行橋市

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ゆくはしし
行橋市
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
団体コード 40213-3
面積 69.83km²
総人口 70,724
推計人口、2014年8月1日)
人口密度 1,010人/km²
隣接自治体 北九州市築上郡築上町
京都郡苅田町みやこ町
市の木 モクセイ
市の花 コスモス
行橋市役所
所在地 824-8601
福岡県行橋市中央一丁目1番1号
北緯33度43分43.5秒東経130度58分58.6秒
行橋市役所
外部リンク 行橋市公式サイト

行橋市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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行橋市(ゆくはしし)は、福岡県の東部に位置する

地理[編集]

福岡県東部に位置し、北九州市から南南東25km、福岡市から東70km、大分県中津市から北西25kmの場所に位置する、京築地域(福岡県の東部地域)の中心都市である。旧豊前国、市制前は京都郡に属していた。

行橋駅前を中心に市街地を形成しており、この東側には住宅や行橋駅前通りの沿道には商店等が集中している。近年は、北九州市のベッドタウン化が進み、駅の西側には大型ショッピングセンターやマンション等が多く建設されている。ベッドタウン化によって市制当初(1955年)の人口は4万人程であったが、2005年国勢調査で人口が7万人を突破し、現在でも人口は増加傾向にある。その他に、新田原駅周辺にも市街地が形成されており、稲童地区には工業団地が整備されている。市域南西部では住宅は少なく、ほとんど水田地帯であり、この地域では農業が盛んである。

2006年3月16日に北九州空港北九州市苅田町)が開港、2014年3月23日に市街地の西側にある東九州自動車道行橋ICが国道201号(現道・バイパス)に接続したことから、今後一層 市の発展が期待される。

地形[編集]

市の東側に海(周防灘)があり、そこに市を東西に貫く3本の川二級河川今川、長峡川、祓川が流れ込んでいる。

また市域のほとんどが平野部(京都平野)で山地は少なく、山地は南西部のみやこ町と隣接する地域と、北東部北九州市と隣接する一部地域に存在する程度である。カルスト台地で有名な平尾台の麓に位置する。

市内中心部を流れる今川河畔は遊歩道として整備されており、春には川沿いに植えられたが満開となり、8月には夏祭り「こすもっぺ」の会場となる。

気候[編集]

気候は、瀬戸内海式気候で温暖であるが、冬場は日本海側気候の影響も出てくるため、玄界灘沿岸部ほどではないが、曇が多い天気が多く、雨・雪が降る日もある。一冬に数回程度の積雪に見舞われることもあるが、降水量は九州地方の中でも少ない地域であるため、年間を通して晴天に恵まれる機会が多い。

生活・経済圏[編集]

北九州市中心部から約25kmと比較的近い事から、昔から経済面、文化面などで北九州市との結びつきが強く、北九州市への通勤通学圏内である。北九州都市圏の10%通勤圏に属しており、特に小倉北区小倉南区苅田町への通勤通学人口が多い。また市内中心部には公立高校が2校あるため、京築地域全域からも多くの高校生が通学している。

隣接する自治体・行政区[編集]

主要都市までの距離[編集]

歴史[編集]

7世紀ごろ、アジア大陸からの攻撃を防ぐためにみやこ町境の御所ヶ岳馬ヶ岳周辺に山城が築かれ、約3kmにかけて城壁が設けられたとされる。現在でも良い状態で城壁は残されており、御所ヶ谷神籠石として国の史跡に指定されている。しかし、学説では多くの議論がなされているが、未だに不明な点が多く残されている。

小倉豊前八屋)の間に位置する行橋市は江戸時代には中津街道(国道10号沿い)の宿場町として発展した。明治時代以降は京築地域の中心都市として現在に至る。筑豊地方にも近いことから、1960年代以前は筑豊炭田から国道201号、国鉄田川線(現・平成筑豊鉄道)を利用し石炭が輸送され、行橋市経由で苅田町苅田港に輸送していた。

沿革[編集]

市町村合併[編集]

当初は豊津町勝山町犀川町旧椎田町旧築城町で2001年頃から合併協議を進めていたが、2003年11月に旧築城町議会で豊築1市2町合併協議会設置案(2005年3月解散)が可決され、旧築城町が協議会を離脱し、合併協議会は同年12月に解散した。椎田町と築城町の2町は対等合併して2006年1月10日に築上町となった。

その後、旧豊津町、旧勝山町、旧犀川町で合併勉強会を立ち上げるが、議員定数を巡り意見が折り合わず、この合併勉強会も解散した。この3町は対等合併して2006年3月20日、みやこ町となった。

行橋市は今後しばらくは、単独市制を続けるとみられるが、市内には京築地域全体や京都郡地域、北九州市との合併を望む声もある。

歴代市長[編集]

  1. 末松實蔵(1954年10月20日-1966年3月13日)3期
  2. 金子忠(1966年4月25日-1976年5月13日)3期
  3. 堀助男(1976年6月27日-1990年2月20日)4期
  4. 柏木武美(1990年3月18日-2002年3月17日)3期
  5. 八並康一(2002年3月18日-2014年3月17日)3期

行政[編集]

市長[編集]

  • 田中純(1期目)
  • 任期:2018年3月17日

市議会[編集]

  • 定数:21人
  • 任期:2016年4月22日

消防[編集]

  • 行橋市消防本部

警察[編集]

  • 福岡県警察行橋警察署
    • 行橋駅前交番(ゆくはしえきまえ・行橋市宮市町4番30号)
    • 新田原交番(しんでんばる・行橋市大字道場寺1397番11号)
    • 椿市駐在所(つばきいち・行橋市大字長尾498番1号)
    • 今元駐在所(いまもと・行橋市大字今井2092番6号)
    • 稗田駐在所(ひえだ・行橋市大字下稗田947番1号)

公共施設[編集]

児童・高齢者・障害者福祉施設
  • ウイズ行橋(行橋市大字中津熊501-1)
文化・社会教育施設
  • 行橋市図書館(コスメイト行橋内)
  • コスメイト行橋(行橋市中央1丁目9-3)
  • 行橋市民会館(行橋市中央1丁目1-2)
スポーツ施設
  • 行橋市総合公園(行橋市大字今井)
  • 行橋市民体育館(行橋市大字今井3749)
  • 行橋市武道館(行橋市大字今井3770)
  • 行橋市弓道場(行橋市大字今井3752)
  • 中山グラウンド(行橋市大橋2丁目11-1)
  • 市民プール(行橋市南大橋2丁目8-1)

選挙区[編集]

国防[編集]

在日米軍再編問題[編集]

市域南部には築上町と隣接する航空自衛隊築城基地があり、築城基地の関わる問題は以前からあった。在日米軍再編で築城基地で米軍の航空機訓練を行うことが合意されたが、市民からは騒音治安の悪化等の理由で反対意見が上がり、行橋市や近隣の築上町、みやこ町も航空機訓練の受け入れを反対していた。しかし、2006年7月に行橋市長、築上町長は訓練を容認する意向を示したため、市民からは賛否両論の意見が上がっている。その後、最後まで反対していた、みやこ町も容認する見解を出した。

地域[編集]

人口[編集]

512px
行橋市と全国の年齢別人口分布(2005年) 行橋市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 行橋市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
行橋市(に該当する地域)の人口の推移
1970年 47,843人
1975年 53,750人
1980年 61,838人
1985年 65,527人
1990年 65,711人
1995年 67,833人
2000年 69,737人
2005年 70,070人
2010年 70,465人
総務省統計局 国勢調査より

教育[編集]

専門学校[編集]

  • 京都看護専門学校

高等学校[編集]

中学校[編集]

行橋市立
  • 行橋中学校
  • 泉中学校
  • 今元中学校
  • 中京中学校
  • 長峡中学校
  • 仲津中学校

小学校[編集]

行橋市立
  • 行橋小学校
  • 行橋南小学校
  • 行橋北小学校
  • 今元小学校
  • 泉小学校
  • 今川小学校
  • 延永小学校
  • 椿市小学校
  • 仲津小学校
  • 蓑島小学校
  • 稗田小学校

市外局番[編集]

市内全域「0930」

郵便番号[編集]

  • 「824-00xx」

地名[編集]

  • 大橋(旧行橋町。住居表示により廃止)
  • 行事(旧行橋町。住居表示により廃止)
  • 宮市(旧行橋町)
  • 小犬丸(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 崎野(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 竹田(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 竹並(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 長江(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 羽根木(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 平島(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 福富(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 福原(旧泉村)
  • 柳井田(旧泉村。住居表示により廃止)
  • 長木(旧延永村)
  • 上津熊(旧延永村)
  • 草野(旧延永村)
  • 下津熊(旧延永村)
  • 長音寺(旧延永村)
  • 中津熊(旧延永村)
  • 延永(旧延永村)
  • 二塚(旧延永村)
  • 吉国(旧延永村)
  • 今井(旧今元村)
  • 金屋(旧今元村)
  • 沓尾(旧今元村)
  • 津留(旧今元村)
  • 真菰(旧今元村)
  • 元永(旧今元村)
  • 天生田(旧今川村)
  • 大野井(旧今川村)
  • 宝山(旧今川村)
  • 寺畔(旧今川村)
  • 矢留(旧今川村)
  • 流末(旧今川村)
  • 稲童(旧仲津村)
  • 高瀬(旧仲津村)
  • 辻垣(旧仲津村)
  • 道場寺(旧仲津村)
  • 長井(旧仲津村)
  • 馬場(旧仲津村)
  • 松原(旧仲津村)
  • 下崎(旧椿市村)
  • 須磨園(旧椿市村)
  • 高来(旧椿市村)
  • 常松(旧椿市村)
  • 徳永(旧椿市村)
  • 長尾(旧椿市村)
  • 入覚(旧椿市村)
  • 福丸(旧椿市村)
  • 矢山(旧椿市村)
  • 大谷(旧稗田村)
  • 上検地(旧稗田村)
  • 上稗田(旧稗田村)
  • 下検地(旧稗田村)
  • 下稗田(旧稗田村)
  • 津積(旧稗田村)
  • 中川(旧稗田村)
  • 西谷(旧稗田村)
  • 前田(旧稗田村)
  • 蓑島(旧蓑島村)
  • 草場(旧祓郷村)
  • 東徳永(旧祓郷村、合併前は徳永)
  • 袋迫(旧祓郷村)
  • 大橋1丁目~3丁目(1980年、大橋・行事・宮市より発足)
  • 神田町(1980年、大橋より発足)
  • 中央1丁目~3丁目(1980年、宮市・大橋より発足)
  • 宮市町(1980年、宮市・大橋より発足)
  • 門樋町(1980年、大橋より発足)
  • 行事1丁目~8丁目(1981年、行事・草野より発足)
  • 西宮市1丁目~5丁目(1981年、大橋・宮市・大野井・下津熊・中津熊より発足)
  • 南大橋1丁目~6丁目(1982年、大橋・金屋・崎野より発足)
  • 泉中央1丁目~8丁目(1983年、崎野・小犬丸・長江・福富・福原・竹田・羽根木・平島・柳井田・竹並より発足)
  • 北泉1丁目~5丁目(1983年、羽根木・金屋・小犬丸・今井・崎野・竹田・平島より発足)
  • 西泉1丁目~7丁目(1983年、崎野・長江・福富・福原・寺畔より発足)
  • 東泉1丁目~5丁目(1983年、竹田・平島・柳井田・草場より発足)
  • 東大橋1丁目~6丁目(1983年、大橋より発足)
  • 南泉1丁目~7丁目(1983年、福原・福富・矢留・竹並・柳井田・草場より発足)
  • 内ノ蔵(北九州市小倉南区新道寺の一部を編入。年不詳)
  • 千仏(北九州市小倉南区新道寺の一部を編入。年不詳)

経済・産業[編集]

農業[編集]

市域南部の新田原駅周辺は県内有数のナシ、モモ、イチジクなどの果物の生産地が盛んであり、新田原地域の国道10号線沿いには果物の直売所も点在している。

漁業[編集]

周防灘に面している行橋市は漁業も盛んで、シャコやワタリガニ(この地域ではガザミと呼ぶ)などがよく知られており、また、蓑島地区と稲童地区はカキの養殖を行っており、一般の方も直売所で買うことができる(冬場のみ)。その他にアサリマテガイ、キヌ貝などの海産物の産地であるため、春先から初夏にかけては潮干狩り(有料)で賑わっている。

  • 蓑島漁港
  • 沓尾漁港
  • 長井漁港
  • 稲童漁港

工業[編集]

新田原にはローム福岡本社工場が立地しており、稲童地区には工業団地が整備されている。

商業[編集]

行橋駅東側は、京築地域屈指の商業地であり行橋駅前通り、えびす通り商店街には多くの商店が軒を連ねる。市街地を南北に縦断する福岡県道28号(旧国道10号)、行事付近の国道201号沿いには、商業施設・主要な金融機関が揃っており、隣接する京都郡苅田町みやこ町)、築上郡西部(築上町)との経済的結びつきが強い。1990年頃からは行橋丸和サンパル、ゆめタウン行橋、コスタ行橋などの郊外型ショッピングセンターの進出が進み、行橋駅前通り・えびす通り商店街は衰退しており、中心部が空洞化するドーナツ化現象も進んでいる。しかし、行橋駅前再開発により1999年に行橋駅が高架駅となり、駅東側には商業施設の進出が進んでいる。さらに2003年には駅高架下にフレスタゆくはしが開業したため、駅前東口を中心に活気を取り戻しているが、駅前商店街の衰退は依然として進んでいる。

金融機関[編集]

特産品[編集]

医療機関[編集]

  • 行橋京都休日・夜間急患センター
  • 新田原聖母病院
  • 新行橋病院
  • 行橋中央病院
  • 行橋記念病院
  • 行橋厚生病院
  • 大原病院

交通[編集]

北九州・中津方面には国道10号が南北に延びており、市内から北九州市中心部までは車で約30分。中津市までは車で約40分である。筑豊・福岡方面には国道201号が延びているため、田川市まで車で約50分である。2014年3月23日には、東九州自動車道苅田北九州空港IC-行橋IC間が開通した[1]

また日豊本線、JR行橋駅から北九州市小倉駅までは普通列車で約30分、快速列車で約20~25分前後で、特急列車では約15分である。また行橋駅から平成筑豊鉄道で田川市、みやこ町犀川方面へ行くことも可能である。

空港[編集]

北九州空港北九州市苅田町)が最寄り、車で約15分。

鉄道路線[編集]

バス[編集]

かつては市内各地を西鉄バスが運行していたが2000年代に大半の路線を廃止し、地元のタクシー・貸切バス事業者である太陽交通が路線を引き継ぎ運行している。現在、西鉄グループの西鉄バス北九州北九州市中心部と行橋市を結ぶ一般路線バス1路線と、福岡市と行橋市を結ぶ高速バス1路線を運行している。

道路[編集]

高速道路
行橋インターチェンジ
一般国道
主要地方道
一般県道

港湾[編集]

市内に重要港湾地方港湾はなく漁港のみがある。なお、隣接する苅田町苅田港が整備されている。

  • 祓川河口の沓尾漁港は江戸時代には小倉藩の周防灘沿岸地域における主要な湊として位置づけられており、年貢米輸送や要人の移動等に用いられた。長州征討の敗戦で企救郡を占領されて以降は小倉藩唯一の湊となり、戊辰戦争出兵兵力の輸送も沓尾港から行われている。
  • また、現在の蓑島漁港も、江戸時代は蓑島浦と呼ばれ、廻船業で繁栄した(当時蓑島は陸続きではなく島だった)。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

  • 御所ヶ谷神籠石(国の史跡
  • ビワノクマ古墳(県指定史跡)
  • 仏山塾(水哉園)跡(県指定史跡)
  • 下検地楽(県指定無形民俗文化財)
  • 今井祇園行事(県指定無形民俗文化財)
  • 椿市廃寺跡(市指定史跡)
  • 石並松林・石並古墳群
  • 長井海水浴場
  • 蓑島海水浴場
  • 平尾台(北九州市・苅田町・みやこ町香春町に跨るカルスト台地

出身者[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 東九州自動車道(苅田(かんだ)北九州空港(きたきゅうしゅうくうこう)IC〜行橋(ゆくはし)IC)が平成26年3月23日に開通します 西日本高速道路株式会社 2014年1月16日付

外部リンク[編集]