薔薇のマリア
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『薔薇のマリア』(ばらのまりあ)シリーズは、十文字青/著、BUNBUN/イラストの、ライトノベルのシリーズ。角川スニーカー文庫刊。
目次 |
[編集] 概要
角川スニーカー文庫で連載、発売の娯楽小説。文章だけでスプラッタ描写のタガが外れやすいティーンズ小説らしく、されど罪人は竜と踊る、ラグナロク、ルナティックムーンに並ぶ残酷さを誇る。戦闘小説には珍しく主人公にこれといった特別なポテンシャルがなく、クランというチーム単位での団体戦が物珍しさを呼んだ(なお主人公はクラン内で最弱であった)。テンポのよい各章1人称視点の文章、CGを駆使した流麗な挿絵、そしてなにより完全に論理破綻した思考形態を持つ個性豊かすぎるキャラクターたちが人気を呼び、スニーカー文庫の目玉小説のひとつとなっている。
[編集] ストーリー
孤独な”侵入者”(クラッカー)だったマリアローズが仲間達を得、成長していく物語。 1巻がアンダーグラウンドを舞台としたダンジョン物だったが、2巻以降は宝探しに留まらない様々な冒険が繰り広げられている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 重要単語
[編集] サンランド無統治王国
異界の扉が無数に存在し、異界生物どもが跳梁跋扈していた「混沌と恐怖の港(エルデェイニオン)」を、魔導王「キング・グッダー」がその圧倒的な魔力を以って制圧し、異界生物を「古代九頭竜の呪い」で封印してその上に建国された国。「君臨すれども統治せず、支配すれども関知せず」の原則にのっとり、法が全く存在しない国家。奪うも殺すも自由だが、同時に奪われても殺されても文句は言えない。キング・グッダーは自分の手足である魔導兵をエルデン各所に配置し、自身は首都エルデンの中枢「シャイニング・グローリーパレス」に篭もり、めったに人前に姿を見せない。
[編集] アンダーグラウンド
- アンダーグラウンド
- エルデンの地下、九頭竜大骨格(レガシオス・ノ・イン)で封印された、異界生物(フリークス)の棲む場所。サンランド無統治王国の君臨すれども統治せず、支配すれども関知しない王、キング・グッダーの魔力によって維持されている。出入り口は数多くあり、幾重もの区画に分かれている地下迷宮。基本的に光が無く荒廃しているが、とある魔導王が使用していた喪神街オレストロや、蜥蜴人が支配するテトルアープやダーナムレーンといった場所は多少薄暗いだけで、内部も舗装されている。
- クラッカー
- アンダーグラウンドに潜り、異界生物を倒して装備品を売って収入を得る人々。何かしらの戦闘経験を受けていたり、本格的な武術を多少齧った者なら誰にでもできる最後の職業。多くの者はクランを作り、協力して異界生物を倒し山分けしている。異界生物は毎日多くのクラッカーに虐殺されているにも関わらず絶滅せず、相当な数がいるため多人数で挑んだ方が実入りが多く、生還率も高くなる。
- クラン
- 趣向や目的が同じ者達の集まりをちゃんとした形にしたようなもの。クランの設立は自由で(そもそもエルデンには法がないため)、昼飯時(ランチタイム)のように一緒に昼飯を食う相手にも困るような奴らの集まり、というのはいい例であろう。鉄の心臓協会(アイアンハーツソサエティ)のような硬派なアンダーグラウンド攻略専門クラン、ZOOなども基本的に他には干渉しない。
- SmC(略称。正式名称加虐的殺戮愛好会、サディスティックマーダーズクラブ)のような悪党揃いのクランなどもあるが、秩序の番人(モラル・キーパーズ)のような「悪即斬」を掲げる警察的クランもある。
[編集] 魔術
特殊な精神状態(チャネリング)をしつつ呪文を唱え媒介を捧げる事によって発生する超常現象。 先天的な才能を持つ魔術師と後天的に薬物などによる肉体改造を施された魔術師のみが行うことができるが、ただ光らせる程度の魔術なら一般人でも媒介とチャネリングの仕方さえ知っていれば行うことができる。
- 要素魔術
- 魔術の代表格で、要素精霊と呼ばれる存在に媒介となる鉱石などを「喰わせる」ことでその精霊の特有の現象を起こす。
- 一般的なものは大抵の魔術師が行うことができるが、強力であったり、凶暴な精霊を扱った術では術者の力量によって左右され、失敗すると発動しないか最悪術全てが自分に跳ね返ってくる事もある。
- 召喚魔術
- こちらの世界とは別に存在する贄の園等といった様々な異界から生物を呼び出す術。
- 既存の魔術と呪文や必要となる道具の様式が異なり、自分自身を触媒に呼び出すことも可能。
- 術者の手を離れて現世に確固たる肉体を持ってしまうことを『降臨』と呼ぶ。
- その他の魔術
- 憑依魔術-「魔人」(アモン)ことルヴィー・ブルームの生み出した魔術。魔術と言うのは通称で、ルヴィーの持つ能力と呼んだ方が適切。異界生物や人間を他の生物に埋め込んだり混ぜたりする事ができ、ルヴィー本人は能力故か、任意でその生物を自分の肉体の表層に発現させ操ることが出来る。
[編集] 蘇生式
- 神殿等にある「祭壇」と呼ばれる装置によって行われる、
- ・マグニデア・プールと呼ばれる特殊空間での魂のサルヴェージ
- ・肉体の修繕
- ・魂の肉体への再定着
- 等の一連の工程を経て、死者を蘇生させる作業の総称。
- 脳や心臓といった大切な臓器が無事だった死体に限る。
- 死後48時間以内に行うのが理想で、それを超えると成功率は激減する。120時間以内に蘇生式を行わなかった場合、いかなる手段でも蘇生式による魂のサルヴェージは不可能となる。
- 完璧に作業を行ったとしても、「何らかの影響」で蘇らない事もある。
- 基本的に12人の僧で行うが、例外として、トワニングとダイダラン・ソーノーグ・ムソーのみ単独で蘇生式を行うことが可能
- "T-Fummies"=ダイアモス召喚プログラム
- ダイアモス(部分的に同等の働きをする分身)ディーモンを数体使役することにより、単独で蘇生式が可能。
[編集] 登場人物
[編集] ZOO
トマトクンをリーダー「園長」とするクラン。拠点は首都エルデン。基本活動内容はクラッカー。入園条件は特になく、園長自らの勧誘でも「日常生活に支障ない体力のある方に限定します」とあるので戦闘技能の乏しいものでも可能だと思われる。緊急時以外はこれといって規則も制限もなく、一番新入りのマリアローズがリーダーまがいの役目をさせられるなど、かなりアバウト。いくらかゆるい雰囲気のクランだが(マリアローズ以外は)メンバーはかなりの手練れぞろい。
- マリアローズ
- 声優:桑島法子
- 本作の主人公で、侵入者。17歳。要領がいい。性別不明(本人は女ではないと主張しているが作中で幾度と女性らしい描写や挿絵があったり、男に言い寄られる事が多い。なお作品中では「女ではない」という台詞は多々あるが「男だ」という記述はない)史上最弱の主人公の烙印を押される。(一巻の時点で)二巡月前にZOOに加入した、元孤独な侵入者。過去に辛い経験もしてきた為、人との間に自ら壁をつくる傾向があった。また、僧侶のことはあまり好きではないようである。 きれいな真紅の髪で、オレンジの瞳を持つ目には謎の文様がある。(トマトクンやアジアンなどが、その事について反応している描写がある)体つきは華奢で、女のような整った顔をしている。そのため初対面の人には女だと勘違いされ、それを聞くと怒る。
- およそ三億ダラーの価値ある名剣『劫火』の偽物(劫火を所有していると思われるものが持っていた剣で『偽劫火』はマリアたちがつけた通称名)、『偽劫火』という剣を使う。しかし、剣が得意というわけではない。その他の戦闘手段は籠手に仕込まれた合成毒物「即効性神経毒P9ドウター+」という毒が仕込まれた矢を多用し、愛称『爆弾』の『ハーレム・ゴードン』、まずい巨大マシュマロを生成する『ホムニアス・カーヴ』、催眠剤入りの煙を発生させる『レクイエム』、有機リン酸系の弱神経毒ガス『HV5』(『レクイエム』『HV5』は未完成(Ver0時)で使用している描写はない。)を常時携帯する。また、11巻の時点で拳銃と思われるものを所持している。(これも作中ではまだ使われていない)戦闘能力はZOOの中でも最低ランクだが、身軽さを活かした撹乱戦法をとったり、時にトマトクンの代わりに指揮を執ったりすることもある。
- ZOOや侵入者稼業をする前はイシュタル・アガメムノ・ゴードン子爵という、マリア曰く「鬼畜で外道の錬金士」(使用している薬品の生成法の技術は、子爵から盗んだもの。)の屋敷に居て、「マリアンヌ」という偽名を付けられ、女として扱われていた(子爵は知っているはずだが)。逃げ出した際に拾われた盲目の魔術師(マギ)ヴィンセントの邸宅でメイドをしていたときがある。魔術などはヴィンセントから習ったとされる。
- マリアローズを独占するために子爵は邪魔なローメオやその他のマリアの親友達を次々に毒殺していき(Ver0参照)、自分が感情を表に出してそれを向けられた人間は子爵によって殺されるということを痛感したマリアはこれ以上の犠牲者を出さないために子爵の言うことを忠実に守る人形の振りをしながら生活していた。この外道子爵のせいで人と付き合うのに距離を置きたがり、そのためにきつい事をいうこともしばしばあるが本当は優しく、他人を責める時も実はマリア自身も自分の言動に傷ついており罪悪感を抱いている。
- 第11巻が出た現在では、マリアローズに想いを寄せるのはアジアン、荊王、ベアトリーチェ、ルーシーの4人とまるでハーレム状態だが、これはマリアの美しい外見だけではなく、気性激しく口も悪い上にきつい性格だが本当はとても優しいマリアローズの不器用な魅力(俗にいうツンデレ)のせいだと思われる。
- トマトクン
- 声優:星野貴紀
- クランZOOのリーダー。20代に見えるがかなり昔から彼の功績が多々ある。トマトクンの前にはメロンクンと名乗っており、これらは当然偽名。仲間のことを大切に思っており、縁というものを極めて大事にする傾向がある。
- 破天万象七星の一(何のことかは不明だが世界を再生する7人の人物の中の1人、ということだと思われる)。穏やかな性格をしているが、ピンチのときは独裁者になる。泰然自若な振る舞いで、満腹の獣のように気品を感じさせる。濃紺に炎の模様が描かれた悪趣味な甲冑と表地が濃紺で裏地が赤の外套を身に纏い(その姿はマリア曰く「道化師」)、剣身が琥珀色の波打つ大剣(かなりの業物らしい)を操る、凄腕の剣士。剣は少なくともこの世界には無い構成物でできているようで、悪魔に対して切れ味三倍。また神と自称する強大な存在を唯一傷つけることができた。強力な魔術に対抗する際は鎧が変形し「変身」する姿がたびたび見られる。鎧は壊れても自ら勝手に修復される。甲冑と剣は明らかに魔道王時代の物のはずなのに、一切由来等が無い。時代考証を無視した知識も披露する。
- 「大量の死の上に立つ者」と呼ばれることが多い。ルヴィ・ブルームやソオル、グッダーやりりぃとも知り合い(あるいはもっと深い関係)である。昔はもっと強く、今のトマトクンとはすべてにおいて段違いだったという。
- 自身に向けられる好意や他の感情に鈍く、トマトクン自身も感情の機微や表情を作るのが苦手で所謂「鈍感」というレッテルを張られている。サフィニアやリルコ、ロム・フォウや恐らくりりぃにも好意や執着、愛憎に近いものを向けられるが本人はほぼ気付かない。叱るのも苦手で褒めたりするのにも慣れていないが、笑い方だけは特徴的である。トマトクンに似合わないと称される下卑た笑い方は、過去に笑い方を教えられたことに纏わる悲しい思い出があるため。
- 部屋数だけは余っているような広い家に住んでおり、ピンパーネル、トワニング(現在はオルトロス大神殿に戻っている)、きゅー、マリアローズと暮らしている。料理は何を作ってもカレーになる。
- かつては若き日の太陽鬼デニス・サンライズや幼いヨハンと共にメロンクンとして秩序の番人の前進『モラリティ』に力を貸していたがその後ぷっつりと姿を消し現在のトマトクンと名乗っている。秩序の番人が生まれたところに立ち会っていた現在ではおそらく唯一の人である。そのことを買われ、ヨハン・サンライズにデニス・サンライズ亡き後の総代の代わりをさせられた。デニス・サンライズの死には約束していたにも関わらず立ち会うことができなかった。更にそれ以前には獄の獄という場所に長い時間捕えられていた。現在は肉体が弱ってきているらしく、いつか獄の獄に戻ることになるかもしれないと思っている。何故獄の獄に帰らなければいけないかは不明。これも詳細は不明だが、エルデン自体が、トマトクンの『墓場』であるとルヴィ・ブルームが言っている。
- ピンパーネル
- 声優:志村知幸
- ラハン大陸出身の元アッサシン。アッサシン時代は『百万人に一人の逸材』と称されていた。逃げ出した際にアサシエンと呼ばれるアッサシン養成者シロクネの所持していた雌雄一対の剣、雄のグレアデと雌のリレッザを奪い取り、これを用いて戦う。超人的身体能力を持ちその速さは神速。しかし共通語がいまだに上手く話せず、片仮名混じりの片言で話す。怒ると母国語が飛び出すことも。トマトクンに絶対の忠誠を誓っている。普段は無口で無表情だが、マリアの頭を撫でたり、カタリをちょっと鋭くフォローしたり、意外と優しくユーモアのある男性。最近、徐々にツッコミの才能を開眼させている。ピンパーネルの名は「瑠璃繁縷(ルリハコベ)」という花の名前。
- カタリ
- 声優:岡本寛志
- ZOOのメンバー。キングダム・イズルハ出身で、母国訛りで話す。魚っぽい顔立ちなのをネタに、マリアローズによく半魚人とからかわれている。武器は両手斧。稀少な武器に目がなく、彼の使う斧(イノイチ、ロノニー、後にハノサン、ニノシー、ホノゴ)らも結構な業物。ふざけていて頭も良くないが、ZOO一番の仲間想い。ついでによく死んではトワニングに生き返らせてもらっている、ユリカ曰く「死にマニア」。記憶力はよく、道案内を務めることも。ジェードリの戦いにおいて死亡。祭壇が全て破壊されていたため彼の蘇生は絶望的だったが、ZOOは血塗れ聖堂騎士団から神殿を取り返し、封印されていた祭壇とムソーの働きによってカタリを蘇生させる。彼の一時的な死とその状況はZOOのメンバーに大きな衝撃を与えた。
- サフィニア
- 声優:ゆかな
- ZOO所属の魔術士(マジシャン)。サフィニアは仮名(カナ)。真名(マナ)は「アーデット・ヨリコ・ジューテンベール永久幸運(イクス=ザナス)」)魔術が後退してしまった現代では数少ない真正の、恐怖の繰り手(マキシマムドレッドスター)で、異界「贄の園」(サクリファイスプレーン)から住人を召喚する事も出来る。泉里戦以降は、姉弟子ベティの助言により、魔術の訓練に勤しみ、9巻時には連続呪法を習得している。銀髪と翡翠色の瞳はきれいだが、肌の色は病人のよう。(最近は不幸オーラなどは薄れてきている)サフィニアの師匠閃光の魔女マチルダ(弟子に「お姉様」と呼ばせている)は、「一億人に一人の凶星のもとに生まれた娘」(ザ・デストロイヤー)と評し、その不運さはマチルダの手にも負えなかった。トマトクンに大好評片思い中。それゆえに、トマトクンに女の影がちらつくと性格が豹変する。料理の腕はプロ級であり、お弁当を作ったりすることもある。
- ユリカ・白雪(スノーホワイト)
- 声優:こやまきみこ
- ZOO所属の医術士。ブロンドの髪に灰色がかった青い瞳の可愛らしい外見で、マリア曰く「絶世の美女」。気丈でお姉さんな性格。SmCなど殺人を犯す悪党を非常に嫌う。見た目は10歳ぐらいだが、実年齢23歳。その姿には壮絶な過去が隠されている。それゆえに舌足らず(例えば、サフィニア→しゃフィニア、秩序の番人→ちちゅ序の番人、など)。鵺(ぬえ)流古式戦闘術と呼ばれる格闘術を操り、腕前はなかなかのもの。トワニング曰く「あと十年もすれば達人級の腕前」(ちなみにこの流派の達人級の人間は、拳で海を割れるほどの強さだとか)。怒った時はとても恐く、またアジアン、飛燕、荊王、ピンパーネルの4人の戦いを瞬時に止めるほど強い。ゆえに最強伝説。
- トワニング
- ZOO専属の坊主。無益な殺生はしないが、有益な殺生は進んでする破戒僧。蘇生式を扱える他、ユリカの格闘術の師匠。武器は肉体。兎に角強い。原理は不明だが、異常なぐらい筋肉が盛り上がったり技によっては足とかが金色に輝いたりする。話が長くて空気が読めない。筋肉をこよなく愛する。愛称は「髭」。トマトクンの家にあるトワニング専用の祭壇での作業に熱中すると三日三晩寝ずに作業する事もあり、ふらふらになって現れる事も。現在はジェードリにある一度は破門されたオルトロス大神殿に戻り、復興に関わっている。ZOOメンバーで唯一マリアローズの性別を知っていると思われる人物。(III巻参照)
- きゅー
- 本名はキューベルアドラス。トマトクンの家にいる謎の生物。外見はかなり大きい白い毛をもつ動物のようだが、人間の言葉が理解できる。戦闘能力もかなりあり、魔道兵の1体や2体くらいなら敵ではない。外伝(ヴァージョンシリーズ)に彼とトマトクン達の出会いが書かれている。きゅーとかくうとしか言わないのでみんなからはそのまま「きゅー」と呼ばれている。普段は広いトマトクンの家の清掃を担当している。これは彼が何かすることはないかとトマトクンにお願いしてその結果、与えられたものらしい。
- ジャン・ジャック・ド・ジョーカー
- ほら吹き貴族。エルデンに来る事は滅多に無い。底抜けの意地っ張りでナルシスト。共通語は勿論、上古高位語(ハイロメオン)や、すでに使われなくなった言語を解し、特に暗黒大陸の言葉を好む。魔術に関しても多少理解がある。ピンパーネル、カタリを「下手物」呼ばわりする。魔導王時代の秘宝『千の貫通(サウザンドピアッサー)』然り、『大懺悔嘯(ダイザンゲシヨウ)』、『魔訶鴉一式(マハークロウスーツ)』然り、数多くの武器を持ち様々な武術や奥義を体得している達人。マリアローズのことは気に入っている方らしい。
- クローディア
- ジョーカーの下女。『マイネイヒ』であると自らの回想にあるが何の事かは不明。(おそらくは人形の類だと考えられる)金色とも銀色ともつかない色の髪と目を持ち、スタイルも良い超絶美人だが、ジョーカーにしか興味がない。ジョーカーが命ずると、体内から黒い物質を出し、巨大な鎌『グリムサイズ』を作り出すことなどが出来る。ジョーカーの所にいる前は、墓守をやっていた。
- ロム・フォウ
- 「深い森の黒真珠」。色黒でエメラルドの瞳を持つ美女で、人嫌いではないが余り町を好まない。ベッドで寝るよりも自然の中や、アルファの背中などで寝る方が落ち着く。弓矢の達人で、正確無比の射撃を行う。また、剣術の腕も達人級。剣技は『音楽的』といえる独特のリズムで戦う。トマトクンに密かに情をよせているが、これといってサフィニアを敵視はしていない。マリア曰く「敵意なんか抱きようもない人」。友達は巨白狼のアルファ。
- アルファ
- 鬼人に飼われていた狼たちの王。ロム・フォウと戦った際に、主人である鬼人と部下の狼たちの全てを失い、その後ロム・フォウと行動を共にする。人語を解し、喋ることはできないがロム・フォウとはほぼ完全な意思の疎通を図ることができる(ロム・フォウが動物の気持ちを察することができるため)。トマトクンのことを嫌っている。狼のはずなのに、最近ではすっかり犬扱いされている。(ロム・フォウからもZOOメンバーにイヌと紹介されている)
- ルーシー
- 11巻にて登場。美少年。母が死に、父を求めてエルデンへと旅立つ。エルデンについて右も左もわからずに拉致されかけていたところをマリアローズに拾われる。マリアが女じゃないと知ってショックを受けてもアジアン同様、マリアローズに告白したあたりは16歳の若者らしい。また、男であるにも関わらず、女性のような外見のせいかスカートをはいても全く違和感がない。これは彼の両親が小さい頃から息子にスカートをはかせていたため。感情の起伏が激しく、うれしいときは思わず大声を出してしまうほど。SIXの子供と思われる描写がある。
[編集] 昼飯時≪ランチタイム≫
アジアンを頭領とするクラン。拠点は首都エルデン。基本活動内容はクラッカー。入団条件は不明。ただし、全員がアジアンに許可されてここにいる。昼飯を食う仲間にも不自由する様な寂しがりが集まったのを起源とするため、この名前がつけられた。太平楽な名前に反してメンバーはかなり強い。アジアン自身がいい加減なため、規則以外は縛られない。メンバーたちが「互いを信頼しあうことなく信じあってる」という微妙な関係を形成している。現在は38人だが、未だ登場していないキャラクターがいると考えられる。
- アジアン
- 声優:石田彰
- 黒髪に薄青の瞳。穢れし者どもの国の真の王が生み出した、最後の王子。迷惑なくらいにマリアローズに愛を捧げまくる男。クラン『昼飯時』の頭領(マスター)でかなりの凄腕。骨格自体が美しいとさえ呼ばれる超美形でもある。
- ルヴィ・ブルームによって、「タナトゥス」「ジャシュギシュ」「アルカーディア」「ウルクハンド」「ヤヌゥ」という異界生物を体に憑依させられている。「タナトゥス」は背中から生える闇色の翼、「ジャシュギシュ」は硬い黒い鱗、「アルカーディア」腕から伸びる黒い紐であり、「ヤヌゥ」は何もかも喰らい尽す口として登場している。
- 他者の命を捧げる事で千人分の悲鳴を上げる、『泣き叫ぶ短剣(スクリーミングダガー)』の使い手。切り札として、右手に『泣き叫ぶ短剣』を突き刺して己の血を吸わせ、幾つもの節に分かれた真紅の剣を象る、『断末魔の剣(デスクライソード)』がある。単身で悪党クラン『バル・バラ』を壊滅させるなど、ごく短い間に数々の偉業を成し遂げて『虐殺人形(カーネイジドール)』の異名をとった。本人はそれをあまりありがたいとは感じていないらしい。ちなみに、マリアローズに出会った際にいつも渡す薔薇は買っているらしい(作者サイト談)。棘闇(ソーンダーク)は服のブランド。アジアンの容姿に惚れこんだデザイナーが、服を作らせてもらえるよう交渉したらしい。(情報元、ザ・スニーカー2006年12月号)
- ベティ
- 魔導士(ウィザード)。ベティは仮名。サフィニアの姉弟子に当たる。通称「垂れ目のベティ」(ベティ・ザ・ドゥルーピングアイズ)。特殊な精神集中(チャネリング)に入らず魔術を発動させる事が出来る「第三脳」(サード・プレーン)を持ち、テレポートを実現させたとてつもない実力の魔導士。露出度の高い服を着ている割に胸をよせて上げているが、それを言うととんでもない目に会うらしい。『昼飯時』結成時からのメンバー。アジアンに恋心を抱いてる。「第三脳」開発時におぞましいほどに人格の分裂、統合を繰り返した末に、最終的に二人残り、二重人格となっている。これによって常に第三脳で特殊な精神集中を常に続けることが出来るという。
- 同じ昼飯時のメンバーのナツコとは犬猿の仲。自分の肉体的特徴をあげつらい、罵倒する彼女に触媒を消費してまで魔法を使って応酬している。(Ver3を参照)それも毎度のことなのである意味仲がいいともいえなくはないが大人の女性らしく無視するということはできないようだ。
- クラニィ
- 取立て屋。取り分は4割。以前はハッツフォーという国の治安維持騎士団に所属していた。ダリエロと互角に戦うほどの実力者で、相手を殺さずに行動不能にする戦い方が得意。『昼飯時』の他のメンバーに比べると非常に常識的であり、お人好し。彼の行動が『昼飯時』を作ったと言える。『昼飯時』の中心的存在とも言え、彼の死は『昼飯時』崩壊に繋がりかけた。リリアという妻、ジョゼとユーリィという子供がいる。SmCのジェイによって殺される。『昼飯時』結成時からのメンバー。アジアンの兄的存在だった。
- ローガン
- 酒場「ミケランジェロ」で働いていた。頭頂部の髪が薄く、腕は逞しいが少し中年太り。いつも人好きのする笑みを浮かべている穏やかな人物だが、天才的な刃物の使い手。愛した女性を殺したくなる性癖を持つ。『昼飯時』結成時のメンバー。クラニィの死後、『昼飯時』を脱退した。9巻の最後に再登場する。
- リキエル
- アザナエル人(だと思われる)。筋骨隆々の仮面の男。真冬であっても上半身裸で外で筋トレをする非常識な面もあるが、性格は常識的。博識で意外と思慮深い。アジアンに敗北したその日から『彷徨える星神(ワンダリング)ソオル』に、アジアンのためにその命を使うと誓いを立てた。『昼飯時』結成時からのメンバー。
- ダリエロ
- 元クラン『蛇蝎』(だかつ)頭領。凶悪で恐ろしくタフ。暗器使い。奪う殺す犯すが大好物。独自の哲学があるようで、左右非対称の服を着ており、右目は青く左目は黒。昼飯時』結成時からのメンバー。ミシーリャに名前をつけた人物であり、ミシーリャの言っていることが理解出来る数少ない人物でもある。
- カイ
- 粉砕女。『明けの明星(モーニング・スター)』の使い手。戦う時は全身を特注の鎧で完全武装している。鬼人(オーガ)の谷で戦闘奴隷として育ったが、アジアン達に助け出された。助け出された際にうまく話せず「カァイ」と名乗ってしまったのでアジアンからはそう呼ばれている。まっすぐで素直な性格。アジアンに恋心を抱いている。口癖は「粉砕するぞ」。
- ヴィクトリア
- 長身の医術士。身長は190cmを超え、それを気にして常に猫背である。妹に比べ医術式の腕前は多少劣るが、綿密な施術をするため信頼がある。
- 両親が列車事故により、はやくに亡くなっている。
- ナツコ
- ヴィクトリアの妹。医術士。医術士としての腕は、姉のヴィクトリアよりも良いようだが、女性や対象外の男性には露骨に手をぬく所がある。『穴女』(ベティ談)と呼ばれるほどの男好き。アジアンに幾度となく抱きつこうとするが、失敗している。服のサイズが合わない姉のために服を縫ってやったり、化粧を施す、髪を金髪に染め上げる等、姉想いな一面もある。
- ヨグ・フローヨ・メイドルフ・サイケングレンマイセルヒ
- 眼鏡をかけた神出鬼没の青年。穏和な性格だが意味不明な言動を繰り返し、マリアに「信用してはならない」という評価を受けた。「とある方法」で夢に介入したり、水を精製・凝固させたりできる。姿も名も記号に過ぎず、ほかにも様々な名や姿を持っているという。父親は他人に紹介できないような人物らしい。そもそも人間ですらなく、地獄帝国出の悪魔(ヒトとも言われる)であり、Axxfflamanddraという極めて珍しい種族らしい。真の姿は無数の蝶であり、集合する事でかなり精密に擬態することが出来る。
- クララ
- 高利貸しの美少女。胸も大きく、ですます調の敬語を使って話す。実は貴族だがなぜエルデンに来たのかは現在のところ不明。いわゆる高飛車系でベティほどではないが、ナツコと口論している。いわゆる口ゲンカ仲間だが姉のヴィクトリアと喧嘩したナツコを自室に入れて相談に乗ってやったりと優しいところもある。「怒った時は笑うのですわ」と自分にいい聞かせて、ムッと来ても自制するほどの忍耐心を持ち合わせている。
[編集] エルデン在住民
- モリー・リップス
- 肉感的なボディを持つ、妙齢の美女。凄腕の医術士であり、数百人の孤児と精神障害者を受け容れる『アサイラム』の頭。何かにつけてアレンジした諺を出す。エロくて不精だが、母性に満ち溢れた素晴らしい女性で、マリアローズが唯一甘えられる人でもある。少なくとも娘であるベアトリーチェが知る限り十数年前から外見の変わらない永遠の24歳。魔術師のように老化を防いでいる可能性もあるが、医術式は魔術より”超越者の業(オーバラーツ)”に近いため、また彼女の台詞からも老化を完全に防げているかは定かではない。
- ベアトリーチェ
- くすんだ金髪と深く蒼い瞳を持つ少女。アサイラムに引き取られた孤児で、強くなるために一度は『秩序の番人』に所属していたが、『SmC』と『秩序の番人』の戦争の際にSIXに拉致・強姦され、戦線離脱。救出された後はモリーの助手になり、一人前の医術士を目指して修行中。口調がとても堅苦しく、医術士の服に刀を吊っている、居合いの達人。また、マリアローズに恋心を抱いている。ツンデレ。本人は隠しているつもりだが、モリーは気づいているようだ。
- コロナ
- 美しい紫の髪と瞳を持つ耳年増で小柄な少女。15歳。大剣を軽々とぶん回す魔術士(マジシャン)。ポピュラーな黒魔術師ルックは時代錯誤で、記憶力・理解力も悪い上に、ろくに魔法も使えない(マリア曰く「へっぽこ魔術士」)。それは過去、彼女が師匠である魔術師に非人道的な人体実験を施されたためである。そのため多くの魔術は暴走してしまう。心身の安定のために特殊な薬物を服用する必要がある。
- レニィ
- コロナの連れ。ハッツフォー独立軍領出身の少年。16歳。運び屋の仕事をしている時に死にかけ、コロナの持っている(本来ならば魔術使いのみが服用できる)薬を飲んで一命を取り留めるが、瞳の色が銀に変わり「精霊憑き」になった。その時ロム・フォウに助けられている。感情の昂ぶりに呼応して精霊が彼の命を代償に力を発現させるようになってしまった。目つきと口が悪いため、普通にしているだけで睨んでいるように見える。剣の腕は悪くないようで、現在はクラッカー(侵入者)として生活している。
- トモヨ
- 「文書館の女王様」(クイーン・オブ・ライブラリー)。縛られている事が嫌いで、殆ど裸。でも寒いからセーターだけは着る。レニィのことを気に入っている。魔術は嫌いだが、実はかなりの使い手。サフィニアやベティ同様、マチルダの弟子。
- ファニー・フランク
- 通称「メリクル男」。鶏のような異界生物(フリークス)であるメリクルの様に、羽根がとことんあしらわれた鎧を着ているが、苦み走ったいい男。クラン『創世の翼(ジェネシスウィング)』の総帥(マスター)。鎧には早着替え装置がついている。
- 権堂(燎亥)
- 顚聖虞(テンセイグ)出身の生真面目な男性。25歳。長い黒髪を頭のてっぺんで結っていて、顚聖虞では“馬尾結”というらしい。顔立ちはなかなかの美形で、天意神妙剣の使い手、頭はあまり良くない。いつもサトーと行動を共にしている。愛刀「千日雨」
- サトー
- オークリッド首長国出身の男性。27歳。オークリッド首長国伝統の武器“マドゥー”の使い手だが、腕はイマイチ。10年以上侵入者を続けているが、いまだにうだつが上がらず、その日暮らしから脱出できていない。というのも、「働かねえやる気ねえテキトーだらしねえそれでも死なねえお気楽人生」がポリシーで、怠惰すぎるため。
- ヴィヴィアン
- 雇われ医術士。腕は一流だが、彼女と一緒にアンダーグラウンドに潜って死んだ侵入者の数があまりにも多いため、“疫病神”と呼ばれることも。冷静沈着で基本的に無表情、更に疫病神と呼ばれているせいで冷たい印象を受けるが、実際はどんな新米とでも組んでくれる優しい女性。ver0とver1に登場。
- ヨグ
- Ver1,2に登場。フルネームはヨグ・フローヨ・メイドルフ・サンケングレンマイセルヒ。よく人に物事を聞かれ、自分の名前を一度で覚えられた人間にのみ答えるという陰険な性格の持ち主。ただし覚えられた者にはちゃんと教える。
- コント・デ・コント、ピント・デ・ピント
- Ver.1に登場。エルデンに住む、兄弟クラッカー。かつては人助けをするために兄弟で僧侶を目指したが、エルデンの現実を体験して以来はクラッカーとなり主に新参クラッカーへの悪戯を楽しむ生活を送る。その後、レニィとコロナに目をつけた二人は悲惨な運命をたどった。
- アンジェ
- 歌が非常に上手な少女で雨の中ずぶ濡れになっても歌い続けるほど歌が大好き。初登場はVer0で、マリアによってモリーの存在を知って痛めた喉を治せないかと相談し、11巻では無事に喉を治すことができて希望に満ちたアンジェが登場している。
[編集] 秩序の番人≪モラル・キーパーズ≫
デニス・サンライズをリーダー「騎士団長」とするクラン。拠点は首都エルデン。基本活動内容は要所施設の警備、治安維持など。入団には厳しい戦闘技術、精神面での評価が求められる。≪『悪』なれば『即』ち、これを『斬』る≫を原則とし本来、法の存在しないエルデンにて自分たちが『悪』と判断したものは問答無用で斬り捨てる。隊単位に分かれ、各隊に隊長を据えて活動しており、規律は厳しく隊中法度は絶対である。
- デニス・サンライズ
- クラン『秩序の番人』の創始者にして初代総長。別名『太陽鬼』。破天一流免許皆伝。豪気な男で、トマトクンがメロンクンと名乗っていた時からの戦友。鎧『有翼天将』、大刀『日輪』、脇差『月明』を操り、実力はSIXすら凌駕するとも言われていた、カリスマ的存在。SmCとの戦で、罠にかかり死亡。
- 羅叉(ラサ)
- 現『秩序の番人』総長。顔中に傷がある。「死神」の異名の通り、「義」の上では冷徹非情だが、根底に熱いものを秘めている。デニスの死後、『日輪』を受け継ぎ総長となる。
- 焔(ホムラ)
- 第六番隊の長。口は悪いがとても優しい。「女夜叉」釈拿(シャクナ)の夫。ベアトリーチェ救出のため、『おしゃぶり人形(サックドール)』襲撃の際、SIXに立ち向かうが不死身を利用した反撃を喰らい、死亡する。
- ヨハン・サンライズ
- デニスの義理の息子に当たる。頭脳明晰で理路整然とした皮肉屋。『秩序の番人』の前身、『モラリティ』の時からクランを見続けてきた。デニスの代も、羅叉の代も、総長の影となりクランを支えている。デニスの死後、『月明』を受け継いだ。誰よりも義父とトマトクンを尊敬していた。
- 琺瑠(フォール)
- 東部系の美女。釈拿の姉。凛とした顔つきに似合わずかわいい物が好きで、マリアローズを女の子だと勘違いして寮に泊まろうと誘った事もある。
[編集] 加虐的殺戮愛好会≪サディスティック・マーダーズ・クラブ≫
SIXをリーダー「大君主・オーヴァーロード」とする、クランというよりも悪党の寄り合い所帯。奪いたい時に奪い、犯したいときに犯し、殺したい時に殺す。拠点は首都エルデン。入会条件はs、m、cの刺青をすることだが『サディスティック・マーダーズ・クラブ』はエルデンでとても恐れられており、その恩恵にあずかろうとした小悪党が焼印をいれるという方法が流行っている。フィクション中とはいえ、ここまで問答無用完全無欠な悪党たちは珍しい。基本活動内容は「我慢するな!! 今、1番したいことをしろ!!!」。何をするも自由な都市エルデンではあるが、さすがに悪行をやりすぎたために秩序の番人を中心とするZOOなどのクラン連合と衝突し壊滅。現在は残党狩りが行われている。
- SIX(シックス)
- 不気味な男。長身で肌が陶器の如く白く、美しい黒髪に艶かしくおどろおどろしい声を持つ。快楽の為にどこまでも残虐になる狂人。狂った愛に満ち溢れた男。アジアンを利用し、デニスを陥れ、己の部下を数々も陵辱し殺した。 トマトクンとは長年の因縁があるようで、彼と互角に渡り合う程の実力を持つ。悪のカリスマ。どれだけ斬られても再生する。ただ、細胞を完全燃焼させれば死ぬらしい。
- ジェイ
- SmCのSIXの側近である、アッサシンと思しき男。釘状の「ネイル」という武器を使う。用途によって形状が違うのに「ネイル」で統一しているあたり、拘りがあるらしい。SIXに心酔しているため、アジアンに一時期強烈な憎悪と嫉妬を抱いていた。一度死んだが、実際はそっくりな顔をした「ジェイ」が二人居り、一人は存命。
- ボルフェンゲーテ
- SmC所属の死霊術師(ネクロマンサー)。年齢不詳。ジェイと同じくSIXの片腕的存在であり、彼の死霊術により数々の決戦においてSIXに貢献している。無口で常に死人のような表情をしており、マリア曰く声も死人のようである。「泉里」において秩序の番人の奇襲にあった際も活躍したが、マリアローズの不意打ちを受け屋根から転落死した。
[編集] 王龍
- 荊王(ジンワン)
- 龍州人。クラン『王龍』の頭目。すっきりとした顔をサングラスで隠している。好きな人の歯を抜きたくなる異常な性癖を持っている。アジアンと同じくマリアに(変態的な)恋心を芽生えさせる。自分の実力はあまり評価していないがⅣでアジアンと喧嘩した際において「やろうと思えばお前を相打ちには持ち込める」と称していた。
[編集] S*K≪シリアル・キラーズ≫
- 飛燕(フェイヤン)
- 龍州人。クラン『S*K』の頭目。子供のようなかわいらしい容姿だが、実はユリカ同様23歳。似た境遇のせいか、ユリカを気に入っている。八十四散乱打の達人。かなりマイペースな性格で、ピンパーネルの無表情を崩すほどである。先天性の病気で体温が人より高く、いつも厚着でないと体調が悪くなる。戦闘馬鹿で、常にピンパーネルを「ミスター・ピンパー」と称し戦いたがっている。
[編集] パンカロ・ファミリー
- エンツォ・パンカロ
- パンカロ・ファミリーの首領。ジェードリの赤線地区を統一したことから、通称“パパ・パンカロ”と呼ばれる。一代でパンカロ・ファミリーを築き上げた偉大な人物だが、三男チーロをかばって「罪そのもの」の魔術により死亡。
- ウーゴ・パンカロ
- エンツォの長男。少年時代は「テリブル(恐怖の)・ウーゴ」と呼ばれ恐れられていたが、母に諭され芸術の道へ進む。特にピアノを好み、よく弾いているが指の力が強すぎるため音が外れてしまう。また、男色の気がある。芸術を始めてからは昔の凶暴性は影を潜めていたが、血塗れ聖堂騎士団との戦いで復活。活躍はするものの、エンツォと同じくチーロをかばって死亡。
- ニーノ・パンカロ
- エンツォの次男。額が異様に狭く、そのことに触れると激怒する。また、解剖愛好癖があり、何かにつけすぐにナイフを出す。チーロをかばって死亡。
- チーロ・パンカロ
- エンツォの三男。単純かつ短気で、考えること、我慢することは苦手。筋骨隆々といった体格で、身長は190cm近くもある。ヘンリー・ブラックモアに右腕を切断され、現在その右手は戦闘用の義手「ハンマーパンチ壱號」と化している。「罪そのもの」との戦いで4人に庇われ一命を取り留めるが、その時のダメージが原因で意識不明に。回復後、ジョーカーの指揮の元でファミリーとともに血塗れ聖堂騎士と戦い、勝利する。
- カルロ・ボッシ
- パンカロ・ファミリーのボス「パパ・パンカロ」に仕える腕利きの幹部。「パパ・パンカロ」亡き後、『パンカロ・ファミリー』暫定的に指揮していたがチーロの回復後は以前同様に補佐を努める。睨みつけの怖さは殺人的で、チーロをも震え上がらせるほど。特殊な指輪を嵌め、特殊な振り方をすることでどんな物でも切断してしまう、奇剣『蓮華』の使い手。
- ジョゼッペ・ザンニーニ
- “闘鬼”。エンツォの義兄弟で、パンカロ家の三兄弟にとっては伯父のような存在。殺しと拷問のスペシャリスト。チーロをかばって死亡。
- リク
- ジュードリに流れ着き、孤児たちを世話している家に居候しながら『パンカロ・ファミリー』に仕事をもらっていた青年。本人は隠しているつもりだが人間離れした運動能力を持つ。正体は擬態能力を持ち他の生物を食らって力にする人外の生物で、「穢れし者どもの国」で代役をした彼の美しさの象徴であるアジアンの姿に擬態している。だが、アロンズ・ニードルスピアに敗北して以来、擬態能力が極めて不完全なものになってしまった。
[編集] 血塗れ聖堂騎士団≪ブラッド・テンプル・ナイツ≫
『汚物、愚かな動物、罪人はロシュの地に還り、ロシュの火に身を焼かれ、ロシュの計画に参加することによってのみ全ての罪から解放される』という(簡単に言えば、「死ねば救われる」という)破滅絶滅宗教、≪ロシュ教≫を盲目信仰する騎士団。かつてはロシュ教を信仰する国の一騎士団でしかなかったが、聖堂騎士団長アロンズ・ニードルスピアによってかの国の欺瞞を暴き、ロシュ教の教祖たちを皆殺しに、自らと同じく罪に穢れたものたちを集め、国にとってはただの搾取のための建前でしかなかった教えを『完全万能絶対の神の啓示』と信仰する彼らは暴走を始める。SMCが暴力を中心とした悪意を体現した集団なら、こちらは独善的な宗教による狂気を体現した集団といえる。
- ≪サー・ジューダス≫アロンズ・ニードルスピア
- 血塗れ聖堂騎士団、団長。「神がかった男」。ロシュの声を聞くことが出来、養父からは「神が地上に遣わした子」と信じらており本人も疑っていない。自らが仕えていた国の欺瞞を暴き世界救済組織、血塗れ聖堂騎士団≪ブラッド・テンプル・ナイツ≫を打ち立てる。落ち着いた、思慮深く智謀の深い人物だがかなりの狂信者。神槍「ロンギヌス」を帯槍し、愛馬「アバドン」を駆り神罰代行者として全ての罪を浄化するため血塗れ聖堂騎士団を率いる。ZOO、パンカロ・ファミリー、バルモア商会私兵隊の連合軍との戦闘で追い詰められエニグマ・リングという指輪の力を解放する。それにより、神であるロシュがアロンズの肉体を媒介として降臨した(受肉)。しかし、そのロシュもソオルの力を借りたトマトクンに倒された。現在はルイと共にいる?
- ≪サー・アンドリュー≫ヘンリー・ブラックモア
- 嘘吐き。リリアンの冗句をつまらないと言う。意外と戦闘狂。独特の戦い方で、騙し討ちに近い剣術を操る。狂信的な者が多い血塗れ聖堂騎士団において、人間らしい人間。今まで数々の死線を潜り抜けてきた。アロンズの計らいにより、彼の破戒の指輪の試練を免れる。
- ≪サー・フィリップ≫リリアン・イヌテロ
- 元傭兵。落ち着いた調子で話すが、折に触れて冗句を言う。ヘンリーにつまらないといつも言われる。そしてそれをセンスが悪いからと返す。そのセンスはヘンリー曰く「時代の斜め上か下を行く」。ヘンリーとの仲はいいようで、二人でいる事が多い。ヘンリーと同じく、破戒の指輪の試練を免れる。生き別れの兄がいるとされ、第三巻に同じ姓をもつ男が秩序の番人に確認されているが、詳細は不明。ただしこちらのイヌテロは戦死したためどちらにしろ会うことはない。
- ≪サー・ピーター≫ロイ・チャーチル
- 血塗れ聖堂騎士団の中では比較的普通の人間。周囲の空気に流されやすい性格のようで、それを見抜いていたアロンズにより、破戒の指輪の試練を最初に受ける事になる。
- ≪サー・バーソロミュー≫イオネア・ブラントロウ
- 元海賊。改心司教(サディスト)たちにより改心(洗脳)させられる。その際にかつては美貌だった顔の半分が醜く焼け爛れてしまった。決戦前に破戒の指輪の試練を受け、さらなる狂信者となる。卑猥な言葉を言った後に、修道女のように懺悔する。ジョーカーの剣技によって細切れにされた。
- デアデビル(向こう見ず)
- 身長2m50cmの巨漢。血塗れ聖堂騎士団の重装兵を指揮する。武器はハンマーで、非人間的なパワーを誇る。アロンズが彼を呼んだ名前がデアデビルだったため好んでそう名乗る。ロシュではなく恩人のアロンズを盲信している。彼もまた破戒の指輪の試練を受け、ロシュの狂信者となり決戦に挑むがチーロに敗北する。
- The・Sin≪罪そのもの≫
- モニカ・トトゥーアという名の普通の少女であったが、魔術の才があったため魔術師にさらわれたことにより魔術の教養がある。≪ロシュ教≫では魔術は絶対禁忌とさせているので、救出された後『有罪である上での、更なる有罪判決』を下され、回心司教の激しい苦痛と恥辱を伴う『永劫凍土・コキュートス』入りの末、苦痛も恥辱もロシュ教への恨みも理不尽な運命への怒りも一切合切全て消しとび、はれてその身の全てをロシュに捧げる神への供物に「回心」し、アロンズ・ニードルスピアとロシュに仕える。目をきつく縫い合わされている。ジェードリに魔術を以って惨劇をもたらした。ジョーカーとクローディアの奇襲により即死するが、彼女の死により自らを触媒とした禁断の召喚魔術が発動、贄の園の住人「サリア・ベル」が『降臨』する。
[編集] いまだ謎の登場人物
- キング・グッダー
- サンランド無統治王国に君臨する魔導王。代々グッダーの名を継いでおり、王の個人的な知己くらいしか現王が何代目か知らない。彼自身は巨竜ノ・インの遺骸、九頭竜大骨格を用いた「古代九頭竜の呪い」という古代封印呪式の維持と、首都エルデンの限られたエリアの秩序とシステムを完全守護している魔導兵団(ドレッドループス)の統御に持てる魔力の全てを注いでいる。王宮シャイニンググローリーパレスの竜形の玉座、『天から災厄の時代を告げる者(カラミテイジ・エンジェル)』から片時も離れない。容姿は不明だが長い髭を蓄えており、考え事をする時は右手で髭をしごく癖がある。謎の「7人」の中の1人。
- りりぃ
- 薔薇のマリア本編の第一巻と四巻に登場。カタリ達とはぐれたマリア、サフィニア、ユリカの3人を救った。「りりぃ」と名乗ったがこれは捨てた名前だということが第四巻で彼女自身がファッルーカに説明している。どうやらかつて捨てた名前を口にするほどマリアローズを気に入っているようだ。
- 全長2mの真紅の甲冑に身を包んだ、剃髪した美女。(戦闘に特化した体のため、人間であるかどうかは不明)超巨大な曲刀の二刀流を操る達人。トマトクンを憎んでいる。アンダーグラウンドの下層に住んでおり、己の力を研磨する事に心血を注いでいる。ルイとは姉弟らしいが、詳しくは分からない。「7人」の一人で、剣聖ヴァン・ヴラドXL“モータルレッド”でもある。
- ルイ=カタルシス
- ラフレシア第三帝国で、ライター、デザイナーなど数々の仕事をしている片眼鏡(モノクル)の青年。りりぃやトマトクン、果てやキング・グッダーとも知り合い。猫のジュジを連れている。
- ジュジ
- 猫。灰色の毛で、赤い首輪をしている。ルイの飼い猫のように見せかけているが、実はルイはジュジの片身(スペア)で、こちらが本体。阿麼李に「にゃんこ」と呼ばれ、「うそつき」とも言われた。何の事かはよく分からないが、世界の再生を目的としている。「7人」の1人。
- ファッルーカ
- クソ長い本名を持つ魔界の大公爵。ピエロのような外見をしている。アンダーグラウンドの住人。双生児魔導王ニオ・キオの友人であり、現在は彼の魔導王が作った閉鎖魔宮の支配者として完全に自由に振舞っている。比喩の表現に性的なものを選ぶ癖がある。りりぃが好きらしい。
- 阿麼李(アマリ)
- 巫女神(シビリリス)とも呼ばれる、奇天烈少女。猫が好き。ジュジと共にいる場面が多く、ZOOに敗れたアロンズ・ニードルスピアの前にも現れた。
- リルコ(ヴェロニカ)
- ヴェロニカは仮名。「紫のヴェロニカ」。謎の美女。やたらと薄着。強力な超越者(オーバリスト)。自ら創り出した魔術、『息吹』を使うことが確認されている。また、トマトクンやトワニング、ジョーカーとも面識があり、ZOOの創設を提案したのも彼女である。
- ソオル
- 彷徨える者。自称トマトクンの「友人」。薄着で服には袖がなく、頭から純白の布を目深に被り、右腕のような左腕と左腕のような右腕を持つ。どこにでも唐突に現れ、消える。この世には無い構成物でできた剣にド派手な七色の炎を纏わせたりなど、以前からトマトクンを何度となく救っているらしい。トマトクンを「大量の死の上に立つ者」と呼ぶ一人。
- B・B
- B・Bというのはバーニング・バラッドの略。りりぃとは師弟関係? 「武技概論」の著者。n'ebulaの常連。ツケが大量に溜まっているが、金はある。何十年も片想いしてる相手がいる。
[編集] 漫画
2007年より漫画化され、隔月刊誌『ビーンズエース』において連載中である。作画は是美三々。現在単行本で2巻までが発売されている。(全三巻予定)
[編集] 既刊一覧
- 『薔薇のマリア I.夢追い女王は永遠に眠れ』
- 2004年11月30日発売 ISBN 4044710015
- 『薔薇のマリア II.壊れそうなきみを胸に抱いて』
- 2005年3月1日発売 ISBN 4044710023
- 『薔薇のマリア III.荒ぶる者どもに吹き荒れろ嵐』
- 2005年8月31日発売 ISBN 404471004X
- 『薔薇のマリア IV.LOVE'N'KILL』
- 2006年1月1日発売 ISBN 4044710058
- 『薔薇のマリア V.SEASIDE BLOODEDGE』
- 2006年4月1日発売 ISBN 4044710066
- 『薔薇のマリア VI.BLOODRED SINGROOVE』
- 2006年11月1日発売 ISBN 4044710082
- 『薔薇のマリア VII.SINBREAKER MAXPAIN』
- 2007年6月1日発売 ISBN 9784044710101
- 『薔薇のマリア Ⅷ.ただ祈り願え儚きさだめたちよ』
- 2008年1月1日発売 ISBN 4044710120
- 『薔薇のマリア Ⅸ.さよならの行き着く場所』
- 2008年2月1日発売 ISBN 4044710139
- 『薔薇のマリア Ⅹ.黒と白の果て』
- 2008年8月1日発売 ISBN 4044710147
- 『薔薇のマリア Ver0 僕の蹉跌と再生の日々』
- 2005年5月1日発売 ISBN 4044710031
- 『薔薇のマリア Ver1 つぼみのコロナ』
- 2006年8月1日発売 ISBN 4044710074
- 『薔薇のマリア Ver2 この歌よ届けとばかりに僕らは歌っていた』
- 2007年2月1日発売 ISBN 4044710095
- 『薔薇のマリア Ver3 君在りし日の夢はつかの間に』
- 2007年10月1日発売 ISBN 4044710112
- 『薔薇のマリア Ver4 hysteric youth』
- 2008年10月1日発売 ISBN 4044710155
- 『薔薇のマリア Ver5 つぼみのコロナ02』
- 2009年3月1日発売予定 ISBN 4044710163
[編集] 漫画
『薔薇のマリア (1) 紅玉の薔薇』2007年9月26日発売 ISBN 4047139750
『薔薇のマリア (2) SILLY LOVE SONG』2008年7月26日発売 ISBN 4047150908
[編集] ドラマCD
webラジ voice theater 『薔薇のマリア』 Don't make me alone(2006年9月6日発売)
[編集] リンク
BRAIN X 筆者、十文字青の個人サイト。現在はブログメイン
BUN+BUN絵師、BUNBUN個人サイト
薔薇のマリア@wiki まとめページ


