袖志漁港

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袖志漁港

袖志漁港(そでしぎょこう)は、京都府京丹後市丹後町袖志にある漁港漁場整備法(昭和25年5月2日法律第137号)第1章第5条に規定する第1種漁港である。日本海に面している。

概要[編集]

袖志の海岸

袖志地区では海藻や貝の採捕に行かない高齢者世帯以外の大半は漁業協同組合に加入している[1]

沿革[編集]

  • 袖志は古くから浅海漁業地だった[2]
  • 1901年(明治34年) - 漁業法公布に伴い袖志漁業組合発足[2]
  • 1905年(明治38年) - 積石船揚施設(1700m2)が完成[2]
  • 1952年(昭和18年) - 下宇川地域の漁業組合が一本化され下宇川漁業協同組合へ併合[2]
  • 1945年(昭和20年) - 積石防波堤(65m)が完成[2]
  • 1952年(昭和27年)2月29日 - 第1種漁港に指定[3]
  • 1956年度(昭和31年度) - 東防波堤(40m)が完成[2]
  • 1957年度(昭和32年度) - 西防波堤が完成[2]

施設規模[編集]

  • 防波堤:68m
  • 離岸堤:105m
  • 護岸:129m
  • 船揚場:95m
  • 物揚場:17m
  • 泊地:2,500m2
  • 施設用地:8,000m2[2]

主な魚種[編集]

商業利用として出荷もされているが、住民の大半が漁業権を持つ事情もあり、自家消費やおすそ分けとして利用されることも多い[4]

主な漁業[編集]

  • 小型定置網業
  • 採貝藻漁業

脚注[編集]

  1. ^ 佐々井 & 中村 2016, p. 606.
  2. ^ a b c d e f g h 丹後町史, p. 447-448.
  3. ^ a b c 京丹後市の漁港”. 京都府. 2018年9月2日閲覧。
  4. ^ 佐々井 & 中村 2016, p. 601.

参考文献[編集]

  • 佐々井 飛矢文, 中村 仁美「丹後地方の食生活にみられる共同体の意識 ―袖志地区の磯漁における 「おかずとり」―」『日本家政学会誌』第67巻第11号、2016年、597-609頁、doi:10.11428/jhej.67.597 
  • 丹後町『丹後町史』丹後町、1976年。 NCID BN08799166https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I065003793-00 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度45分53秒 東経135度11分50.1秒 / 北緯35.76472度 東経135.197250度 / 35.76472; 135.197250