銀嶺の果て
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| 銀嶺の果て | |
|---|---|
| 監督 | 谷口千吉 |
| 脚本 | 黒澤明 谷口千吉 |
| 製作 | 田中友幸 |
| 出演者 | 志村喬 三船敏郎 若山セツ子 |
| 音楽 | 伊福部昭 |
| 撮影 | 瀬川順一 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | 1947年8月5日 |
| 製作国 | 日本 |
| 言語 | 日本語 |
『銀嶺の果て』(ぎんれいのはて)は、1947年公開の日本映画。谷口千吉の第1回監督作品である。脚本は谷口の助監督以来の盟友である黒澤明が書いている(当初のタイトルは『山小屋の三悪人』)。後に世界的スターとなる三船敏郎のデビュー作品である。
また、『ゴジラ』の音楽で有名な伊福部昭が初めて映画音楽を手がけた作品である。本作のメインタイトルとして使用された曲は『空の大怪獣ラドン』で「ラドン追撃せよ」の曲としてアレンジされて使用されている。
目次 |
スタッフ [編集]
- 原作、脚本:黒澤明
- 監督:谷口千吉
- 監督補佐:宇佐美仁
- 撮影:瀬川順一
- 音楽:伊福部昭
- 美術:川島泰三
- 録音:亀山正二
- 音響効果:三縄一郎
- 照明:平田光治
- 編集:長沢嘉樹
- 特殊技術:東宝技術部
- 現像:キヌタ・ラボラトリー
キャスト [編集]
- 野尻:志村喬
- 江島:三船敏郎
- 高杉:小杉義男
- 本田:河野秋武
- 春坊:若山セツ子
- スキー小屋の爺:高堂国典
- 署長:深見泰三
- 刑事A:坂内栄三郎
- 刑事B:大町文夫
- 刑事C:望月信光
- 新聞記者:浅田健三
- 鹿の湯の主人:石島房太郎
- 鹿の湯の女中A:登山晴子
- 鹿の湯の女中B:岡村千鶴子
- 学生A:石田鉱
- 学生B:笠井利夫
あらすじ [編集]
野尻、江島、高杉の3人は銀行強盗を働き、冬の北アルプスに逃げ込む。しかし、捜索隊が追いかける中、高杉は雪崩に巻き込まれて姿を消してしまう。運良く助かった2人はスキー小屋に辿り着くが、そこには老人と、その孫娘の春坊、登山家の本田がいた。次第に野尻は彼らの温かな人情に心を動かされるが、世間との接触を極度に恐れた江島は…。
音楽 [編集]
音楽を担当した作曲家の伊福部昭は、一見明るい場面に物悲しい音楽を付けた。追われる身である主人公が女性とスキーを楽しむというこの映画の中で唯一明るい場面なのだが、伊福部はイングリッシュホルン一本のみで悲しげな旋律をつけ、主人公の宿命を描いた。監督の谷口は『スケーターズ・ワルツ』のような明るい音楽を想定していたので対立した。その日の録音を取りやめ、演奏者に帰ってもらった後、数時間議論を続けたという。このとき仲裁をしたのが脚本の黒澤であった。
黒澤の仲裁もあって曲はそのまま採用されたが、断片的な場面ごとではなく、作品全体を見渡した結果としての主人公の心情を表した音楽を意図したことが認められ、最終的には音楽への真摯な態度が製作側からも評価された。それ以降、映画音楽作曲家としての伊福部のキャリアが始まった。
その他 [編集]
- 江島は飛行服を着ており、荒々しい所作と相まって、軍隊帰りであることをうかがわせるキャラクターである。
- 筒井康隆の小説に『銀齢の果て』という作品があるが、題名が似ているだけで本作には全く関係が無い。