郵便機

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1920年代の郵便機ボーイング・モデル40

郵便機(ゆうびんき、mail plane)は、郵便物を運ぶために使用される航空機のことである。

沿革[編集]

郵便物輸送に特化した航空機が存在したのは第二次世界大戦前のことである。初期の航空機は貨物を運ぶにはあまりにパワー不足であり、またたとえ「エコノミー」クラスであっても旅客輸送は大変高くついたので、民間航空機の主要な役割は、従来の手段を使うよりも早く郵便物を運ぶことであった。(興味深いことに、1920年代のアメリカでは郵便機の一部はアメリカ陸軍航空隊によって運用されていた。)

往時の郵便機は、胴体に特別な公式エンブレムを描いていた。イギリスで登録された郵便機の場合は、特別な「ロイヤル・エアメール・ペナント」(青い三角旗の中に黄色の王冠とラッパを描き、白文字で「ROYAL AIR MAIL」と記入したもの)とともに飛んでいた。

1940年代後半以降、航空機が大型化し、郵便物も大型貨物と一緒に定期航空便で運ぶことが経済的であるということになって、それが主流となると、「郵便機」はますます珍しいものとなった。しかし、小包郵便、翌朝配達郵便、優先配達郵便などの輸送は、戦前の古典的な郵便機の精神的な後継者と見なされるだろう。今日その役割には小型で汎用的な機体、たとえばセスナ 208 キャラバンパイパー ナヴァホなどがよく使われる。貨物航空輸送会社、例えばUPSフェデックスなどでは、旅客機改造の輸送機によって、大型貨物とともに郵便物を運んでいる。

関連項目[編集]