鉛丹

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鉛丹
粉末状の鉛丹
IUPAC名 Red lead
組成式 Pb3O4
オーストラリアからの鉛丹

鉛丹(えんたん)は、四酸化三鉛 (Pb3O4) を主成分とする赤色の無機顔料光明丹(こうみょうたん)、赤鉛(せきえん)、赤色酸化鉛(せきしょくさんかなまり)とも呼ばれる。

金属の (Pb) を600℃に加熱して空気中の酸素 (O2) と反応させ一酸化鉛 (PbO) とし、さらに生成した一酸化鉛を400℃から500℃に加熱して製造される。

純粋なPb3O4からなる鉛丹は橙赤色をしている。赤色塗料や錆止め塗料に使用されるが、鉛丹は鉛を含むため使用する際は鉛中毒の危険性に注意しなければならない。

日本工業規格では四酸化三鉛97%以上のものを特号、96%以上のものを1号、93%以上のものを2号、80%以上のものを3号と規定している。

歴史[編集]

古代ローマでは赤い顔料として使用された。ポンペイ遺跡にて多くの使用が確認されたためポンペイ・レッドとも。日本平安時代の建築物の朱色の柱は鉛丹が主原料の塗料で塗装されている。艦船の船底の赤色の塗料の主成分は鉛丹であり、酸素を遮断して腐食を防ぎ、有害生物の付着を防止している。