鉦五郎

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鳥山石燕百器徒然袋』より「鉦五郎」

鉦五郎(しょうごろう)は、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にある日本妖怪の一つで、鉦鼓(銅製の打楽器)の妖怪。

解説文では「金の鶏は淀屋辰五郎が家のたからなりしよし」と述べられている[1]。5代目淀屋辰五郎は江戸中期の大阪の商人で、現代でいえば十数兆円に値する資産を持つ豪商であり、驕り高ぶって贅沢を極めていた。しかし、その富が身分不相応として幕府に全額没収された上に商家も断絶してしまい、彼は失意の内に病死したといわれる[2]

鉦五郎はその淀屋辰五郎の重宝とされた金の鶏と鉦をかけて創作されたもの[1]、もしくは淀屋辰五郎の霊が鉦鼓に取り憑いて妖怪化し、人々に対して自分のように驕り高ぶることのないよう、警鐘を鳴らしているなどの説がある[2]

名称の「五郎」は、富める者や身分の高い者の霊を意味する「御霊(ごりょう)」に由来するとの説もある[3]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社2000年、189頁。ISBN 978-4-620-31428-0
  2. ^ a b 水木しげる妖鬼化Softgarage2004年、67頁。ISBN 978-4-86133-006-3
  3. ^ 人文社編集部 『諸国怪談奇談集成 江戸諸国百物語 西日本編』 人文社〈ものしりシリーズ〉、2005年、25頁。ISBN 978-4-7959-1956-3

関連項目[編集]