連邦直轄部族地域

提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パキスタンにおける連邦直轄部族地域の位置

連邦直轄部族地域Federally Administered Tribal AreasFATA)は、パキスタンの州に属さない、パキスタン国内北西部のアフガニスタン国境地帯のことである。単に Tribal Areas とも呼ばれ、日本語でもトライバルエリアと呼ばれることがある。

目次

[編集] 地理

FATAは西にアフガニスタンとデュランドラインで国境を接し、東に北西辺境州パンジャーブ州、南にバローチスターン州と州境を接する。面積27,220 km²。

FATAの総人口は2000年の推計で約3,341,070人で、パキスタンの総人口の約2%である。また域内住民の内、都市部に居住するのは3.1%に過ぎない[1]。パキスタン国内でも最も辺境の地域といえる。

FATAは7管区の部族地域と5辺境地区から構成される(順は北から南)。

  • 7管区の部族地域
    • バジャウル管区
    • ムフマンド管区
    • ハイバル管区
    • オーラクザイ管区
    • クッラム管区
    • 北ワズィーリスターン管区
    • 南ワズィーリスターン管区
  • 5辺境地区 (Frontior Region)
    • ペシャーワル辺境地区
    • コハート辺境地区
    • タンク辺境地区
    • バンヌー辺境地区
    • デーラ・イスマーイール・ハーン辺境地区

7管区は南北に帯状に延び、西側で、やはり南北に帯状に延びる5辺境地区と接している。ミーランシャー(北ワジーリスターン管区)、バジャウル、ダッラ・バザール(ペシャーワル辺境地区)、ワナ(南ワジーリスターン管区)などが主要な町である。

[編集] 行政

人口の推移
調査 人口 都市部

1951 1,332,005 -
1961 1,847,195 1.33%
1972 2,491,230 0.53%
1981 2,198,547 -
1998 3,176,331 2.69%

部族地域にはパキスタン中央政府の支配はわずかしか及んでいない。地域内に住むパシュトゥーン人を中心とした部族は政府に敵意すらもって独立しているが、アフガニスタンのターリバーン崩壊に伴う摩擦が起きるまではパキスタンの中央政府との関係は概して友好的であった。これらの部族はイギリス統治下で制定された辺境犯罪規則 (Frontier Crimes Law) が適用される。

また、部族はパキスタンの上院・下院に議席を持っている。以前は政党法 (Political Parties Act) が部族地域に及ばなかったため、部族地域の候補は政党に所属せず独立候補として立候補していた。しかし、政党法が及ばないにもかかわらず、1997年の総選挙では部族地域の住民にも投票権が与えられた。

[編集] 経済

部族地域は部族によって統治されており、主な産業は牧畜である。地域内にわずかに存在する肥沃な谷では農業も行われている。灌漑地の面積は全部でおよそ1,000km²である。

歴史的には、この地域はアヘンの生産と取引の中心地であった。パキスタン政府によって麻薬関連の活動を大々的に取り締まる試みがなされてきたものの、アフガニスタンからのアヘン密売は依然として問題になっている。

[編集] ワジリスタン紛争

詳細は「ワジリスタン紛争」を参照

2003年からターリバーンはこの地域を中心に活動しており、ターリバーン支持部族や武装勢力が、パキスタン軍と政府支持部族およびアメリカ軍と断続的に交戦を行っている。

[編集] 外部リンク

India 78.40398E 20.74980N.jpg この「連邦直轄部族地域」は、南アジアに関連した書きかけ項目です。
記事を加筆・訂正
してくださる協力者を求めていますウィキプロジェクト 南アジア