迫光

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(さこ ひかる、1964年 -)は日本の翻訳家小説家東京都出身。東京大学卒業。

トバイアス・ウルフ(en)やジョン・ホークス(en)などのアメリカ文学の翻訳がある。また、帝国劇場で上演された「エリザベート」(2000年)、「マリー・アントワネット」(2006年)の脚本の翻訳も手掛けている。[1]

2001年、東京創元社主催の第11回鮎川哲也賞で長編ゴシックミステリー『シルヴィウス・サークル』が最終候補作に残り、翌年同社より刊行された。

主な著書[編集]

翻訳[編集]

など

創作[編集]

  • シルヴィウス・サークル (創元クライム・クラブ、東京創元社、2002年4月)ISBN 978-4-488-01288-5 - 解説:皆川博子
    • 第11回鮎川哲也賞最終候補作品。選考委員の笠井潔島田荘司はこの作品を「小説的な出来としては四作中で最高である」、「非常に巧みな文章をもって読ませる文学よりの探偵小説」[2]とそれぞれ評したが、推理小説としての本格度が低いとして受賞には至らなかった(この年の受賞者は門前典之)。
    • 神野伶弐じんのれいじシリーズ第一弾」と銘打たれているが、続巻は未刊。

脚注[編集]

  1. ^ 迫光『シルヴィウス・サークル』 東京創元社編集部編集者コメント(ビーケーワン)参照
  2. ^ 第十一回鮎川哲也賞選評(『創元推理21』2001年冬号、東京創元社)より