港および丘珠空港への連絡バスを運行。札幌地区にて貸切バス事業、函館地区では定期観光バス・貸切バス事業を行う。ハイヤー事業は札幌地区・千歳地区で営業。民事再生法を申請したところを買収・子会社化した。
根室交通
北都交通の子会社。根室地方を中心に路線バスや貸切バスを運行する。
北都観光
稚内市にある旅行会社(近畿日本ツーリスト系特約店)。サハリン観光も手がけ、札幌市にも営業所を持つ。青森県五所川原市にある有限会社北都観光と商号が類似しているが、当社の商号は北都観光株式会社で、全くの別会社である。
すゞらん交通
旭川地区でタクシー・ハイヤー事業を行う。
北都ハイヤー
稚内地区でハイヤー事業を行う。銀嶺バスの稚内営業所及び車庫を併設する。
北海道アクセスネットワーク
空港やホテルと各観光地を結ぶシャトルバスの手配等を手がける。

脚注[編集]

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  1. ^ 銀嶺バストップページ”. 銀嶺バス. 2013年10月21日閲覧。
  2. ^ “トップの決断 北の経営者たち”. 北海道新聞. 2013年7月11日朝刊 p. 12経済面。
  3. ^ 北都交通が経営統合 9月にも 親会社の銀嶺バスと”. 北海道新聞 (2013年7月26日). 2013年8月18日閲覧。
  4. ^ 全国乗合バス事業者の基準適合車両導入状況 (PDF)
  5. ^ WILLER ALLIANCE (2010年9月24日). “ウィラー・トラベル、北海道の路線バス会社と提携”. 2011年7月10日閲覧。
  6. ^ 北海道バス協会 貸切バス会社一覧 (PDF)
  7. ^ 鈴木 1989, p. 183-184.
  8. ^ a b 鈴木 1989, p. 184.

参考資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]