議員会館
議員会館(ぎいんかいかん)は、衆議院・参議院の各議長の管理の下、各議院の国会議員の事務室を提供するために設置された施設である。設置根拠は国会法第132条の2[1]。衆議院事務局管理部および参議院事務局管理部が実際の維持管理を行っている。
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[編集] 概説
衆議院に衆議院第一議員会館・衆議院第二議員会館が、参議院に参議院議員会館が置かれている。これらの議員会館は、国会議事堂の西側(裏側)の道路(東京都道二五七号線[2])をはさんだ向かいに3棟並んで建てられている。衆議院第一議員会館の南側の区画には総理大臣官邸が立地している。
いずれの建物も鉄骨鉄筋コンクリート構造地上12階・塔屋2階・地下4〜5階建で、地下には食堂、売店を備えるほか、地下通路により国会議事堂とつながっている。
議員会館前の道路の歩道は、自己の政治的主張を国会議員へと訴えかけようとするデモの名所で、各種の団体が幟や拡声器を手に陳情や座り込みをしている姿がしばしば見かけられる。
国会開会中は、議員会館と議員宿舎との間に、各院事務局による議員専用の送迎バスが運行される。
[編集] 各館の概要(旧議員会館のデータ)
- 旧衆議院第一議員会館
- 所在地 - 東京都千代田区永田町二丁目2-1
- 階数-地上7階/地下3階
- 敷地面積 - 26,420.79m²
- 建築面積 - 3,183m²
- 延床面積 - 30,512m²
- 議員事務室面積-40m²/室
- 竣工年月 - 1963年10月
- 議員事務室以外の事務室 - 衆議院事務局管理部第一議員会館課、各常任委員長室、各特別委員長室、各党政策部会使用室
- 旧衆議院第二議員会館
- 所在地 - 東京都千代田区永田町二丁目1-2
- 階数-地上7階/地下3階
- 敷地面積 - 19,703.51m²
- 建築面積 - 3,187m²
- 延床面積 - 34,208m²
- 議員事務室面積-40m²/室
- 竣工年月 - 1965年9月
- 議員事務室以外の事務室 - 衆議院事務局管理部第二議員会館課、衆議院調査局各調査室、裁判官訴追委員会
- 旧参議院議員会館
- 所在地 - 東京都千代田区永田町二丁目1-1
- 敷地面積 - 28,337.7m²
- 建築面積 - 4,707m²
- 延床面積 - 34,333m²
- 竣工年月 - 1965年5月
- 議員事務室以外の事務室 - 参議院事務局管理部議員会館課、参議院事務局庶務部議員課、参議院事務局議事部請願課、各常任委員長室、各特別委員長室、各調査会長室
[編集] 新議員会館整備等事業
現会館は狭隘・老朽化が進んでいることや、セキュリティ上の問題点・高度情報化・バリアフリー化・環境対策等への対応困難などを理由として、2007年度(平成19年度)からPFI方式による建て替え事業を始め、2010年(平成22年)7月1日に供給開始した。新会館はいずれも地上12階・塔屋2階・地下3〜5階建、延床面積2棟計20万0925m²、議員事務室約100m²/室となる。総工費はそれぞれ、衆議院議員会館は第一・第二2棟合計で約1106億円、参議院議員会館は1棟で約600億円。2010年(平成22年)6月完成。衆議院議員会館は同年7月20日より、参議院議員会館は同年7月1日より使用を開始した。
新会館においても、衆議院第一・第二議員会館は建て替え後も名称変更・住所・郵便番号の変更はない。参議院議員会館は、建て替え後も名称変更・住所・郵便番号の変更はない。
国会議事堂と議員会館の間には公道(東京都道二五七号線)が通っており、従来この公道の下に、太平洋戦争中の防空壕跡を利用した広い地下通路があって、国会議事堂・衆議院第一・第二議員会館・参議院議員会館などをつないでいたが、今回新たに国会議事堂前駅までつなぐ地下通路が建設され、新議員会館の運用と同時に供給開始された。その為、国会議事堂・衆議院第一議員会館と第二議員会館・参議院議員会館・国会議事堂前駅の間は、一旦外に出なくても行き来が出来る事となった。
[編集] 館内
断り書きが無い限り、全て旧議員会館のデータである。
[編集] 議員事務室
約40m²の広さで、廊下側に秘書や事務員が勤務する前室、奥の窓側が議員用個室と区分されていた。特に前室のスペースが狭く、秘書や事務員用の机といすを3セットと本棚を置くと余分なスペースがなくなるほどであり、部外者の待ち合いスペースが確保できないばかりか、執務にすら支障をきたすほどで、この狭さが建て替えの大きな理由の1つとなっていた。なお、議員用のいすやテーブル、応接用ソファなどは議員に無償で貸し出される。エアコン完備。旧議員会館は「アメリカの上院議員の部屋と比べてみすぼらしい」とする論があるが、これは両国の議員の性質の違いがあるので、必ずしも当て嵌らない。
なお、3棟とも2階から7階まで1フロアにつき42室が設けられていたが、議員定数削減により議員数が減少した結果、使用されなくなったスペースも生じており、そのうちの一部は会議室や面談室、応接室などに転用されていた。
新議員会館では、議員用の個室、応接室兼会議室、前室及び秘書、事務員の執務室が議員ごとに設けられ、議員1人あたりの割り当て面積が、旧議員会館から比べて約2.5倍、100m²に増えた。
[編集] 新議員会館の館内設備
- エレベーター(一般用/議員専用・B4~1Fから8F~12F用高層階用エレベーター6機、各階止まりのエレベーター6機)
- 食堂
- 喫茶店
- 売店
- みやげ物店
- りそな銀行衆議院支店
- りそな銀行ATM
- 便所
- 喫煙室
- 駐車場
- トレーニングジム(全館共用)
- 会議室
- 美容院
- 歯科医院
- セブンイレブン
- セブン銀行ATM
- タリーズコーヒー
- てもみん
[編集] 入館
国会議員や秘書や職員、帯用証携帯の記者以外の一般人の入館には手続きがあり、新議員会館では、入館時に玄関から入った後、向かって右側の入り口から建物に入館し、セキュリティチェックを受け(金属探知検査ゲートや持ち物検査用X線検査装置の検査をされる[3])、そこから、玄関ロビーの受付台にて「面会証」に必要事項を記入し、受付にて面会証を受付嬢に提示する。その時、受付に設置してある監視カメラを通じて、顔画像が行き先の国会議員事務所に転送されている。その上で訪問先の秘書・事務所職員の許可が無いと、議員会館に入ることが出来無い(たまたま不在中で議員事務所職員が居ない場合も同様に入館不可である)。その後、ICチップ内蔵の「ICカード入館証」を自動改札機にかざして入場する。複数の議員事務所に訪問する場合は、その訪問先一枚ずつ面会証を記入しなければならない。また、入館しても面会証以外の国会議員事務所に立ち寄る事は、固く禁じられている。
退館時は、ICカード入館証を自動改札機にタッチして出場し、回収ボックスに入館証を投入して、入館時とは別の出入口から退館する様になっている。
[編集] 通信
[編集] 電話網
議員会館の電話網は衆議院または参議院の電話網に組み込まれており、外線を通ずることなく議事堂内との連絡が可能であるが、各議員事務室にも衆議院または参議院の内線電話が敷設されている。議員の自費により直通電話を敷設することも可能である。
[編集] 参議院議員会館
- 新しい参議院議員会館については、2010年(平成22年)7月11日に執行された、第22回参議院議員通常選挙の後に議員会館が供給された為、参議院議員議員会館事務所の電話番号は、旧来の電話番号から強制的に新しい電話番号に切り替えとなった。新しい議員事務所の電話番号は、下4桁の番号に対して『一定の法則』が存在する。
電話番号:03-6550-◯◯◯◯(◯の中に部屋番号と同じ番号が振られる) FAX:03-6551-◯◯◯◯(◯の中に部屋番号と同じ番号が振られる)
[編集] ケーブルテレビ
議員会館の各部屋には、国会議事堂での本会議や各委員会で開会し審議している様子が国会専用CATVにて配信されている。配信内容は国会インターネット審議中継と同じ映像と音声を使用している。受信には専用のセットトップボックスで受信し、それで受信した端子から一般で販売されているテレビで視聴が可能となっている。
[編集] イントラネット
衆議院、参議院ともに立法事務に資するための情報ネットワークシステム(イントラネット)が整備されており、議員事務室にはパソコン端末が配備されている。議員と公設秘書にはそれぞれ、インターネットサービスプロバイダに加入しているか否かを問わず以下のメールアドレスが割り当てられる(アドレスは原則として全員に割り当てられているが、セキュリティ上の理由から一般には公表されていない場合もある)。
- 衆議院
g0000@shugiin.go.jp(議員本人用。「0000」の部分は4ケタの数字が入る) h0000@shugiin.go.jp(公設秘書用。上記に同じ)
- 参議院
hoge_hoge@sangiin.go.jp(議員本人用。「hoge_hoge」の部分は「名_姓」) hoge_hoge01@sangiin.go.jp(公設秘書用。議員用の末尾に2ケタの数字を付加)