遠藤雅夫

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遠藤 雅夫
生誕 1947年(76 - 77歳)
出身地 日本の旗 日本東京都
学歴 東京藝術大学
ジャンル クラシック音楽
職業 作曲家

遠藤 雅夫(えんどう まさお、1947年-)は、日本作曲家東京都生まれ。

経歴[編集]

東京藝術大学卒業、同大学院修了。

管弦楽曲「エカ・スバーラ」が第37回(1968年日本音楽コンクール作曲部門入選。管弦楽曲から合唱曲まで幅広く手がけ、作品は、全音楽譜出版社日本作曲家協議会、アカデミア・ミュージック、現代ギター社、マザーグースキックオフなどから出版されている。

また、音楽書として『調判定を中心とした楽典問題集』(全音楽譜出版社)、『音大入試に役立つ調判定問題集』(全音楽譜出版社)、『ブルクミュラーから始めるまったく新しいリズム練習』(カワイ出版)などがある。

CDには『遠藤雅夫室内楽選集I』(ナミレコード)がある。また、『増永弘昭フルートリサイタルの軌跡』にフルートとピアノのための「光の春」が、東京ギター・カルテットの『青の風景』に、ギターアンサンブルのための「響き・遊び・そして…II」がおさめられている。

現在、東京音楽大学准教授、日本作曲家協議会理事[1]

代表作品[編集]

管弦楽曲[編集]

  • 線の迷宮 (2004)
  • フリーズIV (2008)

合唱曲[編集]

  • 女声合唱組曲「風のノクテュルヌ」(1974/立原道造
  • 男声合唱曲「転調するラヴ・ソング」(1975/大岡信
  • 混声合唱組曲「在りし日に寄せて」(1975/立原道造)
  • 無伴奏男声合唱組曲「今でも…ローセキは魔法の杖」(1978/柴野利彦) - 混声合唱版もある。
  • 混声合唱曲「ひとだまひとつ」(1980/谷川俊太郎
  • 「風花」女声合唱とヴィオラ,チェロのための(1981/原篠あき子
  • 男声合唱作品「停滞空間」(1981/服部智恵子
  • 「眼の森」男声合唱のために(1983/多田智満子
  • 混声合唱組曲「幻の村」(1984/谷川俊太郎)
  • 男声合唱組曲「秋の瞳」(1984/八木重吉
  • 無伴奏男声合唱組曲「石の焔」(日本原爆詩集より)(1987)
  • 男声合唱組曲「光の海」(1991/多田智満子)
  • 女声合唱組曲「愛のかたち」(1994/原篠あき子)
  • 混声合唱組曲「A・プーシキンの詩による3章」(2003/アレクサンドル・プーシキン作詩・金子幸彦訳)
  • 混声合唱曲「ばら」(2003/アレクサンドル・プーシキン作詩・金子幸彦訳)

マンドリン[編集]

  • 尺八・マンドリン・ボンゴのための「連星No.1」(1991)
  • 2つのマンドリンのための「連星No.2」(1992)
  • マンドリンアンサンブルのための「響き・遊び・そして・・・No.3」(1992)
  • マンドリン協奏曲「フリック・フレックス・フロー」(1997)
  • マンドリンとキーボードのための「線の自画像」(1998)
  • マンドリンとギターのための「賛歌No.1」(2000)
  • マンドリンアンサンブルのための「二つの眼差し」(2010)

現代邦楽[編集]

  • 舞の楽~締め太鼓とピアノのために(2004)[2]
  • 尺八と二十絃箏のための「精神の沐浴I」 (2006)

室内楽曲[編集]

  • 胡弓とヴィオラのための「秋霖」(1992)
  • フルート,ビオラ,ハープのための「トリオトロープスII」(1998)
  • ビオラとピアノのための「モアレI」(2001)
  • ヴィブラフォンとマリンバのための「モジュール第2巻」(2003)
  • ピアノ五重奏曲(2004)
  • ヴァイオリンとヴィオラのための「デュオ スクロール I」(2005, 改訂 2010)
  • チェンバロと打楽器のための「渦まく羽音のしげみ」(2006)
  • 「ヴィオラのために」(2011)

器楽曲[編集]

  • オルガンのための「エンデュミオンの肖像」(2007)
  • ピアノのための「シックスティ・レッドローズ」(2007)
  • ピアノのための「二つの余白」(2007)

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 会員一覧”. jfcomposers ページ. 2024年2月4日閲覧。
  2. ^ 細川周平片山杜秀『日本の作曲家-近現代音楽人名辞典』日外アソシエーツ、2008年6月、121頁。

外部リンク[編集]