西方寺 (仙台市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
定義如来
Saihouji-temple Hondou.jpg
本堂
所在地 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1
位置 北緯38度21分54.30秒
東経140度40分04秒
山号 極楽山
宗旨 浄土宗
宗派 鎮西派
本尊 阿弥陀如来
創建年 1706年宝永3年)
開基 観蓮社良念
正式名 極楽山 西方寺
別称 定義如来、定義山、定義
公式HP 定義如来 西方寺
テンプレートを表示

西方寺(さいほうじ)は、宮城県仙台市青葉区大倉字上下にある浄土宗寺院。山号は極楽山。本尊は阿弥陀如来画像軸。観蓮社良念により開基された。正式名称で呼ばれることはまれで、一般に「定義如来」(じょうげ にょらい)と呼ばれる。

目次

[編集] 名称

一般に同寺は「定義如来」や「定義山」、あるいは親しみを込めて「定義さん」と呼ばれる。また、門前町を含めた周辺一帯は「定義」と呼ばれる。仙台市民が、正式名称の西方寺や正式山号の極楽山と呼ぶことは非常にまれ。

仙台弁発音特性から「定義」は「じょうげ」と発音し、住所の小字も「上下」(じょうげ)[1]である。国土地理院発行の2万5千分の1地形図の図名「定義」でも「じょうげ」と発音するとしている[2]。しかし、仙台弁話者以外とも常時対応すべき宮城県庁仙台市役所[3]・地元観光業界[4]、あるいは、道路の案内標識では、共通語標準語の発音にならって「じょうぎ」 (Jōgi/Jogi/Johgi) と記載している。そのため、現在の仙台市民の中では「じょう」「じょう」の2つの発音が混在している。

[編集] 概要

同寺は、奥羽山脈の東側、船形山系と泉ヶ岳の山裾の、大倉ダムより上流の大倉川沿いにある。明らかな山奥にあるものの、古くから参詣者を集めていた。現在、仙台では仙台四郎仙台幸子とともに流行り神の1つであり、週末の無料駐車場は混み合い、門前町の名物「三角油揚げ」にも行列が出来る。なぜ油揚げが有名なのか不明である。門前町には民宿も4軒ある。

名物となっている三角油揚げ

観光コンテンツは、西方寺、縁結びや安産のご利益平家落人伝説門前町の名物「三角油揚げ」、定義こけしなどの土産物屋であり、若いカップルのデートコースとして、またはファミリー層のドライブコースの目的地の1つとして人気がある。

周辺は豪雪地帯であり、昭和期に定義山スキー場もあったが既に閉場。現在はオフロードを中心としたモータースポーツ施設が点在し、ラリーアートパリダカに向けて合宿を行ったこともある。また、アウトドア施設では芋煮会シーズンには混みあう。周辺には古くからの集落のほかに、引揚者開拓地らしき地区もあるが詳細は不明。

なお、同寺には「浄土くん」という名の公式キャラクターがおり、平面看板や立体人形として諸所に設置されている。

[編集] 縁起・歴史

当寺には、肥後貞能(たいらのさだよし)が、壇ノ浦の戦い後に当地に隠れ住んだとされる平家落人伝説が残る。貞能が安徳天皇平氏一門の冥福を祈って阿弥陀如来を安置し、また改名して「定義」(さだよし)と名乗った。この「定義」を「じょうぎ」と音読みして[5]、当地では阿弥陀如来を定義如来と称し、当地もまた「定義じょうげ[5]」「上下じょうげ)」と呼ばれるようになった。

当寺によると、1198年建久9年)7月7日に貞能が60歳で亡くなり、従臣達が遺言に従って墓上に小堂を建て、阿弥陀如来の宝軸を安置したという。

1706年宝永3年)、早坂源兵衛が出家して観蓮社良念と称し、「極楽山 西方寺」として当寺を創立した。

1986年昭和61年)10月6日に、青森ヒバのみを用いて、宮城県初の五重塔が当寺に落慶した。

1999年平成11年)11月、現在の本堂が完成し、本尊を御廟(貞能堂)から移した。

[編集] 施設

山門
御廟(貞能堂)

全ての施設は無料。

旧本堂地区
  • 山門(昭和6年建立)
  • 御廟(貞能堂):現御廟(昭和2年)は旧御廟の鞘堂。貞能の墓所の上にある。
  • 延命地蔵尊(昭和40年代)
  • 勝軍地蔵
  • 鐘楼(昭和5年)
  • 伊達家伊達政宗側室・巨梅が定義参りをしたら子宝を得たため、その御礼に奉納。
裏山
  • 熊野神社
  • 天皇塚(連理の欅):安徳天皇の冥福を祈って、遺品を埋めて墓標に2本のケヤキを植えたところ、やがて一本の木となった。このため、縁結びの神木として多くの若い人たちの信仰を集めている。
  • 長命水(湧き水
新本堂地区
  • 本堂(平成11年)
  • 子育観音
庭園地区
  • 五重塔(昭和61年)
  • 庭園
  • 玉手箱
  • 茶室 など
門前町
  • 山門前(三角油揚げなどが売っている)
  • 御廟(貞能堂)脇

[編集] 周辺

温泉
モータースポーツ
その他

[編集] アクセス

宮城県道55号定義仙台線(定義街道)は、途中、細かく蛇行する山道を通過しなくてはならないため、現在は国道48号からアクセスするのが一般的。

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 仙台市青葉区の住所一覧日本郵政
  2. ^ 2万5千分の1地形図図歴リスト”. 国土地理院. 2010年2月8日閲覧。
  3. ^ 定義如来(仙台市 杜の都 緑の名所100選)
  4. ^ 定義(じょうぎ)観光協会
  5. ^ a b 『宮城県の地名』(平凡社 1987年。ISBN 4582490042) … 221頁

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス