貧困の悪循環

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

経済学において貧困の悪循環(ひんこんのあくじゅんかん,cycle of poverty)とは、 一度入ってしまうと外部からの介入がない限り継続する貧困の要因・事象のことである[1]

目次

概要 [編集]

貧困の悪循環は、貧しい家族は少なくとも3世代以上の貧困状態の罠に陥るという事で定義された。そういった家族には貧困脱出の助けとなる知的・社会的・文化資本をもつ祖先がいなくなっているため、貧困から脱出するのには長い時間がかかってしまう。

こういった家族は持ち合わせる資源が限られているか、まったくない。多くのディスアドバンテージがあるため循環プロセスに乗るのは困難であり、個人がこの悪循環を脱するのは事実上不可能である[2]。 これは、貧困層は貧困から脱出するための金融資本・教育・コネクションを持っていないために起こる。言い換えるならば、貧困にあえぐ人々はその貧困の結果によりディスアドバンテージが発生するため、貧困が更に貧困を引き起こす。これは貧しい人々は生涯に渡って貧しいままであろうということを意味している[1]。この循環は、簡単には変更できない行動・状況のパターンのこともそう呼ばれる[3]

同じ問題が国家に対して起こる場合は、開発の罠(development trap)と呼ばれる[1]

生活保護の「貧困の連鎖」 [編集]

厚生労働省は2011年7月公表「生活支援戦略 中間のまとめ」において、貧困の連鎖の防止として「社会の分断や二極化をもたらす貧困・格差やその連鎖を防止するために、生活困窮世帯の次世代支援や、高齢や障害等により受入先がない矯正施設退所者の地域社会への復帰を支援することにより、安心・安全な社会の実現を目指すと明言した。また取り組むべき課題として、生活保護世帯の子どもが大人になって再び生活保護を受給するという「貧困の連鎖」の解消を掲げている[4]
これには、生活保護世帯の4割(25.1%)は出身世帯でも生活保護経験を持っており、生活保護における貧困の連鎖が確認された調査結果が背景としてある[5]。中でも母子世帯では、出身世帯で生活保護歴のある割合が3割以上となり、特に母子世帯における貧困の連鎖が強い上、母子世帯生活保護受給率(13.3%)は他の世帯(2.4%)と比較して高い(2008年比)[6]

福岡県田川地区調査では親子や兄弟姉妹など親族の受給の連鎖も約5割となっており、昭和40年代生まれ以降の世代ではさらに高く約57%になることが確認されている[7]。貧困の連鎖は世代間のみならず、親族間にも広がっている場合がある。
福祉現場では子どもの頃に生活保護を受けていた母子家庭の娘が成長し、自分も母子家庭となり生活保護を受けて生活しているという親の生活様式の踏襲が見られるなど、生活保護の制定以来60年近くが経過し、3世代、4世代の受給世帯が現れている[8]町田市調査では、十代の若者による出産は、家族構成に関しては母子世帯の子どもによく見られ、荒川区の分析では「若年出産の場合、その親も若年出産のケースが多い」と指摘がある[9]。 また、生活保護母子世帯は中卒、高校中退同士が離死別した場合が多く、その後非婚のまま出産する婚外子の出現率は25.7%と高い[10][11]。前夫との問題との関連性[12]や、その子どもも同じライフコースをたどる連鎖も指摘[13]されている。

なお、生活保護受給者数は史上最高[14]となっているが、同時に2011年では10年前に比較して妊婦加算受給者は3倍、産婦加算では2倍[15]と増加傾向にあり、毎年推定で約2千人の子どもが生活保護二世として出生しているため、貧困の連鎖を防止することが必要である。なお、生活保護受給者は他法優先のため児童福祉法を利用してほぼ無償[16]で出産するが、その出産数は公表されておらず加算数から推計する他は無い。

ひとり親家庭の貧困 [編集]

2012年度厚生労働省白書では、2000年代半ばまでのOECD 加盟国の相対的貧困率について日本が加盟国中大きい順から4位であったこと、うち子どもの貧困率は13.7%と30か国中ワースト12位である[17]と記載されている。 特に働いているひとり親家庭の相対的貧困率は加盟国中最も高くなっており、働いていない同家庭では28か国中ワースト12位と中位なものの6割が貧困と確率が高く[18]、ひとり親が貧困に陥りやすいことが分かる。また、2003年以降のひとり親家庭の相対的貧困率は低減してきているが、子どもの貧困率はやや上昇傾向[19]という状況にある。一方、父子世帯とふたり親世帯の貧困率については、母子世帯に比べると低いものの、税込所得ベースに比べて可処分所得ベースでは貧困率が逆に上昇している。子どものいる世帯には、社会保険料や税負担は重くのしかかり、所得再分配による貧困軽減は、十分に機能していない可能性が高い[20]

諸外国と異なり、日本のひとり親家庭の貧困については、働いている世帯58%、働いていない世帯60%と貧困率が殆ど変わらない[21]。税等による所得の再分配機能後の方が分配前に比較して、高齢者では4割以上貧困率が減るのに対し、20歳未満ではわずか1%程度しか削減しない[22][23]という再分配調整機能問題に加え、多くの無職世帯が受給しているであろう生活保護では、諸外国に比較しても高額であり30代単身者の試算でスウェーデンフランスに対しては約2倍の所得保障水準となっており[24]カップルと4歳児の家族世帯においても各国より高額[25]という生活保護費支給額の影響の可能性がある。

児童扶養手当の増減は生活保護受給の動きと似通っていること[26]とが分かっているが、不況に加え、離婚及び未婚の母の増加[27]により、児童扶養手当の受給者は100万人を突破[28]しており、新たな貧困層が増加している可能性がある。

原因 [編集]

家庭の背景 [編集]

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表理事 青砥恭は文部科学省今後の高校教育の在り方に関するヒアリング(第3回)で次のように述べている。「(高校)中退した子たちの調査をしていますと、子供のころからの本当に深刻な貧困がありました。その若者たちの貧困は親の代から続いて、不安定雇用や低賃金の貧困の連鎖からつくられたものでしたけれども、その中で幼児期からDVだとか、家庭崩壊、貧困に伴ってネグレクト、虐待が相当数見えました。それから10代の妊娠も少なくはないと思います[29]。」

ひとり親家庭 [編集]

生活保護受給の母子家庭で、母が精神病を患い母子共に「ごみ屋敷」で引きこもり子どもも発達障害であったり、父子家庭でアルコール依存の父が生活保護費を全て使い込んでしまい電気、ガス、水道がよく止められた上に、子どもにはお金が回ってこない中で子どもが不登校となっていった[30]例も有る。

貧困と虐待 [編集]

経済状況と虐待とも関連が深く、虐待のために児童養護施設に入所した100例を調査したうち、親の精神障害、ひとり親家庭、生活保護家庭が3割以上を占めており、無所得も2割あった[31]
東京都虐待分析によると、ひとり親家庭において経済的困難、孤立、不安定就労下で虐待を行っていた事例が最多[32]だった。都内の全家庭に占める母子家庭・生活保護世帯の比率は各2%、1%であるにも関わらず、虐待相談は全家庭に占める比率が各約2割となっており、更に保護施設入所措置となった比率では6割前後と多数を占めている[33]。北海道内の児童相談所の虐待相談では、離婚、子の知的障害、親の精神疾患・知的障害が多く、また1つの家庭に複合的に見られた[34][35][36]。虐待家庭において父が精神疾患や性格の問題から経済問題を生じ、そのような父が知的障害のある母を伴侶としている[37]という指摘もある。3県の児童相談所虐待分析では、母の学歴が半数以上中学校卒業でしかないことがわかり、一時保護まで必要な深刻ケースでは学歴の低さが特に目立つ[38]という。

埼玉県朝霞市では2012年7月に生活保護の母子世帯で妊娠5ヶ月の母(23)が、交際相手(23)と共に5歳の長男を虐待死させている[39]。2007年には苫小牧市で生活保護受給の母子世帯の母(21)が2児を自室に1ヶ月置き去りにして1歳の弟が死亡し、3歳の兄はかろうじて生き延びたという事件も起こっている[40][41]。なお当事件でも被告は妊娠中で、公判中に第4児を出産している。
2008年には秋田県藤里町で生活保護母子家庭の母(34)が娘(9)を橋から落として殺害し、近所の男子(7)も絞殺した事件があった。本件では事件前に育児放棄が認識されていて、学校・町・児童主任が関わっていたが、リスクはそれほど高くないと考えられていた[42]

2008年には蕨市で生活保護世帯において4歳児が虐待死している[43]。2012年6月には大津市において生活保護の母子世帯の母(29)がチャットに夢中で1歳7ヶ月の子が肺炎なのを放置し、死亡させた[44]。通園する園の保育士は毎日迎えに来ていたというが、生活保護世帯で福祉事務所ケースワーカーや保育園の見守りがあってもネグレクトを含む虐待死を全て防げるわけではない。
また、2012年7月には福岡市において、2世代以上に渡る母子同居生活保護世帯で20歳の母が1歳8ヶ月の子を虐待死させた。検証報告では、祖母と母がともに10代で出産、母の自殺未遂歴、離婚、生活保護受給で不安定で混沌とした家族関係で虐待リスクが高かったのに対応できなかった分析がなされている[45]。このように家族との同居がかえって状況を悪化させる場合もある。

また、兄弟間で虐待が発生する場合もあり、2010年9月大阪府門真市では22歳の姉が交際相手と共に17歳の妹を金銭的肉体的に虐待し、死に至らせた。姉は妹の収入申告をせず保護費を不正受給をしたことで市から告訴されている[46]
生活保護受給世帯の中学卒業未就職者である兄姉が就労就学せず世帯分離され、暴力団の予備軍となったり、家族の保護費を当てにする[47]こともある。

低学歴の継承 [編集]

大阪府堺市の生活保護受給者の学歴調査では、世帯主の中学校卒は58.2%、高校中退が14.4%、うち母子世帯の高校中退率27.4%でその理由には妊娠・出産の例があった[48]
釧路市調査では、生活保護母子世帯の母の3人に1人は中卒の学歴で、その父親の42.3%、母親の51.9%も中卒(高校中退含む)であり、中卒者の割合が本人以上に多く、低学歴の階層が受け継がれていた[49]

神奈川県では、有子世帯の親(養育者)の学歴調査では、中学校卒は父21%・母27%であり、高校中退者は父19%・母16%だった。その他専門学校・大学中退者も一定数含まれていた[50]。高校・大学レベルの中退者や長期欠席者もニートとなりやすく[51]就学でも不利であることが関係している可能性がある。

外国人母子家庭 [編集]

生活保護母子世帯の中でも外国人世帯は7千世帯を超えていて4割がフィリピン人である[52]が、その子どもが母と社会の架け橋となって負担を感じている事例[53]も出現してきている。また、2013年2月18日群馬県大泉町でフィリピン人母が子どもたちを残して帰国中、3歳児が死亡(餓死の疑い)したのを中学生の姉が通報した事件も起こっているが、同月5日に会ったケースワーカーには帰国を報告していなかった[54][55]。本件は過去に当児童が0歳児時にも母は一週間の約束で知人に幼児を預け、帰国して連絡が取れないまま1年がたち、その間子ども達は児童擁護施設に入所していたハイリスク家庭であったことも分かっている[56]
生活保護受給中であっても、通常でケースワーカーからの連絡は世帯主に集中することに加え、子どもが不在である日中の時間の自宅訪問となるため子どもたちの動向把握は十分でない場合が多く、学習支援プログラムなど一部を除き子どもの成長を見守る支援も少ない。なお子どもが幼児で親が就労・求職中・疾病で育児ができない場合には、生活保護受給者、母子家庭は優先的に、かつ生活保護受給者は無償[57]で保育園に入所できるため、日中は子どもの育成が公共の場で見守られている。
なお、東京都荒川区の貧困と社会的排除の調査では、問題を抱えている調査対象世帯の約2割が外国籍の家庭であった[58]

2011年3月には東日本大震災による東京電力福島原発の事故を受け、政府の指示を超えて自主避難が広がる中、生活保護を受ける外国人が日本人との間に生まれた子供を置き去りにして帰国するケースが相次いだ。関東地方の市の福祉事務所では中国籍の40代の母は「祖父が危篤で帰国する」と電話をしてきたが、自宅に残された高校2年と中学2年の子供に担当者が事情を聞くと、母は「原発が怖い」と中国へ帰ったという。このような帰国は少なくとも東日本の84福祉事務所で64件にのぼり、中国、韓国、フィリピン、タイ人などで、中国人が最も多かった。永住資格などを取得後に日本人男性と離婚した母子家庭や単身女性がほとんどを占め、子供と帰国した人が多い一方、友人の中国人や日本人へ預けて帰国したり、子供を置き去りにしたネグレクトも少なくないという。申告者はみな一様に「祖父母が危篤で」と言って帰国し、黙って帰国する方が多く実態がつかめないと福祉事務所の担当者は語っていた。[59]外国人世帯には、帰国によるネグレクトが発生する問題もつきまとう。

犯罪・依存症  [編集]

大阪府西淀川区では、離婚して生活保護を受ける母子家庭の3人の母(26)(27)(29)がパチンコで負けて生活費が足りなくなると幼い子どもを保育園に預けている間に窃盗を繰り返し、逮捕された事件[60]も起こっている。

福岡県田川市郡地域での生活保護受給者のアルコール、薬物、ギャンブルの依存問題がどのように発生しているかの調査結果では、アルコール問題に該当するケースは53名(10.6%)、薬物問題20名(4.0%)、ギャンブル問題8名(1.6%)で、いずれも一般人口の発生率と比較してきわめて高率[61]である。

かつて江戸川区のケースワーカーで、江戸川中3勉強会[62]を立ち上げ、生活保護の高校等就学費の実現を国に働きかけ、受給世帯の高校進学を後押しした宮武正明氏は次のように述べている。「親の生活を見て高校進学の希望が持てない子どもの多くは、早い時期から学習意欲をなくして学力不振になり、学力不振のため進学も就職もできない状態が作られ、そうした世帯の多い地域では、結果として不登校・非行が多い地域となって地域が荒廃し、「貧困の再生産」の温床になってきていた。」と述べ、愛知アベック生き埋め殺人事件、大阪中卒少女殺人事件、足立女子高校生コンクリート詰め殺人事件(主犯少年1名は母子家庭生活保護)らの事件が「疾病、貧困、地域環境の貧しさの中で家庭が崩壊するとともに、行政の援護が子どもの世代まで考えられていないことから、地域に貧困が蓄積していく」[63]こととの関連を指摘している。
大阪市では多くの貧困層の子どもたちが利用しているという駆け込み寺や受け皿となってきた「子どもの家」に対する2013年からの補助金削減が決定したが、貧困に苦しむ子どもたちを救う手段が減り、将来の生活保護受給者を増やしてしまうことになる可能性も示唆されている[64]

矯正統計年報2004年によると、全国の新収容者5248人の出身家庭の生活水準では、富裕層2.8%、普通層69.8%、貧困層27.4%となっており、 犯罪の度合いが重いほど、貧困世帯出身が多くなっている[65]
また、同統計2011年度「新受刑者の罪名別 教育程度」[66]によると、新受刑者で最も多かった学歴は「中卒」であり、4割以上を占める。年齢別に見ると、全新受刑者約2万5千人中で、高校進学率が9割を超えた1970年半ば[67]より前に高校進学年齢であった50歳以上を除いても、約1万7千人が「中卒」学歴しか持っていない。一方、大学卒業者はわずか4.5%となっている。
学歴と犯罪にも相関関係があるが、そもそも学力・学歴と貧富の間もまた相関関係にある[68]ため、高校進学が多数の時代の「中卒」の受刑者は子ども時期に知的問題を抱えるか、または貧困ゆえに学力不足や資金不足などで進学できず、結果学歴が無いために適切な就職ができなかったおそれがある。貧困の子どもの世帯の経済状況を向上させることは、将来の犯罪の発生抑止につながる可能性がある。
2010年4月からの公立高等学校の授業料無償化は中退率の減少と高校の再入学の増加という効果を生み出した[69]。一方で、都内の全日制高校進学率は1970年代に比して減っている状況にある[70]

出身家庭の貧困とホームレス化などのリスク [編集]

出身家庭とホームレスになる関係については、野宿者ネットワーク代表生田武士氏によると、野宿になった若者には母子家庭と虐待家庭が多く、母子家庭で生活保護を受けている、または暴力が酷く実家に帰れない[71]といった相談があるという。ビックイシュー基金による若者ホームレスの聞き取り調査では、今までの主な養育者は両親が半数で、ひとり親が32%、養護施設出身は12%であった[72]
高校中退、ホームレス、非正規就労、生活保護、シングルマザー、自殺、薬物・アルコール中毒という社会的排除を受けてきた者の政府調査では、社会的排除に至る理由に本人の精神疾患・その他疾患に次いで、ひとり親や親のいない世帯、出身家庭の貧困という潜在リスクが挙がっている[73]

児童養護施設 [編集]

虐待や親からの遺棄などの理由で児童養護施設に保護された子どもも施設退所後に生活困窮に陥りやすい。婦人保護施設長によると、そこで育った子どもは進学しなければ中卒でも施設を退所しなくてはならず、10代女性では行きずりに近い同棲後に妊娠し、相手の男性は姿を消し、婦人保護施設に入所するという例は後を絶たず、そうでなくとも施設退所後に性産業に従事して未婚の母となる場合もある。傾向としては、婦人保護施設の10代出産利用者ではひとり親家庭や生活保護受給者も多いが、両親そろっている勤労世帯でも増加し、社会の貧困化の可能性もある。これらの10代の母は生活経験が乏しく、低学歴・就労経験不足して育児に危険性が伴う[74]
児童養護施設出身者がまたその子どもも児童養護施設に預けるという「負の連鎖」[75]「貧困の世代間再生産」[76]も起きている。
日本では社会的養護の子どもたちの90%が施設で、10%が里親等という形であるが、これは世界的にも先進国の中では、ややいびつな形で児童の権利条約の原則からも外れ、権利委員会からも指摘をされているところ[77]である。
虐待による児童養護施設の入所は半数を超えている[78]が、児童養護施設の大半が大舎(大規模集団処遇)制を採っているため、処遇が不十分となりやすい上に、職員からの施設内虐待も相次いでおり[79]、児童間で飲尿の強要[80]などのいじめや殴るなどの暴力[81]、性虐待[82]も起こっていて心身ともに健康な育成につながっていない可能性がある。児童養護施設の職員数等や予算面の様々な待遇改善が老人養護関係向上よりも計られていないのは、選挙の票に結びつかないからだとの児童養護施設出身政治家からの指摘[83]もある。
厚生労働省は、社会的養護の課題と将来像についての議論を進め、2011年児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会で「社会的養護の課題と将来像」をとりまとめた。「社会的養護が必要な子どもは、経済面を含め、豊かでない家庭環境の子どもが多い。「貧困の世代間連鎖」とならぬよう、適切な養育や教育を保障する必要がある」として、小規模ケア、グループホーム、ファミリーホームの組み合わせ活用及び里親委託率の引上げについて言及している[84]

貧困家庭の父親の年齢 [編集]

父親がいる家庭においては、父の年齢別の子どもの貧困率はU字型になっており、20代前半と60代の父の家庭で高くなっている[85]

産業空洞化による雇用喪失 [編集]

社会学者のWilliam Julius Wilsonは、産業構造が製造業からサービス業中心に転換していくことは、都市住民の慢性的失業をもたらし、技能スキルが無用化してしまうことで職にありつけにくくなると主張している。この労働スキルのミスマッチは、大きな貧困要因であると主張している。

現代教育の結果 [編集]

研究では、基準より成績の低い生徒が多い学校では、教育能力が十分ではない教師を雇っており、その原因は教師の多くが彼らの地元で就職したからであった。このため一部の学校では、生徒の大学進学率が高くなく、そう多くの生徒は大学へ進学しない。大学卒業を希望しながらそのような学校で学ぶ生徒は、熟練教師の授業を受けた生徒らよりも熟練度に劣っている。このため、教育は貧困の悪循環を永続化させる一因となり得る。そういった学校の生徒は十分に熟練教師のいる学校に比べて、就職を選択する傾向が強い。

そのため学校は、学校教師を他の地域から採用すべきである。スタンフォード大学で学校教育を研究するSusanna Loebによれば、郊外地区から採用した教師は着任初年度のうちに異動する傾向が10倍であるという。この事実は、郊外地区から採用した教師は、他の地域から採用した教師に比べてその学校の状況に影響を受けやすいということを示している。このように、子供が十分な教育を受けられないということは、貧困の悪循環が継続する要因の一つである[86]

岩手県の漁村町では、貧困と教育の問題から教育地元出身教師の充足率が低く、漁村特有の気性の荒さや勉強ができなくとも船に乗れればいいという考え方から中学校が荒れていたという。学校の荒れはその後の町の未来を暗くし、「教育の悪循環」を生み出すという。その中学生の保護者は、10代に出産した母は家事が上手くできず、生活保護費もやりくりできずに修学旅行費など支払いでトラブルを起こし、父は定職につかないか離職を繰り返し、経済困窮に関わらず携帯電話やパチンコに浪費し援助費も生活費に使っていた。このような実情に対し、地元中学校教諭からは社会的な知識を子どもに学ばせ、地域の実情を理解した教師が地域の特色を生かした教育をするべきとの指摘もある[87]

2012年厚生労働白書では、小学生時点の家庭の経済状況と学力、高校卒業後の予定進路、フリーター率との分析の相関関係から、「家庭の経済状況の差が子どもの学力や最終学歴に影響を及ぼし、ひいては就職後の雇用形態にも影響を与えている」と結論付けている[88]

ただし、平成21年度文部科学省白書によると、OECDの調査では、日本は経済・社会的背景に恵まれない生徒がトップ・パフォーマーに占める割合が34.9%で、OECD加盟国中、2番目に高い水準となっていると貧困の子どもが全て低学力であることは否定しつつも、「国際学力調査によると,我が国は,諸外国と比較して,社会的経済的背景が子どもの学力に与える影響は小さいのですが,ここまでに見てきた様々な調査・分析の結果を見ると,こうした子どもを取り巻く環境の学力への影響を軽視することはできないでしょう」[89]と貧困が学力に与える様々な影響も示唆している。

経済協力開発機構(OECD)が、57の国と地域における15歳児約40万人を対象に行った国際学習到達度調査(PISA)の結果を分析したみずほ情報総研では、「読解力」において習熟度が著しく低い生徒の割合が、2003年に急増したまま推移している点について、日本では90年代後半以降、失業や倒産などが増加したことが背景にあり、こうした親の事情によって潜在的な能力を発揮しにくい環境に置かれた生徒の増加がある可能性を懸念している[90]
厚生労働省による2013年調査では、高校進学率では一般世帯98.2%に対し、生活保護世帯では89.5%と低いことが分かっている[91]

貧困の文化 [編集]

人生の大事件 [編集]

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

教育課程 [編集]

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

義務教育課程で勉強についていけない生活保護の子どもは多数存在する。

学力不振 [編集]

生活保護世帯の勉強会に来る子ども達の学力については「中学校三年生であるにもかかわらず九九に習熟していない子どもがほとんど」[92]であるという。
弁護士、大阪府・滋賀スクールソーシャルワーク・スーパーバイザーを勤めた峯本耕治氏は、非行や問題行動ケースをはじめとする多数の学校不適応のケースでは、そのほとんどが小学校段階での学習面のドロップアウトを伴っており[93]貧困から虐待、虐待から親子の情緒的愛着問題が起こり、それが学校における問題のエスカレートと連鎖するという。

引きこもり・不登校 [編集]

生活保護世帯では、引きこもりや不登校は起こりやすく、板橋区調査では、被保護世帯の1割以上の生徒[94]が、釧路市調査では生活保護無職層世帯では4割の子どもが不登校[95]となっている。八戸市では18歳少年が生活保護世帯で引きこもりとなり、母や弟妹を殺した事件も起こっている[96]
生活保護世帯では、家庭自体が衛生的な生活環境を営めなくなっていたり社会的に孤立していて家族全体がひきこもっている家庭もあり、若者のひきこもりを長期化させている[97]。このように子どもが成人しても精神を病み就労不可となったり、非正規雇用労働者となって自立できる収入が無い場合には、親が保護を受け初めてから生涯に渡り生活保護を受給する可能性があり、自立し保護廃止にまで至る見込みに乏しい。生活保護下の子ども達の健全な育成は社会にとっても有用である。

循環脱出の理論 [編集]

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

生活保護世帯では、進学・進路への不安を持つ子どもや不登校、引きこもり、学歴不振などの課題を抱える子どもが少なくなく、親自身も様々な課題を抱えている[98]。有子世帯の7割は母子家庭[99]であるため、ひとり親ならではの子育ての負担もあり、受給母の健康状況の悪化が子どもの健康にも影響している[100]
「二世代生活保護母子世帯」の中には、「母子家庭であったほうがいろいろと便利」と母親に言われて未婚母子家庭になった[101]という人物も存在するように、母親の影響が大きい。

生活保護の自立支援 [編集]

生活保護法の趣旨は、「最低生活保障」と「自立の助長」を2本柱とするが、2000年のいわゆる第一次分権改革を経て、前者は法定受託事務に、後者は自治事務に振り分けられ、現金給付は国の所管、相談支援は自治体の所管となったところであるが、その後、2004年4月からは、全国の数自治体で自立支援のモデル事業がスタートした[102]。この自立支援プログラムの一環として「子どもの健全育成事業」が掲げられている[103]。自立支援策定推進事業に要する費用は地方自治体が負担するが、それへの国庫補助金も厚生労働省の予算の限りにおいてという制限があるうえ、補助割合についても2005年セーフティネット補助金開始当初は2分1の補助率[104]であったなど年により変動もあるものの、2012年度現在では10分の10国庫から補助金が出ている[105]。このため、費用対効果を考え就労支援や退院促進プログラムなどに重点を置いてきた[106]地方自治体でも、現在は財政負担の葛藤なく、自治体の関心の持ちよう次第で子どもに特化した支援に取り組むことができる。なお、男性が25歳から80歳まで生活保護を受け続けた場合では、扶助費総額にあわせ、働いた場合の税金や社会保険料の国と地方の逸失額を合算すると最大で1億5千万円を超えることも明らかになっている[107]

生活保護有子世帯の課題を見据え、自立支援プログラムの一環として、子どもの支援に特化した「子ども支援員」[108]配置の動きが始まっている。2012年度の神奈川県「子どもの健全育成プログラム策定推進モデル事業」のための当初予算は15,731千円であった[109]
貧困の連鎖は高卒未満という学歴や10代の出産などという育成期に発生した事柄が相関している[110]」ことから、高校の進学意欲を高めること、また高校に進学しても中途退学する生徒は後を絶たず「あまりにあっさりと中退してまうケースがある[111]」ため、将来のために高校を中退しないよう支援を行っている。生活保護世帯への「学習会」支援も広がってきている[112]
生活保護受給の親自身も中卒・高校中退であることが多く、安定した就労のために親への学習支援も必要[113]である。

そのほか、学習が苦手な子ども達も最終的に安定した就業へつながるためには、学習能力に重きを置く従来の教育ではなく、地域の産業と関連性の強い技能を重視した高校教育、職業教育を重視した[114](例:ドイツのマイスター性教育)が望まれるとの指摘もある。

育成環境と違う世界との関わりの重要性 [編集]

「生活保護を長期間受給している家庭の場合、そこで育った子供は『就職して働いて社会の一員になる』という感覚が薄いと感じることもある。親と価値観の違う大人が関わることが大事だと思う」と現場の生活保護ケースワーカーは語っている。[115]
茨城県高萩市市長の草間吉夫氏は、生活保護を受けていた母と離れて児童養護施設で暮らしていたが、施設長、指導員、季節ごとに里親として自宅に迎え入れてくれた元高萩市長について「他人の縁に恵まれた」[116][117]と語っている。
児童養護施設の退所者などが共同生活を送りつつ社会に歩みだす支援をする児童自立援助ホームでは、人という財産が少ないという現実が社会的養護の元にある若者の抱える貧困だとの指摘もある。このような施設の利用者が「辛い環境にあったのだから周りに何かを与えてもらうことが当然である」といった感情を持っているように施設職員は感じていたが、東北震災ボランティアを通じて周囲に感謝される経験が大きな体験だったのではないかという[118]
貧困の状態で育っていても、大人になって貧困を脱する子については、「成長過程で積極的な行動方法を学び,身につけていることが分かる。子どもたちに積極的な行動方法を学ばせるためには,今置かれている家庭環境とは別の世界・別の行動パターンがあることを提示する必要がある。これは,物質的な金銭給付では提供できない。」[119]と金銭給付以外の支援の重要性について日本弁護士連合会は述べている。
母子家庭の母自身も、厚生労働省が行った母子加算復活後のアンケートにおいて、加算復活が将来の生活に対する悩みや不安を軽くしていない[120]ことを回答している。

母子世帯対応 [編集]

そもそも母子世帯の貧困には、離婚や未婚の母に対して子どもの別れた父親の養育費が2割しかない現状が根幹にあるため、母子世帯にはアメリカ並みに養育費の徴収を強化し経済的自立を助ける必要がある[121]。しかし、養育費徴収強化については「児童扶養手当の母親の収入申告に「養育費」を8割算入したことには無理があります。現状では自己申告はほとんどされていないし、養育費を受け取ることを逆に妨げる効果になっています」[122]というシングルマザー支援団体自身が認めている、養育費未申告による児童扶養手当の不正受給問題も解決しなくてはならない。
生活保護母子世帯に対しての父の子どもに対する扶養義務履行率は、ある市では1割で、その援助額も月額平均2千円となっている[123]ため、非生活保護受給世帯に対してさらに低調である。
1960年に厚生労働省婦人少年局が行った養育費に関する調査では、協議離婚をした1940人のわずか8%しか養育費を受けておらず、調査不能となった母908人のうち35%は住民登録地に住まず、親元とも音信不通となっていて行方不明であった[124]。このような登録住所地に存在しない「消えた子ども」といわれる居所不明児童生徒は2011年度で全国に1191人となっている[125]。このような登録住所地外にいる子どもは、行政サービスにアクセスしずらい上、行政側もその存在を把握できない。このような一例として、2010年7月には大阪市西区で離婚の母(23)が3歳と1歳の幼児を50日間に渡り自室に放置し、餓死させた事件がある[126]。なお、本件は母自身も実母の慢性的な育児放棄を受け、引き取った実父も幼いころに自身が離婚や再婚を繰り返したことで不安定な家庭生活を送らせたと証言していて虐待の連鎖も伺われた[127]

また、女性は非正規雇用職員として雇用されることが多く[128]、国立社会保障・人口問題研究所の分析によると勤労世代単身女性(20~64歳)でも3人に1人が貧困[129]であり、若く子どもがいない単身女性ですら「貧困女子[130]」が存在する状況にある。これに対し、生活保護では大都市(1級地-1)での小学生1名と高校2名の子を持つ30代母の母子世帯の生活保護基準額は推定年収418万円以上[131]であり、低所得・中所得の母子家庭より消費の水準が高い[132]。勤労収入で同水準の所得を得ることは困難な現状がある。
生活保護母子世帯の5割は就業しているが、生活保護の母子世帯のうちパニック傷害、うつ病、統合失調症などの精神疾患を持つ者が3割を占めて[133]おり、釧路市調査では無職者も働きたいという意欲はあるもの、自分の健康状態がよくなってからと回答した者が4割となっている[134]

しかし、離婚率が高く生活保護母子世帯が多い釧路市では、生活保護母子家庭の母を就労を促進する試みに取り組んでおり、経済的自立に結び付けている[135]
釧路市で専業主婦をしていた女性(32)は、離婚後2児を抱え生活保護を受けたが保護費・児童扶養手当で月収20万、冬季には23万となり「離婚前、夫の給料でやりくりしていたよりも、ぜんぜんリッチ」となったが支援を受け就労し、手当てを含め月収約19万で、以前より所得が下がるものの生活保護を抜けた[136]
母子世帯の保護廃止の分析では、介護ヘルパーなどによって自立した例や子どもの就職による経済状況の好転が見られた[137]。なお、自立に至った世帯では受給期間が2~4年以内と短い[138]

また他の自治体の市長も現場の長として、「特に若い方々への就労支援は最初の6か月が勝負」「貧困の連鎖とか貧困の罠とかという言葉を専門的に使いますが、1年以上生保を受給になるとなかなか脱却できないということが現実としてあります」と語る[139]現状のため、早期の就労支援が有効である。
福岡県田川地区調査では就労による自立を果たした世帯についての分析では、世帯主の年齢が若さ、保護期間の短さ、高卒以上の学歴、何らかの免許・資格を有する、ひとり親家庭である傾向が見られた[140]という。

政治の対応 [編集]

宣言・法令制定等 [編集]

 イギリスにおける貧困対策  [編集]

イギリスでは、1999年トニー・ブレア首相は子どもの貧困撲滅に取り組むことを宣言した[141]。2004-05年までに子どもの貧困率を25%削減するという数値目標を掲げ、それはほぼ達成でき、子どもの貧困のギャップを減少させたが、経済危機後に政権交代があったため児童手当等削減政策が取られ、その後子どもの貧困は増加している[142]。 なお、トニー・ブレア氏は養子縁組にも関心を持っていたが、その理由を彼の父が婚外子で養子として成長したからだ[143]ガーディアン紙のインタビューに答えている。
しかしイギリスでも、働くより高額な公的扶助が問題[144][145][146][147]となり、政府が2013年4月からの制度改革を打ち出し、キャメロン首相はSun新聞で「真面目に働いている人たちよりも生活保護受給者のほうが収入が多くなる例が発生する状態は『狂っている』」と述べ、「生活保護制度が本来の目的から逸脱し、本末転倒の事態に陥っている」と批判して、生活保護費の支給額を同国世帯平均年収までに制限などの制度改革を擁護している[148][149]

 日本における「子どもの貧困対策法案」  [編集]

日本では、親から子への「貧困の連鎖」を食い止めるために「子どもの貧困対策法」の制定を求める集会が2013年3月29日、国会内で開かれた[150]。2013年4月現在、自民党の「子どもの貧困対策法案」の骨子が明らかになり、民主党が先にまとめた案[151]と大筋で一致しているが、自民党案では民主案に明記された子どもの相対的貧困率を削減する数値目標は盛り込まれていない[152]という齟齬が生じている。
日本弁護士会はこれに対し、「子どもの貧困対策は待ったなしの喫緊の課題であり、具体的な貧困率削減の数値目標を伴わない法律は実効性に欠け、骨抜きになる可能性が高い」と批判したうえ、民主党案にも「(1) 保育施設を量的に拡充し、かつ、質的に向上させること。(2) 家庭で養育されることが困難になった子どもに対する社会的養護の制度の充実を図ること」の付記を提案している[153]
自民党要綱案では、国に子どもの貧困対策を実施する責務があると明記し、貧困対策推進の大綱づくりを義務づけていることも報道されている[154]

なお、「子どもの貧困」について報告しているユニセフでは総体的な数値だけでなく、貧困の深刻さや、社会保障制度の効果を測る数値を用いながら、子どもの貧困の状況を各国政府が継続的に監視し、政策の優先課題として子どもの貧困削減に取り組むべきであると訴えている[155]

 日本における地方地自体の動き  [編集]

一方、自治体では、東京都荒川区において子どもの貧困・社会排除問題に対し、庁内に検討委員会を立ち上げ、実態の解明とそれに対する総合的対策モデルとしての自治体独自システムの構築を模索した。「子どもの貧困・社会排除問題に取り組むに当たっては、各支援部署において、ドメインを具現化した目標、指標の設定を行うことが重要」であり、組織間連携を一層強化する必要があるとプロジェクト報告で結論付けている[156]
神奈川県では2009(平成21)年3月の総合計画審議会計画推進評価部会報告において「格差の連鎖を断ち切り明るい将来展望を切り開くための対応を検討する必要がある」と、2010(平成22)年3月の同部会では、「支援を必要とする子どもたちを中心に全ての子どもが実質的に平等な機会を得られ、安心して育つためのセーフティ・ネットの構築や複雑化する子どもを取り巻く課題への対応を図る必要がある。」とした。すべての子どもが公平な(フェアな)機会を得る(スタートができる)ことができる社会の実現を目指して、「子どもの安心のための政策研究」を実施した[157]

早期教育 [編集]

先進国では、貧困家庭や困難な課題を抱えている子どもへの包括的支援を導入している国が増えており、イギリスヘッド・スタート、アメリカヘッド・スタート、カナダフェア・スタート、オーストラリアベスト・スタート、韓国ウィ・スタートがあるが、経済的に恵まれない子どもへの早期支援は効率性の高い社会投資である[158]。日本の幼保一体型教育の導入時にも、上記内容が参考にされている[159]

養育費の確保 [編集]

日本ではひとり親の就業率は母子家庭8割・父子家庭9割と諸外国に比較して高い[160]ことに反して、相対的貧困率がOECD加盟国中最も高くなっている[161]が、「夫が全児の親権を行う場合」を1966年に妻側が逆転して以降、妻が全児の親権者となる割合は現在では8割を超えている[162]ため、実際に主に困窮しているのは母子家庭である。

母子家庭の貧困対策については、アメリカでは母子世帯の増加に伴う福祉給付金の増大という財政問題に加え、母子世帯の福祉依存がアメリカ社会の基盤である「自立」精神を損なうこと、とくに子どもの成長過程で福祉依存が日常化し、福祉依存が継承されることへの危機感が強まって1996年の「福祉から就労へ」という福祉改革となった[163]。一方で、非監護者(主に父親)の養育費徴収強力に推進され、養育費は給与天引きが行われ、養育費サービス機関は、福祉、税務、司法、検察・警察等の各種の行政機関、民間機関等と情報連携・行動連携を取りながら子どもの養育費確保のために動き、滞納者には免許停止やパスポート発行拒否など公権力が行使されている[164]。政府支出も年々増加している一方、全体の受給率は4割にとどまるが、養育費が家計に占める割合が高い貧困母子世帯の受給率が向上しているため、貧困・低所得の母子世帯にとって養育費の状況改善の意味合いは大きいとされている[165]


イギリスでは、1980年代以降多くの生別母子世帯が貧困で社会保障給付に依存して生活していること、また多くの母子世帯が養育費を得ていないことについて、納税者からは父親の責任を問う声が強まった。私的扶養・家族責任と公的扶養・国家責任との境界をめぐる議論が起こった。現在では子と別に暮らしている親(多くが父親)から強制的に養育費を回収するための手段が取られている[166]


日本では、離婚や未婚の母に対して子どもの別れた父親の養育費が2割しかない状況である[167]が、養育費を取り決めていない理由には、「相手に支払う意思や能力がないと思った」が半数を占めているが、次いで2割が「相手と関わりたくない」という理由をあげている。養育費の文書での取り決め状況・養育費の受給状況共に母親の学歴が上昇するにつれ、割合が上がっている傾向があった[168]。このように養育費は母の状況に左右されている。養育費の受給分析を通じて、養育費が子どもの権利であるという認識が母に、ひいては社会に不足しているとの指摘もある[169]
さらに、生活保護母子世帯においては、別れた相手の学歴も低学歴が多く、生活保護母子世帯の世帯主とのマッチングが高い、また相手は非正規就労など不安定就労のため扶養援助が期待できないとの指摘がある[170]


養育費の徴収については、2007年養育費相談支援センターが設立され、諸外国のような強制力は伴っていない[171]が、書面を作成する場合には公証人役場で作成された公正証書は、約束を守らなかった場合には強制執行ができるという認諾条項の付いたものであれば強制執行を、また 一定の期間内に履行しなければ本来の養育費とは別に一定の金銭を支払うように命じる間接強制にも利用できるなどアドバイスを行っている[172]


国の政策としては、平成14(2002)年に母子及び寡婦福祉法、児童扶養手当法等を改正し、「児童扶養手当中心の支援」から「就業・自立に向けた総合的な支援」へ転換した[173]ところだが、母子家庭の8割が既に就労している[174]現在、就労による増収はパートタイム等で雇用されている母子家庭の母が常用雇用に転換することが有効だが、経済状況が厳しい上に、通常学歴内婚の比率が高いことに加え男女共に学歴が低いほど離婚率は高く[175] 、「離婚は低学歴層に集中して生起している」[176]という離婚女性分析もあるため、正規雇用化は現実的に困難である。国の常用雇用転換奨励金事業において、母子家庭の母と有期雇用契約を結んだ事業主によるOJT計画書の提出件数が平成15(2003)年4月から平成19(2007)年12月までの合計で156件、そのうち、常用雇用に転換された者の人数は、128人となっている[177] 。

なお、民法においては、2011年に第766条1項が改正され「子の監護に要する費用の分担」についても離婚の協議事項と初めて明記された[178]

脚注 [編集]

  1. ^ a b c Hutchinson Encyclopedia, Cycle of poverty
  2. ^ Marger (2008). Examples of these disadvantages working in a circular process would be: economic decline, low personal income, no funds for school, which leads to lack of education. The lack of education results in unemployment and lastly low national productivity. ‘‘Social Inequality: Patterns and Processes.’’ McGraw Hill publishing. 4th edition. ISBN 0-07-352815-3
  3. ^ Valentine, C. A. Culture and Poverty. University of Chicago: London, 1968.
  4. ^ 厚生労働省「生活支援戦略 中間のまとめ参考資料 2012年7月5日
  5. ^ 厚生労働省「「貧困の連鎖」の防止のための取組(関係資料)」
  6. ^ 「厚生労働省第6回社会保障審議会生活保護基準部会資料4 被保護母子世帯における貧困の世代間連鎖と生活上の問題」2012年10月4日
  7. ^ 「厚生労働省第6回社会保障審議会生活保護基準部会資料4 被保護母子世帯における貧困の世代間連鎖と生活上の問題」2012年10月4日
  8. ^ 「生活保護が危ない」P27 産経新聞大阪社会部 扶桑社新書 2008年9月1日
  9. ^ 公益財団法人荒川区自治総合研究所子どもの貧困・社会排除問題研究プロジェクト最終報告書「地域は子どもの貧困・社会排除にどう向かい合うのか― あらかわシステム」p32-32 2011年8月
  10. ^ 生活保護と日本型ワーキングプアP97 道中隆 ミネルヴァ書房2009年
  11. ^ 厚生労働省第6回社会保障審議会生活保護基準部会議事録 道中隆委員発言 2011年10月4日
  12. ^ 北海道大学「生活保護受給母子世帯の自立支援課題」p86 杉村宏 2003年3月
  13. ^ 生活保護vsワーキングプアp71 大山典宏 php研究所 2008年
  14. ^ 朝日新聞「生活保護受給者、214万2千人 過去最多を更新 2013年1月22日
  15. ^ 「厚生労働省 被保護者全国一斉調査 基礎調査 2000年第8表、2010年第9表」
  16. ^ 東京都児童福祉法施行細則 別表1
  17. ^ p107-108 厚生労働白書2012年度版
  18. ^ [1]OECD 東京センター主要統計18.貧困、格差統計「子供の貧困率」2013年4月26日閲覧
  19. ^ p173-174 厚生労働白書2012年度版
  20. ^ 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 周燕飛 2012年2月29日
  21. ^ [2]OECD 東京センター主要統計18.貧困、格差統計「子供の貧困率」2013年4月26日閲覧
  22. ^ 「子どもの貧困」p96 阿部彩 岩波新書2008年11月20日
  23. ^ 「大震災と子どもの貧困白書」p303 阿部彩著部分 かもがわ出版 2012年
  24. ^ 第3回社会保障審議会生活保護基準部会「資料1:第2回部会等における委員の依頼資料」厚生労働省社会・援護局保護課 2012年6月28日
  25. ^ 内閣府 「我が国の生活保護制度の諸問題にかかる主要各国の公的扶助制度の比較に関する調査報告書」 p24 平成16年3月
  26. ^ 「厚生労働省:第5回生活保護費及び児童扶養手当に関する関係者協議会 資料 2005年10月19日
  27. ^ 総務省統計研究所 西文彦 2012年7月14日
  28. ^ 厚生労働省 福祉行政報告例(平成24年10月分概数) 第3表 2013年3月1日閲覧
  29. ^ 文部科学省今後の高校教育の在り方に関するヒアリング(第3回)「青砥恭氏(一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表理事)意見発表 2012年12月16日
  30. ^ 子どもの貧困~すべての子どもの生存と発達を保障するために~ 第53 回人権擁護大会シンポジウム第1分科会実行委員会 資料P25,P28 2010年10月7日
  31. ^ 自分の子どもを虐待した母親の研究 創価大学文学研究科教育学専攻博士後期課程在学1991年調査
  32. ^ [3] 東京都福祉保険局「児童虐待の実態II」p44 2002年12月
  33. ^ 「子どもの貧困白書」p235 東京都北児童相談所 川松亮著部分 子どもの貧困白書編集委員会編 明石書店 2009年
  34. ^ 「子ども虐待と貧困」p21 松本伊智朗編著 子どもの貧困白書編集委員会編 明石書店 2009年
  35. ^ 同志社大学公開セミナー子どもの貧困に対する政策を考える 子どもの貧困と「重なりあう不利」松本伊智朗 2012年1月9日
  36. ^ 子どもの貧困と「重なり合う不利」国立社会保障・人口問題研究所季刊社会保障研究 松本伊智朗 2013年4月30日閲覧
  37. ^ 「子ども虐待と貧困」p88 松本伊智朗編著 子どもの貧困白書編集委員会編 明石書店 2009年
  38. ^ 「子ども虐待と貧困」p210 山野良一著部分 松本伊智朗編著 明石書店 2010年
  39. ^ j-castテレビウオッチ 長男虐待死で逮捕の母親「いまも妊娠5ヶ月・11月に次の子」の怖さ 2011年7月11日
  40. ^ 密室の悲劇 苫小牧民報社
  41. ^ 判例@pedia - 裁判所判例サイト 殺人,死体遺棄,保護責任者遺棄被告事件(苫小牧幼児置き去り餓死事件)(平成19(わ)24)
  42. ^ 「生活保護が危ない」P27 産経新聞大阪社会部 扶桑社新書 2008年9月1日
  43. ^ 埼玉県児童虐待重大事例検証委員会報告書概要版 埼玉県児童虐待重大事例検証委員会 2010年9月
  44. ^ 中日新聞 中日メディカルサイト 肺炎を放置、1歳児死亡  滋賀県警、29歳母親を逮捕2012年6月29日
  45. ^ 児童虐待による死亡事例等検証報告書 福岡市児童福祉審議会権利擁護等専門部会 2013年6月
  46. ^ 門真市 不正受給は犯罪 「生活保護法違反で刑事告訴へ」 2012年3月16日
  47. ^ こども教育宝仙大学紀要1 生活困難な家庭の児童の学習支援はなぜ大切か―高校就学保障のしくみに至る経過― 宮武正明 P93 2010年3月
  48. ^ 「生活保護が危ない」P29道中隆氏調査記述部分 産経新聞大阪社会部 扶桑社新書 2008年9月1日
  49. ^ 「ルポ 生活保護」p53 本田良一 中公新書2010年8月25日
  50. ^ 「子どもの健全育成プログラム策定推進モデル事業の一年間の取組み報告」神奈川県 2011年5月6日
  51. ^ 厚生労働省 ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書 2007年3月
  52. ^ 平成22年被保護者全国一斉調査 2010年 基礎調査第15表
  53. ^ 文部科学省今後の高校教育の在り方に関するヒアリング(第3回)「青砥恭氏(一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表理事)意見発表 2012年12月16日
  54. ^ 母フィリピン帰国中、3歳餓死か 中学生姉「妹が動かない」 スポーツ報知(2013年2月21日)
  55. ^ 東京新聞 2013年2月21日報道 3歳女児餓死か
  56. ^ 毎日jp 群馬女児死亡:母、3年前にも放置 1年以上連絡取れず 毎日新聞 2013年03月05日 02時30分
  57. ^ 各自治体の児童福祉法第56条の規定に基づく費用の徴収に関する規則 保育所に係る徴収金項目
  58. ^ 公益財団法人荒川区自治総合研究所子どもの貧困・社会排除問題研究プロジェクト最終報告書「地域は子どもの貧困・社会排除にどう向かい合うのか― あらかわシステム」p7 2011年8月
  59. ^ 産経新聞 「生活保護の中国人母ら「原発怖い」子供置き去り 帰国」2011年3月26日 第14版 朝刊22面
  60. ^ 産経新聞大阪夕刊社会面 2009年2月25日
  61. ^ 生活保護受給世帯における依存症問題 四戸智昭(福岡県立大学看護学部)アディクションと家族26巻3号アイエフエフ 2010年2月1日
  62. ^ ダイヤオンドオンライン 「生活保護のリアル」貧困の世代間連鎖は止められないのか「江戸川中3勉強会」25年目の夏に見た生活保護世帯の子どもたちの現実 みわよしこ 2012年8月17日
  63. ^ こども教育宝仙大学紀要1 生活困難な家庭の児童の学習支援はなぜ大切か―高校就学保障のしくみに至る経過― 宮武正明 2010年3月
  64. ^ [4]WEDGE Infinity 青砥恭 大阪市「子どもの家」廃止 子どもの貧困は家族の貧困 2012年06月27日
  65. ^ 内閣府 ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム第6回会合 阿部彩氏提出資料 2010年4月21日 2013年3月24日閲覧
  66. ^ 矯正統計 年次 2011年 11-00-34表
  67. ^ 国立社会保障・人口問題研究所「性別高等学校・大学への進学率:1950~99年」2013年3月26日閲覧
  68. ^ p177-178 厚生労働省白書2012年度版
  69. ^ 「大震災と子どもの貧困白書」p320 坂本次男著部分 かもがわ出版 2012年
  70. ^ 「子どもの貧困白書」p90 都内公立中学校教諭・全国進路指導研究会常任委員長 綿貫公平著部分 子どもの貧困白書編集委員会編 明石書店 2009年
  71. ^ 「ルポ子どもの貧困連鎖」P146-147 保坂渉・池谷孝司 光文社 2012
  72. ^ ルポ若者ホームレス 飯島裕子/ビックイシュー基金 筑摩書房 2011年
  73. ^ [5]「社会的排除にいたるプロセス~若年ケース・スタディから見る排除の過程~」社会的排除リスク調査チーム内閣官房社会的包摂推進室/内閣府政策統括官(経済社会システム担当) 2012年9月
  74. ^ 「子どもの貧困白書」p251 婦人保護施設慈愛寮施設長 細金和子著部分 子どもの貧困白書編集委員会編 明石書店 2009年
  75. ^ [6] 逗子市議会議員 長島有里の活動を紹介するblog「児童養護施設の闇と光」児童養護施設長のコメント部分 2013年01月31日。2013年4月7日閲覧
  76. ^ 貧困の世代間再生産と子育て 湯澤直美 家庭社会学研究 2009
  77. ^ 内閣府子ども・子育て新システム検討会議作業グループ基本制度ワーキングチーム第7回会合議事録p12 2010年12月15日
  78. ^ 厚生労働省「社会的養護の現状について(参考資料)」2011年7月
  79. ^ 第1回社会保障審議会少子化対策特別部会:資料2-3 平成19年12月26日
  80. ^ 施設で育った子どもたちの語り 施設で育った子どもたちの語り編集委員会 明石書店2012年
  81. ^ 「ひとりぼっちの私が市長になった!」草間吉夫著 講談社 2006年
  82. ^ NHK生活情報ブログ 施設内での性被害を無くす取り組み 2011年12月08日 (木)
  83. ^ 「ひとりぼっちの私が市長になった!」草間吉夫著 講談社 2006年
  84. ^ 児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会とりまとめ「社会的養護の課題と将来像」2011年7月
  85. ^ 内閣府 ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム第6回会合 阿部彩氏提出資料 2010年4月21日 2013年4月14日閲覧
  86. ^ Society for The Advancement of Education: ‘’MODERN EDUCATION'S 'CYCLE OF POVERTY.’’ USA Today Magazine Sep. 2006: Vol. 135 Issue 2736, p6-7.
  87. ^ 「大震災と子どもの貧困白書」なくそう!子どもの貧困全国ネットワーク編 p230-234 湊大著部分 かもがわ出版 2012年
  88. ^ p177-178 厚生労働省白書2012年度版
  89. ^ 文部科学省 「平成21年度文部科学白書」第1章 家計負担の現状と教育投資の水準 第1節家計負担の現状2013年5月25日閲覧
  90. ^ [7] みずほ情報総研「学力格差と子供の貧困」社会保障 藤森クラスター藤森克彦 2007年12月11日
  91. ^ 厚生労働省 貧困の連鎖の防止 2013年度予算概要
  92. ^ 「子どもの貧困」阿部彩 岩波新書 2008年
  93. ^ 「子ども虐待と貧困」第3章 峯本耕治(弁護士、大阪府・滋賀スクールソーシャルワーク・スーパーバイザー)明石書店 2010年
  94. ^ 「子どもの貧困白書」p240 東京都板橋区板橋福祉事務所査察指導員 池谷秀登著部分 子どもの貧困白書編集委員会編 明石書店 2009年
  95. ^ 「子どもの貧困白書」p343 北海道大学大学院教育研究所付属子ども発達臨床研究センター助手 日置真世著部分 子どもの貧困白書編集委員会編 明石書店 2009年
  96. ^ janjan newsコラム【高村智庸の「ワイドショー事件簿」】八戸母子殺人事件 相反する精神鑑定の間での判決 高村智庸2009/04/15
  97. ^ 「子どもの貧困白書」p276 NPO法人文化学習協同ネットワーク佐藤洋作著部分 子どもの貧困白書編集委員会編 明石書店 2009年
  98. ^ 神奈川県保健福祉局「平成22年度子どもの健全育成プログラム策定推進モデル事業の一年間の取り組み 2012年3月
  99. ^ 神奈川県保健福祉局「平成22年度子どもの健全育成プログラム策定推進モデル事業の一年間の取り組み 2012年3月
  100. ^ 厚生労働省 第6回社会保障審議会生活保護基準部会資料「被保護母子世帯における貧困の世代間連鎖と生活上の問題
  101. ^ 「出会い系のシングルマザーたち」p128 鈴木大介 朝日新聞出版(2010)
  102. ^ 全日本自治団体労働組合「釧路市における生活保護受給者自立支援の取り組みについて」北海道本部/社団法人北海道地方自治研究所 正木浩司2010年11月
  103. ^ 平成17年3月31日社援発第0331021号厚生労働省社会・援護局長通知「セーフティネット支援対策等事業の実施について」別添1「自立支援プログラム策定実施推進事業実施要領」3(1)ク 2013年4月1日閲覧
  104. ^ 「ルポ 生活保護」本田良一 中公新書 2010年8月25日
  105. ^ 平成24年4月5日厚生労働省発社援0405第9号「セーフティネット支援対策等事業費の国庫補助について」別紙「セーフティネット支援対策等事業費補助金交付要綱」別表
  106. ^ 「ルポ 生活保護」本田良一 中公新書 2010年8月25日
  107. ^ 内閣官房 社会保障改革に関する集中検討会議(第八回) 2012年5月23日
  108. ^ 神奈川県保健福祉局 活保護世帯の子どもの健全育成について 2012年4月5日
  109. ^ 「神奈川県福祉保健局平成24年度当初予算(案)主要施策の概要(抜すい版)」2013年4月2日閲覧
  110. ^ 厚生労働省 第6回社会保障審議会生活保護基準部会資料「被保護母子世帯における貧困の世代間連鎖と生活上の問題
  111. ^ 産経ニュース「貧困の連鎖絶ちたい」 堺市と関西大の生活保護世帯の高校生調査 2012年9月6日 14:49
  112. ^ 産経ニュース 「貧困の連鎖」防ぐ学習教室、各地で効果 生活保護受ける世帯主25%は受給世帯育ち 2013年1月24日 14:16
  113. ^ 被保護母子世帯の開始状況と廃止水準 - 法政大学大原社会問題研究所 藤原千沙・湯澤直美 2010年6月
  114. ^ 文部科学省今後の高校教育の在り方に関するヒアリング(第3回)「青砥恭氏(一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表理事)意見発表 2012年12月16日
  115. ^ 産経ニュース 2013年3月20 日12:00
  116. ^ 「生活保護が危ない」P201-203 産経新聞大阪社会部 扶桑社新書 2008年9月1日
  117. ^ 「ひとりぼっちの私が市長になった!」草間吉夫著 講談社 2006年
  118. ^ 「大震災と子どもの貧困白書」なくそう!子どもの貧困全国ネットワーク かもがわ出版 2012年
  119. ^ 子どもの貧困~すべての子どもの生存と発達を保障するために~ 第53 回人権擁護大会シンポジウム第1分科会実行委員会 資料P144 2010年10月7日
  120. ^ 厚生労働省 「生活保護の被保護母子世帯の日々の生活に関するアンケート結果の公表について」 2010年6月29日
  121. ^ 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 養育費の徴収と母子世帯の経済的自立  周 燕飛 2008年2月8日
  122. ^ 内閣府 ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム第6回会合 資料6 NPO法人Wink提出資料 2010年4月21日 2013年3月31日閲覧
  123. ^ 生活保護と日本型ワーキングプアp96 道中隆 ミネルヴァ書房 2009年
  124. ^ 「養育費政策にみる国家と家族」p73 下夷美幸 勁草書房 2008
  125. ^ NHKあさイチ「消えた子ども 1191人はどこに?」2012年5月16日
  126. ^ 大阪市における幼児死亡事例検証結果報告書 2010年12月
  127. ^ 産経ニュース「自分も罪を背負って償っていく」と下村被告の父 2012.3.8 21:54
  128. ^ 厚生労働省 社会保障審議会生活困窮者の生活支援の在り方に関する特別部会(第1回)資料3-1 2012年4月26日
  129. ^ 「単身女性、3人に1人が貧困 母子世帯は57%」朝日新聞2011年12月9日3時14分
  130. ^ [http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32064 現在ビジネスあなたの隣にもいる「貧困女子のビンボー生活」フライデー 2012年03月18日
  131. ^ 第68次改定生活保護基準額表」『慶応大学』
  132. ^ 財務省主計職 社会保障予算P48 2013年10月
  133. ^ 厚生労働省第6回社会保障審議会生活保護基準部会資料4 被保護母子世帯における貧困の世代間連鎖と生活上の問題 2011年10月4日
  134. ^ 釧路公立大学 釧路市の母子世帯の母への就労支援に関する調査報告 2006年3月
  135. ^ 厚生労働省 生活保護率における地域間格差の原因分析のための調査 2005年7月
  136. ^ 「ルポ 生活保護」p49 本田良一 中公新書2010年8月25日
  137. ^ 被保護母子世帯の開始状況と廃止水準 - 法政大学大原社会問題研究所 藤原千沙・湯澤直美 2010年6月
  138. ^ 厚生労働省社会保障審議会-福祉部会生活保護制度の在り方に関する専門委員会第14回資料1 2004年7月14日
  139. ^ 厚生労働省 第2回「生活保護制度に関する国と地方の協議」2011年12月12日
  140. ^ 生活保護受給者の自立阻害要因と自立支援策 中村晋介 福岡県立大学人間社会学部紀要2010年
  141. ^ BBC news March 18, 1999 Published at 08:23 GMT
  142. ^ 「子どもの貧困対策と現金給付」ジョナサン・ブラッドショー/所 道彦 国立社会保障・人口問題研究所 2013年4月9日閲覧
  143. ^ 「blair:why adaption is close to my heart」the guardian Thursday 21 December 2000 02.06 GMT
  144. ^ 【ナマポ問題が海を超えた】イギリス大家族が生活保護で年収893万円!「働いたらもらえなくなる」に只今炎上中 2012年05月30日
  145. ^ closer online uk‘I claim 50k worth of handouts I don’t need! 29 May 2012
  146. ^ AFPBBNews 親権欲しさの放火で子ども6人殺害、英国 2013年02月13日
  147. ^ THe sun We get £17,680 a year in benefits, buy 40 cigs a day, have a laptop and a home with 47-inch TV.. why work? 2013年1月27日
  148. ^ 生活保護が「ライフスタイルの選択肢に」、英首相 AFPBBNews 2013年4月8日、4月24日閲覧
  149. ^ TheSun "Crazy situation where you earn more on benefits than you do at work ends NOW" 2013年4月7日,4月24日閲覧
  150. ^ 目標設定 各党隔たり 子どもの貧困 対策法へ集会 2013年3月30日 朝刊
  151. ^ [www.dpj.or.jp/download/9821.pdf 民主党 子どもの貧困対策法の概要(案) 2013年4月17日閲覧]
  152. ^ 子どもの貧困対策法 自民案 数値目標盛り込まず 2013年4月5日 朝刊
  153. ^ 日本弁護士会 いわゆる「子どもの貧困対策法」の実効性確保のため、子どもの貧困率削減の数値目標の設定等を求める会長声明 2013年(平成25年)4月11日
  154. ^ [8]毎日jp 子どもの貧困:国の責務明記 自民が要綱案2013年04月25日 02時30分
  155. ^ [http://www.unicef.or.jp/osirase/back2012/1205_03.html ユニセフ・イノチェンティ研究所 最新報告書発表子どもの貧困削減を政策の優先課題に 2012年5月29日]
  156. ^ :公益財団法人荒川区自治総合研究所子どもの貧困・社会排除問題研究プロジェクト最終報告書「地域は子どもの貧困・社会排除にどう向かい合うのか― あらかわシステム」2011年8月
  157. ^ 神奈川県政策研究・大学連携センターシンクタンク神奈川「子どもの安心のための政策研究」2011年3月
  158. ^ 内閣府 子ども・子育て新システム検討会議作業グループ基本制度ワーキングチーム第7回会合資料4 駒村康平委員 2010年12月15日
  159. ^ 内閣府 子ども・子育て新システム検討会議作業グループ基本制度ワーキングチーム第7回会合議事録 2010年12月15日
  160. ^ 厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課「ひとり親家庭の支援について」P3 2012年10月24日
  161. ^ p107-108 厚生労働白書2012年度版
  162. ^ 厚生労働省 離婚に関する統計 2013年4月14日閲覧
  163. ^ [養育費政策にみる国家と家族 p49 下夷美幸 勁草書房 2008年]
  164. ^ 養育費相談支援センター 養育費確保の推進に関する制度的諸問題 P24-39 2013年8月10日
  165. ^ [養育費政策にみる国家と家族 p161-164 下夷美幸 勁草書房 2008年]
  166. ^ 国立社会保障・人口問題研究所 ブレア政権の子育て支援策の展開と到達点 所道彦 2007年
  167. ^ 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 養育費の徴収と母子世帯の経済的自立 周 燕飛 2008年2月8日
  168. ^ 厚生労働省「平成23年度全国母子世帯等調査結果報告」17養育費の状況2013年4月14日閲覧
  169. ^ 養育費政策にみる国家と家族p98 下夷美幸 勁草書房 2008年
  170. ^ 「生活保護と日本型ワーキングプア」p97 ミネルヴァ書房 2009
  171. ^ 養育費相談支援センター
  172. ^ 養育費相談支援センターQ&A(よくある質問集)
  173. ^ 厚生労働省 平成19年度母子家庭の母の就業支援施策の実施状況
  174. ^ 厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課「ひとり親家庭の支援について」P3 2012年10月24日
  175. ^ 第2回家族についての全国調査 (NFRJ03) 第2次報告書「母子世帯の多くがなぜ貧困なのか 」神原 文子2006年4月
  176. ^ 財団法人 家計経済研究所 平成16年度「消費生活に関するパネル調査」について(第12年度分)第4章離婚の要因分析 財団法人家計経済研究所 嘱託研究員福田節也 2005年9月29日
  177. ^ 厚生労働省 平成19年度母子家庭の母の就業支援施策の実施状況 p27
  178. ^ 養育費相談支援センター

関連項目 [編集]