言語地理学

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言語地理学(げんごちりがく、英語: linguistic geography)は、言語の分布について研究する言語学の一分野。人文地理学の一分野とされることもある。各地の方言の分布(日本以外にも海外の場合も)のほか、各地の少数民族の話す言語の考察などが行われる。方言に特化した場合、方言地理学 (dialect geography) と呼ばれることも多い。

概要[編集]

多くの場合、現地調査(フィールドワーク)を行い、成果を求める。方言の分類や、外国語の場合、その語彙文法によって様々な分類を試みるので、言語学全般や、社会言語学方言学などへの充分な理解が求められるので、言語地理学という名をしておきながらも地理学の分野で論じられることはきわめて稀である。さらに現代の人文地理学の場合、空間科学としてその地域の政治経済などといった各社会的な現象と人間の関係性を探るという傾向が強いため、言語の地理的な分布を出発点に、社会科学的な現象という問題ではなく言語そのものへと向かう性質の言語地理学は、人文地理学との学問的な理念とも齟齬があると見る向きもある。したがって、こうした社会現象との関係を見ない言語や方言を扱う言語地理学というもの自体、地理学の一分野として取り扱うことを拒む論者も多い。

関連項目[編集]