赤血球沈降速度

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赤血球沈降速度赤沈血沈: erythrocyte sedimentation rate; ESR: Blutsenkungsgeschwindigkeit; BSG)は、赤血球が試薬内を沈んでいく速度。及び、速度を測る試験。結核をはじめ、種々の疾患の診断に用いられる。

正常値は、一時間値が、男性で10mm以下、女性で15mm以下。二時間値が、男性25mm以下、女性で40mm以下。

赤血球沈降速度が正常値を超える原因には、赤血球アルブミンの減少、ガンマグロブリンフィブリノゲンの増加などがある。DICの際にはフィブリノーゲンが減少するため、炎症を反映しない。

この試験は1897年にポーランド人の医師エドムント・ビエルナツキ(Edmund Biernacki)によって発明された。1918年にスウェーデンの科学者ロビン・フォーレウス(Robin Fåhræus)も同様の発表を行った。フォーレウスは第一人者でないことを認めているが、赤血球沈降速度試験の発明者として広く知られている。

疾患・病態による変動[編集]

亢進[編集]

生理的変動

減少[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]