遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜

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遅咲きのヒマワリ
〜ボクの人生、リニューアル〜
ジャンル テレビドラマ
脚本 橋部敦子
演出 石川淳一
植田泰史
監修 佐々木理恵(医療)
出演者 生田斗真
真木よう子
桐谷健太
香椎由宇
木村文乃
柄本佑
国仲涼子
朝加真由美
佐戸井けん太
矢柴俊博
田口淳之介
ミッキー・カーチス
松重豊
音楽 海田庄吾
オープニング 生田ら主要キャスト7人
あなたに
エンディング Mr.Children
常套句
製作
プロデューサー 成河広明
小林宙
江森浩子
制作 フジテレビ
共同テレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2012年10月23日 - 12月25日
放送時間火曜日 21:00 - 21:54
放送枠フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数10
フジテレビ番組情報

特記事項:
初回は15分拡大(21:00 - 22:09)
文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門優秀賞作品
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遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜』(おそざきのヒマワリ ボクのじんせい、リニューアル)は、2012年10月23日から12月25日まで、フジテレビ系列火9ドラマ」枠で毎週火曜日21:00 - 21:54(JST)に放送されたテレビドラマ

概要[編集]

主演の生田斗真は本作がゴールデンタイムの連続ドラマ単独初主演となり、高知県四万十市四万十川周辺を舞台とする男女7人の青春群像劇。第1話は第67回文化庁芸術祭参加作品として放送され、オープニングタイトルにクレジットされた[1]。第67回文化庁芸術祭参加作品テレビ・ドラマ部門優秀賞受賞。

キャッチコピーは「美しくなんて、咲けない。」「僕らの価値って、何ですか。

あらすじ[編集]

大学卒業後、派遣社員を続けてきた小平丈太郎は派遣先より契約の終了を告げられ、恋人ともお互いの気持ちがすれ違い別れる。そんなとき、四万十市が臨時職員の地域おこし協力隊員を募集していることを知る。大学で研究医を続ける二階堂かほりは教授より出身地にある四万十中央市民病院へ赴任することを勧められる。

それぞれの事情で四万十市へ向かう丈太郎とかほりは、羽田から高知まで同じ飛行機に、また高知から中村までも同じ特急列車に乗り合わせる。高齢者の病院への送り迎えなどの日常業務に励む丈太郎は、ある夜、隣人であり、夕食に招待するなどして歓迎してくれた、一人暮らしの大村が自宅の居間で倒れているのを発見し、病院に運ぶ。当直をしていたかほりは救命措置を行うが、大村は助からなかった。丈太郎は、単なる補助業務だと思っていた自分の仕事が、命につながる仕事であることを知る。

キャスト[編集]

主要人物[編集]

小平 丈太郎〈28〉
演 - 生田斗真(少年期:福崎那由他
四万十市役所臨時職員。四万十市地域おこし協力隊隊員。栃木県宇都宮市出身。東京都私立大学卒業。
誰とでも仲良くなれる大らかで善良な性格だが、物事を真剣に考えられない面が目立つ。派遣社員から社員登用目前で職を失い、貯金も底を突きそうな状況の中、インターネット上で「家賃激安5千円の古民家」というページを見つける。
そこには地域おこし協力隊募集要項も合わせて掲載されており、好条件な待遇に惹かれはしたが田舎に暮らさなければならないという条件に躊躇するが、今更職を選んでいる余裕がないことに気付き、応募することを決断する。
採用が正式に決まり、高知県四万十市における中山間地域に住む高齢者のサポートの仕事を任されることになった。役場から貸与された公用車の日産キャラバンワゴンで移動する。
二階堂 かほり〈28〉
演 - 真木よう子
四万十中央市民病院内科医師高知県四万十市出身。東京都の私立大学卒業。公立進学校である県立四万十南高校を卒業後、東京の大学へ進学。
癌の免疫治療研究で結果を残すために将来を見据えて、アメリカ国立癌研究所と太いパイプを持つ東京医療科学大学がん研究センターで研究に邁進してきたが、突然上司から地元である四万十市の市民病院へ赴任するよう命じられて、研究者の道を絶たれて都落ちのように地元へ戻る。丈太郎と東京から地元まで同じタイミングで帰って来る。
藤井 順一〈30〉
演 - 桐谷健太
四万十市地域おこし協力隊隊長。高知県四万十市出身。地元の高校を卒業。
四万十市中村の天神橋商店街にある家業の金物店を手伝いながらボランティアで町の地域おこしに関わり、観光客にカヌーを教えている。
東京への憧れを押し殺して、実家を手伝い修学旅行以外では、四国を出たことがないが、次に四国を出る時は新婚旅行と決めている。
閉店が相次いでいる商店街に危機感を募らせ、商店街の空き店舗を有効活用する「天神橋商店街復興プロジェクト」を2年前から計画していた。サーフィンを楽しむ若者向けにターゲットを絞った格安の宿泊施設を立ち上げる計画を商店主たちに説明するが無謀な計画だと聞き入れて貰えなかった。
森下 彩花〈30〉
演 - 香椎由宇
四万十中央市民病院看護師。高知県高知市出身。
病院まで原付バイクで通勤する。明日中でも閉鎖する科があってもおかしくない状況下で、簡単な縫合や外科的な治療を率先し治療してもらわないと患者が行き場所を失い困ってしまうとかほりに進言する。
松本弘樹と同棲している。毎月16日にはある場所に行っている。
松本 弘樹〈28〉
演 - 柄本佑
理学療法士の資格を取得せず、2年間、理学療法士アシスタントとして四万十中央市民病院のリハビリ科に勤めている。高知県四万十市出身。高知市内の大学を卒業。
かほりの高校時代の同級生で恋人でもあったが、卒業と同時に自然消滅した。現在、彩花のアパートで同棲している。
公立進学校である県立四万十南高校の野球部時代に4番ピッチャーとして甲子園の県大会決勝まで進み、地元では「4番ピッチャー 松本弘樹」の名前で覚えられている。
今井 春菜〈25〉
演 - 木村文乃
父親が経営しているしまんと今井不動産に勤務。高知県四万十市出身。高知聖蘭女子短期大学卒業。市会議員の父親から買い与えてもらった赤い日産フェアレディZに乗っている。
丈太郎が住む古民家の管理をしており、不必要な世話を焼いている。父親が決めた婚約者と結婚したくないという強い思いを持つ。
島田 さより〈30〉
演 - 国仲涼子(友情出演)
地元にあるスーパーしまんとでパートとして働いている。夫は銀行員。かほりの姉。高知県四万十市出身。地元の高校を卒業。順一の高校時代の同級生。
高校時代はファンクラブがあり、58名の会員がいた。高校卒業後は地元の役場へ勤め、見合いで久志と出会い結婚をした。自分の決めた道を進み職がある妹を羨ましく思い、現在の閉塞感がある暮らしに満足していない。

四万十市民[編集]

四万十市役所[編集]

日下 哲也〈45〉
演 - 松重豊
地域おこし課課長。丈太郎の上司で独身。岡山県出身で高知市内の大学を卒業する。
住民は非常に狭い地域で暮らしているから、良い噂も悪い噂もすぐに広まってしまうので気をつけるようにと丈太郎に忠告する。
大学時代に「モテ期」があり、当時交際していた四万十出身の女の子を追って四万十市へやって来た。彼女とは暫くして破局するが、そのままの流れで居ついてしまい役所に就職する。

四万十中央市民病院[編集]

青山 薫
演 - 田口淳之介(当時:KAT-TUN
看護師。かほりの投げやりな勤務態度に苦言を呈する。
藤田 涼子
演 - 桜井ひかり
新人看護師。かほりの指示間違いに気づかず、言われた通りの点滴の分量を投与し、患者の命を危険に晒す。
鈴木 弘美
演 - 松本じゅん
青山の先輩看護師。かほりのことを指して、使いものにならない医師が赴任してきたと陰口を叩いている。
木下 和真
演 - 荒木誠
理学療法士。弘樹の上司。

曽我野地区の住民[編集]

大村 郁子
演 - 倍賞美津子(第1話)
丈太郎の隣人。家の前に花壇を作り子供のように可愛がっている。心臓に持病があり、丈太郎が倒れているところを発見し病院に連れていくがすでに手の施しのようがなく他界する。
大河内 欣治
演 - ミッキー・カーチス
お風呂場で転倒し、農作業が出来ない状態になり、歩けるようになるにはリハビリが必要だがそれを拒んでいた。
最愛の妻が亡くなったときに意気消沈して米作りを辞めようとしていたが、弘樹が甲子園のマウンドで必死に頑張っている姿を見て、やる気を取り戻す。いつしか「4番ピッチャー 松本弘樹」は心の支えになっていた。
市川 芳子
演 - 阪上和子
理髪店主
演 - 山上賢治
住民
演 - 伊藤幸純
井上 幸子
演 - 小貫加恵
豊田 純子
演 - 島ひろ子

主要人物の家族[編集]

二階堂 隆三〈58〉
演 - 佐戸井けん太
さより・かほりの父親。
二階堂 とき子
演 - 朝加真由美
さより・かほりの母親。
島田 久志〈35〉
演 - 矢柴俊博
地元の信用金庫に勤務するさよりの夫。
島田 芽衣〈8〉
演 - 庵原涼香
さより・久志の長女。
島田 結衣〈5〉
演 - 高嶋琴羽
さより・久志の次女。
藤井 利男
演 - 嶋田久作
順一の父親。天神橋商店街にある「ふじい金物店」主人。息子のボランティア活動に快く思ってらず、売り上げが芳しくない金物店を年末で閉めようと決意する。
松本 明彦
演 - 日野陽仁
弘樹の父親。経営していた工務店が倒産してから働かなくなり、それから酒浸りの毎日でアルコール使用障害に陥る。
松本 三千子
演 - 兎本有紀
明彦の妻。弘樹の母親。
今井 貞夫
演 - 大石吾朗
四万十市内にある「しまんと今井不動産」社長で、四万十市議会議員。一人娘の春菜を溺愛し、過保護に育てる。大学に進学するときだけ、実家から離れることを許した。
今井 佳奈
演 - 長野里美
貞夫の妻。春菜の母親。

小平家[編集]

小平 正勝
演 - 螢雪次朗
栃木県宇都宮在住。丈太郎の父親。野球でアキレス健を切って入院している。
小平 夕子
演 - かとうかず子
丈太郎の母親。家族の状態に変化があっても丈太郎には知らせなかった。
小平 啓太郎
演 - 生田竜聖(フジテレビアナウンサー)(第1話)
市役所に勤め、妻と子供がいる。兄の丈太郎に比べて堅実な暮らしをしている。最近、親と同居を始める。

その他[編集]

岡島 篤
演 - 中丸新将
東京医療科学大学がん研究センター教授。かほりの上司。

ゲスト[編集]

紗江子
演 - 大塚千弘(第1話)
丈太郎の彼女。先行きが見えない丈太郎に愛想をつかして、一方的に別れを告げ、同棲していた家を出ていく。
松浦 徹
演 - 岡田浩暉(第4 - 6・8話)
春菜の元彼氏で妻帯者。高知聖蘭女子短期大学英語科講師。
松浦 美鈴
演 - 広山詞葉(第6・8話)
徹の妻。
梅本 裕之
演 - 夙川アトム(第7話)
梅本デンタルクリニック院長。春菜の見合い相手。

スタッフ[編集]

  • 脚本:橋部敦子
  • 演出:石川淳一植田泰史
  • 音楽:海田庄吾
  • 助監督:山内大典
  • 音響効果:猪俣泰史
  • 視覚効果:江崎公光
  • タイトルバック:鈴木鉄平
  • 方言指導:荒木誠
  • 音楽協力:吉田雅裕、川口真太郎
  • 医療監修:佐々木理恵
  • スタントコーディネート:ケン・スタントクリエーション
  • プロデュース:成河広明、小林宙、江森浩子
  • プロデューサー補:廣岡美代
  • 制作:フジテレビ
  • 制作・著作:共同テレビ

音楽[編集]

オープニング曲
生田ら主要キャスト7人が歌っている(第4話のみエンディング)。快進のICHIGEKIがバックの演奏を担当した。CD化の予定はなし。最終回のオープニングでは、2012年12月1日に番組ロケ地であった四万十市内の四万十川河川敷(赤鉄橋下)で、出演者7人と、市民や一般視聴者募集型のイベント「遅咲きのヒマワリ・君に会いたいフェス」での合唱シーン(参加者が黄色いハンカチを振る様子)が挿入された[2]
主題歌

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率[3]
第1話 10月23日 30歳目前。オレの人生やり直せますか? 石川淳一 13.5%
第2話 10月30日 オレの人生、花開く瞬間はありますか? 09.9%
第3話 11月06日 恋をはじめるのに、理由が必要ですか? 植田泰史 08.0%
第4話 11月13日 大切な人の気持ち、判っていますか? 08.9%
第5話 11月20日 必死に頑張るのってカッコ悪いですか? 石川淳一 09.3%
第6話 11月27日 恋も人生も答えなんて見つかりますか? 08.6%
第7話 12月04日 誰かを想う気持ち、持ち続けていますか 植田泰史 07.8%
第8話 12月11日 気持ちを伝えると、何かが変わると思いませんか? 石川淳一 09.0%
第9話 12月18日 自分がやるべき事は最初から目の前にありませんか? 植田泰史 08.7%
最終話 12月25日 自分らしく咲ける日が来ること、信じていますか? 石川淳一 07.6%
平均視聴率 9.2%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
  • 初回は21時 - 22時9分の15分拡大放送。

主なロケ先[編集]

高知県四万十を舞台にしていたために、四万十市を中心とした県内各地の自治体やフィルムコミッションなどの協力も得てロケが行なわれた。

脚注[編集]

  1. ^ 平成24年度(第67回)芸術祭参加作品一覧(テレビ・ドラマ部門)” (PDF). 芸術文化. 文化庁. 2012年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月12日閲覧。
  2. ^ トピックス「オープニング曲を歌っているのは?」”. ドラマ公式サイト. フジテレビ (2012年10月24日). 2012年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  3. ^ “生田斗真主演の「遅咲きのヒマワリ」最終回は7・6%”. スポニチ Sponichi Annex. (2012年12月26日). オリジナルの2013年10月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131002124500/https://www.sponichi.co.jp/entertainment/yomimono/drama/2012/himawari/ 2023年11月10日閲覧。 

外部リンク[編集]

フジテレビ 火曜9時枠連続ドラマ
前番組 番組名 次番組
息もできない夏
(2012年7月10日 - 9月18日)
遅咲きのヒマワリ
〜ボクの人生、リニューアル〜
(2012年10月23日 - 12月25日)
ラストホープ
(2013年1月15日 - 3月26日)