観音寺 (人吉市)

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正法山観音禅寺かんのんぜんじ
所在地 熊本県人吉市願成寺町970
位置 北緯32度12分59.5秒 東経130度46分22.1秒 / 北緯32.216528度 東経130.772806度 / 32.216528; 130.772806座標: 北緯32度12分59.5秒 東経130度46分22.1秒 / 北緯32.216528度 東経130.772806度 / 32.216528; 130.772806
山号 正法山
宗旨 臨済宗禅宗
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 聖観音
創建年 元中2年(至徳2年、1385年
開山 無塵至清
開基 相良前頼
正式名 正法山觀音禪寺
法人番号 2330005007451 ウィキデータを編集
観音寺の位置(熊本県内)
観音寺
観音寺
観音寺 (熊本県)
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観音寺(かんのんじ)は、熊本県人吉市願成寺町にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は正法山。本尊は聖観音。他に釈迦如来像(聖観音の右に設置)、阿弥陀如来像(聖観音の左に設置)を蔵している。道路案内等では「観音禅寺」とも表記。

概要[編集]

草創は南北朝時代の頃で、元中2年(至徳2年、1385年)、京都東福寺22世住職の固山一鞏(こざんいっきょう)の弟子無塵至清を球磨に招聘して、相良氏の第7代当主相良前頼によって建立された。

建立の経緯から相良氏との縁が強く、第13代当主相良長毎の次男・瑞堅(相良長隆)は東福寺で勉学して帰郷し、観音寺13世住持を務めた。しかしこの瑞堅の手によって火がかけられたため、大永6年(1526年)に全焼して、創建時の佇まいは失われた。慶長2年(1597年)にも焼失し、二度灰燼に帰している。

明治4年(1871年)に毀壊し、明治44年(1911年)には三度目の火災に遭った。

本尊の聖観音は「相良三十三観音」の第13番札所とされており、現在、人吉市文化財に指定されている。

参考文献[編集]