賭博黙示録カイジの登場人物

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賭博黙示録カイジの登場人物は、福本伸行の漫画作品『賭博黙示録カイジ』およびその続編『賭博破戒録カイジ』・『賭博堕天録カイジ』・『賭博堕天録カイジ 和也編』・『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』に登場する架空の人物の一覧。

「声」はアニメ『逆境無頼カイジ』、BeeTV版、パチンコ版、パチスロ版における担当声優。「演」は実写映画版におけるキャスト。

主要人物[編集]

カイジ(伊藤開司 / いとう かいじ)
声 - 萩原聖人(アニメ・BeeTV版)、櫻井孝宏(パチンコ版)、矢尾一樹(パチスロ版) / 演 - 藤原竜也
本作の主人公
高校卒業後に上京したが、定職に就かずしょぼい酒と博奕に明け暮れ、街で見かけた高級車(主にベンツ)を悪戯でパンクさせエンブレムを盗むことで憂さを晴らす、行き詰まった最低な日々を過ごしていた青年。友人・古畑の借金の保証人になった為に肩代わりをする羽目となりその返済の為に遠藤にギャンブル船エスポワールに招待されたことを機に、危険なギャンブルの世界に足を踏み入れていく。初登場時(1996年3月)は推定21歳[1]。遠藤の調べでは父親はいないがパート勤めの母親と公務員の姉がいるとされている。身長178cm。
平穏な環境では怠惰で自堕落なダメ人間だが、命が懸かった極限の状態に置かれると並外れた度胸と博才を発揮し、論理的思考と天才的発想による「勝つべくして勝つ策略」を以って博奕地獄を必死に戦い抜いていく。石田はカイジについて「土壇場で奮い立つことが出来る人間」、「勝てる人間」と評しており、利根川や兵藤などの強大な相手に対しても臆することなく勝ちをもぎ取らんとするバイタリティの持ち主でもある。
どんな状況であろうと信頼した人間を裏切ることは決してせず、己の利を蹴ってでも救おうとする、良く言えば心優しい、悪く言えば甘い性格である。その為、信頼を寄せた人間に裏切られる経験を何度も繰り返しており、度々苦い思いを味わされている。
数々の死闘を経て、左頬など体の複数の箇所に痛々しい傷跡がつき、ギャンブル中毒になっている一方で、彼の神懸り的偉業を知る人間からは伝説の博徒として知られ裏世界では多少名を馳せるようになった。また、偶然・必然を問わず、挑む勝負には悉く「帝愛」の存在があり、死闘を重ねる度に切るに切れない縁を痛感している。
兵藤和尊(ひょうどう かずたか)
声 - 津嘉山正種(アニメ版)、渡部猛(パチンコ版)、茶風林(パチスロ版) / 演 - 佐藤慶
帝愛グループ」の総帥である老人。部下からは「会長」と呼ばれている。カイジ最大の宿敵。
莫大な資産と鉄壁の運用管理術を誇る日本最大の資産家の1人で、なお飽きることなく世界中の金をかき集め帝愛による「王国」を築こうとする金の亡者。嗜虐癖を持つサディストでもあり、人が苦しむ姿を見る事と常軌を逸したギャンブルを何よりの愉悦としており、暴利によって弱者から搾取し、博奕で負けた者や失態を演じた部下に「器官破壊」、「指切断」、「焼き土下座」、「地下強制労働」といった懲罰を強制し、返済のできない債務者を死に追いやることに躊躇いを感じないばかりか、快楽すら感じている。
残虐非道かつ醜悪な怪人物で、カイジにとっては最も忌むべき相手だが、自らを「王」と称するだけあり単純に「強運の持ち主」というだけには留まらず、あらゆる面において常人を遥かに凌駕する力と閃きを持つ。自身のこれまでの人生経験に基く世の中の真理を突いた発言も多い。また、こと勝負事においては、自身が不利になる可能性があるに関わらず、何処かフェアな一面も持ち合わせる。真偽は定かではないが、「以前は困っている人間を見捨てられず助けようと金を貸していたが、幾度も裏切られてきた」とも語っている。
命を張るべきところで躊躇なく張ったり、痛烈なペナルティから目を逸らさずに受け入れるカイジの性格には一定の評価を下しており、「凡人とは一線を画す」と評してはいるが、根本的には虫けらのような扱いをしており、また認めているがゆえに、カイジが破滅する場面に執着している節がある。
第一章「希望の船」のラストにシルエットで初登場。第二章「絶望の城」編での最終局面、「ティッシュ箱くじ引き」でカイジと直接対決をし、王の王たる由縁を見せつけて完勝した。以後のストーリーでも兵藤と帝愛の存在はカイジの運命に立ちはだかり続ける。息子に和也がいる。
遠藤勇次(えんどう ゆうじ)
声 - 内田直哉(アニメ版)、小杉十郎太(BeeTV版)、玄田哲章(パチスロ版) / 演 - 天海祐希
帝愛グループの傘下である「遠藤金融」社長のヤクザ。カイジがギャンブルの世界に足を踏み入れるきっかけとなった人物。非情で悪徳な高利貸で、「自分が良い人の訳が無い」とうそぶく。カイジの様な賭博ジャンキー気質は無く、金銭感覚は常識的。
友人から肩代わりしてしまった借金を取り立てにカイジの前に現れ、ギャンブル船エスポワールへと誘った。4ヶ月後に再び現れ、スターサイドホテルへカイジと佐原を向かわせる。その後、1000万近くに増えた借金を背負いながらなおギャンブルの紹介を求めるカイジを「チャンスは二度まで」という帝愛の決まりにより地下労働施設に送り込んだ。
グループ内では利根川派に属していたが、利根川の失脚により自身も完全に落ち目になり、メインの仕事を外されると同時にかなりの負債を背負い込む。起死回生のため地下から一時的に脱出したカイジと共闘して地獄パチンコ「沼」に挑む。資金が無くなった際、自分の逃亡用の資金をカイジの説得で貸し付けたりする情実も見せた(ただしコレには後述するウラがあった)。
カイジの見事な活躍で「沼」で大当たりに成功して大金を手に入れ、ホテルでカイジと坂崎と共にドンチャン騒ぎを楽しんでいた際、二人に無味無臭の睡眠薬を盛った後、途中でカイジに貸し付けた金の借用書に10分で3割複利という極めて法外な利息を支払う条項を記載[2]し、最終的にはカイジを裏切り、後からやって来た部下達と共にカイジから1億円以上せしめた後に逃亡。しかし、多少の仲間意識は生じていたらしく勝利の瞬間を思い出し、利息以上に取る事、坂崎の取り分に手を出すようなこと、複利の時間を取り分を分ける時まで引き延ばす事[3]はしなかった。帝愛への借金返済後は作品に登場しておらず、消息は不明。
実写映画版では遠藤凛子(えんどう りんこ)という女性に設定が変更されており、カイジに軍資金として暴利で金を貸すのが「沼」から「Eカード」に変更され、映画1作目終了時点で消息不明になり、2作目には登場しない。
兵藤和也(ひょうどう かずや)
声 - 山口勝平(パチンコ版)
兵藤和尊の息子。村岡ら目下の人間には「坊ちゃん」と呼ばれている。
茶髪サングラスという風貌で、年齢はカイジの推測では10代。大金を持ち歩いており、父親似のサディスト。カイジの暴言に激怒したり、その暴言がカイジの策だと知ると素直に感心して頷くなどの年相応の面が描かれている。場における状況判断やあくまでも中立の立場を最後まで貫くなど冷静沈着さも持ち合わせている。
村岡対カイジの立会人を務め、カイジが17歩で手持ちの金を失った時にカイジに金を貸し付け、返せないなら「欠損事故ルーレット」により肉体(手足や臓器など)で返してもらうと脅す。村岡の不正を指摘せずにいたが、カイジの策をイカサマとせず認め、最終的には公平な審判を下す。その後、村岡に勝ったカイジを車に乗せ、策に感心した和也は、車内でカイジに勝負を申し込む。
父親の威光により自分に媚びる人間に囲まれて育ち、他人からどう思われているかも分からず孤独と空しさを味わってきたことに加え、かつて友人と思っていた相手全員に裏切られて以降、人の善意や美点が一切信じられなくなり、それ故に人の真実の姿を渇望している面と、人の本質は私益と保身を軸に裏切りや人を出し抜くことが自然な状態だと頑なに達観(諦観)している面がある。このため、金に飽かして派手に遊びまわり、「和也プロデュース」と称して負債者同士や同級生にギャンブルをさせ、時には殺害していた。
そして1年前に「作家になって自力で名声を得る」という生きる為の目標を掲げ、自らが執行した制裁を基にした小説「愛よりも剣」を書き上げたが、あまりの救いのない結末に加え、作中で描かれた殺人がかつて自分自身が犯したものであることを知ったカイジに「ちっぽけ」と一蹴される。自身の人間性を完全否定されたことで、友情確認ゲーム「救出」でのカイジとどちらが正しいか実験を開始。カイジが裏切られたチャンとマリオを救い出したことにより、「ワン・ポーカー」で決着をつけようとする。
ガチンコの賭けで負けたことは一度もない。第一の理由は強運の持ち主であることだが、その強運はとにかく箍が外れており、相手がその運を見誤ることも原因になっている。

賭博黙示録[編集]

利根川幸雄(とねがわ ゆきお)
声 - 白竜(アニメ版)、小林清志(パチスロ版) / 演 - 香川照之
帝愛グループの最高幹部の一人。『賭博黙示録』のほぼ全編にわたりカイジの大敵となる。
ギャンブル船エスポワールでの「限定ジャンケン」・スターサイドホテルでの「鉄骨渡り(人間競馬・電流鉄骨渡り )」を取り仕切り、社会の本質を突いた真言とも主催者側の都合を通す為の詭弁とも言える強烈で巧みな弁舌を駆使して、負債者たちを叱咤し命懸けのギャンブルへと誘い込む。長年に渡り成功し続けてきた凄腕の猛者であり、それ故に負債者たちを見下し、その死に際しても心を痛めない酷薄さを持つ。
二度の鉄骨渡りの後、カイジと「Eカード」での直接対決も行い、百戦錬磨の実力とカイジの耳に仕掛けた装置で脈を図ってカイジの心の動きを読む卑劣なイカサマでカイジを圧倒し追いつめる。しかし最終的には、カイジの捨て身の執念と、利根川の優秀さを逆手に取る奇策に敗北を喫してしまう。そのため兵藤の怒りを買い、焼けた鉄板の上で10秒間土下座をするという「焼き土下座」に掛けられる。焼き土下座を自力で10秒間やりきった者はかつていなかったが、誰の力も借りないと宣言した通り一人で12.47秒(アニメ版では12.24秒)耐えぬき、最後に意地と矜持を示した。
現在の消息は帝愛グループ内において完全に失脚したこと以外不明だが、『賭博破戒録』第1巻の「カイジの軌跡」ページにおいて「Eカードでカイジに敗れ、廃人同様となる」と記述されている。遠藤は、カイジによる失脚に遭わなければ黒崎ではなく利根川が帝愛No.2に収まっていたかもしれなかったと見ていた。
Eカード以降作中には直接的には登場していないが、カイジの脳裏には兵藤と共に悪魔的な猛者として、また地獄の中で意地を貫き通した気高き人間としても焼き付かれており、写真や回想で時折登場する。
映画シリーズでは、1作目で原作同様Eカードでカイジに敗北し破滅するが、2作目で再登場。失脚した地位を取り返すべく、カイジと手を組んで『沼』攻略に挑む。
石田光司(いしだ こうじ)
声 - 家中宏 / 演 - 光石研
多額の負債を抱える中年男性。気弱でお人好し、いわゆる典型的な騙されやすいタイプ。
借金取りから逃れながら生活している妻、借金まみれの息子がおり、彼らの為にも借金を返すためエスポワールに参加するも、坂井に騙され別室送りになってしまう。しかし、船で唯一真剣に身を案じてくれたことに恩義を感じたカイジに助けられ生還を果たす。
その後、スターサイドホテルでのギャンブルにも参加。1戦目の人間競馬を渡り切り1000万円の引換券を手にするが、2戦目となる超高層鉄骨渡りの途上、死の恐怖から足がすくんで一歩も動けなくなってしまい、妻の借金を代わりに返済してほしいと自分の引換券をカイジに託す。その後、カイジが振り返る直前に、カイジに余計な動揺を与えないように声を強引にかみ殺して無言のまま落下、死亡。
最期までカイジと家族を案じ、人間性を失わなかった石田の矜持は、その後のカイジの精神に大きな影響を与える事となった。

「希望の船」編[編集]

古畑武志(ふるはた たけし)
声 - 松本保典(アニメ版)、山本兼平(BeeTV版)
以前のカイジのアルバイト仲間。借金取りにそそのかされ、カイジに385万円の借金を背負わせた。カイジと共に働いていた頃の年齢は20歳以下。
エスポワールでカイジと再会し、限定ジャンケンで共闘することとなる。主体的に他者を陥れようとたくらむ事はないものの、流されやすい性格ゆえに最終局面で安藤にそそのかされてカイジを裏切り窮地に陥れることとなる。しかし、復活を遂げたカイジから安藤と同様に制裁を受け、余剰分の星と金を失う。結局借金返済は果たせず、船で新たな借金を背負うことになる。その後の消息は不明。
実写映画版でもカイジに借金を背負わせた人物として名前だけ出されたが、本人は登場しない。
安藤守(あんどう まもる)
声 - 桜井敏治(アニメ版)、佐々健太(BeeTV版)
エスポワールでカイジ、古畑と共闘することになる肥満体型の男。
3人でチーム結成すると、直後に古畑を騙して抜け駆けを目論んだ。さらにゲームの最終局面では、生き残るための戦略として自ら別室に落ちるカイジから救出を託されたが、欲に目がくらみ古畑をそそのかして約束を反故。借金を清算し、さらに大儲けするためにカイジを見捨てて地獄送りにしようと企てるも、カイジは自力で別室から生還した為に失敗、その行いに激怒したカイジから制裁を受け、余った星と金を全て没収されてしまう。最終的に生還は果たしたものの船で新たな借金を背負う羽目になる。その後の消息は不明。
自分一人では何も出来ない癖に、隙あらば自分を救った恩人と言えるカイジを平気で裏切り、更にそれを詭弁を用いて正当化し、挙げ句の果てには自分の裏切りを棚に上げてカイジを身勝手な屁理屈で非難し、利益を要求した。こうした言動から『カイジ語録―無防備なヤツは喰い殺される』では「人間として救いようのないクズ」、『別冊宝島912 カイジPERFECT BOOK―賭博黙示録・破戒録徹底解析』では「クズの中のクズ」「キング・オブ・クズ」との評価をされている。
希望の船編以降作中には直接は登場していないが、カイジの脳裏に卑劣な裏切り者として焼き付かれており、そのシーンは何度も回想で登場する。
船井譲次(ふない じょうじ)
声 - 石川英郎 / 演 - 山本太郎
エスポワールの参加者。関西弁で唇が厚いのが特徴。狡猾な男で、前回もエスポワールに参加したリピーターである経験を利用しカイジに何度も苦汁を舐めさせた。
限定ジャンケンが始まる前の軍資金貸付では「何をするかわからない」という表向きの理由を周囲に聞こえるようつぶやきつつ、上限額を借り受けた。その考えに感化されて同じく上限額を借り受けたカイジに目を付け、ゲームシステム上の盲点を突く作戦をそそのかした末にトリックを成功させ、カイジから星2つを騙し取る。また、ゲーム終盤では、残った参加者に手持ちのカードをシャッフルしようと呼びかけ、大量のカードを保持していたカイジの待機作戦を潰した。カイジをはじめとする他者の一枚上手を行く動きを終盤まで見せていたものの、一瞬の油断をカイジに突かれ、最終的には自身がゲーム状況を誤認していたことが致命傷となり、唯一残る対戦相手であるカイジの要求(星を5個かけての勝負)を呑む以外に生還の道が完全に絶たれ9個あった星を5個失うという結末を迎えた。
バランス理論の男
声 - 小野健一
エスポワールの参加者。氏名不詳。アニメ版のテロップでは「ハイエナ」と表示されている。3回勝負する度にグー・チョキ・パーを使い分け、終盤までカードの選択をできるよう残りの手持ちのカードを平均化する「バランス理論」を実践している。また星1つ2つになった落ち目の男だけを相手に絞って戦術を展開しており[4]、カイジに「ハイエナ野郎」と揶揄される。
参加者2人を別室送りにした勢いで、星1つとなっていたカイジに勝負を挑む。だがこれは全てカイジの策略で、対戦相手が「バランス理論」に外れた戦術を取るはずがないと思い込んでしまっていたため、1勝3敗と負け越す(1勝したのは偶然による)。カイジに敗れた後の消息は不明。
北見(きたみ)
声 - 矢尾一樹 (アニメ版)、小野坂昌也(パチスロ版)
エスポワールの参加者。カイジ以外では珍しく、事前にエスポワールの情報収集をしていた様子もない初回参加者でありながら、限定ジャンケンの本質を見抜き様々な戦略を立てて駆使した男。
他の2人の参加者を巻き込み、グーのカードを買い占める戦術を思いついたが、カイジが先んじていたために難航すると、すぐにパーのカードを買い占める戦術に変更する。その結果、古畑と安藤から星を1つずつ奪い、3人で12の星を獲得する。仕上げとして、余計なカードを使い切るためにカイジに勝負を挑んだが、カイジの口車に乗せられて星3つをかけた勝負をすることとなった。そしてどのカードを出すかをカイジに見破られていたために敗北。さらに敗戦の責任をめぐって仲間2人と口論となり、分裂する。その仲間2人が、北見からの内心見下された態度に辟易していたこともあって簡単にカイジに買収され、やむなく北見は手持ちのカードを処分するために200万円をカイジに払ってゲームを降りる。その後の消息は不明。
岡林(おかばやし)
声 - 西村朋紘
エスポワールの参加者。仲間と結託して不正を行う為、自らエスポワールの別室に送られた男。借金が多すぎるため一度は参加を断られたが、仲間にも借金を背負ってもらい、ようやく参加できた。
別室において、何の見返りもなく助けられることを期待した末に裏切られた石田やカイジを嘲笑。自身は助けられるための見返りである宝石をあらかじめ隠し持っていたために別室を抜けることに成功するが、出ようとする直前にカイジに暴行され、その混乱に紛れて隠し持っていた宝石を奪われカイジの生還を許した。
『カイジ語録―無防備なヤツは喰い殺される』では狡猾なリピーターの一人として挙げられているが、実際には岡林は星3つで生還しているのでリピーターではない。
高田(たかだ)
声 - 高階俊嗣
エスポワールの参加者。限定ジャンケンに終盤まで残った参加者の1人。どのカードを持っているか把握している特定の参加者を狙い撃ちする待ち伏せ作戦を取っていたが、船井の残った参加者全員によるカードシャッフルの提案によって頓挫する。その後カイジと対戦し、幸運にも勝利して生き残った。なお、高田は鉄骨渡りレースの参加者の中にも姿が確認されたが、その後の2回目のレースの参加者やEカードの対戦会場には姿が見られず、その後の消息は不明。劇場版では字幕で名前がわかる。
坂井(さかい)
声 - 中村悠一
エスポワールの参加者で、リピーターの1人。岡林グループと同様の不正を行うため、必勝法と偽り石田を別室送りにする。そして2つの余分な星を手に入れ、ゲーム終了後は石田を見捨てて、岡林の予想した通り待合室でくつろいでいた。

「絶望の城」編[編集]

佐原(さはら)
声 - 甲本雅裕 / 演 - 松山ケンイチ
カイジのアルバイト先のコンビニの年下の同僚。一発当てて浮かび上がることを夢見てはいるが、そのための努力を積み重ねている様子はなく、怠惰という点ではカイジと変わらない。饒舌で軽薄な雰囲気だが、真剣勝負ではかなりの精神力と運動神経を発揮する。
カイジの元に現れた遠藤に頼み込み、帝愛主催のギャンブル・人間競馬に参加することになる。人間競馬を1位で通過し、その賞金を得るための超高層橋渡りでは参加者が次々と転落死していく中、自身の恐怖心が生み出した太田の「亡霊(幻覚)」に苛まれ死への恐怖を味わうも、自らを奮い立たせて克服し橋を渡りきる事に成功。しかし最後の最後で主催者側のトラップ(高層ビル内外の気圧差によって起こった突風)の直撃を受け、吹き飛ばされて死亡した。
なお、2本目の橋に挑んで犠牲となった佐原ならびに石田の実際の死亡の瞬間及び遺体の描写は作中には無く、落下の瞬間の姿が最期の姿となっている。
原作では苗字のみで名前は明かされていないが、実写映画版では佐原誠(さはら まこと)という名前に設定された。
コンビニ店長
声 - 安井邦彦
氏名不詳。カイジのアルバイト先のコンビニ「GM VM」(アニメ版では「DAWSON」)の店長。人付き合いが下手なカイジとは折り合いが悪く、売上金がなくなった際、真っ先にカイジに疑いをかける。ネチネチした性格で、口は強気だが、暴力や賭け事には反対である。
西尾(にしお)
声 - 阪本麻美
カイジのアルバイト先のコンビニの同僚。数コマしか登場しないものの、本作では珍しい女性キャラ。パチンコ『弾球黙示録カイジ』シリーズでは図柄での登場も果たしている。
中山(なかやま)
声 - 小山力也
鉄骨渡りに参加した負債者の一人。最初の橋ではカイジと同じ橋に割り振られる。当初は転落した者の様子を見て戦意を喪失するものの、最後に行く者が有利であることを知り参戦する。勝負の途上カイジともみ合いになり、橋に手をついて失格となるが、2本目の橋で利根川が参加を渋る者たちから取り上げたチケットを受け取り復帰、渡ることを決意する。しかし橋の途中で太田と秋川の死を間近で見た後に恐慌状態に陥り、カイジの激励を振り切る形で半ば自主的に電流が流れていた鉄骨を掴んで感電し転落死した。
2本目の橋に挑んだ10名はほぼ全員が初対面ながら、似た境遇ということもあってか仲間意識が芽生えていた。
太田(おおた)
声 - 小野坂昌也
最初の橋を渡りきり、2本目の橋にも参加した人物。あみだくじの結果最初に橋を渡ることになるが、橋の途中で怯えのあまり強風にさらされるという幻想に取り憑かれる。そして、堪えられなくなり電流が流れているにも関わらず鉄骨を支えと認識して掴み感電し落下、死者第1号となった。
太田の転落は2本目の橋に対する恐怖を残りの9人に植え付け、石田を含めた7人を死に至らしめた。さらに、佐原までもが、太田を助けられなかった罪悪感と無念から太田の亡霊(の幻覚)を見てしまい一時足を止めてしまった。
秋川(あきかわ)
声 - 金光祥浩
2本目の鉄骨渡りに参加した人物。2本目の橋で利根川が参加を渋る者たちから取り上げたチケットを受け取り復帰。あみだくじの結果最後に橋を渡ることになるが、太田の最期を目の当たりにしたために、引き返そうとしてバランスを崩し、電流が流れていた鉄骨を掴んで感電して転落、転落死した。
藤野(ふじの)
声 - 河本邦弘
2本目の鉄骨渡りに挑んだ人物。中山の死後、ギブアップ宣言を連発するも、結局は聞き入れられることは無かった。そして、西田とお互いを支え合おうとするもバランスを崩し、2人同時に落下して死亡。
アニメ版ではバランスを崩して西田を道連れにするという最期を遂げた。
西田(にしだ)
声 - 松原大典
2本目の鉄骨渡りに挑んだ人物。藤野とお互いを支え合おうとするもバランスを崩し、2人同時に落下して死亡。
中村(なかむら)
声 - 徳本恭敏
最初の橋を1位渡りきり、2本目の橋にも参加した人物。あみだくじの結果最初に橋を渡り始めることになった。藤野と西田の死を見て錯乱状態に陥り、鉄骨の上を走り早くクリアしようとするもわずか数mでバランスを崩して、そのまま転落死に到る。
小泉(こいずみ)
声 - 中村悠一
2本目の鉄骨渡りに参加した人物。中山が転落した後、死の恐怖から命乞いを必死に行い叫び続けた。そして、藤野、西田、中村の相次ぐ転落から、死神が襲って来るという妄想に取り憑かれる。そのまま精神に異常をきたし、電流が流れていた鉄骨に触れて感電、転落。
10番
声 - 中村悠一
ゼッケン10番の男。本名不詳。カイジと利根川のEカード勝負のギャラリーの一人。カイジが挑むより前の人間競馬で転落したが、骨折などの重傷者もいた脱落者の中では軽傷のようで自力で歩行もできるほどだった。勝負の最中にトイレに立ったカイジに無茶をしないよう説得に行くが、逆にカイジに利根川を倒すための作戦を持ちかけられて協力させられる。途中で黒服達に見つかり捕まるが、その後のティッシュ箱くじ引きの際にカイジとともに行動していたことから特に制裁などを受けた様子はない。最後はカイジらとともに病院へ向かう。
5番
声 - 佐藤雄大
ゼッケン5番の男。本名不詳。人間競馬の軽傷の脱落者で、Eカードのギャラリーの一人。彼がカイジの応急手当時にした何気ない行為が、カイジがティッシュ箱くじ引きを思いつくきっかけとなった。最後はカイジらとともに病院へ向かう。
11番
声 - 河本邦弘
ゼッケン11番の男。本名不詳。人間競馬の脱落者で、Eカードのギャラリーの一人。最初の鉄骨渡りに参戦し、橋を最初に渡ろうとするものの、後ろからカイジと中山が接近してくるが、カイジには押されずにすむものの、カイジと中山がもめている時に驚き手をついてしまい失格となる。Eカード後、兵藤に挑もうとするカイジを無茶だと止めるが、カイジの計算し尽くされた策略に次第に勝利を確信していく。最後はカイジらとともに病院へ向かう。

賭博破戒録[編集]

黒崎義裕(くろさき よしひろ)
声 - 堀内賢雄 / 演 - 嶋田久作
帝愛グループの最高幹部の一人。利根川失脚後、帝愛グループ内では最も早く王国入りを果たし、帝愛No.2の地位を不動のものにする。 一条は兵藤会長が亡くなれば帝愛は黒崎が牛耳ると見ていた。
カイジを「野良犬」と言い表しつつも警戒しており、勝負師としての力量を評価している。「地下」での勝負でカイジが大金を手にした際、外出権においてカイジに特例を認めた。パチンコ「沼」編の一条に対しても忠告や(なかば脅しのような)叱咤激励するなど部下への気遣いも見られる。

地下チンチロ編[編集]

大槻(おおつき)
声 - チョー(アニメ版)、茶風林(パチスロ版) / 演 - 松尾スズキ
地下王国送りとされたカイジが配属されたE班の班長。
帝愛側と結託して地上で得た嗜好品(食品、各種つまみ、タバコなど)の高額販売も行っている。大槻の班には石和、沼川など直属の子分がいる他、他の班にも息のかかった者達(約18名)が存在する。カイジに甘言を用いて堕落・浪費させるなど人心掌握に長けており、笑顔の裏に凶悪な裏の顔と狡猾な本性を持つ。
その巧みな人心掌握術を利用し、本来は博打厳禁の地下において上層部と掛け合い、囚人達のガス抜きと称してオリジナルルールのチンチロリン地下チンチロリン」を開帳している。だがその裏では456しか目がないシゴロ賽を使ったイカサマと、それを露見させない為に班長権限で改訂したルールにより、囚人達から大量のペリカ(地下王国の通貨)を搾取していた。最終的には嗜好品の高額販売や、賃金前借り組からのピンハネによる利益と併せ、一日外出券を大量購入して長期のバカンスなどを楽しむことを目論み大金を貯め続けていた。
シゴロ賽を使ったイカサマに気付いたカイジとの熾烈な心理戦の末にカイジの奇襲を許したうえ改訂したルールを逆手に取られ、今まで貯蓄していたほぼ全てのペリカ(約1,800万ペリカ)を放出し、地下チンチロ史上最大規模の大敗を喫した。
カイジが「沼」に挑戦している様子をテレビで知ったときは(自分のイカサマを棚に上げて)カイジのイカサマを非難し、「失敗しろ」と呪っていたが、成就することはなかった(尺の関係なのか、アニメではこのシーンはカットされている)。
原作では苗字のみで名前は明かされていないが、実写映画版では大槻太郎(おおつき たろう)という名前に設定された。
石和(いさわ)
声 - 西嶋陽一
大槻の直属の子分その1。髪型は角刈り。カイジ達45組が夕食をとれないように嫌がらせをする。
実写映画版では石和謙介(いさわ けんすけ)というフルネームが与えられ、1作目では売店にてカイジと会話をしている。
沼川(ぬまかわ)
声 - 逢坂力
大槻の直属の子分その2。長髪のオールバックで、口ひげを生やしている。疑り深い性格で、三好のメモを警戒していた。また地下チンチロリンでは大槻の使ったシゴロ賽の回収役を務めている。
三好智広(みよし ともひろ)
声 - 遊佐浩二
地下でのチンチロリンで借金を重ねた「45組」の一人。福本作品では珍しく大きな目が特徴。気弱なのに調子に乗りやすく、博打に嵌まり過ぎてカイジに「人格破綻者」と評された。
チンチロリンにおいて常にメモを取っており、自身はそれを役立てることが出来なかったが、カイジが大槻の不正に気付く大きなきっかけになった。カイジが大槻とのチンチロリン勝負で得た約1,800万ペリカを全てカイジに託すことにより地下からの脱出を図った。その読みが的中して、カイジが得た大金によって晴れて自由の身となる。
『賭博堕天録』では村岡が経営する裏カジノに勤めるもまた借金を重ね、カイジにギャンブルでの共闘を持ちかける。だが、実際はカイジからありもしない大金を奪う為の罠であり、カイジが皆に分配する約束のパチンコ「沼」の賞金の大半を独り占めしているという村岡の讒言を真に受け、前田と共にカイジを陥れようとする。11回戦の途中でカイジの策に嵌まってボロを出してしまい裏切りが露呈、カイジとは縁切りとなる。その後、『和也編』ではカイジとの絶縁のきっかけを作った為か、カイジに負け情緒不安定の村岡を非難し続けた。
実写映画版でも2作共にわずかに登場。
前田(まえだ)
声 - 梶雅人
三好と同じ45組の一人。髪型は丸坊主で眼鏡を掛けている。短気な性格で大槻の不正を知った時は襲撃しようとしたが、カイジに止められる。カイジより歳上で、最初はカイジのことを「カイジくん」と呼んでいたが、地下から解放後はカイジを尊敬するようになり「カイジさん」と呼ぶようになった。カイジも最初は、前田のことを「前田さん」と呼んでいたが、彼を助けた後は「前田」と呼捨てするようになる。
『賭博堕天録』では、三好と共に村岡の裏カジノに勤めるがまた借金を重ね、カイジがみんなに分配する約束のパチンコ「沼」の賞金の大半を独り占めしているという村岡の讒言を真に受け、17歩で三好と共にカイジを陥れようとするが、その絡繰りを見破られて失敗に終わり、カイジとは縁切りとなる。その後、『和也編』では、三好と共に村岡を非難する描写がある。
横井(よこい)
声 - 金光宣明
45組の一人。目が細い。12月生まれ。41歳。チンチロリン勝利後のカイジの優しさを絶賛する。地下から解放された後の消息は不明。
北川(きたかわ)
声 - 奈良徹
45組の一人。唇が厚い。カイジの初給料時に焼き鳥とビールを飲み食いしていた。地下から解放された後の消息は不明。
橋本(はしもと)
声 - 会一太郎
45組の一人。髪型は前田と同じく坊主頭。45組決起時に1300ペリカしか手持ちが無かったため参加に少しためらったが、カイジの言葉によって決起。地下から解放された後の消息は不明。
石田広光(いしだ ひろみつ)
声 - 鳥海浩輔 / 演 - 吉高由里子
石田光司の息子。「地下」では半ば生還を諦めたような感覚で、適度に仮病を使い休みつつ勤労している。エスポワールでのカイジの話を父から聞かされており、一目会ってみたいという気持ちからカイジと対面する。
自分のギャンブルで負った借金とは言え、それを肩代わりできなかった父のことを侮蔑する(広光自身は父の最期の瞬間は知らなかった)。その死を見届けたカイジに殴り飛ばされ、一喝される。しかしその後、父光司との借金返済の約束を果たせていなかったカイジは広光を見殺しにすることができず、『賭博破戒録』最終局面でカイジに45組と共に救出される。そしてカイジに何度も感謝し、今度こそ真面目に働くと告げる。地下から解放された後の消息は不明。
実写映画版では石田裕美(いしだ ひろみ)という女性に設定が変更されている。これは、原作においては石田の妻の名前である。
小田切(おだぎり)
声 - 小野健一
地下王国でのC班班長。カイジと大槻の最終戦において、不正の現場を押さえられた大槻がカイジから不正の証拠を取り上げようとした際、自分が吟味を申し出たり、それに対するカイジの策をそれまでのやりとりから認めたりと、終始中立の立場で冷静に判断していた。

パチンコ「沼」編[編集]

坂崎孝太郎(さかざき こうたろう)
声 - 二又一成 / 演 - 生瀬勝久
パチンコ「沼」でカイジと共闘する中年男性。52歳。カイジには「おっちゃん」と呼ばれる。普段は標準語だが、興奮すると関西弁が入り混じった喋り方になる。
かつては有名なゼネコンで現場監督をしていたが、不況のあおりを受けて自主退職させられた後、無為にパチンコ三昧の日々を送る。妻子に愛想を尽かされて離婚し、その際に預貯金や資産を処分し、以後は警備員の仕事をしながら貧しいアパートに住む。家族とのヨリを戻すため離婚後に残った2000万円を軍資金に人喰いパチンコ「沼」の攻略をしようとしていた時に、地下王国から一時的ながらも抜けることが出来たカイジに偶然出会い、人並み外れた金に対する気配を察知し誘う。自身の計画による一度目の挑戦は失敗するも、カイジの計画にのった二度目の挑戦では様々な奮闘をみせ、紆余曲折を経て、カイジと遠藤と共に苦戦の末「沼」で大当たりを出すことに成功。約1億5000万の大金を手にする。
『賭博堕天録』では、「沼」の金で1億3000万の高級住宅を購入することによって妻と娘とのヨリも戻し、その家に恩のあるカイジを元旦に招待する。ところが、そのまま50日も居座り働きもせず自堕落な日々を送るカイジに呆れ果て、手切れ金300万円をカイジに渡して追い出す。自分そっくりの顔の娘、美心(みここ)がいるが、坂崎は人並み外れた美貌と思っており、悪い虫がつかないか昼夜を問わず警戒している。カイジを家から追い出したのもカイジと美心が関係を発展させるのを恐れていたというのが大きかった。「沼」の大当たりを機にギャンブルをやめることを誓い、家族と共に過ごせる日々の幸せをしっかり噛み締めている。
一条(いちじょう)
声 - 浪川大輔(アニメ版)、置鮎龍太郎(パチスロ版) / 演 - 伊勢谷友介
人喰いパチンコ」を有する裏カジノの若き店長。
高校時代の学力は高かったが、何らかの事情で大学進学を諦め帝愛グループ系列の裏カジノに就職、下働きから7年でカジノの店長に昇進した。帝愛No.2の黒崎に目をかけられている幹部候補生であり、かつて自分を見下した高校時代の同級生達を見返す為にも、兵藤会長亡き後の帝愛グループの幹部昇進を志し、兵藤の陰湿ないじめにも耐え抜いてきた。
帝愛の幹部候補生だけあって相応の実力を持ち、坂崎の演技を見破ったり、他のカジノメンバーが気づかない中、カイジの策にいち早く気づいたりとその才能の片鱗を作中で何度も見せている。
身だしなみに気を使っており端整な顔立ちをしている。兵藤会長の人間性を嫌っているが、言葉や思想は世の中の真理を突いているものだと認めている。表向きは温和だが実際は尊大で内心では人を見下しており、カイジを制裁という名でリンチした際、器具を使い生爪の間に針を差し込み全ての指を「血のマニキュア」にするという、中世に行われた拷問並みの所行を行うなどの残忍さも見せる。
「沼」に仕込んだ万全な妨害で坂崎の挑戦を完膚なきまでに退け、その後も沼攻略を狙うカイジを警戒していた。しかし、カイジの緻密な計画による二度目の「沼」挑戦にて仕込んでいたあらゆる妨害対策をカイジに覆され、二転三転の激戦の末、遂に当たりを出される。
その後ゲームの様子を終始見ていた兵藤の怒りを買い、「沼」の貯め玉を一般客に放出した損害[5]約7億円の代償として、地下懲役1050年(1000万につき15年収容の計算)の制裁を下される。カジノから連行される際カイジに「這い上がって自分に報復しに来い」と激励を受け、涙ながらにカイジに後のリベンジを誓った。
原作では苗字のみで名前は明かされていないが、実写映画版では一条聖也(いちじょう せいや)とフルネームが設定された[6]。アニメ版でも、カイジが破り捨てた名刺に「一条聖也」と書かれている。
村上(むらかみ)
声 - 河本邦弘 / 演 - 柿澤勇人
裏カジノの主任。上司の一条を補佐する場面が多く、一刻を争うピンチの時には一条の判断を待たずに最後の切り札を発動させるなど機転も利く。カジノでボロボロになった者に盗聴器をつけ、その愚痴を聞きながら酒を飲むのを最高の愉悦としている。(アニメではこのシーンはカットされている)「沼」でカイジに当たりを出された後の消息は不明。
実写映画版では村上保(むらかみ たもつ)というフルネームを与えられ[7]、沼の陥落に連座して地下送りになるという結末を遂げた。
優しいおじさん
声 - 藤原竜也
帝愛グループに属する、いわゆる「黒服」の一人。氏名や素性は不明。「沼」に挑んでいるカイジを時間切れと共に地下へ連れ戻すため、カジノで勝負の行く末を静観していた(結果的には兵藤からの指示により一条を確保、地下へ連行した)。「沼」攻略後、カイジに取り付けられていた時計状の逃走防止装置を外す際に、45組を裏切るどころか石田の解放すら打診してきたカイジの人の良さ・甘さに半ば呆れ半ば困惑しながらも要求を聞き入れた。45組と石田が解放された際に再びカイジの前に姿を現し、僅かに残っていた所持金すべてをパチンコで失ってしまった体裁の悪さから45組に会うことを躊躇っていたカイジに対して、「くそヒーロー」と罵りながらもポケットマネーから無償で3万円を差し出し45組と石田に顔を見せるよう取りはからう。その際にカイジは「優しいおじさん」と呼び、涙を流して深く感謝した。実写映画版では彼自体は登場しないが、代わりに利根川が彼の役割を行っており、製品版で追加されたシーンで三好が、「優しいおじさん」という発言をしている。

賭博堕天録[編集]

坂崎美心(さかざき みここ)
声 - 久保ユリカ(パチスロ版)
坂崎の愛娘。先述のように父親に顔がそっくりな20歳の女性。顔だけは『賭博破戒録』から写真や坂崎の回想などで登場しているが、『堕天録』から正式に登場。カイジに好意を抱いており、膝枕をねだったり腕に抱きついたりとかなり積極的。カイジとしては顔も含めて積極的過ぎてうんざりしていた。『和也編』では、自身とカイジと、その交友関係をモデルにした『イカジくん』という漫画を描いている。
アニメ『破戒録篇』のEDでは、原作『堕天録』1話の公園場面を用いて登場しているもののアニメ本編では最終話にてモブキャラとして一瞬しか登場していない。実写映画版では原作同様写真(父親役である生瀬勝久の顔を加工したもの[8])のみの出演だが、こちらは原作と違い不細工な顔立ちではないため、カイジは特に嫌そうな反応はしていない。
坂崎の妻
本名不明。メガネを掛けた中年女性。坂崎が会社をクビになり、パチンコ三昧の生活をしている姿に愛想を尽かして離婚し、十代半ばだった美心を連れて家を出て行った。しかし坂崎が「沼」で手に入れた金によって家を購入したのを機に和解し同居している。
村岡隆(むらおか たかし)
声 - 木下浩之(パチンコ版)
地下から生還した三好・前田が勤める裏カジノの社長。変則二人麻雀17歩」の考案者。
「ざんす」を語尾につけるのが口癖。友情や信頼といった考えを持たず、目の前の金のみを信じる強欲な拝金主義者。あらゆる局面において、より磐石な成功を得ることに砕心しており、そのためには法を犯すことすら厭わない。裏カジノ経営と言う立場故にずっと脱税しているが、帝愛への上納金は「クソロイヤリティー」と腐しつつも払わざるをえないものと認識しており、兵藤を心中で「魔王」と毒づく。
完全に勝ち筋を確保した状態でないと勝負に出たがらずリスクを徹底して嫌い、部下(カイジとの対局の際は前田)に通しをさせることにより大金を得てきた。基本的には小心で狭量な小悪党だが、目の前で誰にも見破らせず堂々と不正を駆使し、常識を超えた作戦を突然閃くなど、カイジ同様追い詰められた段階で才能を発揮する勝負師でもある。また、それまでカイジを慕っていた三好や前田を言葉巧みに唆して敵対させたりするなど、詐欺師として人の心を誘惑・煽動することにも長けている。
通しができなくなった後もイカサマを駆使して慎重に振り込みを避け続けてきたが、最後はノーリスクで楽して勝とうとする性格を逆手に取るカイジの計略により敗北。その代金として4億8000万を支払うことになり、あまりのショックに失禁。何とか支払いを免れようと滅茶苦茶な理屈・交渉をわめきたてるがことごとく一蹴され、結局手持ちの現金では足りず、自宅の土地と建物も徴収されることになり、その責任を三好と前田になすりつけ、負けた金額を賠償しろとねちねち責め立てた。

賭博堕天録カイジ 和也編[編集]

組長
兵藤和也の執筆した小説「愛よりも剣」に登場する人物。暴力団の組長で、不細工な風体。亜理沙に入れあげ5000万で囲おうとするが達也と駆け落ちされ、2人を拷問ギャンブルにかける。多少心境などの違いはあるもののモデルは和也本人である。
亜理沙(ありさ)
小説「愛よりも剣」に登場する架空の人物。クラブホステス。かなり自己中心的な性格で、自分の利害に関する洞察力に鋭い。それ故に最後は達也に報復の選択をされ、達也の道連れで共に死ぬ、という最期を遂げた。かつて和也を裏切って誅殺された女性をモデルにしている。
達也(たつや)
小説「愛よりも剣」に登場する架空の人物。亜理沙と駆け落ちしようとするクラブのボーイ。組長のギャンブル中、最初は自分と共に亜理沙も生き残らせようと励ましていたが、最終的には彼女に裏切られ死ぬことになり、それに対して報復を選択し、亜理沙を道連れにした。亜理沙同様のモデルがいる。
社長
本名不明。帝愛グループ傘下で高利貸しを行っている強面の男性。腎臓の売買ルートを持っており、借金が返せない債務者からは腎臓を摘出して換金するという凶悪な回収を行っている。1000万円を貸し付けていた光山が肝炎だったため腎臓だけでは貸し付けた金を回収できず困っていたところ、和也が同額で身柄を買いたいと言ったのを承諾した。
光山(みつやま)
40歳過ぎの自転車操業の経営者。はっきりした説明はないが回想によれば飲食関係のようである。チャンとマリオの雇い主。多重債務者だったがB型肝炎を患っていたために臓器を売ることが出来ないと判断され、危うく地下送りになりそうだったところを、和也に身柄を1000万で買われ、チャンとマリオと共に「救出」ゲームに挑むことになった。人生経験豊富なため、必要と有らば濡れ衣を着せられても敢えて受け入れるなど、柔軟性がある。
3人での「救出」完走を誓っていたが、ゲームの最終局面で和也の策略をきっかけに強烈な疑心暗鬼に陥ってしまい、最後はチャンとマリオを見殺しにして1人無傷で約7000万円を獲得する道を選び、さらには自身の行動を正当化しようとするほどに人間性を捨て去ってしまった。そして見捨てられたチャンとマリオの軽蔑の視線を気にかけることなく、手中に収めた金を持ってその場から去っていった。その後の去就は不明。
チャン
光山の下で働く中国人。光山の借金返済に協力して「救出」ゲームに挑む。
貧しい農村の次男だったが中国政府の一人っ子政策で無戸籍状態となっており、人間扱いされない労働生活を送っていた。戸籍を購入する事と家族を養うために日本に渡って出稼ぎすることを目指し、なけなしの金で買った日本語教材で必死に日本語を覚え、裏ルートで来日した。頭脳明晰で機転が利き、戦術を築いて活路を作ることができる。
光山に裏切られ殺されかけたところを助けてくれたカイジの仲間となり、共に打倒和也を目指すことになった。
マリオ
光山の下で働くフィリピン人。3人の中では一番若い。光山の借金返済に協力して「救出」ゲームに挑む。
ゴミの海「スモーキーバレー」の中で生計を立てる貧民層最下のスカベンジャーの出身。兄の一件(後述)で金に対して嫌悪感を抱くと同時に、未来を切り開くための希望も抱いている。頭が回らずしばしば危機を招くが、仲間を裏切れない善良な性格。
光山に裏切られ殺されかけたところを助けてくれたカイジの仲間となり、共に打倒和也を目指すことになった。
アントニオ
マリオの兄。「正しい人間はいつか報われる」という、楽観的・良心的な人生観を持っていた。ホセじいさんを殺そうとしたペドロを止めようしたところを誤ってペドロを殺してしまう。ホセじいさんの金はマリオに託し、ペドロとホセじいさんの死と向き合って弔おうと決意したが、その後、深夜に外を徘徊していた所に崩れてきたゴミの山の下敷きとなり死亡。その人生観は弟のマリオが最終的に友情確認ゲームで仲間を救う拠り所となっており、自分のときは報われなくとも弟の中で息づいているが、それが仇となって光山に裏切られることとなった。
ペドロ
生まれた時からのスカベンジャーの暮らしですっかり気力を失った青年。ホセじいさんの金を狙って殺すと同時に、その揉み合いでアントニオに事故で殺された。
ホセじいさん
スカベンジャーの老人。
若い頃、バブル景気の日本に出稼ぎした経験があり、その時の話を自慢すると同時にマリオとアントニオに日本語を教えていた。日本で稼いだ資金の残りをアントニオとペドロのどちらかに託すことになった際、前々から親切にしてくれていたアントニオを選んだが、ペドロに殺された。
和也の中学時代の同級生たち
和也が友人と思っていた人物たち。和也と豪遊していく中で、友好な交友関係を築いていたが、不良グループが現れた際に威圧に怯え、和也を裏切り売ったことで実際には金づる同然の扱いしかしていなかった事実を和也に突きつけることになる。
不良連合J・F・K(ふりょうれんごうジェイ・エフ・ケイ)
和也の中学時代、同級生と宴会をやっている最中に現れた、暴力団も一目置く愚連隊。「J・F・K」とは、「ジャパン・不良・ケンカ同盟」の略称。
現金目当てに和也を拉致したが、その店から出る寸前に駆けつけた帝愛のボディーガードたちに制裁を受ける。この件が和也に心に癒えない傷と恐怖・トラウマを植えつけ、人格形成に大きな影響をきたす原因となった。
イカジくん
美心が描いた漫画(作中作)『ループイカジくん』に登場する、カイジをモチーフとした主人公。
(『ループイカジくん』の)美心から1万円を受け取り、パチンコで摩ってしまう。

脚注[編集]

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  1. ^ 別冊宝島912 カイジPERFECT BOOK―賭博黙示録・破戒録徹底解析』より。実写映画版では26歳となっている。
  2. ^ カイジはその際に精神的な窮余状態で、一応貸付条項に目は通したが、気付けなかった
  3. ^ 遠藤が課した複利の時間はジャックポットに玉が入った瞬間まで。
  4. ^ カイジは「」の考え方からそうしたものと推測している。なお後になって地獄送りで競争相手が減ればプレイヤー1人あたりの星の密度が上がるという利点も劇中で判明する。
  5. ^ 帝愛関係者が回収することを前提としているため、そのための接待以外で放出してしまうと損失とみなされる。
  6. ^ [1]
  7. ^ 映画『カイジ2 人生奪回ゲーム』パンフレットより。
  8. ^ 映画『カイジ2 人生奪回ゲーム』公式サイトより。