逝年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
逝年
call boy II
著者 石田衣良
発行日 2008年3月26日
発行元 集英社
ジャンル 恋愛小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 208
前作 娼年
コード ISBN 978-4-08-771224-7
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

逝年』(せいねん、call boy II )は、石田衣良による日本恋愛小説。『娼年』の続編で、『小説すばる』(集英社)にて2006年11月号から2007年10月号まで連載された。

前作と共に幸田育子作画で漫画化され、『オフィスユー』(集英社)にて連載された。

続編に『爽年』がある。

あらすじ[編集]

ボーイズクラブが摘発され、オーナーの御堂静香が逮捕されてから1年。静香のスカウトにより娼夫としての才能を見出されたリョウは、残った仲間アズマと静香の娘・咲良と共に密かにクラブを再開し、出所してくる静香を迎える。だが、エイズを発症した静香の余命はわずかだった。

登場人物[編集]

リョウ(森中 領)
ボーイズクラブ「ル・クラブ・パッション」のVIP専用娼夫。大学3年生。
アズマ(平戸 東)
ボーイズクラブ「ル・クラブ・パッション」のVIP専用娼夫。マゾヒスト。
メグミ(白崎 恵)
リョウの大学のゼミの同級生。「ル・クラブ・パッション」のことを警察に密告し壊滅状態に追い込んだ張本人。その後、考えを改め、リョウらの許しを得て新生「ル・クラブ・パッション」のマネージャーとなる。
御堂 咲良(みどう さくら)
静香の一人娘。生まれつき耳が聞こえず、口もきけない。「ル・クラブ・パッション」の試験官(娼夫としての才能を見極める)。
アユム(川瀬 歩)
新生「ル・クラブ・パッション」の娼夫。新宿二丁目のバーでバーテンダーとして働いていたところをリョウにスカウトされる。性同一性障害者で、性別適合手術費用を貯めている。
御堂 静香(みどう しずか)
ボーイズクラブ「ル・クラブ・パッション」の元オーナー。摘発され、八王子医療刑務所に収監される。HIVポジティブで、服役中にエイズを発症し、耐性ウイルスができたため余命数か月。

書誌情報[編集]

出典[編集]

  • 石田衣良 『逝年』集英社〈集英社文庫〉