虫掛駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
虫掛駅
岩瀬方面ホーム(1979年)
むしかけ
MUSHIKAKE
新土浦 (2.2 km)
(1.9 km) 坂田
所在地 茨城県土浦市虫掛
北緯36度5分42.9秒 東経140度10分35.1秒 / 北緯36.095250度 東経140.176417度 / 36.095250; 140.176417座標: 北緯36度5分42.9秒 東経140度10分35.1秒 / 北緯36.095250度 東経140.176417度 / 36.095250; 140.176417
所属事業者 筑波鉄道
所属路線 筑波線
キロ程 3.9 km(土浦起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
99人/日
-1977年 - 1979年当時[1]-
開業年月日 1918年大正7年)4月17日[2]
廃止年月日 1987年昭和62年)4月1日[3]
備考 業務委託駅[4]
テンプレートを表示

虫掛駅(むしかけえき)は、茨城県土浦市虫掛にあった筑波鉄道筑波線廃駅)である。

歴史[編集]

当初は当地より北にある常名地区を通る予定であったが、1688年創業の醤油メーカー「柴沼醤油醸造」が誘致運動を行ったことにより、虫掛地区に駅が建設された[4]

駅跡は、茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線(つくば霞ヶ浦りんりんロード)の休憩所となっている<[注釈 1]

駅構造[編集]

対向式ホーム2面2線。駅の入口は南側の下りホームにあり、上りホームへは土浦方にある踏切を渡る[1]。下りホーム上には簡素な旅客上屋と「送電室」の札がかかった小屋がある[1]。以前はこのホームに木造の入母屋造風の差し掛け屋根を有した駅本屋があった[1][注釈 2]。上りホーム上には大きな樹木が植えられていて、旅客上屋や待合室はなかった[1]

駅周辺[編集]

虫掛集落の北端。駅北側には木造の倉庫があり、上りホーム北側は蓮田(レンコンの田んぼ)であった。岩瀬方には常磐自動車道(当該区間は1982年開通)があり、土浦方には国道6号土浦バイパス(同)が通る。「柴沼醤油醸造」の工場が駅の近くの桜川沿いにあり、同社は当駅から醤油を出荷していた[4]

隣の駅[編集]

筑波鉄道
筑波線
新土浦駅 - 虫掛駅 - 坂田駅

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 岩瀬駅、旧雨引駅、旧真壁駅、旧筑波駅、旧常陸藤沢駅も同様[6]
  2. ^ シーナリィ・ストラクチャー ガイド 1』85頁に駅本屋の写真が掲載されている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 寺田裕一「第3章 施設・駅」『筑波鉄道 : 三度の社名変更を経たローカル私鉄』 下(初版)、カルチュア・エンタテインメント〈RM LIBRARY〉、2021年10月1日、5頁。 
  2. ^ a b 軽便鉄道運輸開始. 官報 1918年4月27日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  3. ^ a b 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 21号 関東鉄道・真岡鐵道・首都圏新都市鉄道・流鉄、曽根悟 監修、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年8月7日、9-11頁。 
  4. ^ a b c 笹盛治平 編『常陽新聞シリーズ』常陽新聞、1967年2月1日、16頁。 
  5. ^ a b 鉄道ジャーナル』 21巻、6号、鉄道ジャーナル社、1987年5月、111頁。 
  6. ^ 旧筑波鉄道・つくばりんりんロード”. つくば新聞. 2018年8月23日閲覧。

参考文献[編集]

  • 伊藤良一、宮代博之「関東鉄道のストラクチャーを求めて」『シーナリィ・ストラクチャー ガイド』 1巻、機芸出版社、1988年4月25日。 

関連項目[編集]

  • ウィキメディア・コモンズには、虫掛駅に関するカテゴリがあります。
  • 廃駅