金谷祐子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

金谷 祐子(かなや ゆうこ、1955年2月23日[1] - )は、日本の脚本家

来歴・人物[編集]

香川県出身[1]。少女時代から漫画が好きで、クラスメイト相手にイラスト入りで物語を描くなどしていた[1]。高校卒業後は四国電力に入社し、広報課勤務、PR誌の編集などを手掛ける[1]。四国電力退社後に上京してデザイン学校広報科に入学、卒業[1]。フリーのコピーライター時代には、筑波万博の電力館のキャッチコピー文などを手掛けた[1]。その後、日本脚本家連盟ライターズスクールの「脚本家教室」47期卒業。自らの脚本による『月夜のうさぎ』が1986年度第11回創作テレビドラマ脚本懸賞公募の入選作となり、同作は1987年3月7日NHK総合で放送された[1][2]。脚本家としてデビュー後は、同連盟の研修科講師を務めている。

デビュー当初は、フジテレビ水曜8時枠の連続ドラマ南野陽子宮沢りえが出演する青春ラブコメディ作品を手がけた。その後、布勢博一などとの共同脚本を経て、TBS系列の2時間ドラマ東海テレビ制作昼ドラマを執筆し、注目されるようになる。

特にカトリーヌ・アルレーの『わらの女』を原案とする『美しい罠』(2006年)は、公式サイトには『牡丹と薔薇』を抜いて史上最高数の投稿メッセージが寄せられ、現在も熱狂的なファンが一部存在する。

しかしその後も『金色の翼』(2007年)、『夏の秘密』(2009年)、『霧に棲む悪魔』(2011年)と「富豪の家に起きる陰謀を探る男とヒロインの恋愛」をテーマにした作品を書き続けているが、ヒットには至っていない。

主な脚本作品[編集]

テレビドラマ[編集]

オリジナルビデオ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 週刊テレビ番組(東京ポスト)1988年1月29日号「脚本家の横顔」69頁
  2. ^ テレビドラマデータベース「月夜のうさぎ」