超光戦士シャンゼリオン
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| 超光戦士シャンゼリオン | |
|---|---|
| ジャンル | 特撮ドラマ |
| 放送時間 | 水曜日18:00~18:30(30分) |
| 放送期間 | 1996年4月3日~12月25日(39回) |
| 放送国 | |
| 制作局 | テレビ東京、読売広告社、東映 |
| 演出 | 長石多可男、小中肇ほか |
| プロデューサー | 岩田圭介(テレビ東京) 木村京太郎(読売広告社) 吉川進、白倉伸一郎(東映) |
| 出演者 | 萩野崇 林美恵 松井友香 相澤一成 東風平千香 ほか |
| 音声 | ステレオ放送 |
| オープニング | 「OVER THE TIMES~時(いま)を超えて」MISA |
『超光戦士シャンゼリオン』(ちょうこうせんしシャンゼリオン)は、1996年(平成8年)4月3日から12月25日までテレビ東京系列で毎週水曜18:00 - 18:30(JST)に全39話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。アルファベット表記は本来はフランス語表記の「Changéríon」だが、英語表記の「Changerion」で代用されることも多い。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ストーリー
「闇次元から人間の生体エネルギー『ラーム』を狙って侵攻して来た集団ダークザイドに対抗するため、政府の特務機関『SAIDOC』のエージェント・光の戦士シャンゼリオンが敢然と立ち向かう!!」
……というのは全くの嘘ではないが、シャンゼリオンの力を手に入れてしまった私立探偵・涼村暁は正義感も何もないC調ノリのどうしようもないグータラ男だった! 借金をしまくって遊び歩くわ、怪人に出くわしても無視するわ…。暁の所業に翻弄され、本来シャンゼリオンになるはずだった速水克彦たちSAIDOCメンバーは受難続き。一方、人間社会に潜り込んでいるダークザイドも、ストレスで胃を傷めたり箸袋集めが趣味だったりヒーローオタクだったりの変な連中ばかり。ヒーローと悪(?)の何とも奇妙な物語が始まった…。
[編集] 概要
[編集] 特徴
本作品は、東映制作の特撮テレビドラマとしては『兄弟拳バイクロッサー』以来11年ぶりとなる単発作品として制作され、東映特撮作品としては珍しくセガがメインスポンサーとして付いている。既に前年公開の映画『人造人間ハカイダー』でもセガとの共同制作が行われており、本作品はその第2弾という位置付けとなっている。なお一部では本作品がメタルヒーローとしてカテゴライズされることもあるが、公式にはカテゴライズされていない。
主演の萩野崇にとってはまさに出世作となった作品であり、また彼も含めた本作品の役者やスタッフは平成仮面ライダーシリーズを始め、その後の特撮作品に何かと関わることが多い。
TV放映は、当初予定の2クール(26話/96年9月まで)の予定が4クール(52話/97年3月まで)に変更されたが、後に3クール(39話/96年12月)に短縮され、敵を倒さないまま最終回を迎える結末となった。ただ敵を倒さないままの最終回については短縮が決定する以前から構想があったようで、東映の公式ホームページでも「他の終わり方は考えられませんでした。」と、それを窺わせる記述が残されている。
[編集] 造形
大きな特徴として挙げられるのは「透明素材によるヒーローの造形」である。これはかつて東映で企画され、後にOV作品『大予言/復活の巨神』の原型となった『スペクトロン』と呼ばれる作品でも試みられていたものであり、この作品や前出の『ハカイダー』を手がけ、本作品にも企画段階で関わっていた吉川進プロデューサーを中心に高まっていた「今までにない新しい作品を作ろうという動き」と、東映特撮作品でヒーローや怪人のスーツ作成を手がけ、当時透明素材を使った造形物の実現に意欲を燃やしていたレインボー造形企画との思惑が一致した末の産物ともいえる。
このスーツのデザインには東映特撮で数々のキャラクターデザインを手がけてきた篠原保が携わっており、「天使の衣を纏った鬼」というイメージの元にデザインされている。長年ヒーロー番組に携わってきたレインボー造型企画でも、内部が透けて見えるクリスタル状のボディという、それまでのヒーローとはまったく異なるコンセプトのスーツ製作に当たっては、透明度と強度の両立や着脱の際に必要な分割ラインの配置など課題が多く、造型は困難を極めたという。
紆余曲折を経て完成したスーツは、通常アクション用ですら40kg超、アップ用に至っては100kg弱と言われ、かつてない重量を誇った。あまりの重さにJACのスタッフに「これを着て演技ができるのは(JACのメンバーでも)岡元次郎だけ。他の者では首の骨が折れる」とまで言われた。主演の萩野も1度着てみようとしたところ、「(重さに耐えられず)転んで壊されては困る」とスタッフに本気で止められたという。
またこれに関連して、エンディング映像の夕暮れを見つめるシャンゼリオンを航空カット撮影する際、岡元はアップ用スーツを着て浜松の浜辺で立ちっぱなしにされた。彼によれば、マスクに通信機が付けられなかったため、いつ撮影が終わるのか、動いていいのか、まだ撮っているのかどうかもまったく知らされないまま立っているうちに日が暮れていき、潮が満ちていったため「あの時は1人で取り残されて死ぬかと思った」「動くのも大変だったが、動かないのも大変だった」と回想している。
[編集] 映像・作劇
映像面でも、それまで東映特撮では主流だったフィルム(16ミリ)ではなく、ビデオテープによるVTR(クリアビジョン)方式で製作されている。これは東映特撮作品では初めてのことであり、1990年代前半から活発になってきた、ビデオテープを使用した撮影に移行させようとする流れによるものといえる。
一方、音声はそれまでと変わらない東映特撮伝統のオールアフレコで録音されたが、これはVTR映像との相性が悪く、しばしば口の動きと声が合わずに違和感が生じている。以後、ビデオ撮影の作品ではオールアフレコが廃され、同時録音方式が採用されることになり、本作品は映像・音声の両面で撮影方式の転機になった作品だと言える。
ストーリー面では、『鳥人戦隊ジェットマン』などで手腕を振るった井上敏樹による、今までにない「能天気&無責任ヒーロー」達が繰り広げる珍妙な、しかし味のあるストーリーが話題となった。これは当時行き詰まりを見せていたシリアス路線の逆を行くものであり、また当時は『激走戦隊カーレンジャー』や『ウルトラマンゼアス』、アニメではあるが『黄金勇者ゴルドラン』などの作品を中心にこのようなコミカルな展開を主体とした作品が多く世に出ていたという背景もあった。最終回については変則的な夢オチ展開となっているが、それゆえに衝撃的な展開となり、今でも特撮ファンの間では語り草となっている。
[編集] 主な登場人物
[編集] 涼村探偵事務所
暁曰く「何代も続く名門私立探偵」だが、暁の性分により閑古鳥が鳴き、あちこちに借金がある。
- 涼村 暁 / シャンゼリオン
- 本作品の主人公。どうしようもないほどいい加減且つやる気の見られない性格。その上大の女好き・遊び好きの浪費家なので、莫大な借金を抱えている。バナナパフェが好物で、辛い食べ物は苦手。口癖は「ふんわかいこうよ、ふんわか」である。
- 不慮の事故がら偶然にシャンゼリオンの力を手に入れたが、悩む事無く「ラッキー!」と大喜びして受け入れたため、自分の正体を隠す気は無く、むしろ自慢しようとしている[1]。だがヒーローたるべき基本的な使命感を持っていないため、敵味方問わず平気な顔で騙すのは当たり前で命惜しさに自分だけ助かろうとしたりするなど、従来のヒーロー像からはあるまじき情けない行為を連発する。また非常に寂しがりで、朱美が事務所を去った際は孤独を紛らわそうと女性を集めて遊び通したり、速水に縋ったり、ゴキブリをペットにする姿を見せている。こうした情けない性格が母性をくすぐり、多くのガールフレンドに恵まれている。
- 一方で意外と社会をシビアに見ている節があり、それゆえ自分に甘く常に人生を楽しむことだけを求めているため、邪心があるというわけではない。彼が(色々な意味で)ヒーローっぽく見える話は両手の指で余る程しかないが、彼なりの良心と正義感は持っており、弱者に危害を加える者や他人の心を傷つける者に対しては怒りの表情を見せることもある。不真面目でやらない時はやらないものの、やる時はやる行動力と瞬発力は、性格はさておきザンダーやガウザーからは一目を置かれている。愛車は緑のシトロエン・2CV。また、敵を倒した場合には、「俺ってやっぱり、決まりすぎだぜ!」というセリフとともに一回転して人差し指を向けるというポーズをとることもあった。
- 橘 朱美
- アルバイトで暁の秘書をしている女子大生。暁よりはるかにしっかりしており、涼村探偵事務所の要のような存在。だらしない暁には半ば呆れているが、暁との結婚にも満更ではない素振りを見せたり、岩手県で民宿を営む実家を継がせようとしたこともあり、それなりに認めているようでもある。後に幼稚園の先生という生きがいを見つけ、暁のもとを去った。
- しかし、後に2回再登場して暁を助けており、特に最終話でのシーンは第1話の冒頭シーンを再現したものであった。そのほか、これらとは別に宗方に聞き込みを受けるという形でほんの少しだけ登場した。「~かもしれない」というのが口癖。
- 桐原 るい(本名:綾乃小路麗華)
- 中盤、暁のもとに依頼人として現れ、そのまま秘書の座に収まった少女。常識や経済観念がまるで欠如しており、暁ですら呆れるほどのムダ使いは日常茶飯事で自分勝手な振る舞いが多い。実は綾乃小路財閥の跡取り娘であるが、世間知らずゆえに彼女の行いは(善行でも)結果的に多くの人から反感を買ったり、無気力となった人物も多く、評判は悪い。終盤、実家を継ぐために暁のもとを去った[2]。「私、~なんだって」と、自分のことを他人事のように話す癖がある。
[編集] S.A.I.D.O.C
- ダークザイドの侵略を察知した宗方が設立した独立機関だが、ダークザイドの存在自体が一般に知られていないために非公式な組織と思われる。職員にはCG(シャンゼリオン)ペンと呼ばれる、多機能なペン型通信機を携帯している。
- 特撮では描かれることが珍しい正義の組織の経済的背景が描かれ、出資者は宗方である。元々は技術者がいたが、経済難と宗方の古巣からの引き抜きで、メンバーは3人しかいない。[3]
- 速水 克彦 / ザ・ブレイダー
- 宗方にスカウトされ、厳しい訓練に耐えてきた「本来シャンゼリオンになるはずだった男」。「俺はモーレツに感動している!」などの決めゼリフがある。甘いものは苦手で酒は下戸。
- 暁とは対照的に堅物で熱血漢な好青年。正義感と使命感は非常に強く、人を守るために生身でも闇生物と戦い、訓練を受けただけに特殊警棒で渡り合ったこともある。その誠実さは頑なな女性の心にも届き、実はもてているが、本人はなぜかもてないと思い込んでいる。また、その真面目さと熱さゆえに簡単に他人(主に暁)に騙されてしまうこともあり、激しく思い込んだり命乞いをする敵にとどめをさせないという一面がある。一方で情けなくて不真面目な暁がシャンゼリオンの力を手に入れたことに対し嫉妬しており、そこから来る心の闇に付け込まれヴィンスーの力によって怪物化したこともある。
- 終盤、宗方が闇次元から持ち帰った闇の種を誤解のもとうっかり食べてしまい、それ以降梅干を食べることで謎のヒーロー『ザ・ブレイダー』に変身してしまう体質になる。しかし変身している間の記憶は残らないため、真相を知らないままザ・ブレイダーの正体を知りたがる羽目になってしまう。
- 南 エリ
- S.A.I.D.O.Cのメンバーの紅一点。容姿端麗、頭脳明晰を自認しているが、プライドが高く自信過剰な性格のため、自分の短所に気付かないことも多い。物語中盤で黒岩と種族を超えた恋に落ちたこともあった。最終話ではある意味衝撃的な役割を担うことになる。
- 宗方 猛
- 41歳。元内閣第三調査室室長であり、古代遺跡の調査からダークザイドの侵略を察知し、独自にS.A.I.D.O.Cを設立したはいいものの、内閣からは相手にされずに懲戒免職となり、「妄想」と嘲笑を受ける上に貧乏・無名・冷遇の三重苦にいつも悩まされている。しかしその一方で科学者として、シャンゼリオンの新兵器を家屋敷などの私財を投げ打って開発した他、単独で闇次元に調査に向かい闇の種を持ち帰るなど、作中において最も正義のために献身した人物でもある。
- コーンパイプを愛用する愛煙家。
[編集] その他
- 銀行員
- 暁の借金先の弥生銀行渋谷支店に勤める2人組。名前は明かされずにA、Bと呼ばれている。シャンゼリオンと闇生物との戦いには基本的に関わらないが、準レギュラーとして度々登場する。
- 暁が借金を返さないため、自分の立場を守るため自分の財産やサラ金から借金を肩代わりしている(この事は2人の独断で暁はこの事実を知らない)ものの、最終話での借金総額は1000万とんで2円。彼等と暁の接点が黒岩の策略に利用され、闇法廷を開かれた。
[編集] ダークザイド
- 人間の姿を借り、人間の生命エネルギー・ラームを糧として生きるモンスターであり、本来は別世界・闇次元を住処としていたが、闇次元が滅亡の危機に瀕したため止むを得ずに人間の世界へと移住してきた。
- 組織ではなく種族であるため、上下関係がそれほど強い訳ではなく、各々が自分勝手にラームを捕食するために活動している。また人間を「食料」として見ているが思考・行動様式は人間と殆ど変わりがなく、多くがごく普通に人間社会に溶け込み、中には趣味に走る者[4]や社会に馴染めない生活に息苦しさを感じている者[5]が多いため、従来の特撮怪人とは異なり人間を強く見下してはいない。他方、種の存続のための「人知れず、密かに」を基にした規律は存在しており、それを破った者には幹部から制裁が下される。
- 闇将軍ザンダー / 片桐 一樹
- ダークザイドの3人の「聖幹部」のうちの1人で最高指揮官的な存在。将軍の名に相応しい勇猛果敢なファイターで、戦闘では青龍刀型の大振りの剣を振るう。また感情の昂りで甲殻状の仮面が開き、中に隠れていた素顔を見せることもある。当初、人間界に潜むための姿は固定されていなかったが、中盤からギャンブラー「片桐一樹」の姿に固定された。本来の姿に戻る際の掛け声は「ダーク・バースト」。
- ガウザーとは異なり「従来の特撮作品に見られる悪役の征服行為」を行おうとする。またダークザイド全体を考えているため、仲間を倒し続けるシャンゼリオンを倒すため自らも何度か激突し、時に複数でかかることもある。劇中ではシャンゼリオンとの最終的な決着は描かれずに終わった。
- 神官モードス
- ダークザイドの3人の「聖幹部」のうちの1人。幹部の中で最も冷静で理知的な雰囲気を漂わせており、闇法廷裁判長というもう1つの顔があり、その裁判は公平に執り行っている。幹部としてその実力も強大で、シャンゼリオンとの戦いは優位に進めた。左肩に「キーバード」と呼ばれる鳥型の闇生物がとまっており、ザファイアの封印を解く鍵の役割を担っている。
- 博士ヴィンスー
- ダークザイドの3人の「聖幹部」のうちの1人。肥満体型と驚くシーンが多く、幹部の中ではコミカルな印象がある。呪術的な能力で人間を闇生物へと変異させる力を持つ。老人のラームを好む。
- 暗黒騎士ガウザー / 黒岩 省吾
- 中盤より登場し、闇生物では異端な存在で実力は将軍のザンダーに匹敵する。「ブラック・アウト」の掛け声で本来の姿に戻り、日本刀を武器に戦う。「自分に惚れた女」のラームを好む。人間体である黒岩は「黒岩相談所」の所長を務める若き俊才。自信家でプライドが高く、事あるごとに図書館などで調べてきたよく分からない薀蓄を「知っているか!」のセリフとともに垂れるのが特徴で、本作品の名物の一つとなっている。また、卑怯な手段は好まず、自分の実力と矜持に則った上で戦う傾向にある。[6]
- 当初は相談所で人間社会に馴染めない同族を励まし、アドバイスや仕事を仲介していたが、後にその仕事を通じて集めた選挙資金と人脈を活かし、「人間社会のルールに則った征服」を目標に都知事に立候補。対抗して出馬した暁の姑息な手をものともせず、一票差という僅差にまで詰められるものの当選を果たす。
- 終盤では東京都独立クーデターを起こし、「東京国」の初代皇帝に即位。また自分の敵となりうる暁には先んじて金と女と権力を与え無力化するなど、特撮史上前代未聞の征服行為を行ったが、その野望は予想外の形で絶たれることになる。その経緯があまりにも衝撃的だったため、黒岩の最後の登場回となる第38話は一部の地域で欠番扱いにされてしまった。
- 元々は3話にて初登場する予定であり、実際にそれに合わせてスーツも製作されていたが、諸般の事情から実際に初登場したのは1クール終盤となった[7]。
- 小夜子 / ザファイア
- 後半より登場した幹部格で、ガウザーも認めるほどの一流の戦士。「ブリリアン・カット」の掛け声で本来の姿に戻り、「ザイファイア」と呼ばれる2本の釵を武器に、素早い動きで敵を攻撃する。惚れた男にはいつまでもどこまでも尽くそうとする性格の女性で、恋敵は倒し、彼女の愛に反した相手には復讐に転じるヤンデレ。また文字通り「2人だけの世界」を理想とし、妄想として描かれたその世界は恋人と自分以外生命の無い荒野と化していた。
- 並みのストーカー行為を超えたその行動によって、ザンダーを含めた幾人もの闇次元界の男たちが酷い目に遭っており、それが原因で封印されたという曰く付きの人物(闇生物)でもある。復活した当初、人間界ではナンパをかけてきた暁に尽くすが、彼が自分の愛を受け入れないことからその行動は次第に復讐へと転じていく。なお暁を殺害する意思はなく、復讐に際しては暁を苛めると語っていた。
- ユリカ
- 黒岩の秘書。黒岩を愛しており、拒絶された時も自分の意思で彼の元へ戻った。特に彼とエリが黒岩の距離が付くと嫉妬することが多く、自分や他者を使ってエリの命を狙うこともあった。彼女も闇生物のようだが、劇中では本来の姿は明かされなかった。
- 女王エリーザ
- ダークザイドの女王で、最終話で復活。手からの光線、剣と鞭が武器。最終話で唐突に描かれた「もうひとつの世界」に登場した。
[編集] シャンゼリオン
涼村暁がシャンバイザーを介して光の粒子を集め、強化ボディスーツを纏った姿。この現象は「燦然」と呼称され、宗方の長年の研究を元にS.A.I.D.O.Cが開発した「クリスタルパワー」を浴びることによって可能となる。当初は速水克彦がなる予定だったが、クリスタルパワーを運ぶトラックがダークザイドの襲撃を受けた煽りで暁がクリスタルパワーを浴びてしまったことにより、彼がシャンゼリオンとして戦うこととなった。またクリスタルパワーは生体エネルギーラームに付着するもので、一度暁と速水のラームが入れ替わった際には、速水が燦然したことがある。
[編集] 装備
- シャンバイザー
- クリスタルパワーを制御し、シャンゼリオンに変身するための道具。暁の「燦然・シャンバイザー!」の掛け声と共に暁の頭に出現し(初変身時のみ宗方の手で被せられた)、バイザーを下ろすことによりクリスタルパワーを発現させ、暁の姿をシャンゼリオンへと変える。
- シャンディスク
- シャンゼリオンの胸部に収納されているディスク。各種武器を出現させる際に使用する。劇中ではレッド、ブルー、イエローの3種類が登場している。
- シャイニングクロー
- シャンゼリオンの右腕に装着される、鉤爪付きのガントレット。レッドディスクで直接攻撃、イエローディスクで銃身から「クローバースト」と呼ばれる光線を発射可能。
- シャイニングブレード
- 長剣。柄の部分が出現し、鍔の部分が左右に開いて刀身が出現。刀身が金色のものと透明のものが存在する。「一振り!」と気合を入れた掛け声で相手を斬る。
- ガンレイザー
- クリスタルエネルギーを打ち出す光線銃。銃身の内部のシリンダーで光のエネルギーを圧縮、充填する。他の武器同様、シャンディスクを装填して使用する。
- スクラムブレイザー
- ガンレイザーにシャイニングブレードを合体させることにより、より強力な攻撃を可能にした光線銃。
- シャイニングアタック
- 胸のシャンディスクにクリスタルパワーを集め、シャンゼリオンの姿を模したエネルギー体を発射し敵を貫く。劇中で最も多用された必殺技である。この技はシャンゼリオンの「シャイニングアタック」の音声認識で発動する。
[編集] 超光騎士
シャンゼリオンをサポートする目的でS.A.I.D.O.C.が開発したロボット。いずれも高度な人工頭脳と人語による意思の疎通能力を有しており、戦闘のみならず暁の選挙活動のサポートまでこなしたこともある。また、CGペンを使って速水が呼び出したこともある。エネルギー源には電気が用いられているが、電力不足のために当初は起動すらままならず、S.A.I.D.O.C.本部が闇生物の襲撃を受けた際に偶発的に発生した高圧電流を受けてようやく起動した。
- リクシンキ(陸震輝)
- 身長2m 重量512kg
- 基本カラーは赤。オートバイに変形し、時速600kmでの走行が可能。無人での自走可能。超光騎士形態では両手の計6門の砲門から「リクシンバクカン」や「ショックビーム」を放つ。
- クウレツキ(空裂輝)
- 身長2.1m 重量1024kg
- 基本カラーは青。ロケット型のブースターに変形し、シャンゼリオンと合体してマッハ1.5での飛行が可能。超光騎士形態では腕から「クウレツビーム」を放つ。ゴハットに暁が情けないのは甘やかし過ぎだからと説教され、肯定して帰っていったこともある。
- ホウジンキ(砲陣輝)
- 身長2.3m 重量768kg
- 基本カラーは黄色。移動砲台に変形し、搭載されたホバーによって時速128kmでの移動が可能。超光騎士形態では右腕をマジックハンドの「パワーシザース」に、左腕を1秒200回転の「ジェットドリル」にそれぞれ換装することが可能。超光騎士最高の腕力と防御力を持ち、強力なパワーを生かした肉弾戦を得意とする。
- シャイニングバスター
- 全長6.3m 全幅2m 総重量2276kg
- 3体の超光騎士が「超光合体」した最終攻撃形態。最高速度マッハ8での飛行が可能で、逃走する敵を追撃する際に活躍する。超光騎士のそれぞれのビームを一条の光線と化す必殺武器の「バスタートルネード」は、闇の種の力で出現するダークゲートを破壊するほどの威力を有する。
- クリスタルステーション
- 宗方が家屋敷を抵当に入れて完成にこぎつけた秘密基地で、S.A.I.D.O.Cの各種施設の他、超光騎士を格納、出動に備えメンテナンスが行われている。また、最上部にクリスタルパワー発生装置を備え、太陽光線などから作り出したクリスタルパワーが超光騎士に供給されている。
[編集] ザ・ブレイダー
終盤より登場した第2のヒーロー。速水克彦が「バージョンアップ」の掛け声とともに変身し、高笑いと共に登場する。闇次元のパワーの源である「命の闇の種」を食べたことにより図らずも変身能力を身につけたもので、その能力は梅干しを食べることによって発現する。基本カラーは緑で、マッチョな外見に相応しく格闘戦を得意とし、動きは俊敏。
速水の真面目な性格が反映・助長され、市民レベルの些細な善行においても活躍し市民に大人気となるが、その為に闇生物との戦いを放棄してしまうことも少なくない。変身のメカニズムはナレーションで事細かに解説されるが、あまりに長すぎるため説明し終わるのはいつも戦闘終了直前であり、また一部省略されることもある。因みに変身のメカニズムのナレーションの内容は、 『闇の種を食べた速水克彦の肉体は、戦士として生まれ変わった。 そして梅干しを食べることにより、その戦士としてのパワーが発現するのだ。 闇の種に含有されていたダーク・グレタミン酸は、梅干しに含まれる塩分と結合して速水克彦の血液の中を駆けめぐる。そして血液の中で練られていたチヌ第一物質が速水克彦の脂肪分によって分解され、タイロミンとデジタミンに分かれるのだ。 一方デターミントはリンパ液に結合して、カチルダ酸とノバ粘液とサルマドンとマグールトドータミンを作り出す。この際ノバ粘液は体温によって分解され、消滅するが、その残滓がカチルダ酸に結びついて核カチルダ酸に変化するのだ。 そして、核カチルダ酸とサルマドンによって生成されたカッサノ蛋白質により、 速水克彦はザ・ブレイダーであった記憶をなくすのであった。』という変身のメカニズムである。
[編集] 技
- ザ・ブレイダーキック
- 前方宙返りと共に両足でジャンプキックを敵の胸部に放ち、後に物理法則を超えて顔面を蹴って後方宙返りで敵から離脱するブレイダーの必殺技。
- ザ・ブレイダーアタック
- 近くにあった新聞紙で、ゴキブリを倒す際に使用。
[編集] キャスト
[編集] レギュラー / 準レギュラー
- 涼村暁/シャンゼリオン(声):萩野崇
- 速水克彦/ザ・ブレイダー(声):相澤一成
- 南エリ/女王エリーザ:東風平千香
- 橘朱美:林美恵
- 桐原るい:松井友香
- 宗方猛:市山登
- リクシンキ(声):中村大樹
- クウレツキ(声):田原アルノ
- ホウジンキ(声):郷里大輔
- 黒岩省吾/暗黒騎士ガウザー(声):小川敦史
- 闇将軍ザンダー(声):大友龍三郎
- 片桐一樹:広瀬匠
- 神官モードス(声およびスーツアクター):高橋利道[8]
- 博士ヴィンスー(声):寺井智之
- 小夜子/ザファイア(声):遠藤あゆみ
- ユリカ:木下三枝子
- ナレーター:市山登、中村大樹[9]
[編集] スーツアクター
[編集] スタッフ
- 原作:八手三郎
- プロデューサー:岩田圭介(テレビ東京)、木村京太郎(読売広告社)、吉川進(東映ビデオ)、白倉伸一郎(東映)
- 監督:長石多可男、小中肇、蓑輪雅夫、諸田敏
- 脚本:井上敏樹、木下健 (#30) 、荒木憲一 (#31)
- 監修:井上敏樹 (#30、31)
- 音楽:安川午朗
- VFXディレクター:氷見武士(東映アニメーション)
- CG:笹原和也(東映アニメーション研究所)
- 撮影:岡部正治、松村文雄
- 助監督:諸田敏、中久保修、岩原直樹
- 番組宣伝:神宮綾→佐伯真美(テレビ東京)
- プロデューサー補:武部直美
- キャラクターデザイン:篠原保、サブマリン(超光騎士のみ)
- キャラクター造型:前澤範、長田浩一、山本誠一(レインボー造型企画)
- カースタント:タケシレーシング
- 技術:映広
- ビデオ編集・特撮パート現像:東映化学
- アクション監督:金田治、山田一善
- 特撮監督:佐川和夫
- 特撮:特撮研究所
- 製作:テレビ東京、読売広告社、東映
[編集] 主題歌
すべて大津あきら作詞、ホリエアキラ(第13話までは「堀江顕」名義)作曲。
[編集] オープニングテーマ
- 「OVER THE TIMES ~時(いま)を越えて」(歌:MISA)
- 第20話では英語バージョンを使用。
[編集] エンディングテーマ
- 「微笑みの出発(たびだち)」(第1~13、39話)(歌:本位田牧)
- 「シャンゼリオン~光りの未来」(第14~38話)(歌:KAT)
[編集] 放送リスト
| 放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | 監督 |
|---|---|---|---|---|
| 4/3 | 1 | ヒーロー!! 俺? |
長石多可男 |
|
| 4/10 | 2 | ノーテンキラキラ |
|
|
| 4/17 | 3 | 花嫁ゾロゾロ |
|
小中肇 |
| 4/24 | 4 | ああ友情 ああ無情 |
|
|
| 5/1 | 5 | 犯人は誰だ! |
|
箕輪雅夫 |
| 5/8 | 6 | ごめんね、ジロウ |
|
|
| 5/15 | 7 | アイドル!! 私? |
|
長石多可男 |
| 5/22 | 8 | 娘よ、男は選べ!! |
|
|
| 5/29 | 9 | 速水、燦然! |
|
小中肇 |
| 6/5 | 10 | サバじゃねぇ! | ||
| 6/12 | 11 | コンニャク残して |
|
長石多可男 |
| 6/19 | 12 | ダルマさん転んだ |
|
|
| 6/26 | 13 | バラとひまわり |
|
箕輪雅夫 |
| 7/3 | 14 | サヨナラ、朱美 |
|
|
| 7/10 | 15 | 超まぼろしのアレ |
|
小中肇 |
| 7/17 | 16 | バイトで霧子! |
|
|
| 7/24 | 17 | ライバルいっぱい |
|
長石多可男 |
| 7/31 | 18 | さらなるライバル |
|
|
| 8/7 | 19 | ご令嬢、これ異常 |
|
諸田敏 |
| 8/14 | 20 | ヒーロー!! あれ? シャンゼリオン 激闘の133日 |
(総集編) |
|
| 8/21 | 21 | モーレツに片思い |
|
|
| 8/28 | 22 | 幻の埋蔵金! |
|
箕輪雅夫 |
| 9/4 | 23 | ナゾの闇法廷! |
|
|
| 9/11 | 24 | 人生最悪のナンパ |
|
小中肇 |
| 9/18 | 25 | 怪盗クロアゲハ! |
|
|
| 9/25 | 26 | 闇の騎士、出馬! |
長石多可男 |
|
| 10/2 | 27 | 朱美リターンズ! |
|
|
| 10/9 | 28 | 犬と猫と馬と鹿 |
|
諸田敏 |
| 10/16 | 29 | 速水はヤミに! |
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| 10/23 | 30 | ヒーローの先生! |
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箕輪雅夫 |
| 10/30 | 31 | 羊とパイと現金と |
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| 11/6 | 32 | 第2の戦士現る! |
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小中肇 |
| 11/13 | 33 | サバじゃねぇ! 2 |
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| 11/20 | 34 | 友情ええやないか |
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長石多可男 |
| 11/27 | 35 | 呪う女と救いの女 |
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| 12/4 | 36 | 新たなる敵! か? |
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小中肇 |
| 12/11 | 37 | 嵐の前のバケタケ |
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| 12/18 | 38 | 皇帝の握ったもの |
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長石多可男 |
| 12/25 | 39 | 時(いま)を越えて… |
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[編集] 放送局
[編集] 映像ソフト化
- ビデオ(セル・レンタル共通)は全10巻が東映ビデオよりリリースされている。東映の特撮作品としては初めて放送期間中にリリースが開始されたが、売上は史上最低を記録したという。
- 2003年6月21日にDVD-BOXが東映ビデオより発売された。特典として、ラジオドラマとして制作された「雪山の一夜」が収録されている。発売に先駆け、2002年末に『仮面ライダー龍騎』内にてCMが流れたが、ナレーションは萩野がシャンゼリオン本編で暁を演じていたときと同様の能天気ぶりで演じた。萩野本人は雑誌のインタビューで、「浅倉として低く重い声のキャラを演じ続けていた為、涼村の明るく軽いキャラに戻ってナレーションするのは相当苦労した」と語っている。また同BOXの広告には「誰かさんみたいにイライラしながら待ってた人~」などと、『龍騎』の内容を意識した宣伝文が書かれていた。
- 2004年6月21日~9月21日に単品のDVDが発売された。全4巻の各2枚組で(Vol.4のみ1枚)Vol.1は10話、Vol.2は11話、Vol.3は12話、Vol.4は6話収録。
[編集] 逸話
36話の冒頭で、劇中作品として「超光戦士シャンゼリオン」が放送された際に「ニュース速報」がテロップ表示された。当初はテレビ東京系のニュースネットワークTXNを冠して『TXNニュース速報』とする予定だった。しかし、実在のニュースネットワークの名を冠すると日本民間放送連盟の「嘘をあたかも真実のように放送してはならない」との規定に抵触するため断念した。また、岩田圭介によると、オープニングを廃して本物のニュース速報のような形にするという案もあったが、同様の理由で通常通りのフォーマットに落ち着いたという。しかし「ニュース速報」としてスタートした劇中の報道特別番組は、特番対象と関係ない普通のニュース(このニュース項目を以って、るいの退場を視聴者に説明した)があったり、のどかな中継コーナー(怪人はその中継先で暗躍)があったり、思い出の人との再会もの(その再会対象が暁)やらがあったり、まさにでたらめな劇中番組となっていた。
また前述の理由から38話は、番組購入で放送していた中国放送では放送されていない。これは優生思想を啓蒙すると曲解される内容が局の内規に触れたためとされる。
[編集] 参考文献
- 『ファンタスティックコレクション 超光戦士シャンゼリオン バイブル』(朝日ソノラマ、2002年) ISBN 4-257-03664-8
[編集] 関連事項
- お台場
- 高橋弥七郎
- 彼の代表作である『灼眼のシャナ』を始めとする作品には、必ず本作品のネタが取り入れられている。主な例としては『A/Bエクストリーム』作中に登場する「アキラチョーラッキー」などの馬名や、『シャナ』作中に登場した「変身道具と間違えて魚」のネタなどが挙げられる。
- 日本エアシステム(現:日本航空ジャパン)
- セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん
- コマンドー49「マグロじゃねぇ!3」、コマンドー57内に描かれる化学物質「ノッソホ」など当番組(「サバじゃねぇ!」、ザ・ブレイダー「カッサノタンパク質」など)のパロディがある。なお、「マグロじゃねぇ!」「マグロじゃねぇ!2」が存在しないのにいきなり「マグロじゃねぇ!3」となっているのは、『帰ってきたウルトラマン』に登場した怪獣キングザウルス三世のパロディである。
- 星雲仮面マシンマン
- 兄弟拳バイクロッサー
[編集] 脚注
- ^ それ故、変身ヒーローのお約束である如何に変身に持ち込むか、結果的に見捨ててしまうことへの葛藤も無く、闇生物と戦う。
- ^ ちなみに降板は役者の負傷に伴うものだったため、退場した翌週の話の劇中ニュース番組で語られるのみの唐突な退場であった
- ^ シャンゼリオンの力を手に入れたとは言え、暁は形式上は巻き込まれた一般人で、協力者である。
- ^ 時に幹部に刃向かうほどのめり込む者もいる。
- ^ 人間関係に疲れて胃潰瘍になる者、うつ病となって自殺する者がいた。
- ^ 17、18話の戦いは全員が敵だが利害関係上シャンゼリオンが孤立する形となっていたが、その戦いで卑怯な手段を講じたアイスラーを倒している。
- ^ シャンゼリオンという名の日々/揺籃編
- ^ EDではスーツアクターとしてクレジットされている。
- ^ 主にシャンゼリオンやガウザーなどの変身シーンのナレーションは市山が、2週続きエピソードの後編冒頭のあらすじ解説は中村が担当している。
[編集] 外部リンク
| テレビ東京系列 水曜18時台前半 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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愛天使伝説ウェディングピーチ
(1995.4.5 - 1996.3.27) |
超光戦士シャンゼリオン
(1996.4.3 - 12.25) |
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