藪 (蕎麦屋)
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藪(やぶ)は、蕎麦屋の老舗のひとつ。藪蕎麦とも。東京蕎麦屋の老舗としては、砂場・更科とあわせて3系列が並べられることが多く、「江戸三大蕎麦」とも称される。
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[編集] 歴史
元祖は各説あるが、有名になった店が「藪」の中にあった事から「藪蕎麦」と呼ばれるようになった[1][2]。
創業時期は不明だが、遅くとも1750年頃には「すでに長らく営業していた蕎麦屋」として「藪蕎麦」と呼ばれる店が存在しており、1735年にはすでに営業していたとする文献もあるとされる(『拾遺続江戸砂子』)。
1800年頃には、蕎麦屋の屋号として「藪」がポピュラーになり、各地に同名・類似名の店が登場していた。
[編集] 現在の藪蕎麦
現在(2006年時点)では、「かんだやぶそば」「並木藪蕎麦」「池之端藪蕎麦」が「藪蕎麦御三家」とされている。
- 「かんだやぶそば」は、神田須田町(住所表示は神田淡路町)にあり、1880年(明治13年)に創業。木造2階建ての現店舗は、関東大震災後の1923年に建築された。佐々木芳次郎の設計による数寄屋造りで、東京都選定歴史的建造物に選定されている。
- 「並木藪蕎麦」は、かんだやぶそばの主人堀田七兵衛の三男である堀田勝三(1887年(明治20年)-1956年(昭和31年)3月18日)が、1913年(大正2年)に浅草雷門前に創業。その後を、長男の堀田平七郎(1917年(大正6年)-1992年(平成4年)12月13日)が継ぐ。
- 「池之端藪蕎麦」は、1954年(昭和29年)6月に並木藪蕎麦の主人堀田勝三の次男である堀田鶴雄がのれんわけで創業。上野池之端。
藪蕎麦の特徴は、からいそばつゆである。そのため必然的に「つゆをちょっとだけつけて食べる」という江戸風の蕎麦の食べ方となった。落語の十代目金原亭馬生が「そば清」の枕で「死ぬ前に一度、つゆをたっぷりつけて蕎麦を食べたかった」と言って事切れる江戸っ子の話を用い有名となった。
[編集] 脚注
[編集] 文献
- 岩信也『蕎麦屋の系図』(光文社新書)、光文社、2003年8月、ISBN 4334032117
- 鈴木啓之『そばの歴史を旅する』柴田書店、2005年10月、ISBN 4388353205
- 新島繁『蕎麦の事典』柴田書店、1999年11月、ISBN 4388058521
- 藤村和夫『蕎麦屋のしきたり』日本放送出版協会、2001年11月、ISBN 4140880015
- 堀田平七郎『江戸そば一筋 並木藪蕎麦そば遺文』柴田書店、1995年7月、ISBN 4388352004