超絶技巧百番練習曲
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超絶技巧百番練習曲(仏:100 Études transcendantes、英:100 Transcendental Studies, ソラブジ自身の表記は自筆譜第一ページ冒頭にÉtudes transcendantàlesとあるが、本人の綴り間違いである)はカイホスルー・シャプルジ・ソラブジが1940年から1944年にかけて作曲した、世界最長のピアノ練習曲集。
[編集] 概要
全曲で7時間15分かかる。
全部で100曲から成る。各練習曲には、ハバネラ、アリア、パッサカリア、フーガ、ワルツ、オルゲルプンクト、オスティナート、と副題がつけられた曲も入っており、ソラブジがどのように西洋音楽様式を咀嚼したかを一目で見渡せるカタログのような作品集に仕上がっている。ムツィオ・クレメンティのグラドゥス・アド・パルナッスムが念頭にあったのはほぼ間違いない。曲集の最初は機械的なパッセージが並ぶが、後半から性格練習曲の様相を帯びてくる。各曲のテーマに音程の相関関係があることが、なぜかオリヴィエ・メシアンの「幼子イエスに注がれる20の眼差し」を想起させるが、むしろセザール・フランクなどの循環形式からのヒントと見たほうが妥当であろう。
作品は、ペダリング、テンポ、強弱記号が未完のままで放置されており、ピアニストは各自で解釈しなければならなくなっている。清書稿を作るつもりがさらさらなく、右手が四拍で左手が八拍などの単純な凡ミスが放置されたままである。これはアレクサンダー・エイバークロンビィが全曲のエラーを修正した校訂譜を出版することで解決した。
なお、マルカンドレ・アムランは冒頭18曲のみ校訂版を作成したが、「単に難しい技巧の羅列としか感じられなくなった[1]」ことを理由にこれ以上の校訂を放棄した(これはソラブジ・アーカイブスで購入可能)。
ソラブジ本人のレコーディングはオープンリールで約20曲ほど存在するが(cf.critical celebration)、未公開のままである。現在はフレデリク・ウッレーンただ一人がCD六枚組(現時点のアナウンス)の全曲録音をBISからリリースの為に準備中である。なお、コンピューターによる自動演奏も試みられたが、ソラブジ・アーカイブスから「曲がコンピューターによる演奏を前提とはしていない」ことを理由としてリリースを拒否された[2]。
現時点で、この曲集に挑むピアニストは年間2-3人ほどである。21世紀に入ったにもかかわらず、初演者の中に女性は一人も含まれない。


