藤田一照

藤田一照（ふじたいっしょう、1954年 4月18日 - ）は、愛媛県新居浜市出身の日本の曹洞宗の僧侶、国際布教使。翻訳家。元曹洞宗国際センター2代所長。

略歴[編集]

1954年、愛媛県新居浜市に生まれる^[1]。1973年、灘高等学校卒業^[2]。1977年、東京大学教育学部教育心理学科卒業^[3]、同大学院進学。1982年、東京大学大学院教育心理学専攻博士課程中途退学^[1]^[4]。1983年、安泰寺の渡部耕法師に就いて出家^[4]。

1985 - 86年、明光寺僧堂で修行。1987年、国際布教使に就任。マサチューセッツ州バレー禅堂に赴任し^[3]、禅の指導を行う^[4]。2005年、日本に帰国^[3]、神奈川県葉山に拠点を移す^[2]。2010 - 18年、サンフランシスコの曹洞宗国際センター所長に就任^[4]。

著作[編集]

単著[編集]

『現代坐禅講義 - 只管打坐への道』佼成出版社、2012年7月。ISBN 978-4-3330-2550-3 ／ KADOKAWA（角川ソフィア文庫）、2019年1月。ISBN 978-4-04-400431-6。
『「禅トレ」で生きるのがラクになる』世界文化社、2018年6月。ISBN 978-4-418-18217-6。
『禅僧が教える考えすぎない生き方』大和書房、2018年10月。ISBN 978-4479393139。
『ブッダが教える愉快な生き方』NHK出版〈学びのきほん〉、2019年6月。ISBN 978-4-14-407244-4。
『禅心を休ませる練習』大和書房〈だいわ文庫〉、2021年5月。ISBN 978-4-479-30868-3。

共著[編集]

『脳科学は宗教を解明できるか - 脳科学が迫る宗教体験の謎』　杉岡良彦、冲永宜司、松野智章との共著、芦名定道、星川啓慈共編、春秋社、2012年
『あたらしいわたし　禅100のメッセージ』　廣瀬裕子との共著、佼成出版社、2012年
『仏教は世界を救うか　―"仏・法・僧"の過去/現在/未来を問う』　鎌田東二、井上ウィマラ、西川隆範との共著、地湧社、2012年
『アップデートする仏教』　山下良道との共著、幻冬舎、幻冬舎新書、2013年
『安泰寺禅僧対談』　ネルケ無方との共著、佼成出版社、2015年）
『僕が飼っていた牛はどこへ行った？～「十牛図」からたどる「居心地よい生き方」をめぐるダイアローグ～』　長沼敬憲との共著、ハンカチーフ・ブックス、2015年
『禅の教室』　伊藤比呂美との共著、中央公論新社、中公新書、2016年3月
『〈仏教3.0〉を哲学する』　永井均・山下良道との共著、春秋社、2016年9月 ISBN 978-4393135921
『東京マインドフルネスセンターワークショップ集1仏教瞑想の多面的適用』　ステファン・G・ホフマンほかとの共著、サンガ、2017年3月
『禅・チベット・東洋医学』　永沢哲との共著、サンガ、2017年5月
『青虫は一度溶けて蝶になる: 私・世界・人生のパラダイムシフト』　桜井肖典・小出遥子との共著、春秋社、2017年5月
『実践! ! 瞑想の学校』　ネルケ無方らとの共著、サンガ、2017年6月
『退歩のススメ』　光岡英稔との共著、晶文社、2017年12月
『生きる稽古死ぬ稽古』　伊東昌美との共著、日貿出版社、2017年8月 ISBN 978-4817082398
『感じて、ゆるす仏教』　魚川祐司との共著、角川書店、2018年5月
『テーラワーダと禅――「悟り」への新時代のアプローチ』　アルボムッレ・スマナサーラとの共著、サンガ、2018年7月 ISBN 978-4865641271
『仏教サイコロジー（魂を癒すセラピューティックなアプローチ）』　プラユキ・ナラテボーとの共著、サンガ、2018年10月 ISBN 978-4865641332
『マインドフルネスの背後にあるもの存在神秘の覚醒をめぐるクロストーク』サンガ、2019年1月。ISBN 978-4-86564-144-8。古東哲明、熊野宏昭、貝谷久宣との共著。
『哲学する仏教内山興正老師の思索をめぐって』サンガ、2019年11月。ISBN 978-4-86564-161-5。山下良道、ネルケ無方、永井均との共著。
『〈仏教3.0〉を哲学するバージョン2』春秋社、2020年2月。ISBN 978-4-393-13430-6。山下良道、永井均との共著。

翻訳[編集]

ティク・ナット・ハン『禅への鍵』　春秋社、2001年。のち新装版、2011年4月
スティーブン・バチェラー（英語版）『ダルマの実践 - 現代人のための目覚めと自由への指針』　四季社、2002年
デイビッド・ブレイジャー（英語版）『フィーリング・ブッダ - 仏教への序章』　四季社、2004年
キャロライン・ブレイジャー『自己牢獄を超えて - 仏教心理学入門』　コスモス・ライブラリー、2006年
ドン・キューピット（英語版）『未来の宗教 - 空と光明』　春秋社、2008年
ティク・ナット・ハン『法華経の省察 - 行動の扉をひらく』　春秋社、2011年
鈴木俊隆『禅マインド・ビギナーズマインド2』　サンガ、サンガ新書、2015年7月
ラリー・ローゼンバーグ『〈目覚め〉への3つのステップ: マインドフルネスを生活に生かす実践』　春秋社、2018年10月 ISBN 978-4393365557
デイヴィッド・チャドウィック『まがったキュウリ鈴木俊隆の生涯と禅の教え』サンガ、2019年11月。ISBN 978-4-86564-142-4。監訳。

論文[編集]

CiNii>藤田一照

出演[編集]

「NHKこころの時代『坐禅-結果自然成』」　NHK教育、2010年7月8日
「NHKこころの時代～宗教・人生～『心はいかにして生まれるのか―脳科学と仏教の共鳴』」　Eテレ、2017年2月5日
「Buddhist 今を生きようとする人たち」後藤サヤカ監督、ドキュメンタリー映画、2015年^[5]
「ＢＳ１スペシャル「禅×２１世紀」」　NHK BS1、2020年5月1日^[6]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

^ ^a ^b 藤田一照・山下良道　『アップデートする仏教』　幻冬舎、2014年著者略歴
^ ^a ^b “club willbe（クラブ・ウィルビー）：緊急インタビュー　藤田一照さんと（素人）禅問答？”. www.club-willbe.jp. 2021年11月9日閲覧。
^ ^a ^b ^c “藤田一照 – 禅僧”. 武道・武術の総合情報サイト WEB秘伝 (2022年2月6日). 2022年8月20日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d “藤田一照 | 著者プロフィール | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2021年11月9日閲覧。
^ “六人の僧侶｜映画『Buddhist　−今を生きようとする人たち−』公式サイト”. meiju. llc. 2017年9月30日閲覧。
^ 日本放送協会『「禅×21世紀」 - BS1スペシャル - NHK』。2020年5月26日閲覧。

参考文献[編集]

ティク・ナット・ハン　『禅への鍵』　春秋社、2011年
「曹洞宗国際シンポジウム」　曹洞宗宗務庁、2011年

外部リンク[編集]

先代: 奥村正博

曹洞宗国際センター長: 2代：2010-2018

次代: ゴッドウィン建仁

[update-1] 藤田一照・山下良道　『アップデートする仏教』　幻冬舎、2014年著者略歴

[:0-2] “club willbe（クラブ・ウィルビー）：緊急インタビュー　藤田一照さんと（素人）禅問答？”. www.club-willbe.jp. 2021年11月9日閲覧。

[:2-3] “藤田一照 – 禅僧”. 武道・武術の総合情報サイト WEB秘伝 (2022年2月6日). 2022年8月20日閲覧。

[:1-4] “藤田一照 | 著者プロフィール | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2021年11月9日閲覧。

[meiju-5] “六人の僧侶｜映画『Buddhist　−今を生きようとする人たち−』公式サイト”. meiju. llc. 2017年9月30日閲覧。

[6] 日本放送協会『「禅×21世紀」 - BS1スペシャル - NHK』。2020年5月26日閲覧。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

典拠管理データベース
全般	ISNI VIAF
国立図書館	アメリカ日本