桜島線

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西成線 から転送)
桜島線
桜島線で運転されている103系ラッピング車
桜島線で運転されている103系ラッピング車
路線総延長 4.1 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式 (直流)
最高速度 95 km/h
駅・施設・接続路線
STR
梅田貨物線
STRlf ABZlg
大阪環状線
leer + HUB63
leer + HUB63
BHF + HUB82
BHF + HUB82
BHF
0.0 西九条駅
BHFq + HUB83
BHFq + HUB83
BHFq
KRZu
阪神なんば線
ABZlf STRq
大阪環状線
exSTRrg exSTRq ABZdlf STRlg
北港貨物線
exSTR BHF KDSTe
2.4 安治川口駅
exKDSTe exSTRrg eABZrf
大阪北港駅
exSTR BHF
3.2 ユニバーサルシティ駅
exBHF STR
旧 桜島駅 (II) 1966-1999
exSTR KBHFe
4.1 桜島駅 (III) 1999-
exKBHFe
旧 桜島駅 (I) -1966

桜島線(さくらじません)は、大阪府大阪市此花区の西九条駅から桜島駅までを結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線幹線)である。愛称はJRゆめ咲線(ジェイアールゆめさきせん)。

なお、本記事では桜島線の前身である西成線(にしなりせん)についても記述する。

目次

[編集] 概要

起点の西九条駅で大阪環状線に接続している。かつては沿線の工場への通勤路線の意味合いが強かったが、2001年3月31日ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) の開園後は、そのアクセス路線として賑わっている。USJ開業に先立つ2001年3月1日に同園の最寄り駅となるユニバーサルシティ駅が開業し、同時に「JRゆめ咲線」の愛称、およびラインカラー)が設定された。

「JRゆめ咲線」という愛称は公募で決定された。この名前は公募1位ではなかったが、柔らかな語感と、桜島線の沿線周辺はUSJなど大阪の夢が生まれつつある地域であり、その夢が咲くことを期待して選ばれた。また桜島のある咲洲や、その先にある夢洲も関係あるとされる。

全線が大阪近郊区間および電車特定区間に含まれる。また当路線は大阪環状線より外側を走るが、旅客運賃計算上では「大阪環状線内」に含まれている。すべての駅で乗車カードとしてICOCAおよびこれと相互利用可能なICカードが利用可能となっており、またJスルーカードが自動券売機で乗車券に引き換えることで利用できる。

旅客列車のほか、西九条 - 安治川口間には日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車も運転されている。

[編集] 路線データ

全区間とも大阪支社の直轄である。

[編集] 運行形態

線内折り返し(シャトル)列車と、大阪環状線との直通列車がある。日中ダイヤでは、西九条 - 桜島間のシャトル列車と、天王寺方面 - 京橋 - 大阪 - 桜島間の直通列車がそれぞれ1時間あたり3本ずつ運転される(ただし運転間隔は10分間隔ではなくまばらである)。以前は朝夕ラッシュ時間帯は環状線混雑のため、シャトル列車のみであったが、現在は一部の時間を除き、ラッシュ時間帯でも直通列車が運行されている。

基本的に、シャトル列車はUSJラッピング車両の6両編成、大阪環状線との直通列車は8両編成が使用されるが、一部のシャトル列車は通常塗装の8両編成が、また一部の直通列車はUSJラッピング車両の6両編成で運転される。また、夏休みなどのUSJ繁忙期には、シャトル列車の編成を組み換え、異なるデザインの車両が混じった8両編成のシャトル列車として運転されることがある。

西九条駅において、大阪環状線との直通列車は大阪・京橋方面行き・桜島行きは、中央の2・3番のりば(両側にある2つのホームで1つの線路を共用、シャトル列車の折り返しにも使用)から発着するのが基本となっている。なお、一部の大阪・京橋方面行きの列車は1番(外回り)のりばから、桜島行きの列車は4番(内回り)のりばから発車している。

その西九条駅2・3番のりばは京都・新大阪方面から関西空港・白浜方面へ向かう特急「はるか」「くろしお」なども停車・通過するため、これらが遅延した場合にはゆめ咲線の列車にも影響を及ぼすことになり、桜島からの列車が西九条駅手前の第1場内信号機付近や安治川口駅で信号待ちをするケースも多い。

USJの開業以来、日中のシャトル列車は1編成のみを使用して線内を往復する形態で、運転時間の関係から西九条・桜島の各駅における折り返し時間が2 - 3分程度しか確保できないなど余裕の少ないダイヤ設定となっていた。しかし、2005年(平成17年)4月の福知山線脱線事故を契機にダイヤの抜本的な見直しが行われた2006年(平成18年)3月のダイヤ改正以降は2編成を使用しての形態に改められ、大阪環状線との直通列車を含めて桜島駅での折り返し時間およびユニバーサルシティ駅での停車時間を長めに設定するなどダイヤに余裕を持たせている。

万一の車両故障時などにUSJからの乗客を円滑に運ぶため、西九条駅からユニバーサルシティ駅までの間は双単線としてそれぞれの線路で双方向運転が可能となっている。すなわち、下り線の支障時には、上り線のみで折り返し運転ができるようになっている。そのため、各駅には通常の進行方向と反対側にも信号機が取り付けられている。使用された例として、2007年(平成19年)8月24日に発生した落雷の影響で単線運転が実施され、複線運転に戻る直前に運用の都合で2線とも上りを向いて併走する光景が見られた。

[編集] 旅客案内上の表現

大阪環状線との直通列車は、時刻表等での運転区間は天王寺 - 桜島間とされており、ダイヤ上もこれが正式である。そのためこの区間のみを折り返し運転していると思われがちであるが、実際は大半が大阪環状線の環状運転系統と一体の運用が取られており、天王寺駅到着後は列車番号のみを変更した上でそのまま環状運転の運用に移行する(逆も同様)。この直通列車が入る分、弁天町・西九条を経由する環状外回り列車の一部が天王寺駅で折り返すことになる。

これは、1990年代まで、環状運転系統の方向転換点を、内回りから外回りへは大阪駅、外回りから内回りへは天王寺駅としていた名残であり、前者の折り返し点を桜島駅に移行させたためである。

よって、桜島線 - 大阪環状線直通列車については、以下のように、行先表記を途中で変えている。

運転方向 区間 駅の表示 車両の表示
環状線方面 桜島 - 西九条 *普通 大阪・京橋方面天王寺 大阪環状線直通 大阪・京橋
野田・福島 **大阪環状線 ***大阪環状線
大阪 **普通 環状 ****大阪環状線
天満以遠 **大阪環状線 ****大阪環状線
桜島方面 天王寺 普通 環状 大阪環状線
寺田町 - 西九条 普通 ユニバーサルシティ方面桜島 JRゆめ咲線直通 ユニバーサルシティ・桜島
安治川口以遠 普通 桜島 JRゆめ咲線直通 ユニバーサルシティ・桜島
  • *印は、京橋駅が実際の終着となる場合は、「普通 大阪方面京橋」と表示される。なお、西九条駅のみ、時刻表の記載は「環状」となるが、LED表示は天王寺行きのまま。
  • **印は、京橋駅・天王寺駅が実際の終着となる場合は、それぞれ「普通 京橋」「普通 天王寺」と表示する。
  • ***印は、京橋駅・天王寺駅が実際の終着となる場合は、「大阪環状線直通 大阪・京橋」の表示のまま大阪駅に至る。
  • ****印は、京橋駅・天王寺駅が実際の終着となる場合は、それぞれ「京橋」「天王寺」と表示する。

[編集] 臨時列車の運転

USJの閉園時刻が20時以降となる多客期などでは、定期列車だけでは帰宅客をさばききれなくなることから、土休日ダイヤの20時以降を中心に臨時列車(線内折り返しおよび大阪環状線直通、いずれも普通)を運転して混雑緩和をおこなっている。なお、USJの開業当初は朝方にも臨時列車が運転されていた。

多客期には、北陸(富山)方面から直通の臨時列車「ユニバーサルエクスプレス」が運転されることがある。ただし、近年はUSJの観客動員数が減少傾向(最近は徐々に増加)にあるから、こういった臨時列車は、よほどの繁忙期でない限りあまり運転されていない。なお、「ユニバーサルエクスプレス」はユニバーサルシティ駅が始終着駅となるが、桜島駅まで行って折り返す。

[編集] 大晦日終夜運転

アーバンネットワークエリアでは一部の線区・区間を除いて大晦日から元旦にかけて終夜運転が実施されているが、USJでは2001年(平成13年)3月の開業以来、毎年新年のカウントダウン特別営業が行われている。そのため、JRゆめ咲線でも2001年の大晦日から毎年、終夜運転が実施されている。ここ最近では線内折り返し(シャトル)列車および大阪環状線との直通列車を交互に約15分間隔で運転している(大阪環状線の項も参照)。

[編集] GLAY EXPO 2004

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GLAY EXPO」も参照

2004年(平成16年)7月31日にUSJで開催されたロックグループ「GLAY」の大型コンサートで10万人規模の観客を動員したことから、当日は午前10時頃から特別ダイヤが組まれ、特に公演終了後の20時以降は最大限の本数を確保し、混雑緩和をはかっていた。

[編集] 使用車両

全車両が森ノ宮電車区所属である。なお臨時列車は除く。

103系
桜島線用の6両編成(専用カラー)と、大阪環状線用の8両編成(オレンジバーミリオン塗装)がある。桜島線用6両編成は、USJのアクセス路線であるということから、それをPRするラッピング車両を導入している。6両編成4本が在籍しており、編成毎にテーマが異なっている。8両編成は大阪環状線直通列車のみ。桜島線用6両編成は、森ノ宮電車区への出入区列車として京橋 - 桜島間の普通列車としても使用される以外は大阪環状線を走行しない。
ゴールデンウィークや春・夏・冬休みの観光シーズンには、桜島線用のラッピング車も8両編成に変更される。この際、6両編成のうち1本を2両ずつに分け、それぞれを他の3本につないで8両編成3本を組成する(すなわち、24両を6両編成4本から8両編成3本に組み替える)。なお、USJ開業までは、大阪環状線と共通のオレンジバーミリオン塗装であり、1999年までは6両編成、1999年 - 2001年までは4両編成であった。桜島線用が6両編成であった時代は、森ノ宮電車区への出入庫列車は現在と同様に京橋 - 桜島間の営業列車として運転、4両編成の時代は西九条駅から森ノ宮電車区まで回送していた。
201系
2005年末より運用開始。環状線用の8両編成のみで、大阪環状線 - ゆめ咲線直通列車にのみ使用される。多客期には線内運用に入ることもある。
101系(1991年まで)
1991年まで101系電車も使われており、JR西日本での101系最後の使用路線であった。また、最後のオレンジバーミリオン色の101系でもあった。1961年の大阪環状線全通時から101系は大阪環状線・桜島線で使用されている。末期は桜島線用の6両編成2本のみ在籍しており、出入庫便の京橋 - 桜島間の列車にも使用されていた。


[編集] 歴史

元々西九条 - 桜島間は独立した路線ではなく、西成鉄道鉄道国有法により買収した西成線(にしなりせん)の一部を1961年の大阪環状線全通時に分離したものである。沿線工場への貨物輸送や通勤路線という目的から昼間は閑散とした状態が続いていたが、1999年から2001年にかけてUSJへのアクセス路線として改良(この間大阪環状線直通運転を休止)が行われた後は、USJへの訪問者を中心に終日賑わっている。

  • 1898年明治31年)4月5日 - 西成鉄道 大阪 - 安治川口間(3M52C≒5.87km)開業。大阪 - 福島間は貨物営業のみ。福島駅、野田駅、安治川口駅開業。
  • 1898年(明治31年)10月1日 - 西九条駅開業。
  • 1899年(明治32年)5月1日 - 大阪 - 福島間旅客営業開始。
  • 1902年(明治35年)11月12日 - MC表記からマイル表記に簡略化(3M52C→3.7M)。
  • 1904年(明治37年)12月1日 - 鉄道作業局が借上げ。
  • 1905年(明治38年)4月1日 - 安治川口 - 天保山間(1.0M≒1.61km)延伸開業。同時に借上げ。天保山駅開業。
  • 1906年(明治39年)12月1日 - 西成鉄道が国有化。西九条 - 安治川口間改マイル (-0.1M)。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称設定、大阪 - 天保山間が西成線となる。
  • 1910年(明治43年)4月15日 - 安治川口 - 天保山間 (1.0M) 廃止、安治川口 - 桜島間(1.3M≒2.09km)開業。天保山駅廃止。桜島駅開業。実態は天保山駅の改称移転。
  • 1912年(明治45年)7月17日 - 福島 - 西九条 - 安治川口間が複線化。
  • 1930年(昭和5年)4月1日 - マイル表記からメートル表記に変更(4.9M→8.1km)。
  • 1931年(昭和6年)11月8日 - 貨物支線 野田 - 大阪市場間 (1.3km) 開業。
  • 1934年(昭和9年)6月1日 - ガソリンカー運行開始。
  • 1940年(昭和15年)1月29日 - 安治川口駅構内でガソリンカーの脱線転覆火災事故発生。
  • 1941年(昭和16年)5月1日 - 大阪 - 桜島間電化(直流1500V)。
  • 1943年(昭和18年)11月21日 - 貨物支線 安治川口 - 大阪北港間 (3.4km) 開業。大阪北港駅開業。
  • 1961年(昭和36年)4月25日 - 大阪環状線全通により、西九条 - 桜島間 (4.5km)、貨物支線 安治川口 - 大阪北港間 (3.4km) を分離し桜島線となる。
  • 1966年(昭和41年)3月1日 - 桜島駅移転 (-0.5km)。
  • 1966年(昭和41年)3月31日 - 安治川口 - (北港運河第一橋梁)間が複線化。
  • 1982年(昭和57年)11月15日 - 貨物支線 安治川口 - 大阪北港間 (3.4km) 廃止。大阪北港駅廃止。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 安治川口 - 桜島間の貨物営業廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。日本貨物鉄道が西九条 - 安治川口間の第二種鉄道事業者となる。
  • 1993年(平成5年)4月1日 - 大阪環状線の駅で分煙化実施。西九条駅が喫煙コーナーを除いて終日禁煙に。
  • 1994年(平成6年)3月1日 - 西日本旅客鉄道全駅で分煙化実施。安治川口駅・桜島駅が喫煙コーナーを除いて終日禁煙に。
  • 1999年平成11年)4月1日 - 安治川口 - 桜島間を複線の新線に切り替え経路変更。桜島駅移転 (+0.1km)。
  • 1999年(平成11年)5月9日 - 大阪環状線との直通運転を一旦廃止。
  • 2001年(平成13年)3月1日 - ユニバーサルシティ駅開業。JRゆめ咲線の愛称使用開始。
  • 2001年(平成13年)3月3日 - 大阪環状線との直通運転再開。
  • 2005年(平成17年)12月16日 - 201系運行開始。
  • 2008年(平成20年)10月1日 - 全駅のホーム全面禁煙化を実施。ホーム上の喫煙コーナー廃止(コンコースのコーナーは2003年10月に廃止)。

[編集] 駅一覧

駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線
西九条駅 - 0.0 西日本旅客鉄道大阪環状線(大阪方面へ直通あり)
阪神電気鉄道阪神なんば線
安治川口駅 2.4 2.4  
ユニバーサルシティ駅 0.8 3.2  
桜島駅 0.9 4.1  

[編集] 廃止区間

括弧内は起点からの営業キロ。

貨物支線
安治川口駅 (0.0km) - 大阪北港駅 (3.4km)

[編集] その他

  • 1985年4月1日に香月線(全長3.5km)が廃止されてから1996年7月18日宮崎空港線(全長1.4km)が開業するまでの間、この路線は国鉄JRの旅客営業をする路線の中では最も短い路線であった(貨物線を含めた最短路線は、当時全長3.6kmであった新湊線)。
  • 1999年4月1日の線路移設以前、安治川口・桜島(旧)間には、北港運河を跨ぐ可動橋があった。下を運河が流れていた当時は、豪雨などの際にこの可動橋が冠水して運休になることも少なくなかったが、1990年代には運河が埋め立てられ、本来の役割は果たさなくなっていた。
  • ユニバーサルシティ開業時に地元住民や商店街から西九条 - 安治川口間に新駅設置の運動があったが(春日出駅を提唱していた)、需要が見込めないとして設置は見送られている。

[編集] 参考文献

  • 「JR時刻表」各号(交通新聞社)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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