進歩党 (ノルウェー)

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進歩党(ノルウェー語:Fremskrittspartiet(FrP) 英語名:Progress Party)は、ノルウェーリバタリアン政党。

歴史[編集]

1973年にアンネシュ・ランゲが創設した、その名も「税金と公的介入を強力に縮小するためのアンネシュ・ランゲの党」が前身。同年の総選挙では、労働党と既存保守政党の双方への批判票を集め、4議席(得票率5,01%)を獲得した。翌1974年にランゲが死去しエイヴィン・エックボが党首に就いたが、路線をめぐる内部対立が深まった。この結果カール・ハーゲンをリーダーとするグループが離党して、改革党(Reformpartiet)を結成した。1975年に再合同したものの、選挙では長く低迷することとなった。なお1977年に現在の進歩党に改称している。 その後、党組織の構築やハーゲンの効果的なテレビ戦術が功を奏して、1989年の総選挙では、165議席中22議席を獲得する大躍進を遂げた。1990年代後半からは第2党ないし第3党の地位を確たるものとし、2005年には169議席中38議席と再び躍進して、得票率も20%を超えた。 長年にわたって党の顔であったハーゲンは2006年に党首を退き、当時36歳のシーヴ・イェンセンが後継党首となった。2009年の総選挙では第二党となっている。 2013年の総選挙では第三党となった。第二党のノルウェー保守党との少数与党連立構想は、進歩党に一時期ノルウェー連続テロ事件の容疑者アンネシュ・ベーリング・ブレイビクが所属していたことから議論を呼んでいる。

政策[編集]

反移民政策。ただし、全面的な移民排斥ではなく「ノルウェーは男女平等で、福祉の進んだ国家である。故にまったく考えの異なる移民を迎えるなど到底出来ない」として、主に中東・北アフリカからやってくるムスリム移民の抑制を唱えている。隣国デンマークデンマーク党のように白人以外の外国人を排斥などのような単純な反移民政策とは違う。

経済・財政政策においては、国家の介入を最小限に抑え、市場原理に委ねることを主張している。経済の大きな部分を占める公的部門を民営化し、累進的課税の除去による経済活動の活性化など、福祉国家の転換へ向けての政策が中心となっている。

こうした急進的な政策のため、議会内で無視できない勢力を築いたにかかわらず、いまだに政権に加わったことがない。ノルウェーの政党は社会主義ブロックとブルジョワ・ブロックに分かれて連立政権を形成することが多く、進歩党は政策的には後者に近い。しかし2001年に発足したキリスト教民主党中心のボンデヴィーク政権があえて少数政権の道を選んだように、進歩党はブルジョア・ブロック政権においてもその閣内パートナーとして迎えられてはいない。

歴代党首[編集]

外部リンク[編集]