薬研

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薬研

薬研(やげん)は、漢方薬などをつくるとき薬効を持つ薬種(草・根・木あるいは動・鉱物質)を細粉にひくのに用いる器具[1][2][3]。「くすりおろし」ともいう[1]。石製のほか、鉄製、木製、陶製がある[3]。かつては石製のものが多かったが、今日では金属製のものが多い。

概要[編集]

中央に窪みのある船形の器具の窪んだ箇所に、薬種(薬効のある、乾燥させた動物質のもの等)を入れ、中央に握り手の部分となる軸を通した円盤状の車輪(薬研車という[3])を前後に往復させることによって、薬材を押し砕いて細粉にする[2]

唐辛子の調製などにも利用された[1]。また、花火の焔硝を作るのにも用いられた[2][3]

なお、小舟部分の断面はV字形となっているところから、城の防御施設において、断面U字形の空堀を「箱堀」などというのに対し、断面V字形の堀を「薬研堀」と称した。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 薬研 横須賀市教育研究所
  2. ^ a b c 薬研 関ケ原町歴史民俗資料館
  3. ^ a b c d 岩井広實監修、工藤員功編 『絵引 民具の事典』 p.333 2008年