薔薇族
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『薔薇族』(ばらぞく)とは、日本初の男性同性愛者向け雑誌(ゲイ雑誌)である。かねてから社会的弱者や様々な病気等のドキュメント取材を行い出版してきた、伊藤文學率いる第二書房より1971年7月に創刊された。なお、編集長の伊藤自身は異性愛者である。誌名は「男同士の愛の場所は薔薇の木の下だった」 というギリシア神話が元になっている。
[編集] 概要
ヌードグラビアばかりではなく、同性愛や、エイズ等の性病について真面目に取り組んだ文面や、おすぎを含むサブカルチャー系のコラム・官能小説を中心に掲載した。さらに、竹本小太郎や山川純一の漫画、文通欄もあり充実した内容であった。特に文通欄は、出会いの手段が少なかった男性同性愛者に好評だった。また一時期喫茶店を開業し、ハッテン場とは異なる同性愛者同士の出会いの場を設けようとしたこともあった。
また、他のゲイ雑誌がショタコン(少年愛)を忌避する中、法律の範囲内で唯一ショタコンを肯定する立場をとり、編集者側が既知であったかどうかは不明だが、裏ビデオである堂山ビデオの広告を掲載したこともあった。
編集方針においての大きな特色は常設の編集部の部屋を置かず、必要なときだけ編集員・ライターが集まる形で編集を行っていたことである。これについて伊藤は「いつ起きていつ寝るのか解らない人たちばかりだったから」と語っている。
しかしインターネットの普及で文通欄の衰退や、特定の体型にターゲットを絞るといった新しいコンセプトで創刊してきた新興のゲイ雑誌に販売部数を抜かれた事もあって経営不振に陥り、2004年9月の11月号を持って33年の歴史に一度幕を閉じた[1]。最終号ではゲイ雑誌史上初の企業広告としてコンドームを発売するオカモトの広告が掲載され、ゲイ雑誌での企業広告掲載という伊藤の悲願は達成された。
2004年11月から2005年2月にかけ、ウェブサイト「裏探偵ファイル」にて「ネットで薔薇族」コーナーが設けられ、伊藤のコラムが掲載された。
その後、発行元を英和出版系の出版社メディアソフトに変え、編集長は伊藤が続投、新しいメンバーを加え従来の「ゲイからゲイへ」の発信ではなく「ゲイから世間一般へ」というコンセプトを掲げ、2005年4月に復刊した[2]。唐沢俊一や一文字カルトといったライターのコラム掲載や、11月号からは内田春菊といったメジャー漫画家の作品等も掲載し、復刊記念号では美輪明宏へのインタビューも有り、サブカルチャー色の強い方向の誌面作りを行っていたが、2005年11月に発売された2006年1月号をもって再び休刊となってしまった。
2006年7月に九天社から再復刊されるが、会社の消滅により1号発行されただけで終わってしまう。
2007年4月には第二書房自らにより3度目の復刊が果たされる。発行ペースは季刊。2009年3月現在、第8号まで発行されている。伊藤の意向により、通巻400号となる第9号が最終号となる予定。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
- 月刊薔薇族ホームページ
- 月刊 『薔薇族』 編集長伊藤文學の談話室 「祭」
- 「伊藤文学・薔薇族創刊の頃を語る」 (Youtube動画)
- 竜超の超竜 - 季刊『薔薇族』副編集長のブログ

