計算機プログラムの構造と解釈
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『計算機プログラムの構造と解釈』(Structure and Interpretation of Computer Programs。原題の略称SICPがよく使われる)は、1985年にMIT出版から刊行された、計算機科学分野の古典的な教科書。著者はマサチューセッツ工科大学 (MIT) の教授ハロルド・エイブルソンとジェラルド・ジェイ・サスマン、ジェラルドの妻ジュリー・サスマン。かつてMITコンピュータ科学科の6.001として知られるプログラミングの入門講義で使われていた[1]。また、その他の学校でも、教科書として使われてきた。現在は第2版(ISBN 978-0262510875)で、計算機科学の古典として広く認められている。
表紙に魔術師が描かれているため魔術師本(Wizard Book)としても知られ、まれに表紙の色をとって紫本(Purple Book)とも呼ばれる。
プログラミング言語LISPの方言Schemeが用いられ、抽象化、再帰、インタプリタ、メタ言語的抽象といった計算機科学の概念の心髄が説明されている。
第二版の日本語訳(ISBN 978-4894711631)を担当したのは、日本最初のハッカーとして知られる和田英一である。和田は一時MIT助教授であったため、著者の一人ジェラルド・サスマンとは知り合いである。全体的に訳が古めかしいという不評も一部にある。
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[編集] 影響
SICPは計算機科学教育に大きな影響を与え、のちの数多くの教科書がその体裁に刺激を受けた。
- Structure and Interpretation of Classical Mechanics(通称SICM)は、ジェラルド・ジェイ・サスマンによる、Schemeを使ったもう一つの教科書。
- How to Design Programs(通称HtDP)は、SICPと同様のアイディアを数多く盛り込んだ、より取っ付きやすい初等的な教科書。
- Essentials of Programming Languagesは、プログラミング言語の講義の教科書。
- Concepts, Techniques, and Models of Computer Programmingは、Schemeを利用せずにインタープリタベースの学習を採用した最近の教科書。
[編集] 関連項目
- 関数型言語の聖典の一つは、SICPである。
- ラムダ式は、SICPの核となる概念で、表紙にも描かれている。
- 表紙の中で、陰陽マークに eval と apply が描かれており、その相補的な関係を暗示している。
- 『コンピュータプログラミングの概念・技法・モデル』 (CTM、CTMCP)
[編集] 脚注
[編集] 書籍
- 『プログラムの構造と実行』、H. エーベルソン(著)、G. J. サスマン(著)、元吉文男 (訳) 、マグロウヒル出版、1989年 上巻:ISBN 978-4895012935 下巻:ISBN 978-4895012942。本書の第一版の和訳である。
- 『計算機プログラムの構造と解釈 第二版』、ジェラルド・ジェイ サスマン (著) 、ハロルド エイブルソン (著) 、ジュリー サスマン (著) 、和田英一 (訳) 、ピアソン・エデュケーション、2000年 ISBN 978-4894711631
- Structure and Interpretation of Computer Programs Second Edition, Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman, Mit Press, 1996, ISBN 978-0262510875
[編集] 外部リンク
以下は英語
- SICPの公式サイト 原文の全文が公開されている
- 著者によるSICP講義のビデオ
- 6.001公式サイト この本と同名のMITの講義
- The MIT Open Coursewareの、SICP講義
以下は日本語
- SICP Web Site for the Japanese Edition 日本語訳第二版の公式サイト
- Answer Book | SICP | OSS-Web Open Source WEBの有志による、練習問題の回答集(未完)