西暦1999 ファラオの復活

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西暦1999 ファラオの復活
ジャンル ファーストパーソン・シューティングゲーム
対応機種 セガサターン
開発元 ロボトミーソフトウェア
発売元 アメリカ合衆国の旗Playmates Interactive Entertainment
欧州連合の旗日本の旗BMG Interactive
プロデューサー クリス・アーチャー
デザイナー ブライアン・マックニーリー
プログラマー エズラ・ドライスバッハ
音楽 スコット・ブランストン
美術 ブライアン・マックニーリー
人数 1人
メディア CD-ROM
発売日 アメリカ合衆国の旗1996年10月31日
欧州連合の旗1996年10月
日本の旗1996年11月29日
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西暦1999 ファラオの復活』は、ロボトミーソフトウェアが開発した古代エジプトの遺跡が舞台のファーストパーソン・シューティングゲームである。北米ではPowerSlave、欧州ではExhumedというタイトルで発売されている。

概要[編集]

日本ではBMG Interactiveから1996年11月29日にセガサターン版と1997年7月10日にPlayStation版が発売された。1996年12月31日にPlaymates Interactive Entertainmentによりリリースされた日本未発売のPC版もある。

北米ではPlayStationとPC向けに続編となるPowerSlave 2の開発があった。このゲームはFPSだが、続編はサードパーソン・シューティングゲーム(三人称シューティングゲーム)タイプのアクションゲームとして開発される予定だったと言う。キャラクターや世界観などの設定資料なども公開されていたが、1998年にロボトミーソフトウェアがCrave Entertainmentに買収されたため、続編の開発はキャンセルとなってしまった[1][2]

因みに、ヘヴィ・メタルアイアン・メイデンの古代エジプトをテーマにした『パワースレイヴ』(1984年)と言うアルバム及び曲があり、北米版のタイトルと同じ名前だが、このゲームとの関係性は無い。

ゲーム内容[編集]

ファーストパーソン・シューティングゲームであるが、アドベンチャー要素があり、扉を開けるために、鍵となるシンボルを手に入れないと開かない扉もある。

ステージ構造はエジプトの遺跡をイメージした建造物がメインとなっており、敵を倒しながら様々な仕掛けを解き、次のステージへと進むゴール地点を目指す内容となっている。ゴール地点の目印はエジプトラクダとなっている。

ステージ内の様々な仕掛けには、スイッチを押さないと開かない扉、空中を移動する足場、手りゅう弾によって崩れる壁などがある。また、扉の中には特定のシンボルを所持していると開く扉があり、それぞれパワーシンボルタイムシンボルウェポンシンボルアースシンボルの4種類が存在する。

ステージの環境として、触れるとダメージを受ける溶岩や毒池、また呼吸ができないため制限時間がある水中面などがある。これらの要素は後に出現するアイテムを取得する事で回避する事が出来るようになっている。

武器は、剣(マシェットガン(短銃)マシンガン (M-60)手榴弾火炎放射器、と言った現代武器から、コブラステッキラーのリングマナクルなど魔法武器もある。ステージ上に隠された6つある秘宝を入手することで様々な能力を身に付ける事が出来き、また秘宝を入手しないと行けない場所もある。

6つの秘宝の名称と効果は以下の通りとなっている。

  • イクンプテットの靴 - ジャンプ力アップ
  • ソベックのマスク - 水中での潜水時間アップ
  • アイシスのショール - 空中からの落下スピードがゆっくりになる
  • アンクレットの祈り - 溶岩地帯はダメージ減少、毒池はノーダメージになる
  • キルマートセプター - バリアで覆われた場所に入れるようになる
  • ホラスの羽 - ジャンプした高さから落下せず、空中を歩けるようになる。

ゲーム中には中ボス敵が2体、最後のボス敵が1体存在し、最後のボス的を倒す事でゲーム終了となる。

また、各ステージ内には「通信機器」が隠されており、全ての通信機器を回収した上でゲームクリアすると正規エンド、回収できずにゲームクリアするとバッドエンドとなる。

またステージ上に隠されたロボトミードールと言う開発陣のスタッフの人形を全23体集めると、ミニゲームとしてロボトミーソフトウェアが開発したデスタンクをプレイ出来るお楽しみ要素もある。

ストーリー[編集]

遥か昔、エイリアンが地球侵略として、エジプトに到着。人類を制圧し、人類を奴隷とし、帝国を築き上げた。奴隷と化した人類はエイリアンに対して反乱を起こし、強い霊力を持つラムセスが単身でエイリアンの本拠地であるエジプトに乗り込み、激しい戦いの末にエイリアンを倒し地球に平和が訪れる。しかし1999年にエイリアンの子孫であるキルマートが地球に襲来。人類は地球中から軍隊を結集し、エイリアンと戦うが、敗北し、キルマートは帝国を築き上げた。特殊部隊の兵士である主人公はエイリアンを倒す為、拠点があるエジプトのカルナック付近に派遣される。しかし、主人公が乗っていたヘリが撃落され、通信機(トランスミッター)を失い、主人公はカルナックからキルマートの手下となったミイラやアヌビスの兵士、バステットの兵士、サソリなどを倒し、ラムセス王に導かれながらキルマートを倒すためステージを進む。

敵キャラクター[編集]

スコーピオン216、ジャイアントスパイダー
スコーピオン216は青いサソリでPS版のみに登場。ジャイアントスパイダーは赤いクモでSS、PC版に登場する。どちらもピョンピョン跳ねながら接近し足元から攻撃してくる。弱いが、サイズが小さい為見失いやすい。
アヌビス
犬頭の半人半獣のエイリアン。青いエネルギー弾を放ってくる。
バステット
猫頭の半人半獣のエイリアン。普段は石像に化けており、プレイヤーが接近すると正体を見せ引っ掻いてくる。瞬間移動能力を持ち、執拗に追ってくる強敵。
ミイラ男
エイリアンによってミイラの姿に改造された人間。装備したコブラステッキから追尾弾を放つ。
ローチ・ワスプ
昆虫型エイリアン。常に浮遊しており、空中から襲ってくる。
デビル・ホーク
鷹型エイリアン。鳴き声を発しながら体当たりしてくる。耐久力は低いが、非常に動きが素早い。
トーテムピラニア
ピラニア型エイリアン。水中のみに出現し噛みついてくる。
ソブク
溶岩地帯に生息するドラゴンのような敵。火炎弾を放つ。攻撃力、耐久力共に高い強敵。
プタハ
昆虫のような姿をした人型エイリアン。終盤のキルマートコロニーのみに登場する。攻撃力の高いレーザー銃で攻撃してくる。
セット
一つ目の巨大なエイリアン。プレイヤーの動きを止めるエネルギー弾や振動攻撃を仕掛けてくる。
セルキス
巨大なサソリ型の女性エイリアン。
キルマート
ラスボス。サソリのような下半身を持つ巨大な昆虫型エイリアン。

移植版[編集]

No. 発売日 対応機種 タイトル 開発元 発売元 メディア 型式 価格 売上本数 備考
1 アメリカ合衆国の旗1996年12月31日
欧州連合の旗1997年
PC アメリカ合衆国の旗PowerSlave
欧州連合の旗Exhumed
ロボトミーソフトウェア アメリカ合衆国の旗Playmates Interactive Entertainment
欧州連合の旗BMG Interactive
CD-ROM - 日本国内未発売
2 アメリカ合衆国の旗1997年2月28日
欧州連合の旗1997年4月
日本の旗1997年7月10日
プレイステーション アメリカ合衆国の旗PowerSlave
欧州連合の旗Exhumed
日本の旗西暦1999 ファラオの復活
ロボトミーソフトウェア アメリカ合衆国の旗Playmates Interactive Entertainment
日本の旗欧州連合の旗BMG Interactive
CD-ROM 日本の旗SLPS 00599 日本の旗5,800円(税込) -

PC版[編集]

セガサターン版、プレイステーション版とは完全に異なったゲームシステムになっており、3D Realmがデューク ニューケム3Dをリリースする前の1995年にBuild engineを使用した『Ruins: Return of the Gods』と言うタイトルでリリースされる予定であった。しかし11月8日に中止となり、代わりにPlaymates Interactive Entertainmentが、3D Realmの許可を得てBuild engineを使用して、『PowerSlave』とタイトルを変えてPC版をリリースした。当初、ロボトミーソフトウェアはPC版をそのままコンシューマーのSSとPSに移殖しようと考えていたが、弱いハードウェアの性能上から不可能だったため、PC版とは異なる独自の新しいエンジンを使用した、オリジナルのゲームを開発した。ロボトミーソフトウェアは後にこのゲームのエンジンを元にSS版のQuakeとDuke Nukem mobile 3Dを開発している。

プレイステーション版[編集]

ステージ構造や一部敵キャラクターがセガサターン版から変更されており、また消失や武器強化アイテムが削除、マップの出現位置が固定ではなくランダムになった事などから、難易度はセガサターン版より高くなっている。ただし、セガサターン版では微動の際に滑るように移動するため足場から落下しやすくなっていたが、プレイステーション版では微動の際にも滑らなくなり、落下の危険性は減少している。

ある条件を満たすとドルフィンモードとハゲワシモードが使えるようになる。ドルフィンモードでは水中で速く泳げるようになり、水中から高く跳び上がる事が出来るようになる。ハゲワシモードでは高く飛べるようになる。

他に、ロボトミードール全23体を集めた後のミニゲームがデスタンクからジェイデンに変更されている。

開発[編集]

開発スタッフは本ゲーム制作前に任天堂に4年間在籍していた事があり、そこで得たノウハウを駆使して本ゲームを完成させた[3]。また、開発者は「同じジャンルの『DOOM』と比べると飽きさせないようプレイヤーに選択枠をたくさん設けました」と語っている[3]

スタッフ[編集]

  • エグゼクティブ・プロデューサー:ブライアン・マックニーリー、ポール・ラング
  • ゲームデザインアートディレクション:ブライアン・マックニーリー
  • ゲーム・プログラミング:エズラ・ドライスバッハ
  • ブリュー・ワールド・エディティング・ツール:デヴィッド・ローソン
  • 音楽、効果音:スコット・ブランストン
  • デザイン・チーム:ブライアン・マックニーリー、ドミニク・マイスナー、エズラ・ドライスバッハ、ポール・クヌッツェン、ポール・ラング、マーク・コーツ、ジェイソン・ウィギン
  • テクスチャ、アンビエント・オブジェクト・アート: トロイ・ジェーコブソン、ジョー・クレソジャ
  • クリーチャー、ウエポンリー・アート:ジョン・ヴァン・ドウセン
  • 3Dモデリング:ケヴィン・チャン、ウィリアム・ヴァリエール
  • シネマ・シーン、マップ・アート:リチャード・ニコルス、ジョン・ヴァン・ドウセン
  • アート・チーム:ブライアン・マックニーリー、トロイ・ジェーコブソン、ジョン・ヴァン・ドウセン、ケヴィン・チャン、ポール・クヌッツェン、リチャード・ニコルス、エリック・クロクスタッド、ウィリアム・ヴァリエール、ジョー・クレソジャ、ジェイソン・ウィギン
  • ステージ・デザイン:ブライアン・マックニーリー、ドミニク・マイスナー、ポール・クヌッツェン
  • オブジェクト、アンビエント・ライト・エディティング・ツール:ジェフ・ブラジアー
  • ピープショー・アニメーション・ツール:ポール・シュライバー
  • アディショナル・テクニカル・サポート:カート・フェイファー、ポール・ハウゲルド、ジョン・シュワッブ、パット・シュライバー
  • 取扱説明書:トム・クリステンセン
PLAYMATES INTERACTIVE ENTERTAINMENT
  • エグゼクティブ・プロデューサー:デヴィッド・ルーマン
  • プロデューサー:クリス・アーチャー
  • アソシエイト・プロデューサー:カルロス・ロドリゲス
  • QAマネージャー:リッチ・フレイ

評価[編集]

ファミリーコンピュータMagazineの読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、30点満点中19.3点となっている[4]

項目 キャラクタ 音楽 お買い得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.0 2.8 3.0 3.5 3.8 3.3 19.3

脚注[編集]

  1. ^ PowerSlave 2
  2. ^ Powerslave 2 [PSX PC - Cancelled | Unseen64: Beta, Unreleased & Unseen Videogames!]
  3. ^ a b 『西暦1999 ファラオの復活 攻略の帝王』 宝島社1997年7月17日、126頁。ISBN 9784796612388
  4. ^ 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 735頁。