蒼きウル
『蒼きウル』(あおきウル)は、1992年に制作が開始されるはずだったアニメ映画である。『王立宇宙軍〜オネアミスの翼』の続編にあたる。監督は庵野秀明または山賀博之。
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[編集] 概要
社長だった岡田斗司夫がガイナックスを退社して、新体制下で新作アニメが検討されることとなり、同時に『ふしぎの海のナディア』でガイナックスは一般的に認知されたものの、同作の劇場版が不振に終わったため、資金回収のために次の作品を作らなければならなかった。その中で山賀博之が「まず王立にケリをつける必要がある」というテーマの下[1]、原作・脚本:山賀博之、監督:庵野秀明として生まれたのがこの企画である。『王立宇宙軍』の続編としたのは、スポンサーを集めるためでもあり、続編とは言っても50年後という設定ということで、ストーリー上の繋がりもなければ、共通するキャラクターも登場しなかった[2]。
しかし、山賀・庵野の構想を完全に実現するには数十億円の予算が必要だった[3]。そんな大金をスポンサーがすんなりと出してくれるはずもなく、ガイナックス側もゲーム事業をやっている程度でほとんど仕事がなく社員を維持するのがせいいっぱいという状態[4]では、自己資金で製作も不可能ということで、結局凍結となった。作業は絵コンテがBパート、原画がAパートに入った段階とのことである[5]。
その後、庵野はキングレコードの大月俊倫と共に『蒼きウル』の1年前から構想していた『新世紀エヴァンゲリオン』を企画、『蒼きウル』のほとんどのスタッフがそちらにスライドした[6]。
1997年にまた企画は再開されるものの、庵野は興味を失って監督を辞退。代わりに山賀が監督を務める事を前提に話を進めるが[7]、2007年現在も製作に関する公式の情報は発表されていない。
1998年7月10日、「蒼きウル 凍結資料集」が発売された。
2011年1月、詳細は不明であるが再び製作が再開され2015年までの公開を目指すとされている。[要出典]
[編集] 予定されていたスタッフ
- 1992年12月の時点
- エグゼクティブプロデューサー・原作・脚本:山賀博之
- プロデューサー:武田康廣・猪股一彦
- 監督:庵野秀明
- 副監督:もりたけし・増尾昭一・鶴田謙二
- キャラクターデザイン・総作画監督:貞本義行
- メカデザイン:士郎正宗・宮武一貴
- 作画監督:鶴巻和哉・今掛勇・本田雄
- 美術監督:菊池正典・佐々木洋
- 制作:GAINAX
- 1997年の時点
- エクゼグティブプロデューサー・原作・脚本・監督:山賀博之
- プロデューサー:武田康廣・山賀博之
- キャラクターデザイン:貞本義行
- メカデザイン:士郎正宗・宮武一貴
[編集] 関連作品
- 蒼きウル コンバットフライトシミュレータ プレーン&ミッションモジュール
Microsoft Flight Simulator用のアドイン
[編集] 脚注
- ^ 『パラノ・エヴァンゲリオン』p90
- ^ 『のーてんき通信』p156
- ^ 『パラノ・エヴァンゲリオン』p91
- ^ 『のーてんき通信』p158
- ^ 『パラノ・エヴァンゲリオン』p92
- ^ 『スキゾ・エヴァンゲリオン』p148-p150
- ^ 『クイック・ジャパン』Vol.18、太田出版
[編集] 参考文献
- 竹熊健太郎編『庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン』太田出版、1997年
- 大泉実成編『庵野秀明 スキゾ・エヴァンエリオン』太田出版、1997年
- 武田康廣『のーてんき通信 エヴァンゲリオンを創った男たち』ワニブックス、2002年