金河成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金 河成
サンディエゴ・パドレス #7
2021年8月11日
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 京畿道富川市
生年月日 (1995-10-17) 1995年10月17日(28歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
168 lb =約76.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手三塁手
プロ入り 2014年 2次ドラフト3巡目
初出場 KBO / 2014年5月16日
MLB / 2021年4月1日
年俸 $7,000,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 大韓民国の旗 大韓民国
WBC 2017年2023年
プレミア12 2019年
獲得メダル
大韓民国の旗 大韓民国
WBSCプレミア12
2019 野球
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2017 野球
キム・ハソン
各種表記
ハングル 김하성
漢字 金河成
発音: キム・ハソン
英語表記: Ha-Seong Kim
テンプレートを表示

金 河成(キム・ハソン、韓国語: 김하성1995年10月17日 - )は、大韓民国京畿道富川市出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBサンディエゴ・パドレス所属。

経歴[編集]

キウム時代[編集]

キウム・ヒーローズ時代
(2019年4月24日)

2014年新人ドラフトにて2次ドラフトでネクセン・ヒーローズ(のちのキウム)に入団。チームの新人選手で唯一、一軍の沖縄キャンプに合流した。5月16日のロッテ・ジャイアンツ戦で代打出場し一軍初出場。

2015年メジャーリーグベースボール(MLB)のピッツバーグ・パイレーツへ移籍した姜正浩に替わり、遊撃手のレギュラーに定着し、140試合に出場した。

2016年は自身初となるレギュラーシーズンの全試合(144試合)に出場、また20本塁打20盗塁を達成した。

2017年はシーズン開幕前の1月4日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の韓国代表に選出された[2]。オフの10月10日に第1回アジア プロ野球チャンピオンシップ韓国代表に選出された[3]。同大会では11月16日から19日までの大会3試合に出場した。

2018年はシーズンを通して安定した活躍を見せた。オフに初のゴールデングラブ賞(遊撃手)を受賞した。2018年アジア競技大会の野球韓国代表に選出され、優勝したため兵役免除の恩典を受ける。

2019年はオフに2年連続でゴールデングラブ賞を受賞した。また、キウムと5億5000万ウォンで契約した。11月に開催された第2回WBSCプレミア12韓国代表に選出された。同大会では攻守でチームに貢献し、最優秀遊撃手を受賞した。

2020年オフにMLB移籍のためのポスティングの公示をKBOに要請した[4]

パドレス時代[編集]

2020年12月31日にサンディエゴ・パドレスと4年総額2800万ドルの契約を結んだ[5][6]。オプションとして2025年は相互オプションとなる。

2021年4月1日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でエミリオ・パガンの代打としてメジャーデビューを果たした。結果は三振だった。4月10日に初安打を記録。6月20日のシンシナティ・レッズ戦では、8回裏に決勝2ランホームランを放ち、7-5の勝利に導いた[7]

2022年フェルナンド・タティス・ジュニアが怪我と薬物で全休したため、主に遊撃手を務めた。オフの11月18日に第5回WBC韓国代表候補に選出された[8]。また、ザンダー・ボガーツがパドレスに移籍し正遊撃手を務めることになったため、2023年からは正二塁手としてプレーすることになった[9]

2023年からユニフォームの背ネームが「KIM」から「H.S.KIM」に変更された。シーズン開幕前の3月に開催された第5回WBC韓国代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした。三塁手・遊撃手として全4試合に先発出場。3月12日のチェコ戦で2本塁打、翌13日の中国戦でも満塁本塁打を記録するなど長打力を発揮したが、打率.188に終わり、チームも1次ラウンド突破を逃した。シーズンでは4月4日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でスコット・マクガフから左越えの自身初となるサヨナラ本塁打を記録した。ナショナルリーグ9位のwarを記録した。

2024年はスプリングトレーニングの際に金が正遊撃手となり、ボガーツが正二塁手として起用することを新しく監督に就任したマイク・シルトが発表した[10]。3月20日に開幕ロースター入りした[11]。韓国のソウルでの試合前には長い間みんなの思い出になってほしいとパドレスの監督とチームメイト全員にパドレスカラーの韓服をプレゼントした[12]。第1打席ではファンに声援に応え、ヘルメットを脱いで感謝を示した[13]。試合では四球は選んだものの無安打だった[13]

プレースタイル[編集]

俊足・強肩で守備範囲の広い内野手。高校時代は二塁手を中心とした内野のユーティリティープレーヤーだったが、プロ入り後は遊撃手に固定される。パドレスでは本職が遊撃手のフェルナンド・タティス・ジュニアザンダー・ボガーツがいるため、二塁手や三塁手としても起用されている。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2014 ネクセン
キウム
60 59 48 17 9 2 1 2 19 7 4 3 2 1 8 0 0 13 2 .188 .298 .396 .694
2015 140 582 511 89 148 35 5 19 250 73 22 4 4 6 56 2 5 115 10 .290 .362 .489 .851
2016 144 599 526 92 148 29 7 20 251 84 28 15 2 5 60 2 6 80 7 .281 .358 .477 .835
2017 141 601 526 90 159 36 3 23 270 114 16 8 1 5 58 2 8 65 8 .302 .376 .513 .889
2018 129 576 511 95 147 27 4 20 242 84 8 2 2 7 54 2 5 81 16 .288 .358 .474 .832
2019 139 625 540 112 166 38 2 19 265 104 33 4 1 7 70 4 7 80 12 .307 .389 .491 .880
2020 138 622 533 111 163 24 1 30 279 109 23 2 3 3 75 3 8 68 12 .306 .397 .523 .920
2021 SD 117 298 267 27 54 12 2 8 94 34 6 1 2 3 22 1 4 71 6 .202 .270 .352 .622
2022 150 582 517 58 130 29 3 11 198 59 12 2 3 4 51 0 7 100 9 .251 .325 .383 .708
2023 152 626 538 84 140 23 0 17 214 60 38 9 5 5 75 0 3 124 7 .260 .351 .398 .749
KBO:7年 891 3664 3195 606 940 191 23 133 1576 575 134 38 16 36 381 15 39 502 67 .294 .373 .493 .866
MLB:3年 419 1506 1322 169 324 64 5 36 506 153 56 12 10 12 148 1 14 295 22 .245 .325 .382 .707
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

MLBポストシーズン打撃成績[編集]




















































O
P
S
2022 SD NLWC 3 12 8 4 2 1 0 0 3 0 1 1 0 0 4 0 0 4 0 .250 .500 .375 .875
NLDS 4 18 18 3 3 2 0 0 5 1 0 0 0 0 0 0 0 7 0 .167 .167 .278 .445
NLCS 5 19 17 1 3 0 0 0 3 2 0 0 0 0 2 0 0 3 0 .176 .263 .176 .439
出場:1回 12 49 43 8 8 3 0 0 11 3 1 1 0 0 6 0 0 14 0 .186 .286 .256 .542
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2021 SD 21 23 45 0 8 1.000 23 13 41 1 5 .982 35 37 91 4 25 .970
2022 - 24 16 32 0 4 1.000 131 120 327 8 59 .982
2023 106 166 269 4 57 .991 32 19 53 1 5 .986 20 13 44 2 11 .966
MLB 127 189 314 4 65 .992 79 48 126 2 14 .989 186 170 462 14 95 .978
  • 2023年度シーズン終了時

表彰[編集]

KBO
MLB
韓国代表

背番号[編集]

  • 0(2014年 - 2015年4月10日)
  • 7(2015年4月11日 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Ha-seong Kim Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年12月21日閲覧。
  2. ^ 2017 WBC 대표팀 선수 교체 한국야구위원회 (KBO) (朝鮮語) (2017年1月4日) 2017年11月20日閲覧
  3. ^ KBO, 2017 아시아프로야구챔피언십(APBC) 최종엔트리 25명 선발 KBO 홈페이지 (朝鮮語) (2017年10月10日) 2017年10月22日閲覧
  4. ^ https://www.heroesbaseball.co.kr/story/heroesNews/view.do?num=19843
  5. ^ Padres Sign Ha-Seong Kim” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月1日閲覧。
  6. ^ 韓国人内野手・金河成 パドレスと契約=最大5年・3900万ドル”. wowkorea.jp (2021年1月1日). 2021年1月2日閲覧。
  7. ^ 「決勝ツーラン」を放ったキム・ハソン…「今日は野球人生最高の瞬間、絶対忘れない」”. wowkorea.jp (2021年6月20日). 2021年6月28日閲覧。
  8. ^ "KBO, 2023 WBC 대표팀 관심 명단 50명 WBCI 제출" (Press release) (韓国語). KBO. 18 November 2022. 2022年11月20日閲覧
  9. ^ AJ Cassavell (2022年12月10日). “'More the merrier': Xander joins stacked Padres” (英語). MLB.com. 2022年12月12日閲覧。
  10. ^ AJ Cassavell (2024年2月16日). “Bogaerts moving to second; Kim named Padres' shortstop” (英語). MLB.com. 2024年3月21日閲覧。
  11. ^ Padres announce 2024 Opening Day roster” (英語). MLB.com (2024年3月20日). 2024年3月21日閲覧。
  12. ^ Do-Hyoung Park (2024年3月20日). “Hanbok for everyone! Kim outfits Padres in traditional Korean robes” (英語). MLB.com. 2024年3月21日閲覧。
  13. ^ a b Juan Toribio (2024年3月20日). “7 memorable moments from the Seoul Series opener” (英語). MLB.com. 2024年3月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]