酸化銀(I)

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酸化銀(I)
識別情報
CAS登録番号 20667-12-3 チェック
特性
化学式 Ag2O
モル質量 231.735 g/mol
外観 褐色固体
密度 7.14 g/cm3
融点

280 °C (分解)

への溶解度 0.025 g/L[1]
溶解度平衡 Ksp(AgOH) 1.52×10−8 (20 °C)
溶解度 塩基に可溶
アルコールに不溶[1]
構造
結晶構造 立方晶系
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -31.1 kJ·mol−1
標準モルエントロピー So 121.3 J·mol−1·K−1
標準定圧モル比熱, Cpo 65.9 J·mol−1·K−1[2]
危険性
MSDS Material Safety Data Sheet
関連する物質
関連物質 一酸化銀
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化銀(I)(さんかぎん いち、: silver(I) oxide)は、化学式が Ag2O と表される式量231.74の褐色の固体。水に不溶、塩基には可溶。イオンと水酸化物イオンとの反応で生成する。

生成[編集]

酸化銀(I)は銀イオン Ag+ を含む水溶液に水酸化物イオン OH- を含む物質を加えることで沈殿として得られる。

2 Ag+ + 2 OH- → Ag2O + H2O

反応[編集]

酸化銀(I)はアンモニア NH3チオ硫酸イオン S2O32- の水溶液には以下のように反応し溶解する。それぞれジアンミン銀(I)イオン、ビス(チオスルファト)銀(I)酸イオンといった錯イオンを生じる。

Ag2O + 4 NH3 + H2O → 2 [Ag(NH3)2]+ + 2 OH-
Ag2O + 4 S2O32- + H2O → 2 [Ag(S2O3)2]3- + 2 OH-

また、空気中で加熱することにより酸素に分解する。

2 Ag2O → 4 Ag + O2

出典[編集]

  1. ^ a b Lide, David R. (1998). Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.). Boca Raton, FL: CRC Press. pp. 4–83. ISBN 0-8493-0594-2. 
  2. ^ Lide, David R. (1998). Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.). Boca Raton, FL: CRC Press. pp. 5–5. ISBN 0-8493-0594-2. 

関連項目[編集]