鉄甲機ミカヅキ
『鉄甲機ミカヅキ』(てっこうきミカヅキ)は、2000年10月23日から2001年3月24日までフジテレビ系で全6話が放送された、メディアファクトリー製作の特撮番組。
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[編集] 内容
基本的に月1回の放送で、地域によって放送日や放送時間が異なっていた。制作費は10億円で、テレビ作品としては破格の巨費が投入された。企画当初は劇場公開作品として制作がはじまったものの、とても2時間程度では収まりきらない内容となったため、路線変更し、連続TVドラマとして制作された。
本放送時、ソフトビニール製のフィギュアがタカラから発売された。2010年2月5日にDVD-BOXが製作元から発売された。
[編集] 登場人物
- 岩動風雄(いするぎ かぜお):高柳勇太、神木隆之介(5歳時)
- 主人公。小学生。言霊をもってミカヅキを操る。
- 火野アカネ(ひの アカネ):奈良沙緒理
- 「あけぼの重工」社長で女子高生。月光機の操縦者。
- 二宮ユキ(にのみや ユキ):原史奈
- 火野アカネの同級生。シンゲツの操縦者。
- 岩動哲朗(いするぎ てつろう):杉本哲太
- 風雄の父。元 ZONE の中心メンバー。天才的な考古学者で、ウテルスを発見するが行方不明となる。
- 岩動朋子(いするぎ ともこ):高岡早紀
- 風雄の母。
- 麻田ナナ(あさだ ナナ):野口由佳
- 風雄の同級生。
- 遊佐亘(ゆさ わたる):小家山晃
- 元 ZONE メンバーで、日下有希子の婚約者。
- トルパ:小家山晃
- ガイラの国の王。封印されていたが遊佐に憑依して復活した。ユカ王朝復活を目論む。
- ツキカゲ
- トルパの従者。
- 神官ザメ
- ガイラの国の神官。かつてトルパの部下だったがトルパに反逆する。二宮ユキに憑依している。
- ルナ・ティカル:吉野紗香
- アストラル界の妖精。
- 壬生海我(みぶ かいが):笠原紳司
- 和泉沙織の幼馴染。女性ばかりを狙った連続殺人犯。
[編集] AIT
Annihilate Idea-monste Tacklersの略、読みはエイト。イドム殲滅のために組織された。
- 日下有希子(くさか ゆきこ):白島靖代
- AIT 統括官。元 ZONE メンバー。
- 土肥原邦夫(どいはら くにお):螢雪次朗
- 木場勇土(きば ゆうと):高知東生
- 金城正人(かねしろ まさと):岡田秀樹
- 和泉沙織(いずみ さおり):松丘小椰
[編集] 登場メカ
- ミカヅキ零(ゼロ)
- 全身がソムニウムという物質で構成された黒き巨人。厳密にはロボットではなくただの巨像であり、なぜ動くのかは謎に包まれている。風雄の言霊によって動き、風雄の命令を全力で実行する。特別な武器はないが、全身を構成するソムニウム自体にイドムの構成物質を中和する作用があるため、パンチやキックなど敵に直接触れる攻撃を行う。ミカヅキ自体のパワーも凄まじく、パンチ一発でビルを砕き、重量数万トンのイドムを軽々と投げ飛ばす。胸の真ん中に三日月の紋章がついている。
- ミカヅキ凱(ガイ)
- 第三夜で、風雄の「飛べ、ミカヅキ!!」の言葉に応えて発現したミカヅキの第二形態。体色が銀色に変化し全体的にスマートになった他、背中にロケット(漫画版では天使のような羽)のようなものが出現し、飛行能力を得た。従来の拳や蹴りの他に、手刀を振るうことでエネルギーの刃を出す攻撃も行った。
- シンゲツ
- ミカヅキと対になる巨人。初登場時はミカヅキ零の姿で現れ、殻を破るように中から出てきた。一時はミカヅキ同様AITの管理下に置かれるが、やがて本来の使命を果たすべく動き出す。
- ソムニウム・フュージョン
- シンゲツがミカヅキを取り込み、融合した姿。「ミカヅキ・シンゲツ融合体」とも呼ばれる。現世をリセットすべく、地上に向けて、無数の落雷を放つ。AIT本部をも容易く壊滅させたが、ハウスイドムから飛び出した風雄がミカヅキの制御を取り戻した事で分離。シンゲツビーストへと変形した。
- シンゲツビースト
- 最終決戦の際、ミカヅキと分離させられ異形化したシンゲツ。その名の通り生物的でグロテスクな外見。ソムニウム・フュージョンと同じく電撃を放つ他、自らの周囲に回転刃を展開することが可能。ミカヅキと全月光機の集中攻撃すら寄せ付けず、ミカヅキの右腕をもぎ取るが、風雄やアカネ、AIT隊員達の言霊によって作られた言霊の剣に刺し貫かれ、消滅した。
- 月光機(げっこうき)
- あけぼの重工製作の有人ロボット兵器シリーズの名称。ブリキのロボットの玩具のような外見をしている。基本的にやられ役だったが、シンゲツビーストとの最終決戦ではミカヅキと共に奮闘した。
- 漫画版では丸いデザインのロボットで、この手の作品の防衛軍が使っていそうな、リアルロボット的な外見になっている。
- 初号
- 緑色の外装。身長25.6m、体重1800t、最高速度は80km/h。動力はディーゼルエンジン。30mm機関砲2門、105mm砲1門、ソムニウムミサイル4発を搭載。胸部中央に掘削作業用クレーンが収納されている。コックピットは離脱式。トレーラー形態への変形が可能。スイカイドムと二度交戦するも、二度とも敗れる。対スイカイドム戦敗退後、装甲板の一部をリサイクルして“月光鍋”が製造販売された。
- 弐号
- ピンク色の外装。身長40m、体重3000t、最高速度50km/h。30mm機関砲2門、ソムニウムビーム砲2門、105mm砲1門を搭載。全身に高圧電流を流すことができる。多機能だった初号から、設計を単純化し戦闘用に特化させた大型機。ドアイドムの扉に飲み込まれかけ、ミカヅキに助けられた。
- 参号
- 黄色の外装と二足歩行が特徴。身長24.5m、体重1600t、最高速度70km/h。30mm機関砲1門、ソムニウムビーム砲4門、ソムニウムミサイル1門、ピンポイント・バリアーを装備。二足歩行の弱点である安定性の低さをカバーするため、機体背部に大型アーム状の転倒防止装置を装備している。フウリンイドムに敗れるも、今までとは違い機体損傷自体は小破で済んでおり戦闘後も普通に稼働していた。
- 四号
- 赤い外装と卵型のボディが特徴。ソムニウム砲2門、ソムニウムシャワー1門を装備。ソムニウム兵器に特化した武装を補うため、背部に大容量ソムニウムタンク2器を装備している。参号の2倍の機動力、攻撃力を誇る。従来機に比べると桁違いの性能を持ち、イドムギリークの頭部を一撃で完全に吹き飛ばしたが、すぐに再生され腕で貫かれて沈黙した。
- 五号
- 金色の外装とこれまでの月光機にはない軽快な動作と飛行能力が特徴。ソムニウムバルカン2門を装備。背部に折りたたみ式の翼を持ち、VTOL 能力を有する。
- 鉄人機スパルタクスTC
- シグマロイド社製作のロボット兵器で、胸に大型ミサイルを装備。パワーだけならばミカヅキにも匹敵する。対イドム用に導入されるはずだったが、トルパの策により暴走させられ、胸のミサイルまで発射した。その後、本体はミカヅキに、ミサイルはシンゲツに破壊された。
[編集] イドム
Idea-Monster(イデア・モンスター)の略。人間に植え付けられた想念の実が熟し、弾けると誕生する。宿主となった人間のトラウマや思い出に影響されて形態や能力が変化する。
- スイカイドム
- 岩動哲朗の想念から生み出されたイドム。ミカヅキ零に倒される。
- スイカノイド
- スイカイドムが放出するサブイドム。人間大の大きさで、集団で人々に襲い掛かる。
- ドアイドム
- 壬生海我の想念から生み出されたイドム。胴体のドアを開いて、ドアノイドを放出する。ミカヅキ零に倒される。
- ドアノイド
- ドアイドムが放出するサブイドム。飛行形態のα(アルファ)から人型のβ(ベータ)に変形する。
- フウリンイドム
- 火野アカネの想念から生み出されたイドム。ミカヅキ凱に倒される。
- フウリンノイド
- フウリンイドムが放出するサブイドム。手の部分から光弾を撃ち出す。
- タマゴイドム(イドム・ギリーク)
- 二宮ユキのストーカーの想念から生み出されたイドム。トルパから「最も強い負の想念」と言われた。卵から怪獣(ギリーク)の姿になる。ミカヅキを追い詰めるが、突如現れたシンゲツに倒される。ちなみにギリークとは元々、ストーカーが所属している「怪獣同好会」という、イドムによって世界が滅ぼされる事を切望する怪しいサークルにてデザインされた架空の怪獣である。
- ハウスイドム
- 岩動風雄の想念から生まれたイドム。戦闘は行わず、このイドムの内部(アストラル界)で風雄は父・哲朗と対話した。
[編集] 用語
- アストラル界:この世に隣接する非物質世界。精神のみが存在する世界。
- ウテルス:人の思念を実体化する場、もしくはエネルギー。
- ガイラの国:太古に存在した謎の王国。思念を物質化することで繁栄を誇ったが、ウテルスを濫用した王トルパにより滅んだ。
- 言霊(ことだま)
- 想念の実
- ソムニウム:架空の物質。人の思念に反応する。
- ZONE(ゾーン):古代文明の研究機関。エイトの前身となる。
[編集] スタッフ
- 原作、監督:雨宮慶太
- 脚本:井上敏樹
- 撮影:富田伸二
- 照明:瀬尾伸幸
- 美術:澤治和範
- 特撮美術:寺井雄二
- 造形:高橋雅人
- 助監督:竹本昇
- 操演:亀甲船
- CGスーパーバイザー:藤下忠男
- CGI:古賀信明
- 音楽:七瀬光
- 製作:フジテレビ、メディアファクトリー
[編集] 放送リスト
- 序夜…謎の巨人 ミカヅキ出現(スイカイドム登場)
- 第二夜…開かない扉(ドアイドム登場)
- 第三夜…飛べミカヅキ 零から凱へ(フウリンイドム登場)
- 第四夜…新たなる巨人 シンゲツ起動(タマゴイドム(イドム・ギリーク)登場)
- 第五夜…激闘 ミカヅキVSシンゲツ(スパルタクスTC登場)
- 第六夜…ミカヅキよ永遠に(ハウスイドム、シンゲツビースト登場)
- 5歳の風雄役として神木隆之介が出演している。
[編集] 超空童子 ワンダーセブン
劇中で放送されているという設定の劇中劇。特撮番組。アカネはこの番組の大ファンで、番組を鑑賞している場面もある。本編ではほんの少ししか映らないが、実は丸々一話製作されており、DVDの特典で観ることができる。顔出しの俳優も声優によって吹き替えられているのが特徴である。
[編集] 登場人物
- ジュン:斉藤拓実
- ジュン/ワンダーセブン(声):沼田祐介
- マユミ:中田あすみ
- マユミ(声):川上とも子
- キルゴア(声):大友龍三郎
- ケチョンパの声:水田わさび
- ワンダースティック(声):加藤精三
- ワンダーブラスター(声):西村朋紘
- ガリゴリン博士:舘正貴
- ガリゴリン博士(声)、ナレーション:千葉繁
[編集] 漫画版
コミックボンボン誌上で津島直人によってコミカライズされた。全4話。TV版とは異なり、現代とは違う世界(もしくは未来)が舞台となる。主人公の少年アテカがミカヅキと共にイドムと戦うという内容。イドムではリンゴイドム、タケトンボイドム、王国イドムの三種類が登場した。この作品ではトルパの弟のバゴが実質の黒幕を務め、彼と王国イドムを倒し、前触れも無く現れたシンゲツに戦いを挑む所で完結している。
なお、漫画版連載当時のコミックボンボンの特集記事では、漫画版はTV版の遠い過去にあった戦いとされ、漫画版での戦い後、ミカヅキは眠りにつき、数万年から数千年後の現代に発掘され、風雄が乗り込み、再びイドムと戦うという年表が掲載された。