関西ローカル

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関西ローカル(かんさいローカル)とは、関西(狭義の近畿地方)に限定されている物事を指す。

関西ローカルのチェーン店舗[編集]

関西外に出店したことがあったローカルチェーン店舗
イズミヤ - 1967年愛知県名古屋市に出店してから2021年2月宮崎県宮崎市の店舗が閉店するまで以外は関西ローカルチェーンとなっている。
かつては関西ローカルチェーンだった店舗
平和堂 - 1973年10月福井県に出店するまでは拠点とする滋賀県のみに展開するローカルチェーンだった。
餃子の王将 - 1978年12月東京都新宿区に出店するまでは関西ローカルチェーンだった。
西松屋 - 1980年代までは同社の地元である兵庫県と大阪府のみ展開だった。
ジャパン - 1999年に東京都練馬区に出店するまでは関西ローカルチェーンだった。
スシロー - 2001年に東京都葛飾区及び福生市に出店するまでは関西ローカルチェーンだった。
大阪王将 - 2003年11月に東京都新宿区に出店するまでは関西ローカルチェーンだった。

関西ローカルの新聞[編集]

産経新聞
フジテレビジョンとともにフジサンケイグループの中核を成す全国紙で、1950年に東京でも発行を開始するまでは西日本ブロック紙的位置付けであった。なかでも大阪本社版は大阪・関西のニュースに力を入れており、当社のウェブサイトである『Sankei.com』に関しては、『産経WEST』という大阪本社が編集した記事専門のカテゴリーを独自に持っているほどである。発行部数も大阪本社版の方が東京本社版より多く、大阪府奈良県の一部(特に天理市)地域では全国で最もシェアが高い。過去には関連紙に大阪新聞(産経本紙の源流となる夕刊紙)が存在したが、2002年3月末に廃刊した。東京本社版は2002年3月末に夕刊の発行を廃止し、朝刊専売紙となったが、大阪本社版は現在も朝夕刊セットで発行されている。
朝日新聞
産経新聞と同じく大阪発祥であり、現在も登記上の本店は大阪市である。
毎日新聞
題字の源流は「大阪毎日新聞」から来ているもので、当初の登記上の本店は大阪市に所在していたが、1984年に東京に移転した。
読売新聞
東京発祥の新聞であるが、1952年に、読売新聞大阪本社を設立し進出、現在では地元発祥の新聞を抜き、関西で最大の発行部数を持っている。
大阪日日新聞
新日本海新聞社鳥取県鳥取市)の大阪本社が発行する大阪府の地方紙。元々は夕刊紙だったが、新日本海新聞社が大阪日日新聞社を買収した2000年10月から朝刊に移行。その後、大阪日日新聞社は「ザ・プレス大阪」と商号を変更するが、2008年1月に新日本海新聞社と合併した。製作・印刷は鳥取市の新日本海新聞本社で行っている。
京都新聞
京都府滋賀県で発行されている地方紙。
神戸新聞
兵庫県の地方紙。子会社にスポーツ紙デイリースポーツ(関東地方でも発行)を持つ。
奈良新聞
奈良県の地方紙。同じく奈良県地盤の奈良日日新聞を統合。
和歌山新報
和歌山市周辺の地方紙。
紀伊民報
和歌山県南部の地方紙。

関西ローカルの放送番組[編集]

主に在阪テレビ局が制作し近畿広域圏内のみで放送されるテレビローカル番組を指す場合が多い。また、近畿広域圏以外でもネットされている番組であっても、在阪放送局が制作し、関西色や大阪色の強い番組であれば、広義の関西ローカル番組に含められる。

在阪放送局は全国放送番組をいくつも抱えるなど、地方の放送局としては番組制作能力が高い。近畿地方は古くから上方演芸が盛んであり、現代においても吉本興業松竹芸能の演芸文化への影響力が大きい。このような背景から、在阪放送局では多くの番組を制作している。
また、京都競馬場阪神競馬場が立地していることから、テレビやラジオの競馬中継も他地域と比べて盛んである。

コテコテとした作りが関西のローカル番組が持つ最大の特徴である。最近では、JTBパブリッシングの『るるぶ情報版 大阪ベストセレクト』(ISBN 4533062865)や昭文社の『なるほど知図帳 大阪』(ISBN 4398145273)などの観光ガイド本でも関西ローカルのテレビ番組が紹介されている。

傾向[編集]

お笑い」と「阪神タイガース」を好む傾向が強い。

本音が好まれる土地柄であり、本音を隠さない(ぶっちゃける)ような番組も多く製作される。全国放送と比べて放送対象地域が狭く、非難を受けにくいことから、キー局や一部の地方局では絶対に放送できないような過激な言論や暴露を目玉としている番組がある。

お笑い[編集]

関西ではお笑い番組が日々放送されており、土曜日や休日にはよく吉本新喜劇などが放送されている。また、お笑い番組以外でもお笑い芸人が多数登場する。

スポーツ[編集]

プロ野球

阪神タイガースプロ野球で人気を誇る。サンテレビをはじめする近畿広域圏の独立UHF局や在阪の朝日放送ラジオおよびMBSラジオは、阪神タイガース戦の生中継を試合開始から試合終了まで行うことが多く、また、阪神タイガースを引退したプロ野球選手がコメンテーター野球解説者として出演する傾向がある。中にはキー局の読売ジャイアンツ戦を入れ替えて阪神タイガース戦を放送することもあり、ビジターの場合でも、大阪から各地方にアナウンサーや解説者を派遣して中継することもある。

かつては関西に3球団(南海ホークス阪急ブレーブス大阪近鉄バファローズ)も存在していたパ・リーグの球団については、関西マスコミ各社が阪神優先の報道姿勢にシフトした1980年代後期以降は取り上げられることが少なくなり、その中で1988年南海電気鉄道が球団経営から撤退し、ダイエーに売却の上で福岡県に移転したり、2004年大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併騒動やそれに端を発したストライキといった出来事も発生している。球界が再編され、パ・リーグの地域密着が充実した今でも、在阪放送局や在神戸のラジオ関西オリックス・バファローズについて取り上げる分量は、阪神タイガースに対するそれに比べて少ない。

プロ野球以外の球技

Jリーグのチームが関西に4チームあるのにもかかわらず、2005年ガンバ大阪優勝時に優勝決定試合の中継や元のテレビ局が放送しているが特番が放送された程度であった。京都サンガF.C.KBS京都が中継(アウェーの中継は減少)、ヴィッセル神戸サンテレビが中継。

高校、大学、社会人チームのラグビーも比較的多く放送されていたが、2000年代以降放送数が減少している。JSPORTSで全試合放送しているアメリカンフットボールにおいても、過去には関学、立命、京大の3チームの直接対決以外の試合も比較的多く放送されてきたが、2000年代以降は関学、立命、京大の絡む試合以外はほとんど放送されていない。また、原則として録画放送となる。バスケットボール大阪エヴェッサの試合を毎日放送傘下のGAORAでの中継で多く放送されている。

一覧[編集]


地上デジタル放送親局リモコンキーID順、同じチャンネル内は50音順に並べてある。

注意
  • ○の番組は、一部系列局や関東の独立UHF局などでも放送される。
  • ●の番組は、BSを通じての全国放送もある。
  • ※の番組は、各府県別で番組内容が異なるので注意が必要。
  • 2019年(令和元年)11月29日現在、放送中の番組のみ記載。

NHK大阪[編集]

下記は総合テレビの番組。BSなどは除く。なお、地域情報番組の項も併せて参照のこと。

MBSテレビ(毎日放送)[編集]

ABCテレビ(朝日放送テレビ)[編集]

テレビ大阪[編集]

カンテレ (関西テレビ)[編集]

ytv (読売テレビ)[編集]

サンテレビ[編集]

KBS京都テレビ[編集]

関西ローカルのコマーシャル[編集]

現在放送中のCM[編集]

過去に放送されたCM[編集]

関西ローカルの中心人物[編集]

お笑い芸人、タレント、アナウンサー[編集]

関西ローカル番組のナレーター[編集]

関連項目[編集]